暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

カタチ

2018年12月14日 | 古民家

 竪穴式住居・・・掘立て柱住居・・・・人が雨露をしのぐ為に、洞窟に入って生活していた頃から・・・

少しづつ廻りにあるものを利用して・・・・暮らしの中で、手を加えながら・・・住まいのカタチは変化して来ました・・・。

不安定そうな大きな屋根のお寺や神社・・・・どうしてそんなに軒を出して・・・反り返るような形にして・・・

厚くて重い屋根の構造になっていったのでしょうか・・・?

雨の多い地方や・・・・雪の深い地方・・・日差しが強い地域・・・

地域の環境に合わせた住まいのあり方がありました・・・時間をかけて様々な技術が造られて来ました・・・。

山の急斜面・・・冷たい風にさらされ育つ大きく曲がった松の木は・・・・・

大きな屋根と、その上に積もる雪の重みに耐える・・・・建物の梁となりました・・・。

伐採されて剥がされた杉の荒々しい表皮は・・・処分される事無く、杮葺きや檜皮葺きの下地に使われ・・・

建物の防水シートになりました・・・。(瓦屋根の下にも敷かれています。)

自然にあるものを最大限に利用して・・・工夫して・・・・積み重なってきた技術が・・・・

今では・・・30年も経過すると、解体されゴミになる建物になってしまいました・・・・。

最低限暮らせる住まいが、豊かに暮らせる住まいになり・・・・消費するすまいになってしまいました・・・。

解体・・・再築・・・再生・・・・移築・・・・ゴミになるものはほんの少し・・・・それも何度も何度も使って・・・

世代を越えて使われ続ける・・・・そんな循環型の社会に戻る事が出来る取り組みが必要になっています。

 

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