「ツリバナ」(吊花)はニシキギ科で、
低地~山地の林縁に自生する3~6mの落葉小高木です。
花や実が垂れ下がって着くところからの和名です。
5月上旬、丸い蕾から、開花してきました。
葉腋から花柄を伸ばし、枝分かれして下垂し、
淡紫色を帯びた5弁花(径8mm程)を開きます。
(花色は黄緑色、緑白色、淡紫色と幅があるようです)
小さな5弁花は、花盤が発達し、メシベ1個にオシベ5個です。
5月中旬の花、
花弁が落ち始めました。
花後の果実は径1cm程の球形になり、8月末では黄緑色です。
一部の葉が黄葉してきました。
秋には朱色になって、5裂して種子が出ます。(2)へ続きます。
「ミズヒキ」(水引)はタデ科の多年草で、高さ30~80cmほど、
茎頂や葉腋から20~40cmの花穂を出して小花を咲かせます。
日本各地に自生する野草ですが、小花の上半分が赤色で、
下半分は白色なので、紅白の水引という和名となりました。
自然実生で庭に芽生え、通路脇などで繁茂しています。
9月中旬、赤い小さな蕾が開いてきました。
9月下旬の小花のアップ、花弁は無く、花弁に見えるのはガクです。
4枚のうち、上1枚が赤、中2枚が赤と白、下1枚がです。
メシベが1本、オシベは5本あります。
9月末の群落の花穂、背後の青色はツユクサの花、
10中旬、花後の種は先端が鈎状に曲がり、ヒッツキ虫となります。
花後、ガクに包まれたメシベ(柱頭)の先端が鈎状に曲がり、
動物の毛などに引っかかって、遠くに遠くに運ばれる仕組みです。
脇を通る度に、私のズボンのあちこちに引っ付くようになったので、
庭のすべてのミズヒキを株元から切除しました。
「ギンモクセイ」(銀木犀)はキンモクセイ(金木犀)の原種です。
庭の南西塀際に植えた若木で、樹高150cm程になりました。
白花(淡いアイボリー色)を咲かせ、
キンモクセイより弱めの香りを放ち、少し遅れて開花しました。
10月中旬の蕾、
その3日後、開花しました。
10月19日、満開となりました。
樹が充実すれば、年に複数回開花するようになります。
7月には緑色で扁平な果実でした。
8月中旬になると、果実の色が黄色を帯びて来ました。
9月下旬、黄色い果実が丸みをを増してきました。
10月中旬、果実が赤熟してきました。
10月20日、
日本のガマズミよりも細長い形の葉が、紅葉してきました。
同時に熟果が野鳥に食べられます。
6日後の昨日、
残り実を少し着けた、独特な色合いの紅葉姿です。
花・果実・紅葉、夫々に美しく変わる風鈴ガマズミでした。
「風鈴ガマズミ」は中国原産で、レンブクソウ科の落葉低木です。
白い小花、赤い果実、紅葉が美しい。
7号深鉢植えで、樹高が100cm程になりました。
開花し始めた4月下旬です。
満開に近い5月上旬です。
花後の緑果、7月上旬です。
秋の赤い果実と紅葉は(2)で、