メジャーな「ジャックダニエル」のオールドボトルです。
ジャックダニエルはアメリカの『テネシーウイスキー』で、『バーボンウイスキー』とは違います。
じゃあ、バーボンとは何が違うのか・・・。基本的に原料や蒸留方法や熟成方法に大きな違いはありません。原料の51%以上80%未満はトウモロコシを使用するのはバーボンと同じだし、蒸留後のニューポットスピリッツ(蒸留液)のアルコール度数は80%以下っていうバーボン製造時の法律も適用されているし、樽熟成もバーボンを作る際の最低熟成期間を守って行っています。
違いは、テネシー・ウイスキーと認められるのはテネシー州で生産されたウイスキーに限られることがまず上げられます。
最も大きな違いは、製造工程で蒸溜直後のニューポットスピリッツをサトウカエデという木の炭で濾過していることです。
これを『チャコール・メローイング製法』っていいます。
『チャコール・メローイング製法』は以前は他の(現在はバーボンを製造している)蒸留所でも行っていたのですが、手間とコストが掛かるために廃止されていました。
それを復活させたのがジャックダニエル蒸留所なんです。
容量750ml、アルコール度数45%。
このアルコール度数なんですが・・・時代が移り変わるにつれて43%(2000年代前半頃)になり、現行ボトルでは40%(700ml)になっています。
この5%の違い・・・大きく味に違いが現れている・・・のは想像に難くありませんね。
封はやっぱりナイフで切ります。
ビニールの封だからって、手抜きはしませんよ~。そして、ここが更に多趣味部のこだわり。アメリカ産のウイスキーなのでアメリカ製の「バックナイフ」を使います♪
おおお~!何だか懐かしいような香りが書斎に漂います!
火のようなウイスキー。
先に甘く、すぐに辛くなり、更に鋭く。後に優しく、また甘くなる。
タケノコの皮、竹炭、ワラを焼いた香り。製材所の湿ったおがくずの香り。針葉樹林の風の匂い。
バーボンとはまた違った味わい。
テネシーウイスキー唯我独尊、といった感じかな。
手抜きをせずにナイフで切った封・・・。よーく見ないと、封を切って一杯注いだ後とは思えないでしょ。
これが大切。私がナイフで封を切る理由です。
昔、誰にも媚びない男がそこにいた・・・。
そんな雰囲気のあるウイスキーです。
このオールドボトル、軽い気持ちで飲んだらヤラレちまうぜ(笑)。