暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

物語

2018年08月26日 | 古民家

 100年前の納屋があって・・・物置になっているけど・・・何かに使えないかな・・・?

地震が心配なのと・・・内装をもう少しキレイにしたいな・・・。

そんな思いから・・・瓦を降ろしてガルバリウム鋼板の軽い屋根にして・・・

ベニアや波板のトタン板から、杉板を下見張に張替え・・・窓には杉材で造った竪格子を取り付け・・・

おじいさんの手作りの下屋根は、痛みがはげしいので解体して、造り直しました・・・。

内装は、一部天井を剥がして梁を表しにして、漆喰壁は補修する程度にしました・・。

その時に気付いたのですが・・・使っている小屋束や梁材に、ホゾなどの加工の穴が開いているのです・・・。

後から交換するような部材では無いので・・・この納屋を建てる時に・・・

以前からあった納屋の材料を再利用したのでしょうか・・・?

それ以前に、どこかの建物を解体した材料を保管しておいて、それを使ったのでしょうか・・・?

納屋が築100年だそうなので・・・その材はどれくらい前の木材なのでしょうか・・・?

立派な社寺仏閣でも・・・名も無い納屋でも・・・解体したり・・・改修したりすると・・・

当時の技術や工夫・・・当時の職人さんが何を思い、その建物を造っていたのか・・・

物言わぬ造りや部材が、語りかけて来るようだと言います・・・。

物語のある住まい造り・・・関わり合う人が多いほど・・・自然の素材を使うほど・・・

おもしろくて・・・たのしい物語になるのだと想います。

 

 

 

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