暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

50年

2018年02月27日 | 古民家

 古民家の定義として築50年と言っています・・・

もう一つ、今の建物を建てる為の基準となる「建築基準法」と言う法律が出来る以前の建物・・・

(最初の基準法は昭和25年5月に制定されました)伝統工法が基準にもなります。

自分が子供の頃の建物も古民家になってきていますが、築100年の古民家と・・・

築50年では、その造りにかなり開きがあると思いますが・・・

それぞれの良さや、味があって・・・あまり興味が無い人が思い浮かべる古民家は・・

萱葺きの建物や、瓦葺きの重厚な建物だと思うのですが、昭和の名建築とまでは言わないまでも・・

少し凝った造りの、これからも残さなければいけないような歴史的・文化的建物は、近くの町に・・

ひっそりとその姿を残しているかもしれません・・・。

以前にも「民藝」と言うお話はしましたが、今では少なくなった銭湯にも、脱衣所の天井が格天井だったり・・

真壁造りの漆喰仕上げで、なかなか凝った飾りがあるような造りの銭湯もあります・・・

造った大工さんはたぶん無名だけど、腕のよい棟梁だったと思います。

各地域には腕のよい大工さんが住まわれる地域や、左官屋さんの多い地域などもあって・・

「飛騨の匠」と言われた方々も、出張?出稼ぎ?に江戸まで出たりしてたそうです。

古い建物、歴史・文化を残しましょうと言うからには・・・

当然古い技術やそれに適した素材も育て・残していかないといけません・・

古くはその役割分担が細かく決まっていた組織で、社会や暮らしがが成り立っていましたが・・・

今では繋がりも希薄で、商売としても成り立たなくなろうとしています・・・

派手な部分は興味を持つ方も多いのですが、下支えの重要な部分をいかに盛り上げるかが・・

日本の伝統継承に大切なところになって来ていると思います。

 

 

 

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