暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

適材適所

2017年10月22日 | 古民家
 自宅を建てるとき、床材はなににしようかな?

手間いらず?の大手メーカーの合板床材はおいといて・・・

自分は予算・機能・見た目など素足にやさしく、暖かなイメージで、杉材にしました。


檜やパイン材(マツ系)、タモ・ナラ・・・外材も入れれば果てしない種類があります。

パイン材などは価格もお手ごろで、無垢の心地よさがあるので、予算を抑えたい方には良いのかなと思います。

ヒノキは特徴的な匂いやきれいな木目、贅沢な素材で高貴な材として使われています。


合唱造りでは屋根の下地材は杉を・・梁は松を・柱には檜や欅を・・

力が加わる大きさ、使う場所、木の性質など、適材適所を考えて使っています。


人によっては杉を床材に使うなんて!と言う方もいましたが

ここ数年の加工技術や、産地の方々の工夫・努力で杉材が構造材の梁に使われていたり

家具に使われたりと・・・杉材の用途は広がっています。

ある家具屋さんでは、杉を蒸気で熱し圧縮する事で、密度を増して


乾燥で曲がりやすい杉材を、加工しやすく・強度を高くして家具を作っています。


「木、本来の良さが無くなっているのでは」と言う意見もあるかと思いますが

樹脂や張り物とは違う、木目や質感・経年変化で焼けて色づく変化が楽しめるところも

自然な素材の魅力であり、そこが失われているのでは無いと思います。

無垢の杉の床材は思っているより、へこんで・削れて・汚れて・色が濃くなって行きます。

板の合わせ目の隙間が開いて、反って・音が鳴って・・・・

でも、そのすべてが、家族の暮らしてきたかけがえの無い想い出です。

(子供の成長を柱に書き込んだり、床に落書きされたり・・・自分の家は、階段の踏板に1段目から1・2・3・・・

 って数字書かれました。)

ペットがいるから、子供が小さいから、ご両親と同居なので・・・

それぞれおススメの素材があります、住まい造りは沢山の素材と

多くの職種の方が参加して造り上げる一大イベント・・・

おおいに迷って・悩んで・工夫して・・・住まい作りを楽しんで下さい。



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