暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

垣根の無い

2018年06月17日 | 古民家

 各地で田植えが始まっています・・・

雑草が生えて・・・カラカラに乾いた寂しげな景色から・・・

水が張られた田んぼは、息を吹き返した様で・・・

これから夏に向かい・・・水田には、青々とした稲が元気良く伸びていく姿を見る事が出来ます。

 

田園風景を見られる事が当たり前のような今ですが・・・農家さんの高齢化や跡継ぎが居なくなっている現状では・・・

この先何年、この景色が続くのかとても心配になります・・・

建築で活躍する職人さん不足も、以前からお話ししているように・・・その後継者が少なくなっています・・・

お米を作っても赤字・・・ブランド米を作り出さないと食べていけない・・・

でも品種改良は短期間で出来る訳ではありません・・・ブランド米もあまり増えすぎれば、価格競争になってしまいます・・・

野菜も不作が続いて値は上がったりしていますが・・・ブランド野菜で工夫している方々もいらっしゃいます・・・

 

話しは飛んでしまいますが・・・伝言ゲームの面白さは伝えて行く人数が増えると、大きく内容が変わって伝わる所です・・・

文化の継承や口伝など・・・歴史がどこかの時点で食い違ったり・・・反対の意味になってしまったり・・・

人が伝える事の曖昧さが、良く解るような気がします・・・

技術の継承は伝言ゲームではありません・・・長い年月をかけて修行し、体に染み込ませて覚える事で正しく伝えられ・・・

個人の努力でさらに良いものになって行きます・・・それを同じように、次の世代に伝えては来ましたが・・・

その流れが細く頼りなくなってきました・・・

農業の現状は深刻で・・・親から子供へ継承されてきたものは・・・建築のそれよりも危うい世界になっている気がします・・・

でも・・・親が代々継いで来たから自分もやっている・・・そんな時代では無くなってきています・・・

サラリーマンの子供が農家になったり・・・酒蔵の蔵人・・・杜氏になったりしています・・・

女性の営業マン・・・女性の現場監督・・・女性の宮大工・・・・・など・・・

魅力ある仕事造りがもう少しうまく発信出来れば、いろんな可能性が見えて来る気がします・・・

視野を広く・・・固定観念の無い柔軟な考え方で・・・少しのきっかけが、解決の糸口になるのかなと想います。

コメント
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