暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

良材

2018年03月17日 | 古民家

 木の年輪を見るとバウムクーヘンのように、小さい丸い輪っかが少しづつ層になっています・・・

夏の時期・冬の時期で成長速度が違うので、そのようになるのですが・・・

通年温暖な地域でははっきりした年輪のない木になります・・・

成長の早い木も年輪がはっきりせず・・とても柔らかい肌質になります・・・

解りやすいのが、「桐」でしょうか・・・娘が生まれたら植えて、結婚するとき・・・

その木で嫁入り道具の桐箪笥を造る・・・そんな時代がありました・・・

成長が遅いと木の密度も増して、硬くて重くて、腐りにくい材質になります・・・

「ケヤキ」が一番有名ですが・・・海外の材では「イペ」や「ウリン」が有名です・・・

江戸時代から、日本にある太くて大きな木はほぼ取り尽されていて・・・

社寺仏閣や国宝・重要文化財を補修出来る木材は、台湾や中国に探し行くしかないようです。

伊勢神宮で行われる「式年遷宮」・・・20年ごとの建替えは・・・簡単に言うと・・

自前で管理している山から調達が出来ているという事です・・・。

日本の林業は、安定した価格で・安定した量で・安定した在庫量調整が、今の市場に間に合わないようで・・・

その為に、大量に安定して手に入る海外の材料に頼っています・・・

一般住宅で使われる木材は以前ほど、海外の材に頼りきりでは無いようですが・・・

住宅の寿命が30年ほどと言われる建物作りが良いとは思っていません・・・

四季のある日本の木は、とても丈夫な材です・・・地域の環境で、育ち方もいろいろで・・・

育て方・伐採・乾燥の技術にも工夫がされています・・・

住み継がれ行く住まい造り・・・気候風土に合った住まい造り・・・

地域の仲間や家族が集まる住まいには・・

手間隙をかけて、健康に育てられた材で造られたほうが良いのではないかと思います。

 

 

 

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