暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

うばすて

2019年04月09日 | 古民家

 高齢化社会・・・ある方のブログに書かれていた・・・「姥捨て山」・・・・

その内容を読んで思い出したのが・・・まんが日本むかしばなしで・・・「うばすて山」の話しがありました・・・。

わがままなお殿様(領主)のお触れで・・・・60歳になると親でも山に捨てなければならない決め事があって・・・

息子は、泣く泣く母親を山に捨てに行くのですが・・・どうしても出来ず・・・床下にひっそり隠して生活していました・・・。

そんな折・・・隣国の無理な要求が突きつけられ困ったお殿様は・・・

その要求を解決出来る案を出すように、村にお触れを出した所・・・母親は機転の利いた答えをいくつも出し・・・

息子がその答えを、お殿様に献上し・・・度重なる要求を見事に解決します・・・。

その知恵の元が・・・60歳を過ぎた老婆の考えと知り・・・お触れを無くし・・・お年寄りを大切にするようになりました・・・。

伝説のようなお話しですが・・・口減らしは、大家族の農家などには当たり前のようにあったそうで・・・

子供を奉公に出す・・・養子に出す・・・・「おしん」の世界ですね・・・・。

子供の恵まれない家庭に・・・子供の多い家庭から養子に出したり・・・

食料自給率がほぼ100%の江戸時代の頃・・・人口は増える一方・・・

食料の生産は追い付いていませんでした・・・当然、弱者には満足に行き渡らない状況が続き・・・

口減らし的な事例があっても仕方が無い・・・「姥捨て山」のような物語が語られて来たのかも知れません・・・。

子育て・・・生活の知恵・・・・生きる力・・・判断力・・・すべてにおいて・・・経験に勝るモノはありません・・・。

経験者は語る・・・ではありませんが・・・代々伝わってきた口伝や・・・親から教わったすべてが・・・

歴史に裏づけされた・・・知恵であり、伝統です・・・。

時代にそぐわない事もありますが・・・・素直に理解して・・・自分なりの解釈で・・・

自分の子供に・・・孫に・・・その知恵や伝統は少しづつ姿を変えながら・・・

その後の家族を守っていく事になると思います・・・。

古民家が100年・・・・200年守られ・・・継がれてきた意味を理解して頂き・・・

多くの方の知恵が詰まった宝物として・・・50年・・・60年で捨てられるようなモノにしてはいけないと想います。

 

 

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