暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

構造

2018年04月04日 | 古民家

 木の可能性を広げようと、工夫を重ねた加工で、木では表現出来なかったモノが作られています・・・

小物では・・・名刺入れ・鞄・・・パソコンのキーボード・マウス・・・巻尺・・・

樹種で違う色を生かして、オセロ・木琴・・・

家具の世界でも、今まで杉材は柔らかすぎて家具には不向きでしたが・・・

高山市のメーカーさんなどが蒸気で温め木を柔らかくして加工していた技術を生かして・・・

素材を圧縮する事で・・・硬さと密度を増して家具に使用できる材へと加工しています。

あまりおススメは致しませんが・・・

木造で大きな空間を作る為の工夫で・・・集成材を使いますが、いろんな加工があって・・・

板を重ねたタイプ・・・台形の材を合わせたタイプ・・・

分厚い材を重ねたタイプ・・・などがあります・・・。

それらを、トラスや登り梁のように斜め組んだりして大きな空間を作って・・・

今まではあまり無かった、体育館や幼稚園・・・コンサートホールなどが作られています。

「燃え代計算」と言って大きな断面の木材を使って、火災である程度燃えても木材の中心は残って・・・

構造体力は保たれると言う考えで、鉄骨のような太い集成の柱を使ってビルのような木造が建てられるようになります・・・

海外では木造の5階・6階建ての建物まで作られているようです。

木の可能性と、お話はしましたが・・・

耐久性・・・継続性と考えると・・・高温多湿な環境で、どこまで集成材が経年変化に耐えられるかですが・・・

高度成長期の頃から建てられて住宅などで、軒天井に使われているベニア板は・・・

数十年でウエハースのように剥がれてきます・・・

通気が取れていれば、痛む事は無いと言われる、体力壁に使われる合板・・・

壁の中に隠れているので軒天井とは違いますが・・・少なからず湿気に影響は受けています。

小物や公共的な住宅は使用期限があるので、まだ良いかと思いますが・・・

住宅で次の世代まで住み継がれる建物は20年・・・30年で建て替えられるようではいけないと思います・・・

無骨で、特別感は少ないかもしれません・・・今時なお洒落な建物では無いかもしれません・・・

でも、一生お付き合い出来る・・・愛着のある住まいにこそ、これからの可能性があるように想います。

 

 

 

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