暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

材料

2018年11月18日 | 古民家

 女の子が生まれると・・・・庭に桐を植えて・・・15~20年で成木になるそうなので・・・・

その木で、桐の箪笥を造り・・・嫁入り道具として持たせる習慣があったようです・・・。

桐の特徴として・・・軽い・・水が浸透しにくい・・断熱性・保温性に優れている・・など・・・

大切なものを保管する箪笥や長持ちなどには適した材料です・・・。

桐は成長が早く・・・14~16歳で嫁入りする習慣のあった頃は、そんな事も出来たのでしょう・・・。

箪笥の需要が少なくなってきた今でも・・・桐箪笥をリフォームする業者さんはいらっしゃいます・・・。

表面が汚れても・・・洗浄や表面の削りなど・・・再生して、次の世代にも引き継ぐ事が出来ます・・・。

どうしてそこまでして使い続けるのか・・・?それは・・・

湿気が多い日本の気候に合った家具・・・という事・・・先にもお話したように・・・

大切なものを保管するのに適した材料・・・だと言う事・・・

製材してから最低でも2~3年アク抜きの自然乾燥が必要で・・・

下準備と製作両方に、とても手間が掛かっている・・と言うことです・・・。

天然の素材の良さを生かし・・・丁寧な仕事で・・・一生・・・・・・

大切に扱えば・・・数世代使い続けられます・・・。

1本1本育った環境が違う材木を・・・適材適所に・・・癖や・・・個性を見極めて・・・

建物の中で、使う場所や・・・向きも考え、工夫して造り上げて来た技術・・・

今では、そんな手間を掛けることはほぼありませんが・・・

どうしてこだわるのか・・・どうして大切にしなければならないのか・・・

知って頂ける場と・・・勉強できる環境を整えられればと想います。

 

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