折にふれて

季節の話題、写真など…。
音楽とともに、折にふれてあれこれ。

余呉は朝霧の中  By空倶楽部  

2016-11-29 | 空倶楽部

これは空写真だろうか?!

そう自問自答しつつ、早朝の余呉湖。

週末の朝は、前日までの雨があがり快晴との予報。

「今日はいい空写真が撮れるぞ」

そう意気込んで、早朝に余呉をめざしたものの...

まちがいなく快晴ではあったが、思うように霧が晴れてくれない。

 

自然が相手のことだから、これも教訓。

しろうと週末カメラマン、まだまだ修行中。


折にふれての選曲。

朝日のようにさわやかに...というわけにはいかなかったが。

The Modern Jazz Quartet - Softly, as in a Morning Sunrise

 

「9」のつく日は空倶楽部の日   

詳しくは、発起人 かず某さん chacha○さん まで

 

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実は紅葉の名所 高岡古城公園にて

2016-11-26 | 若狭 越前 越中

北陸でも紅葉シーズン真っ盛り。

遠方の方が思いつく名所といえば、やはり兼六園なのだろうが、

ぜひ、おすすめしたい「穴場」がある。

穴場などと表現すると叱られるかもしれないが、

富山県高岡市の古城公園の紅葉だ。

となりの県ではあるが、実は元々、加賀百万石の領地。

前田家二代の利長公によって築城された高岡城の跡地で、

高岡市の中心部に位置することから市民憩いの場として親しまれている。

また、金沢からでも、北陸自動車道に乗れば1時間足らずの距離、

紅葉の美しさを知っていて、私のように越境してやってくる人も多いようだ。


そんな御託などこのへんで切りあげて、今回は数で勝負!

高岡へ来られ!  (…来てね)


折にふれての選曲...でもなんでもないが、

つづれ織りのように染まる紅葉を眺めていて思い出したアルバムが

キャロル・キングの「Tapestry]だったというわけ。

ヒット曲めじろ押しのその中から、今の気分にぴったりの曲。

Carole King - It's Too Late

極めて個人的な話ではあるが、懸案だった仕事が片付いた週末。

このジャケットのようなアンニュイな雰囲気で、気だるく過ごせたら最高! 

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日本海、往き交う季節の中で

2016-11-23 | 日常の中に

晩秋の夕暮れ、福井県三国港。

ここは福井県随一の河川、九頭竜川の河口に開けた港で

日本海の荒波の影響を受けることが少ないことから、

穏やかな海の夕景を撮るポイントのひとつにしている。

そして、夕陽に照らされた水面の中、

点在するテトラポットで羽休めをする鳥たちも、

穏やかさを演出する手助けをしてくれたようだ。

 

ところが、一方でこの光景。

別の場所か、と見まがうようだが、実は、同じく三国港。

しかも同日、同時間の写真。

渚に据えた望遠レンズをほんの少し横に振っただけで海は別の表情を見せる。

先の穏やかな海は突堤の内側、そして後の写真は外海。

すなわち、この時期から徐々に強くなる北西の風を受け始めた日本海で、

時折、大きな波が突堤を打ちつけている。

「突堤が物理的に海を分けている。」

そう言ってしまえばそれまでだが、

秋と冬、日本海を往き交う季節を映す対照的な光景と、情緒的に感じた次第である。

  

さて、突堤付近に広がる海をひいた画角に凝縮してみた。

日本海を往き交う「季節」を感じていただけたなら幸いと思う。


 11月9日の空倶楽部でも、同じ日に撮った穏やかな三国港の様子を紹介した。

そのとき、折にふれての音楽として使ったのが、

レオン・ラッセルの「ソング・フォー・ユー」だった。

ところが、それからほどなく彼の訃報が届いた。

残念としかいいようがなく、その気持ちの表現として、

彼が残した名曲を紹介することにした。

Carpenters - Superstar

ラジオから流れてくる大好きなスターの曲。そのスターに恋い焦がれる乙女心を、

美しいメロディにのせてカレン・カーペンターがしっとりと聴かせてくれる。

レオン・ラッセルという人は、容姿や声色から受ける泥臭い雰囲気からは想像もできないほど、

繊細な心の持ち主だったのだろう。

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秋、名残りの夕空   By空倶楽部

2016-11-19 | 空倶楽部

日本列島を覆う西高東低の気圧配置が頻繁に現れ始めた。

これで気温がぐっと下がると、北陸の雨は雪に変わり本格的な冬を迎える。 

1月の金沢の気候を東京と比べると、日照時間で三分の一、逆に降水量では五倍、

天候の悪さが数字の上でも如実で、1週間ほど「おひさま」を拝まないことなどざらにある。

したがって、冬が間近のこの時期、空写真は名残惜しいものとなり、

とりわけ、海の夕景ともなると、さらに思い入れが強くなる。

前置きが長くなったが、前回の空倶楽部に引き続く福井県三国港の夕空写真で晴れ間にしばしのいとま乞い。

つまりは名残りを惜しむ夕景。

 


 

折にふれての選曲というか、

なんとなくの一曲はアレサ・フランクリンの「小さな願い」。

元々はバート・バカラックの名作で様々なカヴァーもあるが、個人的にはアレサがいちばんと思っている。。

圧倒的な歌唱力、声量、さらに自由奔放なインプロヴァイゼーション。

背筋がぞくぞくする迫力をぜひ感じていただきたい!

Aretha Franklin - I Say A Little Prayer

 

 

 

「9」のつく日は空倶楽部の日   

詳しくは、発起人 かず某さん chacha○さん まで

 

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贅沢に金沢時間 古都美カフェ・広坂

2016-11-16 | 舌づつみ

秋晴れの休日。

21世紀美術館の企画展に出かけたついでに紅葉が深まり始めた広坂通りを散策。

ふと、目についた看板に...

古都美...?!  こんな店あったかな?

売場が間口2軒ほどのスィーツの店、2階にはカフェもあるようだ。

以前、ここが何だったのか、まったく覚えていないが、

店の奥に案内されると、人ひとりが通れるだけの階段があり、

コンクリートのあちこちには無造作な改修跡が目立つ。

ところが、上階へと進み、カフェスペースへに踏み込んだ瞬間...

大きく二面開口された開放的な空間が現れ、広坂通りの紅葉が借景よろしく映りこんでくる。

また、内装は落ち着いた配色で完璧に仕上げられ、洒落た調度が居心地よさそうに置かれている。

狭くて古びた導線の先にある開放的で瀟洒な空間!

そのギャップを狙ったデザイナーの意図にまんまとはハマってしまった自分に苦笑。

 

さらに目をひいたのが...

オーディオのことは詳しくないが、一見しただけで上質な音を予感させるマッキントッシュ。

音源がデジタルにもかかわらず、

真空管アンプと大型スピーカーが余裕で流す音は、

BGM程度の音量ながら、低音域から高音域までよどみなくカフェに満ちて、

心地よくなった気持ちをさらにやさしく包み込んでくれるようだった。

 

そして。

カフェで注文したのが能登大納言あずきのぜんざい!

ほどよく上品な甘さ、加賀棒茶にもよく合って、

すべてが ごちそうさまの贅沢な「金沢時間」を過ごさせてもらった。

 


 

さて、折にふれての一曲。

ダイアナ・クラール「夢のカリフォルニア」、サイモンとガーファンクル「明日にかける橋」、ジャニス・イアン「17歳の頃」...と、

マッキントッシュから流れてきた曲の中で、とりわけ印象に残ったのが、

ノラ・ジョーンズのCome away with me

ささやくような歌声が包んでくれた。

 

 norah jones - come away with me

 

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すべての人の心に花を

2016-11-13 | 折にふれて

ひさしぶりに青空が広がった土曜日。

オフの朝は、NHK‐FMの音楽番組「ウィークエンド・サンシャイン」を聴きながらのんびり過ごすことが多い。

リビングの奥まで射しこむ、晩秋のやさしい陽ざしの中、

平日とは違うリラックス気分で朝食を終えた頃、流れてきた曲が「すべての人の心に花を」だった。

ご存じ、喜納昌吉の名作で、様々な音楽ジャンルでのカヴァーも多い曲だが、一瞬、違和感を覚えた。

というのも、音楽評論家のピーター・バラカンが選曲し、DJもつとめるこの番組で、

日本の曲が流れることなどほとんどないからだ。

しかし、選曲されたバージョンは、ライ・クーダーが編曲とギターで参加していると聞いて納得。

ライ・クーダーといえば、ギターの名手で、カントリー・ミュージックをルーツとしながらも、

テックスメックス、ハワイアンと世界の音楽に意欲的に取り組み、琉球音階を散りばめた曲も書いている。

喜納昌吉と共演していたことは知らなかったが、

いかにもライ・クーダー!

...そんなやさしいギターが、出すぎることなく、それでいて、曲全体を包み込むような名演だと思う。

 すべての人の心に花を  / 喜納昌吉&チャンプルーズ (featuring Ry Cooder)

 

とってつけたような一枚だが...。

この日、出かけた先で見かけた花。

ただし、例によって花オンチ、花の名前は知らない。

 

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晩秋、都電が走る風景  鉄写同好会

2016-11-11 | 鉄道写真

毎月11日は「鉄写同好会」の日。

詳しくは発起人てくっぺさんのブログ「高橋さんの写真記念館」をご覧ください。


東京目白通り。

千登世橋から都電荒川線を見下ろしたところ、

ちょうど学習院下電停を発車する電車が見えた。

あわてて、デジカメをとりだしたが、

思いのほか、のんびりとやってくる電車、余裕でシャッターを切ることができた。

それが、このどこかなつかしさを感じる風景。

ところで、かつて金沢にも路面電車が走っていた。

今では、それを覚えている世代も少なくなってしまい、

わたしも、おそらくは小学校に上がる前の記憶として、かすかに覚えているだけだ。

昭和38年から放送されたNHKの長寿紀行番組「新日本紀行」の第一回が金沢で、

その冒頭の映像にも、市街地の香林坊を往く路面電車が映し出されている。

もっとも、私自身がこの放映をリアルタイムで見ていたわけではない。

近年、周年記念として紹介されたアーカイブ映像で知ったわけで、

すっかり忘れていた子供の頃の風景に釘づけになったことはもちろん、

録画した映像を何度も見返しながら、遠い記憶を手繰る良い機会だった。


金沢のことばかりになってしまったが、

ともあれ、晩秋の街を縫って、荒川線がコトコト走る東京下町の風景に郷愁を感じた次第である。

 


立冬を過ぎ、すでに木枯らし一号も吹いたとか。

冬、都会、郷愁、昭和...そんな単語を並べながら思いついた曲。

冬物語 フォークローバース

 

NTV(当時)の同名人気ドラマの主題曲。

浅丘ルリ子、原田芳雄演ずる恋愛模様を。

都会の風景と情感あふれる坂田晃一メロディが

田舎学生のこころにジャストフィットした。

 

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晩秋、三国港サンセットビーチの夕焼け空 By空倶楽部

2016-11-09 | 空倶楽部

空倶楽部、9日は毎月恒例の「お題」の日。

そして、そのお題は「夕焼け空」。

 ここは福井県三国港、サンセットビーチ。

その名の通り、夕空の名所である。

そして、三国港といえば、もうひとつ有名なことがある。

今月6日に解禁となった日本海のずわいがに漁。

島根、鳥取、兵庫、京都、福井、石川...と各県それぞれのブランド名をつけているが、

中でも、ひときわブランド力が高いのが「越前がに」で、その前線基地ともいえるのがこの三国港である。

今年は初セリで、一ぱい(匹)、37万円もの高値がついたとか...

 

さて、そんな喧騒とは無縁に思えるような静かな日暮れ。

これからの日本海。

冬の訪れとともに、次第に北西の風が強くなり、荒れる日が多くなる。

この穏やかな夕暮れ。

北陸に住む週末カメラマンにとって春までは貴重な風景となる。

 


 

静かな海の風景を眺めながら思いついた曲がソング・フォー・ユー。

名曲ゆえに競作も多く、

しっとりとして艶っぽいカレン・カーペンターや

哀愁を帯びたダニーハザウェイも捨てがたいが、

夕景の切なさ、もの悲しさを演出するなら、やはりオリジナルのレオン・ラッセル。

一方で、いくら晩秋の演出とはいえ、引きつけを起こしたような歌声に息苦しくなった人も多いかも(笑)

しかし、これが彼の持ち味、ご容赦を。

Leon Russell - A Song For You

 

 

「9」のつく日は空倶楽部の日   

詳しくは、発起人 かず某さん chacha○さん まで

 

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がんばれニッポン! がんばれJAL!

2016-11-05 | 日常の中に

久しぶりの羽田空港。

                                         羽田空港第一ターミナル ガリバーデッキから    RICOH GR DIGITL

月に3、4回、仕事で東京へ出かけることがあって、

北陸新幹線が開業する前は、移動のほとんどが航空機利用だった。

小松・羽田間はJALとANAが就航していて、

それまでの発着は、それぞれの航空会社ごとに日に6便、

地方空港の中でも、充分な採算の見込める路線だったのだろう。

ところが、新幹線が開業してからというもの、航空機の利用客は激減、

統計によると、開業前に比べて半分以下にまで落ち込んでいるという。

そんな私も、今や移動のほとんどが新幹線、

事情があって今回は航空機となったが、ずいぶんと久しぶりの利用となる。

ボーイング787など最新の大型機も運行していたが、

ほとんどの使用機が小型化され、座席数も減少、ANAは減便となり、日に4便となった。

その中で奮闘しているのがJAL。

現在でも、6便の運行を継続し、予約状況や時間帯によっては大型機も運行させている。

会社更生法の適用など苦しい時代も記憶に新しいが、

元々は国策により設立された航空会社、

利用者の利便性を重視する姿勢は、再建後の今も脈々と受け継がれているようだ。 

 

「がんばれ!ニッポン!」と書かれた白い機体がゆっくりと動き始めた。

その尾翼に描かれたなつかしいロゴマーク。

ニッポン代表とはおこがましいが、

赤い鶴丸に、「がんばれ!JAL!」と交換のエールを送った次第。

 


 

JALといえば...。

ジェットストリームでおなじみの曲を、オリジナルのレターメンで。

Mr. LONELY / LETTERMEN

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"Looking Into You"  母の生家の記憶

2016-11-01 | 折にふれて

 

能登 輪島。

市街地を外れた山あいの地に母の生家がある。

 

もう15年あまり、住む人もなく、

金沢に住む従兄がときどき風通しに来ていたが、

縁あって人手に渡ることになった。

「こんな山奥の家を...?!」

そう思ったのだが、なんでも、都会から移住してきた人が手を加えて「宿」として再生するのだとか。

 

小学生の頃、夏休みが始まると、この家に預けられ、ひと月余りを過ごした。

その頃、大学生になっていた従兄たちも帰省し、

勉強を教えてもらいながら、川や山でよく遊んだ。

そして、夏休みが終わりに近づくと、両親が迎えに来る。

何年続いたのか覚えていないが、

それから半世紀近くも経った今でも、この家のことは隅々まで覚えている。

年内に引き渡しが終わるというので、この家に来るのはこれで最後、

多少、感傷的に表現するなら、なつかしい場所に「別れを告げに来た」という次第だ。

 

ところで、この家を眺めながら、ふと浮かんだ曲がある。

ジャクソン・ブラウンの「Looking Into You」がそれで、冒頭のこんな歌詞を思い出したのだ。

Well I looked into a house I once lived in

around the time I first went on my own

 

 

“Looking Into You”  JACKSON BROWNE

 

かつて住んだことのある家を見つめていた。

初めて独り立ちしたころの家だ。

あのころ、幾多の道が、僕が夢見た幾多の場所へとつながっていて

友人たちと僕は同じ道を歩き始めたのだった。

今、その道程を終えて、また新たな道を探し始めるにあたって

まさに出発点となった場所を見たくて、ここへやって来たのだ。

 

壁や窓は昔の佇まいのままで

ドアの向こうからは音楽が聞こえてきた。

そこに住む親切な人たちは僕の奇妙な質問に辛抱強く答えてくれた。

「遠くから来たのかい?」

その問いに僕が無言でうなづくと

彼らは、子供たちが床に座り遊ぶ部屋へと招き入れてくれた。


僕達は、この先、自分たちが見つけるであろう変化について話した。

その会話は、僕を熱くし、気持ちを高ぶらせてもくれた。

ところが、灰色の朝日がさす外へ出たとたん、

ハイウェイが溜息とともに囁きかけてくる声が聞こえたのだ。

「旅立つ覚悟はできたのか?」と。


そして、僕は行き交う人それぞれの顔を覗き込んだが、

その表情は、決して満ちることのない海のようであり、

次第に古くなり、やがては朽ちてしまう「家」のようでもあった。

その家は「愛」さえも取り戻すことができない場所だが、

また一方で、居心地の良いホテルでもあるから、

人生が終わりを迎える束の間、客としてそこに居て、せいぜいくつろいでいるがいい。


僕は、数多くの夢を見てきた。

そしていつか、その探し求めてきた旅も終わることになる。

今、僕は「君」を見つめながら、悩まされ続けた幻想の縁に立っている。


偉大な歌の旅人もまた、ここを通り過ぎていき、

そして彼は、僕の目を開かせてくれた。

僕は、彼のことを「預言者」と呼ぶもののひとりだったので

彼に、なにが「真実」か問いかけた。

これまで歩んだ道程が、これからの道がひとつしか残されていないことを指し示すまで。

今、僕は、僕自身の真実の中に人生があったことを見つめ始めている。


さて、僕は、自分の讃美歌を空に見つけようとしてみた。

すると、言葉や音楽が流れてきた。

しかし、その言葉も音楽も、僕が「君の」中に見た美しさには、けっしてかなわないだろう。

そして、それこそが真実

 

あいかわらず難解なジャクソン・ブラウンの詩だが、

これを機会に、この曲を何度も聴いてみて、あらためて気づいたことがある。

「君」"You" とは誰を指すのか、ということについてである。

新たな旅立ちを前にした心情を、

これまでの起点となった「家」を眺めながら語る歌詞の最後に

Words and music can never touch the beauty that I've seen

Looking into you  and  that's true

言葉や音楽は、「君」の中に見つけた美しさにはかなわないだろう。

それが真実。


とあり、これまでは「なぜ唐突に愛の告白が?...」と思ってきたのだが、

この「君」を恋人ではなく、かつて住んだ家を擬人的に表現したものと考えるなら、

その家と一緒に住んだ家族が、新しい道を踏み出す勇気をくれる素晴らしい場所となり、

歌詞全体を通しての脈絡が腑に落ちる。

ただし、あくまでも推測だが。

 

さて、母の生家でいちばんのお気にいりだった場所がここ。

夏、陽が傾くと、涼しい風が通る縁側は、

思いきり遊んだ後の、日に焼けた体を冷ましてくれる、やさしい場所だった。

 

 

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