暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

豊か

2017年12月18日 | 古民家

 ホームセンターと言われる店舗が、まだ今のような大きな売り場面積では無い時代・・・・

海外に行くと、家が1軒建てられるくらいの建築資材と、工作道具が揃っているホームセンターを見て驚き・・・・

スーパーマーケットに行くと、大人が寝れるくらい大きい買い物カートが大量に並んでいるのを見て

興奮した覚えがあります・・・

あれから十数年・・・そんな生活が自分の周りにある現実・・・心豊かになったのか・・・貧しくなったのか・・・?

白木が日に焼けて色が自然とついて・・手垢、湿気でもシミや跡になって、住まいごとの味わいが出てきます。

畳や障子も色あせ・汚れ・ホコリで黄ばんだり、破れたり・・・家庭ごとの暮らし方が刻まれて行きます・・・。

人が住まなくなっ建物は傷みがとてもはげしく・・・空気の入れ替えをしないだけでこんなにも傷むものなのか・・?

と思うほどです・・・

合板の床板に傷が付いて剥がれると、寂しい感じになります・・・ささくれるので削っても美しくはありません・・・

無垢の床板が傷つくと、それは人が生活した証・・・成長した記録となります。

障子の取手の角が削れていったり、スイッチの周りの壁が汚れていったり・・・土間の同じところが凹んでいたり・・・

30年で建てかえられる建物にそんな想い出は残せないと思います・・・。

自然のものは時間が経つにつれ・・姿形を変えながらゆっくり時を刻み・・・

人工のものは時間と共に、その姿を無くし、生き急ぐように朽ちて行きます・・・・。

ゆっくりとした時間の中で、住まい豊かさを選ぶのなら、本来あるべき姿はどちらなのでしょうか・・・?

 

コメント
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