暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

価値あるもの

2019年05月02日 | 古民家
廻りにあるものを使って生活をする知恵…

人がモノを作り出す事が出来る様になるまで…どれだけの時間が必要だったのか…?

石や棒切れを手に…植物を取り…動物を狩り…

集団で生活する事で…暮らしを守る術を手に入れて来ました…。

生活に必要な器や道具も…身の回りにある土や木…葉っぱや蔦を上手く利用して…

より暮らしやすい環境を手に入れて来ました…。



数年前から、土壁や木の持つ耐熱性が見直され…

燃えにくい材料で、壁や屋根を葺がなければならなかった地域にも…

土壁仕上げ…無垢板あらわしの軒下仕上げが許可される様になっています…。

細かな基準はあるものの、先人から受け継がれて来た伝統的な工法が、理にかなったものとして認められる様になり…

日本の街並みを美しいと感じ…海外から来られる方々にも…文化継承をこれから担う若い世代にも…

ほんの少しだけですが…明るい話題になるのかなと、思います…。



何センチの角柱に何ミリの合板を張れば壁の強さがいくつになる…

机上の計算と…実際の実験でデータを取れば、安心安全な建物が出来ます…。

日本家屋は地震に弱くて火事ですぐに燃える…

寸法もまばらな柱で、丸太の梁で…手刻みの木組みの造りを、計算で評価するには…

現実的では無い計算と実験データが必要になるのか想像出来ず…

多くの人に、安価な住まいを提供するには、画一的な構造と作りになるのは致し方ありません…。

本来、身近で手に入りやすい素材で生活を支えて来た歴史があり…

実際に、合理的な考え方の中で生まれて来た技術で、長きに渡って継がれて来た考え方であれば…

古いものほど、今に生かされる…価値ある技術だと言う事を再認識してほいと想います。


コメント
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