歌がうまくなりたい

「誰にでもわかる」「実感できる」カヌマミュージックスクールのレッスン風景

35・作詞家が目の前に!!

2019年07月21日 07時24分21秒 | ワンポイントレッスン

相模原市のカヌマミュージックスクールです。

Nさんは間違えまいとするあまり
歌がメロディ主役。

詞(ことば)がおそそかになりがち。
一語一語で音程と音符の長短をつけ歌っています。

これでは別にことばで歌わなくても ラララ で歌っても同じこと。


やはりメロディを覚えたら
ことばを主役にして歌って欲しいものです。

そこで僕は
「今、歌っている歌の作詞家が目の前にいて
 あなたの歌をじっと聴いていると思ってください。
 ことばをおろそかにできないでしょう?」


またAさんは暗唱が得意なかたですが
歌っている最中にふとことばにつまると
上手に別のことばに変え、とりつくろっています。

もちろん歌が止まるより数段よいのですが・・・
(テクニックといえばテクニックですが)

Aさんにも
「目の前でこの歌の作詞家が聴いていると思ってください。
 作詞家は一字一句推敲に推敲を重ねてことばを紡ぎだしているのですからね」


今回のポイントです。

メロディに対しては間違えまいと気を使っているくせに
意外とことばには気がないことがあります。

参考にしてくださいね。


34・情感をこめて!!

2019年07月20日 15時42分56秒 | ワンポイントレッスン

相模原市のカヌマミュージックスクールです。

情感をこめて!! むつかしいですよね。

生徒のTさんは一生懸命表現しようと歌っているのですが
伝わってくるのは
“表現しよう、しよう”という気持ちだけ。
肝心のことば、内容が伝わってきません。


まず1フレーズずつ、何を言うのか頭に置いてから
歌って欲しいのですが、“ことばを目で追いながら表現しよう”と
しているので、結局、口先の表現になっているのです。


ですから

「何を歌ってもオーバーになって、わざとらしくなってしまいますよ」

「気持ちだけが空回りしているみたいです」

「声を出しながらことばをいじくりまわすより、声を出す前に
 何を言うのか頭においてから声を出してください」

「頭の中のことばが悲しいことばなら自然に悲しい声になるでしょ。
 逆に楽しいことばなら自然に明るい声になるでしょ。
 ことばを読みながら悲しい声を出そうとするからわざとらしく
 なるんですよ」

皆さんも参考にしてくださいね。


33・声のコントロール

2019年07月19日 07時13分11秒 | ワンポイントレッスン

相模原市のカヌマミュージックスクールです。

前回の続きですが

声を思い通り操って歌うためには
声帯のコントロールを身につけることが
不可欠であるということは訓練法と共に述べました。

音程はもちろん耳がとっているのですが
それを音(声)にしてくれるのが 声帯 です。

大きな声を出そう(出さなきゃ)と力む人は
(生徒さんの中にもカヌマに来る前に他教室で習っていた経験者に多いのですが)
声は口で、口でと思っていることが多いようです。

「声(音)を出しているのは 口ではないですよ」

「口はことばを発音するためのものだと思ってください」

「そんなに力んだら口はスムースに動かず、一語、一語で
 音程をとることになり、ことばがメロディに乗りませんよ」

そして

「口に力を入れなくてもボリュームを出し、
 音程をつけてくれるのは 声帯 なんですよ」

「そんなに力んでのどを締め付けたら、特に高音など
 ヒィーとなったり、声がひっくり返ったりしますよ。
 苦しいだけでしょう」


そこで前回述べた唇を声帯に見立てて振動させ
強弱、高低の声帯の音(声)を聴いてもらうと
「うーん」と絶句。

(唇が振動するということは口から力が抜けていますよね)


間違った指導はのどを痛めつけるだけです。
気をつけて!!


32・声帯をきたえるというよりも

2019年07月17日 07時13分19秒 | ワンポイントレッスン

相模原市のカヌマミュージックスクールです。

今回のワンポイントレッスンは
Pさんからの質問をヒントに書いてみますね。


まずPさんの質問です。

喉筋肉(声帯)を鍛える運動を教えて下さい。
力を抜いて発声すると、抜けた声ですが・・・・・
閉じ過ぎると苦しくなる・・・
適当に閉じると真っ直ぐな声・・・・
音の高さを決めるのは喉の筋肉ですが・・・・コントロール方法を教えて下さい。


<カヌマ>

声帯を鍛えるというよりも
声帯をコントロールする方法(イコール、声をコントロール)を
身につけたほうがいいと思います。

何はさておき、早速やり方です。【リップロール】

簡単ですから皆さんもご一緒にどうぞ。

まず、唇の両端より少し外側(少し上)を指で押さえ、
唇をぷるるると振動させてください。
このときは唇が振動しているだけで声は出ません。

さあ次にぷるるると唇を振動させたまま
声にしていきましょう。
ぷるるるがぶるるるに変わります。

そしてぶるるるの音(声)を強くしたり、弱くしたり。
音程を上げたり、下げたりしてみてください。

声帯の振動とともに
のど仏が上がったり、下がったりを感じることができます。

簡単でしょう。
繰り返すことで声帯のコントロール(声のコントロール)を
ぜひ身につけてください。

さあ試してください!!

 


31・エコー

2019年07月16日 07時10分46秒 | ワンポイントレッスン

相模原市のカヌマミュージックスクールです。

皆さんがカラオケを楽しむ時
ほどよくエコーがかかっていると
気持ちよく歌えますよね。

かかっていないと
「ここは歌いにくい」
「もっとエコーをきかせて」などと文句を言ったりして(笑)

でもカヌマのレッスンではエコーはかけません。
(初心者は別・・・自信をなくしたら困りますもの・笑)

なぜなら
自分の声にひびきをつけるのが発声の目的の一つだからです。
そのひびきを感じながら歌えるようになれば
エコーは必要なくなるのです。

お風呂場やトンネルの中で歌うと気持ちいいでしょう
ひびきがつくからです。

そのひびきを自分のものにするのが発声なのです。


一方、
器械がつけてくれるひびき、すなわちエコーでは
誰が歌っても同じひびき。
洋服で例えれば 皆同じ洋服を着ているようなもの。
(声が本人、ひびきが洋服)

想像してみてください。
歌う人全員が同じ洋服を着て歌っているところを・・・。

器械に頼らず自分だけのひびき(洋服)を身につけてください。


さあ、ここでヒントを一つ。

歌うとき

自分は今、トンネルの中にいる”“トンネルの中にいると言い聞かせて
 歌ってみてください。

いつもよりスムースに声が出る感じがしますよ。
(自分の声が 天井 でひびいている感じ)

こんな簡単なことで歌は数段上達するんですよ。
声を出すのが楽しくなります。

試してみてください。


30・「ことばを伝える」【意識】をもって歌う

2019年07月07日 06時12分26秒 | ワンポイントレッスン

相模原市のカヌマミュージックスクールです。

 

聴き手が「ああ、いいねぇ」
「またあなたの【歌】が聴きたいなぁ」といってくれる歌。

生徒さんにバスのガイドをしている人がいます。
仕事がらさすがに歌は上手です。

でもその人の歌を聴いて、歌がうまいから又聴きたいじゃなく、
歌う歌が「いい歌だった」「いい歌を聴かせてもらった」と感じてもらえるほうが
百倍いいです。

歌のうまいひとはいくらでもいますが
ことばを伝えられる人はそうはいません。

僕はその生徒さんに
「聴き手(お客さん)はあなたの声、テクニックを聴いているのではなく
(ガイドさんは歌がうまいものと思われていますもの)
あなたの【歌】を聴いているんです」

「あなたの歌う歌が聴き手(お客さん)に安心して聴いてもらえるよう、
ことばが安定して聴き手に伝わるように発声練習しているんですからね」

「声、声と思わず、いつでもことばを伝える【意識】をもって
歌ってください」

ことばを伝える意識が聴き手に伝わった時、
「ああ、いいねぇ」「またあなたの歌が聴きたいなぁ」
「またあなたのバスに乗るよ」といってもらえるでしょう。

慣れている歌でも
毎回、ことばを伝える【意識】をもって歌ってくださいね。

ひとりカラオケ(カラオケボックスでの)練習でも
そのことをしっかり意識して練習してください。


29・乗りがメリハリを生む!!

2019年07月01日 15時02分18秒 | ワンポイントレッスン

相模原市のカヌマミュージックスクールです。

例えば、4拍子の歌は1小節が4拍です。
そして“強弱”は


1・2・3・4
強 弱 中 弱
    強


となります。(基本的に


それを口で言ってみてください。

強いは強く、弱いは弱く、きらないで何度も。

つよい、よわい、ちゅうくらい、よわい、と何度も
1 2 3 4 にあてはめて。

さぁ、やりましょう。
1 2 3 4 強い、弱い、中くらい、弱い、と繰り返して。

ほら、もうリズミカルですよね。


ところが皆さんの場合、メロディのほうに意識がいっているので、
1 2 3 4(テンポ)が声の大きい人は 強 強 強 強。
声のか細い人は 弱 弱 弱 弱になってしまいます。

これが平べったい歌になる原因なんです。

もっと言うと、ワルツは3拍子。
皆さんもご存知の“ズンチャッチャッ”“ズンチャッチャッ”ですよね。

それが“ズンズンズン”と聞こえたり、“チャッチャッチャッ”と聞こえたら、
何拍子の歌かわからなくなりますよね。

メロディはこの強弱に乗りながれてゆくもの、
メロディに音程を合わせて歌っているだけでは
“乗りのない一本調子”の歌になってしまいますよ。

参考にしてくださいね。


28・テンポに乗って歌う、とは?

2019年06月30日 18時46分07秒 | ワンポイントレッスン

相模原市のカヌマミュージックスクールです。

テンポに乗って歌う、とは?

  泳ぎながら歌う。
  歌いながら泳ぐ。

この違い、わかりますか?

例えば、クロール(自由形)を同じストロークで泳いでいます。
同じテンポで同じストロークで泳いでいるということです。
そして泳ぎながら歌う。

ところが歌いながら泳ごうとすると
歌に合わせようとストロークが乱れ、
見た目にもスムースな泳ぎとは言えませんよね。
溺れるかも(笑)

歌も同様です。
テンポにスムースに乗って歌いたいものです。


27・目より耳!!

2019年05月27日 16時56分51秒 | ワンポイントレッスン

カヌマミュージックスクールです。

目より耳!!

もし、カラオケのTV画面の色変わりが正確なら(正確ですが)
それを見て歌っている人はズレるはずはない、と思うのですが、
ズレてる人は多いのではないですか?

逆に、見ないで歌っているの方が正確だったりして・・・。

目の方が優先して、耳がおろそかになっているからです。

カラオケの音を消して、画面の色変わりを見て歌えますか?
歌えないでしょう。

詩を覚えていたら見なくても
音があれば歌えますよね。

歌にとって目より耳
TV画面の歌詞は詞を間違えないように見る程度に!!


26・なぜ音読が必要??

2019年05月26日 16時46分37秒 | ワンポイントレッスン

相模原市のカヌマミュージックスクールです。

前にも音読のことを書きましたが、

なぜ音読なのか??

それは歌うさい、声を前に出すことにつながりがあるからです。

まず詩の1フレーズを力まずちゃんと読んでみてください。
(だらしなくじゃなく・・それがちゃんとということですよ。)
スムースな発音で(一語一語じゃなく)やってくださいね。

この時、声は口の中ではなく前で発音されています。

何度も繰り返し(スムースをこころがけ)読みましょう。
この時、口の動きを感じててくださいね。
(どう動いているか、スムースに動いているかを)

さぁ口の動きを感じたら、その動きのまま 1フレーズ
歌ってみてください。

すると声(歌)は前で響いてるはずです。

これを 1フレーズずつスムースな口の動きで歌えるようにしてください。




*読み方は

棒読みはだめです。


*声の大きさは

3~4メートル離れている人に聴こえるぐらいでいいです。
詩(ことば)の意味を伝えるように。(気持ちを込めて)


25・声を前に出して!!

2019年05月23日 11時30分33秒 | ワンポイントレッスン

カヌマミュージックスクールです。

声を前に出して

声が前に出ない。口の中で響いてしまう(こもる)。
声が震え、チリメンになる。

出だしは まだしも、サビに入ると、盛り上げるところで
逆に 声がか細くなって、サビがサビにならず
メリハリもつかない、苦しい、音程もテンポのズレもないのに、
平らな 一本調子の歌になる。

どうですか?

せっかく歌を覚えたのに、声がしっかりしなければ
上手に聴こえないですよね。
原因はもちろん 発声を知らないから。

解決策は ただ一つ。

声を前に出す

チャンとした方法があるのです。
今回はヒントだけでごめんなさい。アエイオウ(アイウエオ)です。
今、カヌマの生徒の皆さんに徹底指導していることなので、
又 いつか お話しします。

ただ 注意してほしいのは、もし あなたが今 歌を習っていたとして
指導者があなたの歌を聴いて、「その言葉を強く」とか「もっと強い声で」
などと指導していたら、逆効果になります。それは 発声を知らないで
教えている人です。

発声は お腹で声を支え(ボリューム)、口はスムースに動かす
ものです。力んだら 口はスムースに動かず、のど声になり のどを
痛めます。

う~ん、ヒントをもう一つだけ。下アゴ(歯)です。


24・漢字とひらがな

2019年05月22日 10時42分17秒 | ワンポイントレッスン

カヌマミュージックスクールです。

ことばの表現について

歌を覚える時、歌詞だけで覚えるより 楽譜を使ったほうが
良いということは 前にも書きましたが、
覚えた後も楽譜を手離せないというのは、どうかと思います。

ことばの面でとらえると、楽譜の場合、音符の下に書いてあるのは
ひらがな(時にカタカナ)です。

一方、歌詞は漢字混じり。

覚える時は一語一語、漢字をひらがなに変換して ていねいに
覚えますが、このままではメロディにあてはめているだけの歌になり、
追いかけるのに精一杯で表現どころではありません。

メロディを覚えたら 今度は歌詞で、特に漢字を大切にして
歌ってほしいと思います。

作詞家の先生によっては、例えば歌う時は さだめでも、
歌詞では定め 運命 宿命 などと漢字をあてています。
同じ さだめ でも、重さが違うと思いませんか?

漢字は 見ただけで、その意味、景色まで伝えてくれます。
漢字を大切に歌ってください。

にわにわにわうらにわにわにわにわとりがいる。

句読点でもあれば 読めますが、決して意味が伝わって来ないでしょう。

でも 庭には二羽、裏庭には二羽、にわとりがいる
漢字混じりなら、すぐ理解出来るし 読みやすいですよね。

TV
画面の歌詞でも、漢字のルビふりを見るより 漢字そのものを
見たほうが、ことばを表現しやすいと思いませんか?

前回の続きにもなりますが、

各フレーズ、歌いだす前に、前もって パッと そのフレーズの歌詞を
見て歌う際も、漢字があったほうが見やすいでしょう。

作詞家の想いを理解するためにも 漢字を大切にしましょう。


23・メロディにことばを乗せる方法とは??

2019年05月21日 12時25分15秒 | ワンポイントレッスン

相模原市のカヌマミュージックスクールです。

皆さんはメロディとことば(詞)のスタートが同時だと思っているでしょう。

そりゃそうです。 

でも メロディのスタートに(各フレーズの)ことばの一語目を合わせようとすると、
それは メロディに乗せるというより、合わせる、あてはめることになり、
一語一語で音程をとり、一語一語、口を動かすことになります。

その結果、ことばはつながらず、メロディも ポツポツ きこえてしまいます。           極端にいえば、たどたどしい歌になります。
要するに 口の動きにスムースさがないのです。

さぁ 今回のポイントです。

まず メロディとことばが 同時進行では、口はスムースには
動いてくれません。

口がスムースに動くためには、各フレーズのメロディに入る前に
前もって そのフレーズの歌詞がわかっていないと、口の動きが
メロディの流れに なめらかに乗れません。

したがって TV画面の色変わりを目で追って、ことばを並べると
流れに乗れず、棒読み状態。
ただ声を出しているだけの歌になり、発声もままならず、気持ちも入らず、
歌うのに精一杯。

では どうすればいいのか? というと

前もって 色が変わる前に、そのフレーズの歌詞を読み、頭に入れて
メロディに乗せてください。(先読み)
1フレーズの歌詞をパッと見るのに、1秒もかかりませんよ。


22・声のボリュームと口の開き

2019年05月20日 11時02分47秒 | ワンポイントレッスン

相模原市のカヌマミュージックスクールです。

以前(16回目のテーマ)もお話しましたが、

プロの歌手には 大きく口を開けて歌う人もいれば、
あまり開けないで歌う人もいますよね。

皆さんはどちらですか。

どちらがどう というより プロに共通しているのは どちらも
お腹から声を出しているということです。

アマチュアの場合(声は口でと思っている)
大きな声を出そうと 口を大きく開けて力めば、上あごがもち上がり
声はかすれたり、うらがえったり。(高音のロングトーンなど)

もっと悪いのは 口をあまり開けず、大きな声を出せば、口は固まり
のど声になり、のどを痛めます。
その逆に かぼそい声で歌っていたり。


こちらも 共通しているのは 口先だということです。

声は口でと思わず お腹から出しましょう。

プロは お腹から声を出しているからこそ、口をあまり開けずに
平気で高い声を出したり、ボリュームたっぷりに歌うことが出来るのです。
(もちろん、ハナの共鳴・下あごの動きがあってのこと)

口の大きい、小さいは無理して大口にする必要はありませんが
ある程度 開けて歌わなければ、声はこもり、ことばは不明瞭に
なります。

ただ 声のボリュームと口の開きの大きい、小さいはあまり関係がないと思ってください。



21 楽譜を使おう

2019年05月14日 11時17分35秒 | ワンポイントレッスン

相模原市のカヌマミュージックスクールです。

楽譜を使おう

日本語の歌の場合、音符の数と歌詞の言葉の数を比べると、
音符の数が多いのが ほとんどです。

メロディを正しく覚えるには、足りない言葉を補ってやる必要があります。

楽譜には 歌詞の言葉の他に、横棒があります。
歌詞の言葉の数と 横棒を足すと音符の数と同じになります。

では 横棒はどうしたらいいのか?

答えから行きます。

横棒には その前の言葉の 母音(かー、だったらーに ア)が入るか、
又は 休符とはチョット違うになります。
もうひとつ 難しいのですが、通常のアクセントの位置を変える(ズラす)
シンコペーションにも使われます。

今回は ホンの一例ですが、歌詞だけで 歌を覚えるより、楽譜を使って
歌を覚える方がいいのではないですか。