暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

ゆがみ

2017年11月19日 | 古民家

 「床鳴り」がする・・・。

クレーム(サービスに対する苦情や改善要求・・Wikipedia)となります。

家の中で「ミシッ!・パキッ!!」と聞こえてくる・・・。

同じく クレームになります。

無垢の木は生きています・・・・・

人工乾燥された木材も割れが入る場合があります・・・(自然乾燥でも割れは入ります)

何故か?・・・

木の中にある水分が、その場の環境で湿気を吸ったり、発散したり・・・時間がたてば

当然水分が抜け、乾燥状態になり、ねじれたり、割れたりしてきます。

ゆがんだり、曲がったり、割れたり・・・昔は時間を掛けて乾燥させ・・・

時間を掛けて製材して、また乾燥させて・・・大変な手間を掛けて住まい造りは行われてきました。

丸太を梁に使う場合は、乾燥もそうですが、加工にもひと手間掛けて使っているのです。

お寺の境内や渡り廊下を歩いた経験のある方はお解りかと思いますが・・・

「鴬(うぐいす)張り」の床ではありませんが、面白いくらい床鳴りがしていたと思います。

無垢の床材でしたら、合板の床材に比べて、当然伸び縮みが大きいので当たり前のことと思ってください。

工業製品は、製品の性能を均一にする事が大切ですが。

日本の伝統文化でさまざまな製品があります、そのどれ一つとっても同じ商品はありえません・・・

同じ商品でも、手仕事です・・どこかが違って、職人さんが本当に満足、納得する商品はなかなか完成しないそうです。

建築も同じで、材木1本1本違うように、それぞれの職人さんが造り上げる作品には、

どれ一つ同じものは無いのです。

奇を狙った建物が多いと思うこの頃、本当に良い造りの奥深さを考えれば

もっと違った所に「こだわり」の目を向ける必要があるのではないでしょうか?

 

コメント
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