暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

理屈

2018年09月21日 | 古民家

 使わなくなったいろんな物を仕舞い込む場所になってしまった蔵・・・

100年近くも経てば、補修が必要になるくらい・・・あちこちが痛んできます・・・。

瓦がズレて・・・漆喰に亀裂が入って浮いてきて・・・柱にはシロアリ・・・雨漏れで、梁は痛みがはげしくなってきて・・・

倉庫として使うには良いのですが・・・手を掛けて補修するには費用がかかり過ぎる・・・・

そんな理由で、解体されてしまうのがほとんどだと思います・・・。

蔵の中に入ると真夏でも涼しく感じます・・・鍾乳洞までとは言いませんが・・・

温度変化の少ない環境は・・・大切なものを保管するには最適な空間です・・・。

土蔵が発達したのは・・・火災が起きた時、暴動が起きた時・・・・大切なものを守る為です・・・。

大火の絶えなかった町では欠かせないものだったと思いますし・・・商家や豪農といわれる屋敷には・・・

2つ3つの蔵は当たり前のように、備え付けてありました・・・。

倉庫としての役割はもちろんですが・・・その家の格を表す装飾や・・・職人さんの遊び心・・・

地域特有の文化を表す造りだったり・・・単なる「箱」では無い、その時代の優雅さや楽しさが伝わってきます・・・。

理屈では理解できない事は数多くあります・・・意味が無いようで大切な何か・・も多くあると思います・・・。

古民家に価値を見出す考え方にも、意味が無いと思われる方も多いのですが・・・

誰しも、譲れない思いが一つはあるのでは無いかと、想っています。

コメント
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