うさぎ学園 多趣味部

学長でウサギのわちゃまる君・ZIPPO・ウイスキー・旅行・ガーデニング・釣り・・・今日も全力で遊びます!

サメの皮をかぶったサメ?茨城県立自然博物館!(最終回)

2023-02-11 23:23:33 | 58号室 博物館
見出し画像は『ダイオウイカ』の実物大模型です。


『茨城県の自然』展示エリアです。
展示物ばかり紹介していたのでイマイチ伝わってなかったと思うんですが・・・広いんですよ、ここ。



茨城県では『ナウマンゾウ』の化石が発見されてるぞ!
ナウマンゾウって、教科書に載ってない?



こんな象なんだね。
マンモスよりはずいぶん小さいけど、それでも大きいな。



こんなの、昔はいたんだね。
『トウキョウホタテ』。
12~13万年前に茨城県周辺の海に生息してたらしいです。



『シーラカンスの謎』っていう展示エリアもあります☆
看板の下に写ってるのは巨大ムカデですが。



『シーラカンス』の剥製が展示されてるよ!
・・・このシーラカンスはワシントン条約に抵触するっていう事から、輸入された標本の状態のままで東京税関に保管されていました。
後に輸入者が所有権を放棄したことから国の管理となって、茨城県立自然博物館が東京税関から長期借用する、っていう形で展示が可能になりました。
標本の状態ではかなり痛んでいたため、東京税関と協議の上で剥製の形にして展示できるようになった、という経歴があります。
それを知っただけでも価値があったなあ。



こんな自然環境エリアもあるよ!
これ、館内です!



『キツネ(剥製)』がいたり。



『ホンドタヌキ(剥製)』がいたり。



山で採れる山菜が展示されてたり!
ここ、居心地がいいなあ。
お客さんもいっぱいなんだけどね。
お客さん密度はここが一番高かったかも。



これ、面白かった!
日本地図に『ブナ』の樹の葉が貼り付けてあります。
これね、各地のブナの葉らしいです。
ブナは落葉広葉樹林帯を形成する樹木で、葉っぱは日本海側が大きくなる傾向で、逆に太平洋側は小さくなります。
また、北ほど大きくなり、南ほど小さくなります。
これは遺伝的な違いの他に春先の水分量(雪解け水など)による違いなんだそうです。
ブナは漢字で書くと『橅』。
木へんに無と書きますね。
水分量が多くて腐りやすく材木として使いにくいため「木では無い」という意味でこんな漢字までもが作られました。
ブナは北海道には分布が少ないです。
これは、生存の北限のため。
沖縄にはありません。
これは、ブナが好む気候よりも暖かいため。
千葉県にも分布していません。
さて・・・なぜ千葉県だけ??
それはね、ブナがやや涼しい山地帯を好むから。
他の都道府県では標高800m~1700mに分布しているんですが・・・千葉県にはそんなに高い山は無い!!
・・・まあ、そういう事です☆



ミニ水族館もあって、茨城県の渓流から海までの魚を展示しています。



こんな変なのも展示されてた!
・・・何、この魚??
サメの皮をかぶった・・・サメ。
結局サメじゃん?



『ミツクリザメ』っていいます。
体長3mぐらいになる深海ザメで、発見のほとんどは日本からの報告です。
この凄い歯ね、獲物を食い千切るってより逃がさないためのもの。
カニなどを奥歯で噛み砕いて食べます。
それにしても・・・キモイ。



茨城県立自然博物館、メッチャ楽しい!!
子供も大人も楽しめるよ!!
さて、次はどこに行こうかな♬



【こっそり裏話】
遊び過ぎて・・・後半、かなり疲れてました(-_-;)




この石、食べられますか?茨城県立自然博物館!(その9)

2023-02-10 22:51:42 | 58号室 博物館
これは本当に“石”なのか・・・?


オパール化・・・時に化石は宝石に変異します。
これはアンモナイトの化石がオパール化したもの。
化石のオパール化のプロセスについては色々な説があるのでここではスルーしちゃいます。
ただ、化石が美しくなって希少価値が高くなるのは確かだ!!



オパール化ではなく黄鉄鉱化もあるんだね。
これは初めて知りました。
スライスすると・・・おおお、金属化してるよ!



二枚貝の化石もオパール化するんだ。
アンモナイトのオパール化より珍しいかも。



恐竜の歯の化石がオパール化??
希少価値が凄いな!
さすが博物館!
こういうの見るのが楽しいんだよね~♬



オパール化した『ベレムナイト』。
これ、メッチャメチャ綺麗!!
ベレムナイトは古代のイカです。
イカ・・・異化したな。
今回の展示の中で最も印象に残りましたよ、これ!



これも印象に残るやつね。
『虫入り琥珀』は琥珀の中でも高価な部類。
で・・・これ。
『ゴキブリ入り琥珀』。
アクセサリーに・・・したいかあ??



『墨景画石(アルコース質砂岩)』。
砂岩の紋様がまるで墨で描いた画のよう。
自然にできたものですよ。



こちらも自然にできたもの。
『しのぶ石』。
しのぶ、って言うのはシダ植物の呼び名のひとつ。
砂岩や石灰岩の隙間に毛細管現象でクロムを含んだ水が入り込んで結晶化すると、まるでシダの葉の絵のような模様になります。
とても美しい、自然界が書いた画。



前述の2つを合わせるとこうなるんだね!!
・・・素敵だ。
額に入れると、本当に絵のようだよ。



次は花。
『桜石(菫青石仮晶)』はまるで桜の花のよう!
ひと粒欲しくなっちゃうなあ。
小さなケースに入れて眺めたい♬
京都で産出されたものです。



『菊花石』は結晶がまるで菊の花のよう。
高価な飾り石です。



さあ、これは本当に石か??
ポップコーンのような『霰石(霰石)結晶』
カップに10個ぐらい入れて置いたら見た目じゃ分からいな。



『こんにゃく石』。
手で曲がるのがとっても不思議。
見た目は高野豆腐石、だな。



ほぼネギ。
『トルマリン』です。
これ・・・ネギ以外の何に見えますか?
私はもうネギにしか見えないんだが。
根っこまであるしね。



ほぼ豚肉。
『方解石・霰石』。
え?豚肉には見えない?ベーコンみたいだって?
・・・どっちも豚肉っすよ。



石の食品は素敵な石の更に盛り付けたいね☆
『孔雀石』の大皿です。
・・・凄いな、これ。
個人蔵の借用展示なんだって。



これ、いいね!
ペンダントヘッドが、スライスした隕石です!!
ちょっと渋い感じがカッコイイ☆☆☆



こんなのあったよ!
『きらめく石 選手権』。
展示されてる石の人気投票だ!!



途中結果はこの通り!
1位は巨大なアメジスト!



もちろん投票してきたよ♬
『スコレス沸石』にねっ☆



最後はその1位になっている2m超えの『アメジスト』の前で記念撮影♬



次回、シリーズ最終回。
千葉県にだけ、あのブナの原生林を作る『ブナ』の樹が無い!
なぜ??


誕生石欲しいね!茨城県立自然博物館!(その8)

2023-02-08 21:40:58 | 58号室 博物館
見出し画像は『金:Au』でございます☆☆☆


さあ、更に宝石だ!
ここには12カ月の誕生石が展示されてるんだ!
・・・カップルに大人気♬



1月の誕生石は『ガーネット』。
2月は『アメジスト』『クリンベリル』『キャッツアイ』だ☆
アメジストは直射日光に当たり続けると色褪せちゃうぞ。



3月の誕生石は『アクアマリン』『アイオライト』『ブラッドストーン』。
4月は『ダイヤモンド』『モルガナイト』。
このエリアはカップルが多かったんですが、彼女が「誕生石欲しいな~。」って言ってました。
・・・ココで聞いたからな~・・・4月生まれか。



5月の誕生石は『エメラルド』『翡翠』。
6月は『ムーンストーン』『真珠』『アレキサンドライト』だ。
「今から誕生日、変えられないかなあ、」って言ってた女子、いた。



7月の誕生石は『スフェーン』『ルビー』。
ルビーは自動巻き時計の中にも入ってるぞ。
8月の誕生石は『サードオニクス』『スピネル』『ペリドット』。
個人的には透き通った黄緑色のペリドット、好きだなあ。



9月の誕生石は『クンツァイト』『サファイア』。
10月は『オパール』『トルマリン』。
昔、トルマリン浴って流行ったよね。



11月の誕生石は『シトリン』『トパーズ』。
12月は『ラピスラズリ』『ターコイズ(トルコ石)』。
昔、友人の彼女が「誕生石がパッとしないし高価じゃないから嫌なんだ。」って言ってました。
彼氏(友人)、良かったなあ。
で、「クリスマスがあるからいいじゃないか。」って言ったら「誕生日がクリスマスだから損なの!」って言われて、二の句が継げませんでした・・・。



話は宝石から離れて、グラスの色の話になります。
色付きのガラスってどうやって作るの??
ガラスの様々な色は、微量の元素や化合物を混ぜることによって生まれます。
(例:黄色いガラスには硫化カドミウムが混ぜられています)
ガラスの色の変化は、鉱石の色が微量の元素の混在で変化するのと似てますね~。
こんな天然顔料を使うんですよ。



すると、こうなる!!



こちらは昔から使われている天然岩絵の具。
非常に高価なんですよ。
トルコ石やサンゴも使われてます。



そしてその岩絵の具で描かれた絵がこれ。



どこにどんな岩絵の具が使われてるのかな~。



この絵には純金が使われてるよ。



ほら、ここに!!



誕生石がダイヤモンドなんだけど、さっきの写真じゃよく分からん!、って人のために・・・。
ダイヤモンドでございます。



綺麗なんだが・・・人工結晶なんです。
『ビスマスの人工結晶』。
肉眼で見ると七色に輝いています☆☆☆
これ、ここ茨城県立自然博物館のショップで小さなものが販売されてます。



これ、『サヌカイト』で作られた鉄琴。
いや違う、石琴だな。
ちゃんとドレミファソラシドが揃ってるよ♬



サヌカイトは緻密で硬くて叩くといい音が響くので『カンカン石』とも呼ばれていて、昔から呼び鈴などに使われていました。
その名前は産出される讃岐地方の名が付いたものです。
子供たちが楽しそうに叩いてたよ♬



次回、虫入り琥珀&豚肉やネギにそっくりな石♬
お楽しみに!




「欲しいぞ」な宝石たち!茨城県立自然博物館!(その7)

2023-02-07 20:56:27 | 58号室 博物館
宝石は最強である♬


これ!ダイヤモンドがデカイ!!
青いヤツはあの悪名高き『ホープダイヤ』だ!
・・・が、レプリカです。
ここね~、お客さんがほぼ素通りだったので「おかしいな?」って思ったらレプリカだったんですよ。
偽物には興味はない、ってのはハッキリ表れるねえ。



ここからは本物ですぜ☆☆☆
『カラーダイヤモンド』だ!
画像でどれだけ輝きをお届けできるか微妙なんですが・・・どうかな??
ここは大人気でしたよ。
国立科学博物館蔵の物です。



『トパーズ』・・・デカイな!!
カットしたら小さくなっちゃうけど、凄く大きな宝石ができるんじゃないか??
透明度高いしね。



「汚ったねえ石!」とか言わないで。
これ、『コランダム』です。
紅いコランダムは『ルビー』、それ以外は『サファイア』です。
コランダムはダイヤモンドの次に硬いぞ!
時計のサファイアガラスが傷つきにくいのは、そういうことだ!
・・・サファイアガラスは人工的に作られたものだけどね。
あ、そうそう、コランダムの主成分は酸化アルミニウム(Al₂O₃)です。



これもコランダム。
でっけえルビー!!
これは凄いなあ。
見入ってるというか、魅了されちゃってる人、多数!!
これが1円玉と同じような組成とは。



『緑柱石:エメラルド』!!
この原石から透明な部分をカットして研磨して、あの指輪たちになります☆☆☆



エメラルドエメラルドエメラルド!!
原石のまま持っていても夢が広がるヤツですね、これ♬
欲しくなる?欲しくならない?



『鉄ばんざくろ石』。
これは母石の方も綺麗に研削されてるけど・・・この赤い結晶は自然の状態で発生したものです。



人工的な形にも見えるけど、これが普通。
ざくろ石って言うと分かりにくいけどね・・・これ、『アルマンディン』の原石です。
そうそう、『ガーネット』のことです。
ガーネットは宝石の他にも身近なところに使われているんですよ。
それは・・・サンドペーパーだ!



こちらもガーネットの仲間。
『灰ばんざくろ石』。
前述の鉄ばんざくろ石と何が違うのさ。
え~っと・・・鉄ばんの方は鉄が多く含まれていて、灰ばんの方はカルシウムが多く含まれてるのさ。



『蛍石(ほたるいし)』。
宝石というよりはインテリア用の輝石。
石が割れる方向性を『へき開』って言うんですが、それを利用して割ると、蛍石は8面体になります。
蛍石ってことは、光るの??
うん、光るよ。
ブラックライトを当てると闇の中で光ります!



ほら、こんなところがありまして・・・。



ここに蛍石の原石もあるんだよ。
で・・・。



灯りを消してブラックライトを当てると・・・!!
ほら、光った!!



これ、『翡翠(ひすい)』で作られた『勾玉(まがたま)』です。
茨城県の常陸大宮市で出土したものなんだって。
翡翠を加工したのは日本人が初めてだ、っていう説があります。
かあ、古代人を日本人と呼べるのであれば・・・な。



これだけデカイと、すっごく高価なんだろうなあ。
翡翠の板ですよ。
美味しいハンバーグが焼けそうだな。



これは・・・デカイ!デカすぎる!
ミャンマー産の翡翠で、その重さ136Kg!!
表面が風化して岩のように見えるけど、ちょっと磨くと前の写真のような色が現れるぞ!!



次回、カットされて研磨された誕生石たち!!
ピカピカ。





不思議な形の石たち!茨城県立自然博物館!(その6)

2023-02-06 22:06:17 | 58号室 博物館
どっぷり沼なストーンワールド♬


パキスタン産の『緑柱石』。
宝石の名称は『アクアマリン』だよ。
水色の透明で美しい宝石の原石はこれだ!



『天河石:アマゾナイト』。
この結晶の形と数・・・凄いなあ。



カットして磨かれたものは宝飾品に使用されます。
中に含まれるごく微量の鉛の影響で、産地によって色合いが違います。



コンゴ民主共和国産の『孔雀石』。
前回、孔雀石を紹介しましたが、これとは全く違う形だなあ。



なんか・・・ん~。
どう言ったらいいのか、この形。



『黒曜石(こくようせき):オブシディアン』は用途がちょっと特殊だ。
教科書とかで見たこと無いかな??
割ると断面が刃物のように鋭くなります。
そう、石器に使われた石ですよ。



『アンモナイト』の化石なんですが・・・表面がピカピカしてますね。
長い年月を経て表面がオパール化しています。
こういう状態のアンモナイトは『アンモライト』と呼ばれて人気があるんですよ。
小さいものは数千円で入手することができます。



ロールプレイングゲームの・・・シルバーアーマー?ゴールドアーマー?
いやいや、この輝きはミスリルアーマーか?
鎧のように見えるけどこれも鉱石。
ペルー産の『黄鉄鉱:パイライト』。
不思議な石で結晶が6面体になることが多いです。
これは特別大きなものなので6面体になってませんが・・人の手で作られた胴鎧みたいになってるのが面白い♬
そうそう、パイライトっていうのはギリシャ語から来ています。
ハンマーで叩くと火花が散るので、「火」の意味があるんですよ。



長崎県五島市奈留島産の『石英(水晶:日本式双晶)』。
ハート型に結晶してるんだ!!
私も初めは疑っちゃいましたが・・・人工物じゃないですよ。



チョウのようにも見えるけど・・・ハートだね!!



こんなにデカイのもあるのか!!
そう、人工物じゃないって納得したのはこれを見た瞬間だったんですよ。



地味な鉱石もあるけど、磨けば宝石になったり、そのままでも価値があるものなどがいっぱい。
「あなたが捨てたその石、ホントに捨てて良かったですか?」って問いかけられそう。



みんな大好き、『ダイヤモンド』の原石。
神奈川県の地球博物館から借用して展示してるんだね~。
右の石はダイヤモンドがどこにあるのか分かりやすいように赤い▽が付いてます。
正直、河原でこれを拾ったとしても捨てるよなあ。



こっちは方解石の双晶『蝶型双晶』。
秋田県大仙市産です。
うん、さっきのと比較するとチョウだね。



あ!なんかフサフサなの発見!!



これも鉱石です。
『スコレス沸石』。
前回、小さいものを紹介しましたがストレスじゃないですよ。
これは観賞価値最強だな!!



次回、宝石。
もう、凄い宝石。




【こっそり裏話】
お客さんは様々で、カップルや子供が主役の家族、女性一人だけ・・・などなど。
撮影OKだから一眼レフで撮りまくってる男性やスマホを借りて気に入った石を撮ってる5歳ぐらいの子もいたよ。





そんな石こんな石!茨城県立自然博物館!(その5)

2023-02-05 16:56:30 | 58号室 博物館
希少か石コロかは、自分の知識次第!!


まるでイモムシのようだけど・・・鉱石です。
新潟県の佐渡鉱山で産出された『白鉄鉱』。
化学組成はFeS₂。
これね、多湿の場所には保管厳禁なんです。
水分に触れると硫酸を発生させる可能性が高いので、周囲の物を腐食させることがあります。
なので、多湿の場所を避けるか密閉して保管する必要があります。



十字型の双晶を形成することで有名な『十字石』。
ロシア産です。
鉄やアルミを多く含む鉱石で、宝石的価値は無い・・・んですが、その形状から鑑賞的価値が高く人気があります。
特に正十字になるものは価値が高いんですが、見た目が単純なぶん、偽物も多く存在するらしいですよ。



アメリカ産の『リシア輝石(リチア輝石)』。
リチウムとアルミニウムを多く含むので、リチウム電池の原料となります。
あ、宝石としてカットもされますよ。
黄緑色や緑色のものは『ヒデナイト』、ピンクや紫色の物は『クンツァイト』、黄色のものは『トリフェーン』と呼ばれ・・・って、聞いたことあるかな?



オーストラリア産の『オパール』です。
産地によって特徴に違いがありますね~。
オパールはたくさんの宝石の中で唯一水分を含む石です。
宝石店などでショーケースに水が入ったグラスが置いてあるのを見たことありませんか?オパールの保湿のため、水を入れたグラスを置くお店があります。
水分が無くなると輝きが濁ったりヒビが入ったりすることがあるんですよ。
とはいえオパールの原石はカットされる前に天日で充分に乾燥させられて、それに耐えられたオパールだけが加工されます。
そういった工程を経たオパールは普通に取り扱っている限りは問題が起きないそうですよ。
でもね~、過信できないから注意は大切だよね。



青が綺麗な『カバンス石(カバンシ石)』。
カバンス?カバンシ?
カルシウムとバナジウムとケイ素(シリカ)を多く含むので、その頭文字を取って名付けられました。
宝石としてよりはパワーストーンとして人気が高いですね~。



『スコレス沸石』。
ストレス沸石じゃないよ。
宝石としてカットされることは稀で、主に鉱石コレクションや標本用ですね。
割と高価な鉱石です。



『孔雀石:マラカイト』。
大昔から宝飾品に使われている石です。
宝石や飾り石、装飾品の他に岩絵の具などにも使われます。
その他に面白い使われ方としては花火に着色剤(銅が多く含まれるので炎色反応を利用するのだ)など。
あ、クレオパトラがアイシャドウに使っていたのは有名ですね☆



コロンビア産の『石英(水晶)』。
大きいヤツは水晶玉になりそうだね。



水晶・・・こんなのありました!!
これ、ペットボトルアートです。
とにかくデカイ♬
そして、定期的に色が変わるんですよ☆☆☆



ほら!変わった!!



『石膏』。
はい、石膏ボードの石膏ですよ。
どちらもCaSO₄。
水和物がどうの・・・ってのは説明が難しくなるし面白くないと思うので割愛っ!
簡単に言うと、結晶化して綺麗になったのがこれです。



綺麗だけど宝石にはならない『硫黄』。
先ほど孔雀石のところで花火の着色剤について触れましたが・・・これは花火の火薬の原料です。
そうそう、医薬品にも使われていますよ。



メキシコ産の『ダンブリ石』。
ダンブライトとも呼ばれます。
透明度の高いものはカットして宝石にされます。
メッチャ高価・・・ではありませんが、カットされることが少ないという意味では希少な宝石です。



宝石の中には石じゃないのにそう呼ばれるものもあります。
樹液の化石の『琥珀』がそうですが、これもそう。
『サンゴ』です。
環境の変化や一時期の大量乱獲や密猟などで極端に数が減少しました。
「飾ってたけど飽きたから捨てちゃおう。」ってならないようにね。



アフガニスタン産の青い石『ラピスラズリ』。
最も古くから利用されている鉱石、とされています。
これの和名を聞いたことがある人はとても多いんですよ。
これからそれを知ると「ああ!それが!」ってなります☆
その和名を『瑠璃(るり)』といいます。
混ざっている金色の部分は金ではなく黄鉄鉱。
それと・・・組成に硫黄と塩素を含んでいます。
なので、もったいないからやらないほうがいいけど、ハンマーで思いっ切り叩くと打撃圧とその瞬間の熱で化学反応を起こして硫化水素の臭いがします。



ふふふ、博物館の説明には無いことまで説明しちゃいました。
多趣味部的な蛇足です♬







その石は全てを魅了する!茨城県立自然博物館!(その4)

2023-02-04 22:12:19 | 58号室 博物館
企画展『ときめく石 -色と形が奏でる世界- 』が凄かった!!


展示は2022/10/25~2023/1/29まででした。
行きたかったと思う人、行けなかったと悔やむ人、ここで楽しんで!!
さて、じゃあ行くよ~♬



入るといきなりこれがありました。
『アメジスト(紫水晶)』の原石です。
これ、このままだと大きさが分からないけどさ・・・。



人と比較すると、こんなにデカイ!!
ブラジル産の原石で、幅245cm、奥行き138cm、高さ110cmもあるのだ!
重量はなんと2.7トン!!



凄まじく美しい!!
(黄色い部分は方解石です)



美しすぎると、それ以上の言葉が出てこないなあ。



こういう素敵な石もあるんだね。
岐阜県本巣市で採掘された『菊花石』。
本当に菊の花のようだよ。
・・・高価な飾り石です。



ミャンマー産の『オパール』。
これもオパールとしてはかなりデカイ。
フライパンぐらいの大きさだよ!



この水晶も大きいぞ。
ロシア産の『煙水晶』。
美しさはイマイチかもしれないけど、重厚感はもの凄い!



『ときめく石展キャラクター』だって。



じっくり見てると時間がどれだけあっても足りなくなっちゃうな♬
あ、今さらだけど撮影OKですよ。



輝石・宝石の展示なので、分かりやすく警備員が立ってます。



では、ショーケースの中の輝石・宝石たちを御紹介。
岡山県井原市の三原鉱山で産出された『藍銅鉱』。
青いな・・・凄く。
アズライトやブルーマラカイトと呼ばれます。



石と言えば石だ。
『岩塩』・・・こんなに綺麗なのか!!
青いのは初めて見た。



『紅石英:ローズクォーツ』。
安価な部類の水晶だけど、色が濃いもの、透明度が高いものは高価です。
左の原石の宝石として使える部分をカットしたのが右の石です。



『微斜長石:アマゾナイト』。
原石と宝石、どちらの状態が好きですか?



『バラ輝石:ロードナイト』。
原石の方は牛肉のようだね。
質の高い原石を手に入れて、そこから宝石になる部分をカットして研磨して蒐集する・・・っていう人もいるそうです。



『蛋白石:オパール』。
このままだとあまり素敵じゃないけど・・・原石としての魅力度は非常に高いぞ!!



『胆礬(たんばん)』。
これは宝石にはできないヤツ。
小学生の頃に科学実験しませんでしたか?
これ、硫酸銅の結晶です。
だから化学組成はCuSO4・5H2O。



『トルコ石:ターコイズ』。
なんと!栃木県日光市で産出されたものです!
トルコ石はね、そもそもトルコでは産出されません。
流通の途中でトルコを経由していたからこの名前が付いたんですよ。



企画展『ときめく石 -色と形が奏でる世界- 』は次回も続きます!




【こっそり裏話】
ここまで、既に300枚の写真を撮ってます。



巨大ザメに喰われる!茨城県立自然博物館!(その3)

2023-02-03 18:22:08 | 58号室 博物館
屋内でタップリ楽しめるから、雨の日に遊びに行くのもいいよね。


博物館内、結構広いんですよ。
細かく見て歩いたら、一日中遊べちゃうぞ。



恐竜の時代よりちょっと後、新生代に生息していた『スミロドン』。
サーベルタイガーですよ!!



え?私が知ってる三葉虫とちょっと形が違うんだが??
『アサフス』っていう三葉虫の一種なんだけど・・・特徴的なのはカタツムリのような目。
壊れたのを修復した跡はあるけど、こんな形で残ってるのって凄くないか?



また凄いのありました~!
サメですよ。
サメの顎ですよ。
デカイ!!
新生代の巨大ザメ『カルカロドン・メガロドン』だ!



この顎の大きさから全長が15mはあったと考えられています。
現代のあの巨大ザメ『ホオジロザメ』が全長4mだからね~・・・あまりにも巨大。
ほら、鏡に映ってる私なんか丸飲みですよ。



いたよ、手前が『アオザメ』で奥が『ホオジロザメ』だ。
メガロドンの大きさはこいつらの4倍弱。
恐怖しか無いな。
だって・・・下にいる人と大きさを比較するとさあ・・・。



これはクジラの骨格標本なんだけど、名前を見てくるのを忘れちゃった。
『マッコウクジラ』かと思うんだけどな。



こんな剥製標本もあったよ。
コンセプトは分からなかったんだけど、時間があればしっかり見たいやつだ。



これ、『デイノニクス』っていう恐竜の復元で、羽毛が生えた状態を表現しています。
ほら、恐竜には羽毛が生えてたっていう説が有力じゃん。



はははは!!
羽毛のカラーリングがスズメなの!!
これは面白い!!
これ、気付いた人は楽しいヤツ♬



こんなデカイ奴はいないけど・・・『ムカデ』じゃ。
小さい生物を大きくして展示してるエリアです。
気持ち悪さ、この上ないな。
この後、昼食なのに。



さあ、お腹が空いたので館内のレストラン『ル・サンク』で昼食だ!
10:30開店ですよ。
早めに行かないと・・・混むぞ。
長蛇の列になるぞ。



開店と同時に入店♬
オシャレなレストランじゃないけどね。



でも、窓の外の景色は素敵だ☆
の~んびりだよ。
自然好きの私にはたまらんな♬



『チーズハンバーグプレート』♬



チキンナゲットが恐竜型なんだよ!



あとは、『ソースヒレカツ丼とかけそばセット』。
これね、ホントは温かい蕎麦のセットにしたかったんだけど、初めての券売機な上に店員さんの説明が下手くそで、温かいの買えなかったんだ。
「席までお持ちします。」って言ってたくせに番号呼び出しだし。
しばらくボーっと待ってたわ。
店員さん、新人だったのかなあ。



ソースヒレカツ、美味しいですよ。
衣が厚過ぎず、ちゃんと肉。



蕎麦も悪くなかったよ。
博物館のレストランとしては高得点なんじゃないかな~☆



あ、テントウムシ!
写真を撮ってたらさ、さっきと別の店員さんが「店内が暖かいからか、どこかから入ってくるんです。」って。



自然博物館のレストランでこういうのに嫌悪感がある人は行かないほうがいいです。
私は・・・好きなのだよ♬



次回、素晴らしい宝石たち。
企画展示『ときめく石』がすっごい☆☆☆




【こっそり裏話】
ドリンクバーをセットにしたのに、コーヒーとコーラ1杯ずつしか飲まなかったよ。
あああああっ。




ティラノvsトリケラトプス!茨城県立自然博物館!(その2)

2023-02-02 22:19:38 | 58号室 博物館
恐竜だ!大人も子供も興奮するぞっ!


いきなりですが、頭蓋骨。
『ティラノサウルス』の標本の複製品で“スタン”のニックネームで知られる個体の物です。
こんなのさ~、噛まれたらさ~・・・終わるよね。



こっちは『トリケラトプス』の頭蓋骨標本の複製。
スゴイのはね、これだけで2.5mもあるってことさ。
その後ろには、消火器の化石もあるな。



『ディメトロドン』の骨格標本の複製。
「な~んだ、複製かあ。」って思っちゃうかもしれないけど、これ作るのにいくら掛かってるの??
背中の帆は体温調節に使われたと考えられています。
うん、でっかいトカゲみたいなもんだからね、変温動物だったかもしれないの。



『ステノプテルギウス』の化石。
イルカじゃないよ。
魚竜(ぎょりゅう)っていう恐竜で、よく見ると腹に胎児がいます。



これも魚竜の仲間『イクチオサウルス』。
名前だけなら聞いたことがあるんじゃないかな~・・・ちょっと知れてる種類です。
これの歯の化石(本物)、販売されてました!!



足元に展示されてる、サンショウウオみたいな小さい恐竜『ブランキオサウルス』。
体長が30mにもなるブラキオサウルスとは違うよ。



そのブランキオサウルスはこれくらいの大きさだ!
小さいぞ!
飼えるんじゃないか、って大きさだ!



さあ、タイトルのあれだ!
『ティラノサウルスvsトリケラトプス』。
これは凄いぞ~☆☆☆



ティラノサウルス(右側の恐竜)の大きい方に注目!
これ、動きます!!



迫力がね、凄いの。
圧倒されますよ。
「怖い~!」って泣いてる子がいたり。
ビビッて引く女性がいたり。



「ゴアアアアア~~ッ!!!」って咆哮が!!
とにかく圧が凄いぞ!



ほら、子供たちには大人気だ♬



トリケラトプス「そうしょくどうぶつ、なめんじゃねーぞ!」
ティラノサウルス「ちょっとみどりいろしてるからって、ちょうしにのるなよ!」



ティラノ息子「とうちゃん、あいつやばいよ。あやまっちゃう?」
ティラノサウルス「・・・ちょっとかんがえさせてくれ。」



トリケラトプス「やさいぱわーを、みせてやるぜ!いればをわすれたけどな!」



ティラノサウルス「・・・(むすこに、みっともないとこみせられないし)かかってこい、おりゃあっ!」
で、振り出しに戻る♬
そしてエンドレス☆



『ランベオサウルス』の複製骨格標本。
現標本はロイヤルオンタリオ博物館にあります。
後ろの人と比べると、凄くデカイ。
そりゃあ、絶滅するわな・・・食費がな~。



有名な翼竜『プテラノドン』。
海岸や山下公園で見られるのはプテラノドンじゃなくトビです。



ティラノサウルス、やっぱ凄いよ。
骨だけになってもメッチャ怖いもんな。



次回、巨大ザメの顎は私を軽く飲み込むほどデカイ。




【こっそり裏話】
これは欲しくなっちゃうね。
化石になる時にオパール化した二枚貝。
化石や恐竜に興味がない人へ♬





マンモスだっ!茨城県立自然博物館!(その1)

2023-02-01 21:32:12 | 58号室 博物館
茨城県立自然博物館は茨城県坂東市大崎にあります。


これは車で行くしかないよな~、ってことで茨城県に来ましたよ♬
もうすぐ目的地到着だ!
ってか、ここはもう博物館の敷地内だな。



入口付近の外観はこんな感じ。
駐車場は広いんだけど、お客さんが多いので休日はお昼ぐらいには満車になっちゃうぞ。



これ、博物館の大まかなマップね。



2023年1月現在、入館には予約が必要です。
しかし・・・「お困りの方」って。
予約制を知らずに来た人のこと??



入口、あの奥です。



開館まで並んで待つんだけどね、停止線の足跡が恐竜。
(初めはカッパかと思ったよ)
ここ、恐竜の展示が凄いんだ!!



開館までまだ時間があるから・・・博物館の上に行ってみよう!
展望台になってるんだな~☆



おお!
想像してたより絶景じゃんか!!



博物館のスタッフが、展望台から野鳥観察(たぶん)してたよ。
バードウォッチングは大好きなので私も観察したいんだが・・・時間的に無理っ。



右下の方は博物館の敷地です。
バードウォッチングイベントがあるみたいだよ。



こっちは博物館の屋外エリアの、のんびりする場所だな~♬



はい、入館しました。
予約してたスマホのデータを係員に見せて入館。
で、この券売機でチケットを買う・・・ってシステムです。
前述の「お困りの方」はどうするのか分かりませんでした。



うお~う・・・博物館的うさぎ年。
剥製の展示でお出迎えとは。



こんなリアルなの、あるとは思わなかったなあ。



あ、これチケットです。
デザインは数種類あるみたいですよ~。
個人的に『ティラノサウルス』は当たりだと思うんだが??



『第85回企画展 ときめく石 ~色と形が奏でる世界~』。
これを見たいのですよ!!
もちろん恐竜もなんだけどさ、恐竜よりも石の方が身近だし何とか手が届くものがあるしね♬
後ほどゆっくりたっぶり紹介いたします!!



マンモスだ~っ!!!
・・・デカイな。
凄くデカイ。



デカすぎて写真に納まりきらん。
いきなり感動ですよ☆



こんなのもありましたよ。
『ヌオエロサウルス』。
全長25m、全高12mだって!
複製とはいえ、すげえ!!



前の写真だけじゃ分からないからね、こういう恐竜だってとこ見せておかなきゃ♬



次回、超絶恐竜!!
子供たちが大興奮するやつ♬




【こっそり裏話】
あ~・・・小学生の頃に先生に「大人になったら何になりたい?」って訊かれて「トリケラトプス!」って答えたなあ~。
夢、叶わなかったなあ。




この輝石が素敵だ!小山市立博物館(最終回)

2022-09-22 23:13:02 | 58号室 博物館
宝石はみんなが大好きだ!・・・よね?


有名なあの『トルコ石』・・・の原石です☆
昨今は採掘量が減ってきてるそうで、希少価値が上がってきています。
トルコで採掘されてるわけじゃなく、トルコを経由してヨーロッパに伝わったためこの名前が付きました。



これは岩絵の具になる石たち。
昔、絵を書くための色絵の具になった鉱石です。
昔は非常に高価だったんですよ~。
左から・・・『石黄(せきおう)』。
黄色の岩絵の具にされました。
でもね、有毒なヒ素は含まれているので使用されなくなりました。
次に中央の赤い岩絵の具『辰砂(しんしゃ)』。
中国では漢方薬にも使われたそうですが・・・組成はHgS・・。硫化水銀ですねえ。
右は『藍銅鉱(らんどうこう)』。
群青色の青絵具です。
綺麗な青ですね~。
瓶に入った粉末が右上にあるの、分かりますか?
見出し画像がこれです☆



緑色の岩絵の具『孔雀石(くじゃくいし)』。
断面の模様がクジャクの羽のように見えるので、こんな名前になりました。
これ、磨くと凄く綺麗!
宝飾品にも使われます。



岩絵の具から離れて・・・なんとなくカワイイ鉱石がありました♬
『ラビットテール:オーケン石』。
なんか、石の中に白いモフモフが・・・。



うおおおお!!
モフモフモフモフモフもふもふもふもふ~!
うさぎのしっぽがいっぱい♬
硬いのか柔らかいのか分からないんだけどね。



さあ、宝石の話をしよう☆☆☆
みんなが知ってる、あの『エメラルド』の原石だっ!!
これは妄想が広がるね~!
ここから素晴らしい宝石が採れるかもしれない!!



これは『アクアマリン』の原石。
ちょっと色が薄いけど・・・デカイ!!
これも宝石の原石だっ♬



これも宝石の原石・・・って、見ただけで分かるか。
『ブルートパーズ』です。
色・・・いい宝石が採れそう☆☆☆



そして、カットされた宝石たち!!
これを嫌いな人はいないでしょ~☆
『シトリン』以外は原石を紹介しましたが・・・カットされるとこうなるのだな!



これも全て原石を紹介しましたね~。
あ、『ターコイズ』はトルコ石です☆
(もう少しちゃんと展示して欲しかったなあ。みんな曲がってるし、脱脂綿の上って。)



ああ・・・高価そうな宝石が!!
さて、ここで問題です。
『サファイア』と『ルビー』の共通点と違いは何かな~?



これね、展示品を見る前に受付で貰ったクロスワードです。
展示物を見ながら答えを書いて、全部正解してチェック印を貰うと・・・。



オリジナルカードが貰えます!!



カードを貰う前にくじを引いて、引いた色に合わせたカードが貰えるんだよ♬
私が貰ったのはこの『翠銅鉱(すいどうこう)』のカード。
カードはいくつかの種類があって、子供たちには大人気のようで兄妹で「こっちのほうがいい!」ってケンカしてるのを見ましたよ。
で、お父さんが「もう一回クロスワードやってくる!」って頑張ってました!!



そのクロスワードの問題用紙、帰りに1枚貰ってきたんですが・・・問題が違うのね!
で、問題のボリュームも違うじゃん!!
これ、問題が4問しかないじゃん!!
・・・私がやったクロスワードは10問なんだが??
問題用紙を貰うところから運か!!
3段仕込みのくじ引き・・・やるなあ、小山市立博物館。



面白かったよ!
博物館は知識が増えるから好きだっ!



【こっそり裏話】
駄々こねて泣いてる子を放置して親がクロスワードに夢中になってるのを見たけど・・・いいのかなあ。
あと・・・展示品のショーケースの上でクロスワードを記入するのはやめてくだちゃい。



宝石です!小山市立博物館(その2)

2022-09-20 21:57:10 | 58号室 博物館
ドキドキとワクワクがあるなら、トレジャーハンターの素質があるかも!!


『鉄電気石』・・・聞き慣れないしこんな石には興味ない、って思うかもしれないけどさ、意外とみんな聞いたことがあるんだよこれ。
トルマリン浴って知りませんか?
そこで使われるブラックトルマリンがこれです!!



右のヤツ、『紅玉』は・・・ルビーの事ですよ☆
つまり、ルビーの原石だっ!
この石の中に
メッチャ綺麗なルビーがあるかもしれない・・・って考えると妄想が膨らみませんか??
左側は赤鉄鉱(鉄鉱石の一種)に石英柱が生えてるやつ。
うん、水晶の結晶です。



実はガラスと同じ組成の『オパール』。
なんだ、ガラスじゃん・・・いやいや、そうじゃないんですよ。
水の分子を多く持っているので、水分を割りと好む宝石です。



これは更に磨いてみたいなあ☆☆☆



不思議な形の結晶体『輝安鉱(きあんこう)』。
元素記号のSb・・・アンチモンが主元素なので、毒性があります。
なので、コレクションする場合は密閉できるケースに入れましょう。
この鉱石、ライターであぶると溶けますよ。



『自然硫黄』は火薬の材料ですね。
花火とか。
医薬品にも使われます。
あ、硫黄泉も!



これはね、大物を発見したら高値になるヤツ!!
『マンガンパイロスマライト』。
簡単には見付からないけどね。
宝石マニア向けってよりは鉱石マニア向けの石。



『菱マンガン鉱(りょうまんがんこう)』は宝飾品に利用されます。
カットして研磨すると素敵な宝石になります!
これも数十キロの巨大なものは100万円を超えたりします。
とは言っても、簡単に発見できないから希少なんだけどね。



ここからはメダル的に行ってみようか!
まずは銅☆
『自然銅』です。
銅と言えばやっぱり身近なのは10円硬貨だよね~。



次は銀☆☆
『自然銀』・・・言われなきゃ分からないな、これ。
普通に落ちてたりはしないけど、落ちてても拾わないよねえ、これ。
でも、高価。
鉱石に興味を持つと、いつかイイコトあるかも♬



そして金☆☆☆
金と銀を含む『金銀鉱石』。
さて・・・運良く河原でこれを発見したとして、持ち帰りますか?
知らなければただの石。
知ってれば数万円になるかも。
知識って大切だなあ。



河原で翡翠(ひすい)とガーネットの原石を拾ったことがあります。
ガーネットの原石はその場にいた友人にあげちゃいましたが、翡翠はまだ持ってますよ☆
次回、シリーズ最終回です。



【こっそり裏話】
ここでの、ある家族連れの会話です。
子供「石ばっかりでつまらなーい。」
親「まあ、石だからね。」
う~ん・・・何しに来た?
あなたの指に輝いてるその石、そこに展示されてますぜ。
ってか、子供に興味持たせてあげようよ~。



輝く石が欲しくなるっ!小山市立博物館(その1)

2022-09-19 21:33:54 | 58号室 博物館
友人宅からの帰りに寄りました~♬


栃木県の小山市立博物館に来ました!
ここ・・・分かりにくいな。
住宅街の細道で迷いそう。



駐車場無料、入館も(基本的に)無料。
ここには企画展開催日は有料って書いてありますね。



栃木県立博物館・地域移動博物館『鉱物教室 あなたの好物はどの鉱物?!』ってのを開催してるって聞いたからさ~、楽しそうだもの、寄っちゃうでしょ~♬
・・・あ、ずいぶん前に終わってるって?
え・・・っと、栃木県と埼玉県には時差が・・・勘弁して下せえ、お代官様。



おおっ?
お客さん多いな!
家族連れが多いね。



さてさて、楽しもうぢゃないか☆
あ、常設展は撮影禁止ですが、特別展は撮影OKです。
(係員の方に確認しました)
「鉱物は身近に見られる!」
確かにそうだね。
あとは興味を持つかどうかだよね~。



こうしてちょっと知ると、興味が出て来るでしょ?



それが宝石になると・・・みんな大好物じゃない?
これ『オパール』です☆



モース硬度って知ってますか?
モース硬度は主に鉱物に対する硬さの尺度の1つです。
硬さの尺度として1から10までの基準値を設けてそれぞれに対応する標準鉱物を設定したものです。
こういうの楽しいなあ。
モース硬度10が一番硬いよ。



これ、モース硬度9の『コランダム』。
そうそう、サファイヤやルビーの事です。
まあ、サファイアもルビーも同じ組成なんですが、赤いものだけがルビーと呼ばれます。
硬いよ~。
ガラスや水晶、鋼鉄に傷を付けることが出来ます。



モース硬度は「傷のつきにくさ」で叩いた時の強度ではありません。
これはモース硬度最強の『ダイヤモンド』☆☆☆
ほらほら、興味が湧いてきたっしょ?
硬いけど、打撃に対しては意外と弱い。
産出されるダイヤモンドのほとんどはブラックダイヤモンドで、そのほとんどが工業用に使われます。
宝石として扱われるダイヤモンドは、ごく少数なんですね~。
ちなみにこれはダイヤモンドが含まれる鉱石、です。



こんなのあったよ!
・・・土偶??
ブラックボックスの中に鉱石が入っていて、スイッチを入れると紫外線が鉱石に照射されます。



中に入っているのは栃木県産のと『珪亜鉛鉱』『蛍石』、京都府産の『灰重石(かいじゅうせき)』。
さあ、覗いて紫外線を当てると・・・。



鉱石が輝く!!
左が『灰重石』、真ん中が『珪亜鉛鉱』、右が『蛍石』かな?



これはインテリア用に販売されているものを見ることがありますね。
『紫水晶』はアメジストと呼ばれている大人気の鉱石。
綺麗だよね~。
この紫色は直射日光が当たる場所に置くと褪せてしまうので注意!!



みんなが大好き『金』☆☆☆
金の元素記号は『Au』。
中学生ぐらいの頃に「金は英雄だぞ。」って教わりませんでしたか?
で、テストに出るんだ~。



金の輝きは人の心を狂わせる、って誰かが言ってました。
まあ・・・確かにな~・・・。
「これ、いくらぐらいだろ。」って考えちゃうもんな~。



次回も珍しい鉱石がいっぱいだ!
お楽しみに!!




国立科学博物館の 特別展「深海2017~最深研究でせまる“生命”と“地球”~」を見に行こう!(最終回)海底探査が凄い

2017-09-19 19:01:31 | 58号室 博物館
特別展「深海2017~最深研究でせまる“生命”と“地球”~」はあとわずかで終わっちゃいますよ~!


『フルデプスミニランダー』
水深6,000mは到達できる潜水艇や探査機はほとんど存在せず、ほとんど未知の領域といわれる超深海の世界。
近年では、船上から投入しておもりを切り離して浮上・回収を行う「ランダー」と呼ばれる装置を用いて研究がすすめられています。
このフルデプスミニランダーは従来のものよりコンパクトながらも、浮力材やガラス球・ライトなどに高圧に耐えられる特殊品が使用されていて、水深10,000mを超える過酷な環境でも撮影や観測を行うことができます。



これ、水深200~2000mに生息する『ライギョダマシ』っていう深海魚です。
ふ~ん・・・ぐらいに感じるかもしれませんが、この魚、実は水産資源としては非常に重要な魚なんです。
スーパーで『メロ』っていう魚の切り身を見たことはありませんか?
あれがこのライギョダマシです。
以前は『ギンムツ』っていう名前で流通してました。
体長は2mぐらい、体重135キロにもなる巨大魚です。
近縁種の『マジェランアイナメ』も同じ名称で流通しています。



深海の海底にある熱水噴出口の模型です。
多くのミネラル分が噴出することと、水温が高いことから微生物が集まりやすい場所なので・・・それをエサにする甲殻類がこんなふうに群がります。



これも探査機ですよ。
『無人深海探査機 江戸っ子1号』。
構造は非常にシンプルで、おもりをつけて海中を降下させ、プラスチックのカバーで覆われた3個のガラス球(日本製)の浮力で浮き上がらせる仕組みです。
ただし、尋常ではない圧力がかかる深海でも砕けないガラス球を作ることは簡単ではありません。
現在、東京都と千葉県の町工場が中心となって「江戸っ子1号プロジェクト」を立ち上げ、実用化が期待されています。
凄いな、町工場・・・。



有人潜水調査船『しんかい6500』。
現在運航中の有人潜水調査船で6,000mを超える大深度まで潜ることのできる船は世界に7隻しかありません。



世界の海で海底の地形や地質・深海生物などの調査を行っており、2017年6月には通算1500回目(28年掛ったそうですよ)の潜航を達成しました。
深海研究には欠かせない存在なんですね~。



有人潜水調査船『しんかい6500』の全容。
読めるといいんだけどな。



同じく、しんかい6500のコクピット。



深海でこれを間違いなく操縦できるって凄い技術と精神力ですよね~。
間違えたら終わりだもんね・・・。



『地球深部探査船 ちきゅう』。
人類史上初めてマントルや巨大地震発生域への大深度掘削を可能にする世界初のライザー式科学掘削船です。



『地球深部探査船 ちきゅう』の操縦席。
ちきゅうは国際深海科学掘削計画(IODP)の主力船として地球探査を行っています。



こんなヤツをたくさん繋げて、深海の地層を調査します。



で、これが引き揚げられた深海の地層。



これは深海から引き揚げられた(らしい)軽石。
これほどの大きさで重量は70キロぐらい。
同じ大きさの花崗岩(まあ、一般的な石)だと200キロぐらいあります。
半分以下・・・確かに軽石だ。
さあ、ここで問題です。
ある人が池に石を投げ込みました。
すると、その石はしばらくの間、沈んだりもぐったりしていました・・・。
さあ、その石は軽石かな?普通の石かな?



深海にはたくさんのレアアース元素(希少金属)が眠っていると言われています。
これはそのレアアース元素を使って作ったメダルです。
スカンジウム、イットリウム、ランタン、セリウム、プラセオジム、ネオジム、プロメチウム、サマリウム、ユウロピウム、ガドリニウム、テルビウム、ジスプロシウム、ホルミウム、エルビウム、ツリウム、イッテルビウム、ルテチウム・・・の以上17元素がレアアース(希土類元素)で~す。
テストに出るかもしれないぞ~(笑)。



さあ、最後はショップだ!!
ミュージアムショップは珍しいものがたくさんあるので、とっても楽しいです♪
140万円のティラノサウルスの爪(本物)もありましたよ!



そしてビックリ価格のぬいぐるみ。
ダイオウイカ・・・162,000円
ダイオウグソクムシ・・・260,000円
買えるかっ!!
あ、もちろん普通の価格帯のぬいぐるみもたくさんありますよ。



国立科学博物館、とっても楽しいですよ!
カップルも多かったので、デートなどにも是非!!

※探査機についてはウィキってます

国立科学博物館の 特別展「深海2017~最深研究でせまる“生命”と“地球”~」を見に行こう!(その2)でっかいぞ、ダイオウイカ

2017-09-18 15:42:28 | 58号室 博物館
特別展「深海2017~最深研究でせまる“生命”と“地球”~」は非常に混雑しますので、早めに行きましょう。


標本はたくさんあります。
混雑しているので、確実に見るには壁沿いに歩きましょう。
水族館・動物園・博物館などの鉄則です!
進行はゆっくりでも、壁に手をつきながら歩くといいですよ~。



『セトゲシンカイコシオリエビ』。
イセエビを小さくしたような形ってだけで、美味しそうに見える・・・のは私だけかな?



面白い名前のウニ『ウルトラブンブク』。
こんな名前のヤツがいるんだよ、って言っても信じて貰えないような名前ですねえ。



『バケダラ』。
名付け親のネーミングセンスって・・・。



『コンゴウアナゴ』。
瓶の中に数匹詰め込まれています。
このコンゴウアナゴ、クジラの死骸などに数百匹の群れで喰らい付きます。
まさにクリーチャーです。



人が多くて、自由に動けません・・・。
動けるうちに壁際に行きましょう。
お?サメがいるぞ・・・!



『ミツクリザメ』かな?
実物大だと思いますが、かなりデッカイ模型です。



『ユメザメ』。
ウロコ一枚一枚が大きく硬く、敵に食いちぎられにくい形になっています。
かなり獰猛なハンターのようです。



『ムラサキギンザメ』。
紫なんだか銀なんだか。
貝や甲殻類を食べています。



『キタノクロダラ』。
体長1m、体重10Kgぐらいになる大型魚。
相模湾にもいるそうですよ。



『ソコボウズ』。
水深800~4000mの深海に住んでいます。
なるほど、底坊主か。
海坊主にかけてるのかな?



水深2000mぐらいに生息する『オンデンザメ』。
巨大深海ザメの代表種。
大きな口で獲物を吸い込んで食べます。



有名な『ダイオウイカ』。
子供と比べると、その巨大さが分かりますね。



更に巨大なものは、このぐらいの大きさになるようですが・・・。



次回は深海探査。
お楽しみに。
※国立科学博物館の 特別展「深海2017~最深研究でせまる“生命”と“地球”~」は2017年10月1日までです!!