退屈しないように シニアの暮らし

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さて何をしようか

울지 말고 꽃을 보라

2014-09-30 11:54:23 | 韓で遊ぶ

流れ星
瞻星台に今のように囲いが無くそのすぐ前に野菜畑があった頃、瞻星台があるインワドンの町内に住む子供たちは退屈になると瞻星台に上って遊んだりした。
遠くから見るとよくわからないが近くによって見ると瞻星台は足をかけて上っていけるように石が少しずつ内側に入っている。その石を踏んで気をつけて窓のあるところまで上って頭を入れると、瞻星台はその中ががらんと空いているのではなく窓のふちまで土がいっぱいに埋められていてまるで巣のように居心地がいい。風の吹く冬にも風が入ってこない。だから町内の子供たちは瞻星台の中に入って時には花札をしたり、若いカップルはこっそりと愛を交わしたりした。
だが、盗みをしたら瞻星台の中に入って必ずウンチをする泥棒がいた。泥棒が盗みをした家にウンチをして行くと捕まらないという昔の話があるが、その泥棒は必ず瞻星台の中に入ってウンチをして出てきた。一度は他人の家の塀を飛び越えて盗みをしてからすぐに瞻星台の中にウンチをするのを忘れたら後で捕まって苦い目にあってからはより徹底して瞻星台の中にウンチをするのを忘れなかった。
瞻星台は泥棒がウンチをするたびにけしからんと思った。秋に収穫を終えて時々子供たちが上がってきて花札をしたり欲情に満ちた男女が上がってきて愛を交わしていくことぐらいはかわいいと思っていたが、泥棒がウンチをしていくことは許せなかった。
だから、瞻星台は泥棒が這い上がってくる時に何回か体を揺らして彼を落とそうとした。だが、泥棒は盗みをする度にいつも中に入って来て一山のウンチをして行った。
瞻星台は怒りに堪えることができなかった。だが、これ以上どうすることもできなかった。誰かが片付けるまでただ泥棒がして行ったウンチの匂いを嗅いでいるしかなかった。
そんなある日、瞻星台の中に入ってきた泥棒がまたウンチをしたら、不吉なことが起こって村全体がざわついた。久しぶりに瞻星台に落ちた流れ星が泥棒の頭に当たってそのまま息もできずに死んでしまったのだ。
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泣かないで、花を見なさい

2014-09-29 12:19:34 | 韓で遊ぶ

毘盧遮那仏の心
慶州の仏国寺の毘盧殿に毘盧遮那仏の改金工事があった。改金工事とは仏像の金色を取り戻すことで、寺で行われる工事の中で筆頭にあげられる工事だ。改金工事は長期間かけてとても丁寧に行わなければならないためにいったん改金工事が始まると仏様の頭に白い朝鮮紙でできた僧の帽子のような覆いをかぶせられる。するとその姿がまるで朝鮮時代や旧韓末の時の罪人が水をかぶった姿のように見えて、見る人の心をひやりとさせる。
仏国寺の毘盧殿の毘盧遮那仏はすでに何ヶ月も覆いで顔が覆われていて胸が苦しかった。朝になれば朝鮮紙を通った清らかな日差しが顔をくすぐったりするし、毘盧殿の窓の間から見える木の葉の清らかでまぶしい姿を見ることができなくて息が詰まるように苦しいことは事実だった。
毘盧遮那仏は自分の体が金色に新しく塗られるきらめくことがとてもいやだと思った。古くなったら古いままで、塗りが剥げたら剥げたままの姿がまさに自分の本当の姿だと思って、改金工事自体が全く意に沿わないと思っていた。何よりも金の塗りには人間の汚れた心が投影されているようで嫌だった。黄金の輝きだけが真理の光だと思うことは他の色に対する侮辱だと言うこともできる。
「もしもし、私はこのままがいいのだが、あるがままの姿でいてこそ衆生たちがより穏やかな心で私を訪ねてくることができるんだが。もう、私を苦しめるのをやめてこのままにして置いてくれ。」
毘盧遮那仏は改金工事を担当する僧にこっそりと自分の意見を伝えた。しかし、僧は毘盧遮那仏の言葉を聞こうが、聞くまいが工事を強行した。
毘盧遮那仏はつらかった。金色はいつの間にかお尻の辺りを過ぎて腰の部分まで塗られていった。いつも右側の2番目の指をまっすぐに立ててその指先を左手で握り締めていた毘盧遮那仏はあまりにも苦しくて指を握った手に力を入れた。すると、夜明けの月が傾く夜に、星が悲しく落ちている夜に、そのまま指を噛んでしまった。
血が流れた。人々は血を止めるために毘盧遮那仏の指からまず金色に塗った。しかし、血は止まらなかった。血はだんだんに毘盧遮那仏の胸を染めて地を染めて草の葉を染めた。そして人の貧しい心を染めた。ただ人々の心だけがそれを知らないだけだ。
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泣かないで、花を見なさい

2014-09-27 09:09:03 | 韓で遊ぶ

耳の墓
壬辰倭亂の時日本兵が戦果物として朝鮮人の耳を切って日本に持って行き埋葬した墓が耳の墓、すなわち耳塚という。
現在日本の京都市東山区にその耳の墓がある。ところがこの耳の墓に埋められたたくさんの耳の中に父の耳と息子の耳があった。
ある日父の耳が息子の耳に聞いた。
「息子よ、お前はいつもどんな音を聞いているのだ。」
「私は私たちが住んでいた海辺の波の音を聞いています。お父さんは。」
「うん、私は幼い時日のくれる頃に母がしおり戸の前で『ご飯だよ』と叫んだ声をいつも聞いている。」
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泣かないで、花を見なさい

2014-09-26 06:05:39 | 韓で遊ぶ

神との約束
人間に強い不満を待っているオス豚が1匹いた。彼は豚が人間のためにただの肉の塊として処理されると言う事実に対していつも不満に思っていた。
「私たちにも霊魂がある。霊魂があるんだ。」
彼は同僚の豚たちが人間の手でと殺される度に泣いた。
人間は彼の泣き声に対して何の関心も持たなかった。人間はメス豚との交尾が必要な時だけの彼に関心を寄せた。彼は種豚だった。人間にさせられるがままに人間が見ている前でメス豚とセックスをして怒りの涙を流す種豚だった。
どうすれば人間の手から逃げ出せるか。どうすれば人間を破滅させ豚らしい暮らしを生きることができるか。
彼は長い間、そんな考えて日々を送った。しかし、これと言っていい方法がなかった。ただ、人間がくれる飼料を食べて、豚小屋の中に閉じ込められてブーブーとなきながら人間に対する憎悪心を大きくしながら生きるしか道がなかった。
そんなある夏の日のことだった。強い雨風が吹いた。木が根こそぎ倒れあちこちで人間の家が流された。豚も小屋から抜け出して水の中に流された。
オス豚はやっと天が人間に罰を与えたと思って勢いよく流れる黄土の混じった水の中を楽しげに泳いだ。
だが、どんなに泳いだだろうか。体の力が抜けた彼は水に流され始めた。どんなに泳ごうとしてもこれ以上手足が言うことを聞かなかった。息をするたびに口の中に水が入って来て気が遠くなった。このまま死んではならないと目の前の木の枝をつかんだがすぐに離してしまった。流されていく家の屋根の上に上ってみたがそれもちょっとの間だけのことですぐに急流に押し流された。水の流れは速かった。どこに流れていくのかわからなかった。周囲には暗闇が押し寄せて来はじめた。目の前に死の影がちらついた。
「助けてください。神様。助けてくれたら人間を憎まないで暮らします。いいえ、人間のために生きます。約束します。どうか助けてください。」
彼は神に懇切にすがった。かすかな意識の中で生きたいと考えしか浮かばなかった。
その時向こう側の坂の上にいた一人の青年が強い水の流れに逆らって来て彼を救い出してくれた。
「ありがとうございます。神様。あなたとの約束を必ず守ります。」
彼はひれ伏して神に感謝した。
その後、彼は年老いて種豚としての役割を終えるときまで青年の家で暮らした。そうして死んでは、神との約束を守るために青年の家の祝いの膳を飾るのに置かれた。
今も私たちが祭祀を執り行う時に豚の頭を膳の上にあげるのはそのオス豚が約束を守り続けているからだ。
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울지 말고 꽃을 보라

2014-09-25 06:00:50 | 韓で遊ぶ

乳の墓
乳房は人々が自分を乳の墓と表現するのを聞いて非常に気分が悪かった。
「なぜ、よりによって墓なんだ、墓は、、、」
乳房はその日の夕方鏡の前で自分の姿を映してみた。乳房はよく熟れた果実のように今でも魅力的で美しかった。
「こんなに美しい胸を墓だと表現するとは、人々は狂っている。」
乳房はいまさらながら気分が悪いと言うように額にしわを寄せた。
乳の墓はそんな乳房を見て黙っていることができなかった。乳の墓は静かに乳房に近づきたしなめるように口を開いた。
「お前は人間の胸が結局は人間の墓だと言うことをよく知らないようだ。人間は子供が死んでも胸に埋め、両親が死んでも胸に埋めるのだ。お前はどうしてひとつは知って2つは知らないのだ。」
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泣かないで、花を見なさい

2014-09-24 06:42:46 | 韓で遊ぶ

人の肩
人の両肩の上には2人の神様がいる。一人は人間の悪行を記録する神で、もう一人は人間ん善行を記録する神だ。人間が死んで玉皇上帝のところに行くとその二人の神はそれぞれ自分が記録した記録簿を提出して玉皇上帝としてその人間の天国行きと地獄行きを決めると言う。
だが、そんな事実を前もって知っていた一人の男がいた。彼は自分の悪行を記録する神をどうすればなくせるかと思っていつも考えていたが、ある日悪行を記録する神がいる自分の一方の肩をなくしてしまった。そして一方の肩がない障害のある身であらゆる悪行をしでかした。どんなに悪行を犯してもその悪行を記録する神がいないので何も差し障りになるものがなかった。
もちろんその男も死んで玉皇上帝の前に行った。生涯悪いことばかりをしたが玉皇上帝の前に経っても彼は何も心配することがなかった。悪行を記録する神はすでに死んでいなくなって久しかったから、見るまでもなく天国へ行く決定は明らかだった。
しかし、そうではなかった。玉皇上帝は彼を地獄へ行けと命令した。それもいつも餓えてこん棒で殴られる飢鬼道へ行くように命令した。
「いったいそれはどういうことですか。私がどんな悪行を犯したと飢鬼道に行けというのですか。」
彼は堂々とした態度で両目をむいて玉皇上帝にはむかった。すると、玉皇上帝が彼の片方の肩から善行を記録する神を呼んでその理由を説明した。
「もちろん私は善行を記録する神です。ですが、どんなに待ってもあなたが善いことをしなかったのであまりにも退屈でした。だから悪行でも記録して退屈をしのぎました。」
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泣かないで、花を見なさい

2014-09-23 05:35:14 | 韓で遊ぶ

待つこと
ジェジュ島のマンジャン窟の中を入っていくと大きな石の瓶が一匹出てくる。人々はその亀の背の形がチェジュ島とよく似ていると言って亀の周りに囲いをしてとても大切にしている。
ある日マンジャン窟を見物に行った一人の詩人が亀になぜ海で暮らさないでこうやって洞窟の中で一人で暮らしているのか聞いた。すると、石の亀が悲しい目をして詩人に言った。
「私は元々愛する家族とともに海で暮らしていました。ですが、ハンラ山で火山が爆発したために溶岩に巻き込まれここまで流れてきたのですが、海の水は抜けて行って私だけが残ってこんな石の亀になってしまいました。ですが、私は今でもあきらめないでいます。いつかはマンジャン窟にもう一度海の水が流れて入って来て、私がまた海に泳いで行ける日を待っています。私はまだその待つことをあきらめたことがありません。」
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울지 말고 꽃을 보라

2014-09-22 06:16:55 | 韓で遊ぶ

針の穴を通った黄牛
農家のキンさんの家に暮らす黄牛のヌロンイは偶然にキンさんと末娘のヨニが話をしているのを聞いた。
「お父さん、私を中学校に行かせてください。」
「またその話か、、、」
「行かせてください。お父さん、私より勉強のできない隣のスギも中学校に行くと言っていたわ。」
「お前は、だめだと何回言えばわかるのだ。俺もお前を中学校に行かせてやりたい気持ちは山ほどにある。お前を中学校にやりたくない訳がない。だけど、家の暮らし向きがだめじゃないか。お前の兄さん2人を勉強させるのだけでも本当に大変だ。家でお前まで学校にやるお金がない。」
「なら、このまま小学校だけ卒業しろと言うことなの。」
「しかたないだろ。今すぐにはどうすることもできない。お前を中学校にやれないこの父の心も本当につらい。だから、もう2度とそんな話をするな。それは黄牛が針の穴を通る程に難しいことだ。」
ヌランイはその話を聞いて驚かずにはいられなかった。それは自分が針の穴を通ればヨニが中学校に行けるという話しでもあった。
ヌランイはやさしくて勉強のできるヨニを中学校に行かせたかった。大好きなヨニのためならばどんなことでもできるようだった。
ヌランイはその日から自分が針の穴を通ることができる方法を考えた。しかし、どんなに考えに考えを重ねても針の穴を通ることのできる方法はなかった。
ヌランイは毎日天に向ってその方法を教えてくれと懇切に祈った。するとある日天から声が聞こえてきた。
「ヌランイや、お前の命を捨てなければ針の穴を通ることはできない。お前のその考えを捨てなさい。」
「いいえ、捨てることはできません。」
「お前の命を捨てなければだめなことでも。」
「そうです。私の命を捨てます。」
「それは本当か。」
「はい、そうです。」
「後悔しないか。」
「後悔しません。」
何日か後、初雪が降った日の夜だった。
天から光が1本降りてきてヌランイの目の前を明るく照らした。ヌランイはゆっくりとその光について行った。光は大きな城門の前で終わりなく続いた。ヌランイはその光にしたがって雪が降る夜道を終わりなく歩いた。
次の日の朝、ヨニが雪を掃くためにほうきを持って出て来るとしおり戸の前でヌランイが死んでいた。
「お父さん、早く来て。ヌランイが死んだ。」
世には驚いて声を上げながらヌランイの周辺を調べた。ヌランイの頭のところにお母さんが布団を縫う時に使う針が1本落ちていた。
「お、針がなぜここに落ちているの。」
ヨニが首をかしげて針とヌランイを代わる代わる見た。
ヌランイが針の穴を通ったと言う事実を知る人はこの世に誰もいなかった。
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泣かないで、花を見なさい

2014-09-21 05:41:37 | 韓で遊ぶ

指たちの対話
指たちが部屋の中に座って互いに不平を並べた。
「私はなぜこんなに短いの。これはあまりにも不公平だ。誰かが短くて誰かが長い。これは話にならない。平等にしなければならない。」
一番初めに不満の声を上げたのは親指だった。
「そんなことを言うな。それでもお前は俺よりもましだ。お前は指の中で一番じゃないか。」
人差し指が親指を横目で睨んだ。
「違う、一番は俺だ。俺が一番、背が高いじゃないか。」
今度は中指が、気分が悪いと言うように顔をしかめた。
「あ~ぁ、一体俺は何だ。なぜ俺を薬指と言うんだ。最近はほとんど薬も煎じることもないのに、病気になった人が薬をせんじる時に使うなんて。」
これ以上我慢できないと薬指が一言言うなり小指が眉間にしわを寄せて言った。
「あ、俺もそうだ、いつも子ども扱いされてあってもなくてもいい身の上で、これはあまりにも不公平だ。皆背が同じでなければならない。」
指たちの不平がしばらく津図板部屋の中はとてもうるさかった。すると、彼らのする話を黙って聞いていた手が言った。
「お前たち、お前たちが皆背が同じだったら私はピアノを弾くことができない私たちがショパンの美しい曲を聴くことができるのは指の長さがそれぞれ違うからだ。それにお前たちの背が同じだったら、人々が両手を合わせて祈ることができない。もし祈りをしたとしても祈る手が決して美しく見えない。この世の中に画一ほど恐ろしいものはないのだ。」
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函館は寒い

2014-09-20 06:15:19 | 函館の話
外の温度計は9度
寒い
我慢しきれず、ストーブ初日となった

「泣かないで、花を見なさい」を読みおえた
約3ヶ月かかった。
今日から読み直し、それにしても日本語の打ち間違いの多さに
読んで下さった皆様、ありがとうございました
間違い探しによかったかも、、、
アップはもう少し残っています。

この本、あんまり面白くもなく、感動もなかった。

次は何にしようか
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