暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

断熱

2018年05月11日 | 古民家

 記憶違いではないと思いますが・・アルプスの少女ハイジが小屋裏の牧草をベッドにしていた光景を思い出しました・・・

少し枯れた匂いの若草なのでしょうか・・・?

いい香りと空気を含んだ牧草は、そんなに暖かくて気持ちが良いものかと思ったものです・・・

日本のイ草で編んだ畳・・・新しいゴザの香りは清々しくて気持ちが落ち着いて・・・

その空気感も、心落ち着く空間なのだと思います。

茅葺の屋根は茅自身に空洞があって空気を含んでいます・・・それを束ねる事で・・・

さらにその間の空間に空気を含み・・・断熱効果と葺き方の工夫で、雨などの水をうまく流し・・・

屋根材として効果的に使われてきました・・・

高断熱とは言いませんが・・・茅葺の大きな傘の下、部屋の中は快適な空間となります・・・

現代の高気密高断熱の屋根の作りは・・・グラスウールを200mm~300mmにも重ねて・・・

通気層を取って・・・外の環境が変わっても、室内の影響が変わらないようにしています。

エアコン1台で快適な生活が出来る事で、ヒートショックも熱中症も心配のない暮らし・・・

省エネで環境負荷も少ない住まい・・・安心・安全な生き方ですね・・・???

住まい方は人それぞれ・・・体調に不安を持っていたり、持病がある方・・・ご高齢の方・・・

その人に合わせた環境作りはしたほうが良いのですが・・・

自然の風や暖かさ・寒さ・・・四季折々に感じられる香りや色の移り変わり・・・

人も動物です・・・囲われた環境で生きる不自由さに疑問を感じはしないのでしょうか?

人手間掛ける事が必要な自然素材、それらを扱う方は仕事が減って生活の基盤が危うい事もありますが・・・

それらを施工する数少ない職人さん・・・切磋琢磨して昔ながらのままでは無く、時代に合わせる部分も必要です・・・

何もしなければ無くなってしまう事にもなるような社会のように思えますが・・・

茅葺・竹小舞・土壁・いぶし瓦・・・自然乾燥材・・・

日本の魅力ある素材は、これからの新しい暮らしを支えて行くと想っています。

 

 

コメント
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