暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

流れ

2018年02月05日 | 古民家

 交通手段が徒歩や籠・馬だった時代は・・

仕事場に行くにも時間がかかるので、日の出とともに出かけるか・・

日の出前に出かけるか・・・仕事がお終わって帰る時は、早めに帰り支度しないと・・

お家に帰るのが夜中になってしまい、次の朝早く出かけるのが辛い事になってしまいます。

職人さんで言えば解りやすいのですが、朝早くから仕事に取り掛かり・・・

休憩・お昼を入れて17時頃には片付けも終わって、現場を後にします。(今時は少し違うようですが)

最近は労働時間の短縮や、ブラック企業と言う言葉が取り上げられていますが・・・

まじめな気質の国民性でもさすがに行き過ぎで、もっと新しいこと・もっと凄い物をと求めすぎて・・

際限無くやる事が当たり前の社会に、昔ながらの時間の流れでは取り残されそうな気がします・・

職人さんの下積み時代は今でも大変な環境で、宮大工さんのお話を聞く限りでは・・・

新しい子が入ってもほぼほぼ辞めてしまうそうです。

職人さんが素晴らしいのは、仕事の後の段取り・道具の手入れ・納まりや仕上げの検討など・・・

そんな見えない部分の努力があって、匠の技術が身についてくるのです・・・

どの世界も同じですが、宮大工さんとは言わないまでも・・・

手刻みで建てた構造や、仕上げが、そんなこだわりと時間をかけて積み上げてきた技術の集大成だとすると・・

その仕事を見てみたい・そんな建物に住んでみたい・自分もその時間を体験したいと思います。

買った家への愛着と、ちょっと苦労や手間はかかるけど、職人さんと対話しながら出来た家への愛着の大きさの差は歴然ですね。

手軽が良いと思う考え方もありますが、たぶん一生に一回の大切な住まい造り・・・

想いで話に花咲くような住まい造りがしたいですね。

 

 

コメント
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