暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

伝わる

2018年08月10日 | 古民家

 史実はどこまで信憑性があるのでしょうか・・・?

長い時間の中で歪められた史実もあるでしょう・・・

伝言ゲームのように伝えられてきた様な口伝も、時間と共に容を変えて来ているかもしれません・・・。

古文書を読み解くのも、読み手によって解釈が変わってくると思います・・・。

こうであったら・・・このような解釈のほうが・・・と公平な判断がすべてにされている訳でも無い気がします・・・。

(個人的な見解です・・・。)

飛鳥時代に建立された東大寺金堂(大仏殿)1709年(宝永6年)に落慶されています・・・。(それ以前に2度焼失)

先人の残した技術は口伝や書物もあるでしょうが・・・建物そのものが教科書です・・・。

解体修理を進めて行けば・・・おのずと、その当時の技術が手に取るように解るそうです・・・。

どうしてこの場所にこんな造りをしているのか・・・?手間の掛かる納まりをどうしてこの場所でやるのか・・・?

後の工程を考える・・・最後の仕上げを想像して今の納まりを考える・・・

100年・200年後・・・の姿を見据えた造りと考え方があります・・・。

一般の建築とすべてを一緒には出来ませんが・・・そんな職人さんの想いは同じなのだと思います・・・。

昭和25年以降の在来工法の建築が正義で・・・伝統工法は悪・・・そんな考え方が普通になっていた時代から・・・

日本の伝統・・・持続可能な循環型社会・・・古い考え方が見直されてきています・・・。

長い時間を掛けて造り上げてきたものが無くなってしまうのはとても早いです・・・

それを元に戻すには、倍以上の時間が掛かります・・・。

ブームで終わらせないように・・・継続できる仕組み造り・・・考えて行きたいと想います。

 

コメント
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