~ゆるゆると自分に甘い生活~

ざっくり生きててあわわな毎日。でも残りの人生シッカリ楽しむ。

「日輪の遺産」。

2011-07-31 16:56:35 | 
「日輪の遺産」 浅田 次郎:著 

原版の刊行時「消えたマッカーサーの財宝」というサブタイトルがあった。
財宝探しはあるが冒険物語ではない。

戦争が奪ってしまった数限りない命は、日本の国を守るために勇気を持って捧げられた貴重な財産だったと、改めて思うし感謝を感じる。

一国を独立させるに足りる莫大なマッカーサーの財宝、それを敗戦後の日本復興の為に自死をもって守ろうとした34人の少女。
死んでも尚、魂で守り抜こうとする少女たちの存在を思うと、最終場面は涙が止まらない。


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直木賞作家3人。

2011-07-22 20:03:11 | 
最近読破の4冊。


「向日葵の咲かない夏」 道尾 秀介:著  新潮文庫

小学4年のミチオ、3歳の妹ミカ、ミチオの友人S君が主役。
S君が首を吊ってる遺体を発見したミチオに訪れる摩訶不思議な現象。
クモに生まれ変わってミチオたちの前に現れたS君が「自殺じゃない」と告白し、犯人探しをミチオたちに依頼。
3人で事件の真相を追うも、解明しそうでしない。
そして結末は、、、思いがけない。

ミステリーと言うよりホラーみたいで怖い。
登場人物たち、あまりに不思議な設定できちんと理解できないまま。



「サウスバウンド」 奥田 英朗:著 角川文庫

若い頃“過激派”だった父をもつ小6の二郎。
親友の淳と他愛の無い程度のやんちゃをして過していたのに、いつの間にやら極悪中学生に絡まれるハメになった。
優しい居候のアキラおじさんからの怪しげな頼まれ仕事を引き受けたり、
中学生の脅しに抵抗してみたり、奔放な父親に振り回されたりして日々が過ぎる。

オモシロい。


「最悪」 奥田 英朗:著  講談社文庫

デビュー作「ウランバーナの森」に続く2作目で、ベストセラーとなった作品。

タイトル通り、最悪な境遇に身を置く3人が主人公。
3人は赤の他人、別々の暮らしぶり。

川谷信次郎。
バブル崩壊の危機をなんとか乗り切ったところで事業拡大の賭けに出る。
銀行融資を受けるまであと1歩のところで、事件が起きる。

藤崎みどり。
銀行勤めのOL。 社内行事の時にセクハラされ憂鬱な日々を過す。
家庭内でも悩みを抱えているので、常に追い詰められてる気分でいる。
いよいよ退社しようという時に事件が起きる。

野村和也。
家族の愛情に恵まれず育った20歳。 パチンコ、サウナ通いで日々を過ごす。
ヒョンな事からやくざに打ちのめされ、大金を作らなきゃいけなくなる。
17歳のめぐみと出会った事が、その事件のきっかけになる。

理詰めでヒトを追い詰めるのはキライなので読むのが辛かった。
セクハラは当然、組織内の権力主義はキライなので読むのが辛かった。
暴力シーンは最高にキライなので読むのが辛かった。

って訳で、読んでて苦しかった。



「機関車先生」 伊集院 静:著  集英社文庫

子どもの頃の病気が原因で口がきけなくなった吉岡誠吾。
瀬戸内の小さな島の小学校に臨時教員として赴任。
強くて優しい先生はアッという間に人気者。
でも、口のきけない教育者を大人たちは認めようとしない。

美しい瀬戸内の風景が目に浮かぶような文章で、心洗われる小説。
キラキラと輝く環境に身を置くと、ヒトも輝くんだろうなと改めて思う。






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惚れてまう。

2011-07-13 19:11:54 | 家族のこと
二女ちゃんの学校、学祭期間中。

競技大会が二日間。ドッジボール、バレーボール、つなひきの3種目。
二女ちゃんはドッジボールにエントリー。

小学校でバスケをやっていたからか、ボールキャッチに恐れや苦しみは無いらしい。
身長は低いが、頭上を素通りしそうなボールにもジャンプ一発くらいつくらしい。
「バスケでリバウンドを取る感じよ」と本人はサラっと言ってる。
かっこい~。

親じゃなかったら惚れてる。

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最強新人。

2011-07-12 18:58:35 | キャラ紹介
我が部署で研修中の新人ちゃん。


「言われたとおりにしたら怒られたじゃないですか!」と大先輩に向かって言ったらしい。
ぉぉ~、すげぇ~…。

入社一日目で大先輩に向かって堂々と言った。

ハッキリと発言できるのは良い事だと思うけど、一人前になってからの方が良かったかもね。
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仲良くしてくださいね。

2011-07-11 19:07:36 | キャラ紹介
会社に新人が入った。

私より8つ若い女子。 
今日から1週間我々の部署で過ごす事になった。

ランチタイムに席を譲ってくれた先輩に。
午後イチで一言、「仲良くしてくださいね。さっき避けましたよね。」と言い放った。

マジなのかジョークなのか。
意味不明。
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富良野、ラベンダー畑。

2011-07-09 21:35:40 | 北海道あちらこちらの記録
“北海道のへそ”富良野。


「ファーム富田」の一面に広がるラベンダー畑の景色はもう全国的に有名。
コロンっと少し丸い感じで花をつける“濃紫早咲(のうしはやざき)”が満開の今。
次に満開を迎える“おかむらさき”は縦に長く花がつく。
一番遅く咲くのが“ラバンジン”。 
今年は全体に遅いらしい。

「ファーム富田」。 
入場料は一切徴収しない親切経営。 
今どきありがたい。
園内での物品販売で花たちを育てています。

なんて聞いたら、そら買わなきゃいかんといろいろ購入。


ラベンダーせんべい。


可愛いミニチュアラベンダー。


富良野はメロンも有名なのでメロンパンも買い。


ラベンダーソフトも食べた。

と、その他チョコ系菓子やらタオルやらポーチやらを買い、
来年もまたラベンダーを咲かせてくれるようにと願う。 
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「ウランバーナの森」ほか超オモシロ本。

2011-07-07 16:42:16 | 
最近読破の3冊。

奥田英朗「ウランバーナの森」。

英国人ジョンと夫人のケイコ、息子ジュニアが軽井沢の別荘で過ごす夏。
ジョンがひたすらお便秘に悩まされる日々が刻々とシツコイくらいに描かれている。
もしや、とんでもなくクダラナイのかと思っていたら、なんのなんの、語り文は軽快で笑えるくらいオモシロい。
お便秘を引き起こした原因を探って、いろんな不可思議な現象に遭遇するお話し。

英国人ジョンは、リバプールが産んだ歴史に名を残すミュージシャン。
妻ケイコは日本の旧家のお譲さん。
幼少の頃のジョンは決して幸福じゃなく、やまほどのトラウマを抱えている。
軽井沢でノンビリと主夫をしていたのに突如お便秘に苛まれる事態になり、苦悩の日々となる。
別荘地の病院で診療を終えた帰り道、この世の事とは思えない不思議事件に巻き込まれる。
でも結局その不思議体験で過去のトラウマとは次々に決別する事になる。


「マドンナ」 
「ダンス」「総務は女房」「ボス」「パティオ」を含むの全5作品の短編集。

この5作品、どれもおもしろい。
短編も悪くない。


「空中ブランコ」

神経科医師“医学博士・伊良部一郎”の診察日記みたいな短編集。
伊良部一郎のキャラのさく裂具合がハンパなく楽しい。

空中ブランコ乗りの主人公“公平”が、相方との呼吸が合わずミスをするようになった。
相方が自分を嫌っている、仲間が自分を余計者だと思っている、そんな不安を抱えて伊良部を訪ねる。
往診と称して伊良部は翌日からサーカス団に通い出す。
そして「空中ブランコやりた~い」と練習を始める、100キロの巨体をぶら下げて。

伊良部の診療は意味をなしているのか、最初から治療の目的で行動しているのか、その辺は全くもってナゾ。
痛快で軽妙で、紙一重のラインにいる伊良部一郎のファンにならずにいられない。




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「容疑者Xの献身」と。

2011-07-01 15:35:20 | 
最東野圭吾ばっかり3冊。


「秘密」
人気の作品のようだが、よく分からない。
推理小説とは言えずダラダラ感がある。
“愛する人の幸せを願う”とは、って点がテーマだろうか。

「レイクサイド」
スリルのあるドキドキ推理小説。
事件があって隠蔽があって、謎ときへのヒントがところどころにある。
私立中学の不正入学に絡む大人たちの強欲から生じた殺人事件。
強欲と子への愛情と、その辺りがごちゃ混ぜになって結末は思いがけない展開。
事件そのものや推理の流れは単純っぽいけど、常に謎を残しながら進んでいくからオモシロい。


「容疑者Xの献身」
映画はまったく全然みてないし、チラリとも内容をしらないので、まっさらから楽しめた。
ヒトがヒトとして世の中で必死に生きる姿の描写が強く感じられて、コレはホントにスゴイな。
愛される事を望まない愛を献身的に注ぐ数学教師。
その愛は“恩”の要素も含んでいたのか、と考えると実直な心を美しいとも感じる。
“赤い指”のように涙を滝の如く流す事はなかったが、とても感激的な結末。
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