暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

失われる

2018年03月16日 | 古民家

 日本の伝統といわれる工芸は、失われる方向へ向かっています・・・

次の担い手がいない事情もありますが、その仕事で、生活出来ないからだそうです・・

親が代々継いできた伝統を、先がない・・・子供に同じ苦労はかけたくない・・・

そう言った理由で、日本の誇る伝統が少しづつ失われています・・・

和傘・下駄・扇子・団扇・・・籐や竹で編んだ工芸品も興味を持ってくれる方は多くても・・

そこまでの消費は無いようです・・・

若い方が地方で、細々と作品造りをして、ネットや信頼できるお店で販売しているところを・・

目にする事はありますが・・・

一時のブームやいろんなメディアの影響で、買い求める方が増えて、生産が追いつかず・・・

以前より愛用していた方々にまで商品が行き届かない状態になる事があったそうです・・・

富裕層の贅沢なファッションと言えるかもしれませんが、「ブランド物」と呼ばれる商品は・・・

もっと丈夫な物を・・・もっと女性らしく見られる物を・・・など・・・

単なる嗜好品としてでは無く始まったものも多いと思います・・・

そんな創始者の、思いや考え方からブレる事無がないので、今でも多くの人に愛され・・・

使われ続けているのだと思います。

住まいの中にも、畳や襖・障子・・・床の間や押入れなど・・・無くなってきているものがあります・・

新しい畳の香り・・・障子から差し込む柔らかな日差し・・・

布団から箪笥・・・収納ケースまで、多目的に使える押入れなど・・・

生活の中に溶け込んでいた、日本人らしい暮らしぶりが・・・必要ではなくなってきました・・・

富裕層向けでは無く・・庶民の生活レベルの、多くのものが失われています。

畳も、イ草が無農薬で、床が本床(日本産の藁で編んであるもの)の品物は通常の価格の・・・

3倍ほどはしてしまいます・・・

それでも、裏返し・表変え・で10年とは言いませんが7~8年は普通に長持ちします・・・

(畳の敷いてる生活環境にも左右されます。)

時代と共に変化して、移り行くものが文化だとは思いますが・・・

日本らしい風土に根ざした文化は、これからも残していくべきだと思っています。

 

 

 

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