折にふれて

季節の話題、写真など…。
音楽とともに、折にふれてあれこれ。

Echoes

2021-10-30 | オトナの遠足

森を眺めていて思ったことだが...。

どこかヒト以外のナニモノかが潜んでいるような気配を感じたりもする。

近くに「もののけの森」と名づけられた場所があることを思うと

そう感じるのは私だけではないのかもしれない。

そして、静かに夜が明け始めた、この中には...。

      白駒の池(長野県佐久穂町)2021.10.03 06:21   Sony α7R3  Vario-Sonnar  24-70㎜/f2.8 (45㎜ f/2.8,1/60sec,ISO100)    Filter : Kenko Blackmist No.05       

 

断片的な知識で恐縮だが

ギリシア神話の中にエーコーという妖精が登場する。

Echo(木霊)の語源となった妖精のことだ。

いくつかの寓話はあるようだが、

他人の嫉妬や怒りを買った結果、体を失くし、声だけの存在になった。

端折るとそんなところだが、そんな話を思い出しながら、

静けさの中、暗がりから徐々に現れる森の様子を眺めていた。


 
  Echoes     Pink Floyd   (Live at Pompeii )

オリジナルは20分を超える大作で、このライブにしてもそう。

したがって、この映像はところどころカットされている。

しっかりとお聞きになりたいという向きはこちらで

https://www.youtube.com/watch?v=PGwPSPIhohk

 

 

 

 

 

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白駒池 湖畔の森から By空倶楽部

2021-10-29 | オトナの遠足

「9」のつく日は空倶楽部の日。

     ※詳しくは、発起人 かず某さん chacha○さん まで


これは空写真かな...と思いつつも

白駒池ほとりの森から。

     白駒の池(長野県佐久穂町)2021.10.03 06:27   Sony α7R3  Vario-Sonnar  24-70㎜/f2.8 (70㎜ f/2.8,1/2500ec,ISO100) 

 

満天の星で出迎えてくれた八千穂高原の空。

送り出してくれる時もまた、

色とりどりの紅葉がまぶしい快晴の空だった。


 
   Hope    Quicksilver Messnger Service

 

 

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目覚める森

2021-10-24 | オトナの遠足

ファインダー越しに、この光景を眺めながら思った。

朝日を浴びて森が目覚め始めている、と。

     白駒の池(長野県佐久穂町)2021.10.03 06:21   Sony α7R3  Vario-Sonnar  24-70㎜/f2.8 (70㎜ f/2.8,1/80sec,ISO100)    Filter : Kenko Blackmist No.05  

 

白駒池周辺に生息する苔は500種類にも達するという。

驚異的な数だ。

以前、苔による建物の壁面緑化に携わったことがある。

滋賀県の山間での仕事だった。

ある研究者によると、苔は土着性が強く、他所から持ってきても育たないことが多い。

そこで、全国的に広く分布するスナゴケを媒介にして、土着の苔を呼び込むことにした。

その試みは功を奏し、10年たった今でも土着の苔が描く壁面緑化は瑞々しい。

そこは人里からかなり離れていて、緑が豊かな場所だ。

しかし、それにもかかわらず、土着の苔は10種にも満たなかった。

それだけに白駒池周辺に生息するおびただしい苔の数に驚いたのである。

その苔たちが朝日を浴びながら一斉に目覚め始めていた。


神秘的な光景を前にふと思いついたのが。

 
  Crystal Silence    Chick Corea & Gary Burton

チック・コリアのリターン・トウ・フォーエヴァー時代の曲を

盟友ゲイリー・バートンのヴィブラフォンと共に。

 

 

 

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白駒の池 森の佇まい

2021-10-23 | オトナの遠足

空倶楽部オフ会の話題が続く。

八千穂高原での星空撮影を午前三時に切り上げて白駒池へ移動。

駐車場に着いたのが4時前後だったが、駐車場はすでに満車に近い。

登山客に加え、紅葉目当てのハイカーたちがどっと押し寄せたらしい。

駐車場からさらに山道を15分程度登るが

白駒池は標高2000メートルの高さにある湖としては日本最大級の湖だそうだ。

 

さて、夜明けを待って撮影を始めたのだが...

前夜から続く快晴の空に上り始めた朝日がやたらと眩しい。

いや、それは目が痛いほどに刺すような強烈な光だった。

ということは明暗差もかなり激しい。

山道を歩くと聞いていたので、できるだけ軽装でと

レンズは広角~中望遠のズームのみ、

三脚だけは持ったものの、フィルター類はほとんど車に置いてきた。

したがって、明暗差への対処ができず、早々と遠景はあきらめ

近場を手持ちで撮影することにした。

それで。大自然を前にしながらも

「森の佇まい」とマヌケなタイトルをつける所業となった次第だ。

 


    白駒の池(長野県佐久穂町)2021.10.03 06:27   Sony α7R3  Vario-Sonnar  24-70㎜/f2.8 (f/9,1/320sec,ISO100)    Filter : Kenko Blackmist No.05  

 

このシリーズ続く。

 


折にふれてでもないが

ライ・クーダーの「パリ・テキサス」

 
  Ry Cooder  Paris, Texas

日本にはない乾いた風景にギターの音色がよく合う。

観てはいないの詳しいことは知らないが、

「パリ・テキサス」とは、ライ・クーダーがサウンドトラックを担当した映画のことで、

Paris とは花の都のことではなく、テキサス州にある同名のさびれた街の名なんだとか。

 

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銀河のロマンス 2

2021-10-17 | 星空の誘惑

八千穂高原での星空が続く。

 

 かささぎの渡せる橋におく霜の白きを見れば夜ぞ更けにける  大伴家持


この夜の天の川を眺めながら、七夕伝説に思いを馳せたこの一首を思い出していた。

      八千穂高原(長野県佐久穂町)2021.10.02 22:39       Sony α7S2  FE2.8 16-35 GM (33㎜ ,f/2.8,13sec,ISO6400)  

 

天の川にかかる夏を代表する三つの星座。

それぞれの星座の一等星を結ぶと「夏の大三角」が現れ、

そのうち、天の川を挟んで輝く星がヴェガ(織姫)とアルタイル(彦星)だ。

そのふたつの星の間、天の川に渡す橋のように「はくちょう」が大きく羽を広げている。

「かささぎ」というカラス科の鳥は実在するが、

家持がこの歌を詠んだ頃にはまだ日本に生息しておらず

空想の中の鳥とされる。

また、天の川を霜に例えているが

それは英語で呼ぶ Milky Way にも繋がるとおり。

いずれにしても、ロマンチックな光景と、この空に見入ったのである。

 

 

 

 

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銀河のロマンス

2021-10-12 | 星空の誘惑

八千穂レイクからの星空が続く。

 

澄んだ夜空でもっとも眺めたかったのが天の川銀河のこの場所だった。

    八千穂高原(長野県佐久穂町)  2021.10.2  21:05   Sony α7R3  Distagon  24㎜/F2 ZA SSM  (f/2,13sec,ISO2500)    

 

銀河の中には白鳥座、こと座、わし座といった夏を代表する星座が横たわる。

さらには、それぞれの星座のアルファ星(星座の中で最も明るい星)、

デネブ、ヴェガ、アルタイルが銀河を飾る。

とりわけ、銀河を挟んで輝くヴェガとアルタイルは我々に馴染みが深い。

そう。七夕伝説の織姫と彦星だ。

梅雨時期の七夕ではめったに見ることができないロマンスを目撃しているのだ(笑)

 


銀河のロマンスというタイトル。

実はこの曲から拝借した。

 
 ザ・タイガース  銀河のロマンス

この曲を作曲した、すぎやまこういちさんが9月30日に亡くなった。

この曲に限らず、「君だけに愛を」「僕のマリー」「花の首飾り」など

タイガースといえば、すぎやまこういちさんだった。

ご冥福をお祈りしたい。

 

 

 

 

 

 

 

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星空の誘惑   八千穂レイクから

2021-10-10 | 星空の誘惑

空倶楽部メンバーのかず某さん、chacha〇さん、笑子さん、

そして、いつも丁寧なご指導をいただいているD師匠の5人での撮影会。

今回は、星空を撮ろうと、長野県の八千穂レイクに集合。

いちばん遅い私が到着したのが午後7時前。それから翌朝3時まで。

文字通り満天の星空に感激し、合間には情報交換と撮影談議。

突然、人なつっこいタヌキが現れるなどハプニングもあって

「あっ!」という間の楽しい8時間だった。

 


 八千穂高原(長野県佐久穂町)2021.10.2 19:51   SONY α7S2  FE2.8 16-35 GM (f/2.8,15sec,ISO4000) 

 

これほどの星空を眺めることができたのは人生で初めてのこと。

誘ってくださった皆さんに心から感謝申し上げたい。



  Don McLean - Vincent ( Starry, Starry Night) 

 

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秋風が吹いた日  By空倶楽部

2021-10-09 | 空倶楽部

「9」のつく日は空倶楽部の日。

     ※詳しくは、発起人 かず某さん chacha○さん まで


夏の終わりのある朝のこと。

  石川県白山市 2021.08.21  05:09    Sony α7R3  Vario-Sonnar  24-70㎜/f2.8ZA SSM (24㎜  f/2.8,1/80sec,ISO125)    

 

暑い雲の切れ間から明るい空がのぞき始めるとともに、

大陸からの高気圧が北陸を多い始め

そのとき感じた風が今年初めての秋風だったと思う。

 

今頃になって紹介するのもどうかと思うが

秋風が吹きだすと聴きたくなるのがこの人たちの歌声。

 
  Simon & Garfunkel - America (from The Concert in Central Park)

 

「恋人になろうよ!結婚して幸せになるんだ。

  少しだけど財産もあるんだぜ。ほらこのカバンのなかに!」

そして、僕たちは少しの煙草とミセス・ワグナーのパイを買って

「アメリカを探そう」と歩き始めたんだ

 

「キャシー!」

ピッツバーグで乗り込んだ長距離バスの中で彼女に話しかけた

「もうミシガンだなんて夢みたいだね。

 昔、サギノウからヒッチハイクした時は4日もかかったのに...

 実はその時も、アメリカを探そうとしたんだけどね」

 

バスの中ではよく笑い

ほかの乗客たちとゲームを楽しんだりもした

そうそう、こんなたわいない会話もあったっけ...

キャシーが、ギャバのスーツを着たヤツはスパイだなんていうものだから

僕は彼女に忠告したんだ

「気をつけろ!ヤツの蝶ネクタイは隠しカメラだぞ!」 ...ってね

 

「煙草をとってくないか。まだ一箱、レインコートの中にあったはずだから」

「もう1時間も前に吸ってしまったわよ」

仕方がないので、僕は外の景色を眺めることにした

キャシーはキャシーで雑誌を読んでいた

やがて、月が広い野原から昇っていった

 

「キャシー! 僕は何か大事なものを亡くしてしまったようだ」

彼女が眠っているのを知っていながら、彼女にそう話しかけた

「むなしくて、苦しくて...そして、どうしたら良いのかわからないんだ」

 

ニュージャージーのターンパイクで

向かってくる車を数えてみる

彼らも”アメリカ”を探しにやってきたんだ

みんなが、”アメリカ”を探しにやってくる

みんなが、”アメリカ”を探しにやってくる

 

 

 

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「私はここにいるよ」

2021-10-07 | オトナの遠足

先の週末に空倶楽部で交流いただいている方たちと訪れた八千穂高原。

夕方から星空を撮影し、明け方からは白駒池へ。

そこには苔むした森があって、

もののけの森と呼ばれているとのこと。

みんな徹夜まがいの撮影で疲れていたので

残念ながらそこにはいかず

夜明け前から白駒池のほとりに陣取って

対岸の紅葉にカメラを向けていた。

あたりが白んできたころ

それまで気づかなかった足元に異様な光景が...

「わたしはここにいるよ」と

一瞬、もののけが這い出てきたのかと

夢中でシャッターを切っていた。


  白駒池(長野県佐久穂町) 2021.10.03 05:59  Sony α7R3  Vario-Sonnar  24-70㎜/f2.8 ZA SSM (70㎜  f/5.0,1/25sec,ISO100)    

 


二日間で往復750Kmの道のり。

長い道中、眠気対策で聴いていたのが

ドロレス・オリオーダン率いるクランベリーズ。

楽しくて有意義だった旅を思い出しながら

あらためて彼らのパフォーマンスに見入った次第だ。

 
  The Cranberries - Promises 1999 "Paris" Live Video

ドロレスの熱唱に聴衆も狂喜乱舞。

会場は文字通り興奮のるつぼ。

 

 

 

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彼岸花 2021

2021-10-01 | 花歳時記

 周回遅れとなった感も強いが今年の彼岸花。


   狐山古墳(石川県加賀市)2021.9.23   Sony α7S2  FE2.8 16-35 GM (35㎜ ,f/5.6,1/125sec,ISO100) 


赤い花は色飽和を起こしやすいので苦手。

コントラストと彩度を落として撮ることが多いが

逆に赤い花の情熱的な魅力が失われることにもなる。

あまり考えず、カメラ任せで撮ったのだが、

暗めの背景がよかったのか

極端な色飽和は起こさなかったようだ。

以上、備忘として。

 

赤い花に合わせてなにか情熱的な曲はないものか、と選んだのがアデル。

21歳の時にリリースされたアルバム「21」からの選曲。

         
           Adele - Set Fire To The Rain (Live at The Royal Albert Hall)

ロイヤル・アルバート・ホールでのライブ映像で

アルバムリリース後とすれば二十歳代前半の彼女。

それにもかかわらずこの貫禄。

歌唱力は言うまでもなく、

自信に満ちた表情と歌の表現力、

そして何よりも会場を一体化してしまう力。

圧倒された。

 

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