折にふれて

季節の話題、写真など…。
音楽とともに、折にふれてあれこれ。

つづら尾崎に落ちる夕陽  By空倶楽部

2016-03-29 | 空倶楽部

3月26日、琵琶湖水鳥ステーション(長浜市)からの夕陽。

 

 

夕陽が落ちる先はもうすでに葛籠尾(つづらお)崎。

冬至の頃、竹生島あたりに落ちていた夕陽も、この頃ともなると葛籠尾崎まで移ってくる。

目印のない海に比べて、琵琶湖の落陽はその位置でも季節を感じさせてくれるようだ。

ただ、残念なことに。

この日は地平近くまでほとんど雲がなく絶好の夕陽日和だったにもかかわらず、

落陽は染まる前に葛籠尾崎に隠れてしまった。

勝手な言い方だが、かなり損をした気分だ。

このポイントで、遠く比良山系に染まりながら落ちていく夕陽を期待するのであれば、

秋分から春分の6ヶ月間がオススメということだろう。

ただし、これはあくまでも夕陽そのものに限った話。

原風景がそのまま残る北琵琶湖の夕焼けはどの季節であろうと値千金なのだから。


なんとなくの選曲。

イーグルスの代表曲と云えば「ホテル・カリフォルニア」だが、

同名タイトルのアルバムは、このタイトル曲に限らずいずれも名曲揃いで、

アルバム最後を飾る曲が、この「ラスト・リゾート」。

Eagles    The Last Resort

 

アルバムを通して聴いた興奮を徐々に醒ましてくれるしみじみとした心地よさがこの曲にはある。

そんな感覚が、一日を終わろうとする琵琶湖の風景に重なったのかもしれない。

  

 

 

「9」のつく日は空倶楽部の日   

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彼岸 當麻寺にて 「傘のおみくじ」の狙いは?

2016-03-24 | 大和路点描

引き続き當麻寺の境内から。

予想気温13℃と少し肌寒く雲の多い日となったが、

それでも時折のぞく青い空は春そのもの。

 

そんな境内でふと気になったもの。

以前は無かったはずだが...。

 よく見ると、傘の形をしたおみくじ。

いかにも若い女性にウケそうなアイデア。

・・・そういえば!

當麻寺がJR東海のコマーシャルに取り上げられてから、

「若い女性の参拝者が増えた。」

という、ご住職の話を思い出した。

ということは、さらに若い女性の人気を集めるためのおみくじか...!?

いかにも當麻寺らしい。

と云うのも。

以前、當麻寺に脈々と受け継がれる「時代感覚」について書いた。

 私説 當麻寺縁起 その三

いかに参拝客やパトロンを増やして、時代を乗り切って来たかという話だ。

もともとは葬送を目的として創建されたが、

移り変わる時代を乗り切るためにいろいろな手を打つ。

平安末期、末法思想が蔓延する中、

「世も末」と嘆く庶民のために、仏像から曼荼羅(浄土絵図)へと本堂を鞍替えする。

また、武士の世の中になるとみれば、茶室と庭園を造り武家をパトロンとして取り込もうとする。

そうした時代感覚がいまだに受け継がれていて、

「そして今度のターゲットは若い女性か!?」

...そう考えるだけでいかにも當麻寺らしくて楽しくなってくる。

ただし、これはあくまでも當麻寺をこよなく愛した従兄の私説に私の想像を膨らませた話。

 

さて、あらためての境内。

境内の桜。

膨らんではいるがまだまだ蕾。

何度も訪れているとエラそうに言っているが、いまだに當麻の桜は見ていない。

・・・・・。


前回の記事に寄せられたコメントをじっくり読ませていただいた。

當麻寺をめぐる父と従兄と自分の縁について、

共感いただいたように思った。(独りよがりかもしれないが…。)

そんなイメージから思い浮かんだ曲。 

Mike + The Mechanics - The living Years

父が召された朝、私はそこにはいなかった。

父に言わなければならないことがたくさんあったのに、何ひとつ伝えることができなかったんだ。

父と同じ世代になったとき、私は父の気持ちを理解できたように思った。

子供が生まれ、その産声に「こだま」するような父の声を確かに聞いたのだ。

父が生きているうちに話すべきだったといまさらながらに気づいた。

 

ずいぶん前になるが、テレビドラマ「ホテル」の主題曲として島田歌穂が「Friends」と題した日本語版を歌っていた。

日本語歌詞は友達を勇気づける内容に書き換えられているが、

原曲は世代を超えて語り継ぐ大切さを説く中々の感動作。

 

 

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彼岸 當麻寺にて

2016-03-21 | 大和路点描

昨日、彼岸中日の當麻寺。

何度か都合がつかないこともあったが、

年2回春秋分にからむ連休は當麻寺参拝と、そのついでの大和散策。

それがここ10年あまりの年中行事となっている。

実は、當麻寺に先祖の永代供養をお願いしていて、父が亡くなってからは自分が引き継いでいる。

石川県から遠路遥々ということになるのだが、この参拝は従兄と當麻寺の縁、さらに父へと続いた縁に始まる。

従兄と云っても私からはふたまわりも年上、父親にすれば弟のような存在だった。

教育者であり、作家にして茶道家でもあった従兄。

その従兄が学生時代、若気の至りで家を飛び出て奈良を放浪し、

最後に転がり込んだのが當麻寺中の坊。

以来、従兄とご住職の親密な友好が始まり、その関係に父も加わわることとなる。

そして、父はすっかり當麻寺の魅力に取りつかれ、

遠路遥々しかも宗派も異なる當麻寺中の坊に先祖の供養をお願いすることになった。

さらに、この話を父が亡くなった後で従兄から聞き、それ以来、私の當麻寺詣でが始まったという次第。

その従兄もすでに他界し、今はこの境内の一隅に建てられた墓で静かに眠っている。

 

その境内の様子。

 

全国的に気温が上がらなかったとかで、少し肌寒い彼岸の一日となった。

そのせいか、参拝客も疎ら。

勝手なことを言うようであるが、このくらいの疎ら感もこの寺の雰囲気に一役買っているように思う。

 

梅かな...?

「梅はすでに散ってしまいました。ボケの花です。」

若住職の奥様が花オンチの私にそっと教えてくださった。 

 

...ということで、次回に続く。 


関西方面のドライブで必ず聴くお気に入りのFM局がCOCOLO

どういうわけか、自分好みの楽曲が多く流れてくれる。

そして、3連休中でありながら、渋滞もなく、快適なドライブのさなかに流れてきたのがボズ・スキャッグス特集。

その代表曲を。

Boz Scaggs - We're All Alone

念のため、FM COCOLOについて調べてみたところ。

「40代半ば以降をコアリスナーとしている」

....なるほど。ターゲット世代に入っているわけだ。

かつてのラジオ世代もすでに高齢化しているということか。

 

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大阪、水の都、春の空   By空倶楽部

2016-03-19 | 語りかける街

大阪出張中のひとコマ。

天満橋で仕事を終えた後、次の仕事先は淀屋橋。

春本番を思わせる陽気。約束の時間にはじゅうぶんに余裕がある。

それで、電車で二駅の距離を時間調整もかねて歩くことにした。

その途上で見かけた光景。

 

「この後ろ姿、誰?」

朝の連ドラで一躍脚光を浴びた五代友厚の銅像。

本来であれば正面からの姿を堂々とお目にかけるべきところだが...。

そこは空倶楽部。その主旨を損なうことなく、春の空に向かって颯爽と立つ後姿を優先させていただいた。

念のため、その表情、人気急上昇のディーン・フジオカに勝るとも劣らない男前であること付け加えておく。

 

さて、「あさが来た」に縁のある土佐堀川にかかる空。

水の都、大阪の空はすでに春さながら。

 


折にふれたか、ふれないか...

五代友厚の男らしい姿を眺めていたらこんな曲を思い出した。

 

Lovers Of The World    JERRY WALLACE

邦題は「マンダム~男の世界」。

 

(同年代の方なら...)

ハリウッド俳優、チャールズ・ブロンソンを起用した男性化粧品「マンダム」のコマーシャルを思い出す方も多いと思う。

当時、日本ではほとんど無名だった彼。

このコマーシャルをきっかけに、「大脱走」や「荒野の七人」といった名画に出演していたことが知れ渡った、云わば遅咲き(日本では...だが)の俳優。

「この男臭さがよい」とブレイクした次第だが、今見ても正直なところその魅力がわからない。

 

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日本海、春を呼ぶイタズラ

2016-03-16 | 日常の中に

早春の日本海。

この頃、海岸で目にするのが無数の漂着物。

遠目にはカラフルなモザイク模様のようにも見えるが実は粗大ごみ。

ハングル文字が書かれた洗剤の容器など様々...。

日本海に捨てられて、それが北西の風に運ばれて、激しい波で海岸に打ち上げられたのだろう。

その粗大ごみを...

誰の仕業か、リズミカルに陳列(...?)

なんとも微笑ましイタズラ。

北国の春も間近い。


なんとなくの選曲は

シーモンの涙(イングランド・ダンとジョン・フォード)

England Dan & John Ford Coley - SIMONE

1971年というから、もう45年も前の曲。

けっこう好きでよく聴いたが、日本でしかヒットしなかったらしい。

 

 

 

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休日に”かのん”と

2016-03-13 | 愛犬生活

最高気温は10℃とか。

3月も半ばというのに、まだまだ寒い金沢。

陽ざしがあれば、朝からカメラを持って出かけようと思っていたが、

しばらくは”かのん”とまったり過ごすことにした。

 

 

去年の11月11日生まれと云うから、ちょうど4カ月。

2か月前、家に来た時、2Kgだった体重ももうすぐ5Kg。

体高も順調に伸びて、すでにトイプードルのサイズを超えた。

以前の記事にも書いたが、「おっとりさん」という前評判の”かのん”。

確かにこのすまし顔だけみればそうなのだが...。

 

本領発揮。

このやんちゃ顔がホントの”かのん”。

とにかくよく食べて、よく遊ぶ。

時々、手を焼くこともあるが、元気こそが健康のバロメーター。

この元気がいつまでも続いてほしいものだ。


のんびり休日の朝をイメージしたなんとなくの選曲は...

 

雨にぬれた朝/キャット・スティーヴンス

 

Cat Stevens - Morning has broken

 

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鉄写同好会 御食国(みけつくに)の鉄道遺産 

2016-03-11 | 鉄道写真

3月11日、早いものであれから5年。

たまたま海外にいて、放映される映像に目を疑ったことを今も忘れることができません。

貴い命を失われた方のご冥福とお祈りするとともに、一日でも早い復興を心から願うものです。


 

毎月11日は「鉄写同好会」の日。

詳しくは発起人てくっぺさんのブログ「高橋さんの写真記念館」をご覧ください。

 

JR小浜(おばま)線小浜駅。

 

 ホームにところ狭しと立てられた「御食国(みけつくに)」ののぼり旗。

御食国とは、古代、大和朝廷に海産物などを貢いでいた国のことで、

淡路、志摩、そしてここ若狭が御食国と呼ばれていたという。

ふぐ、カニ...など日本海の幸に恵まれた小浜。

そして近年、この土地を有名にしたのが鯖。

小浜と京都を結ぶ道が鯖街道と呼ばれる由縁である。

 

小浜駅に話を戻す。

開業は1918年というから、やがて100年。

また、小浜線はかつて北陸や中京と山陰を結ぶ重要路線で、あさしお、大社、はしだてなどの急行列車が往来していたが、

すでに優等列車はなく、今は1時間に1本程度の普通列車が走るのみ。

 

人気のない小浜駅のホームで静かに発車を待つ列車。

 

 

そんな小浜駅で100年の歴史を物語る鉄道遺産を見つけた。

 

蒸気機関車への水補給のために設置された給水塔。

当然ながら、今は使われていない。

そして、今では珍しい木造のホーム。

 

 

閑散とした中になにげなく残された光景。

そこに、かつての鉄道全盛時代への鉄道関係者や地元の方々の郷愁を感じた次第である。

 


1970年代、日本の洋楽シーンでオランダのロックグループがクローズアップされた時期がある。

その代表格がショッキング・ブルー。

「ヴィーナス」で鮮烈なデビューを飾って、さらに彼らの人気を不動にしたのが、

この「悲しき鉄道員」。

「鉄道員と結婚しちゃダメよ!」

全国の鉄道マンからバッシングを受けそうな歌詞内容とも思えなくもないが、

すでに50年近く前の曲...ご容赦を。

  

この当時、友人に熱狂的なショッキング・ブルー ファンがいて、

中学生だったにもかかわらず、学校を休み、名古屋で開催された来日コンサートへ出かけて行った。

その感想を聞いたところ、「彼女の素足がきれいだった」とのこと...なんのこっちゃ?!

その彼女、マリスカ・ヴェレスが亡くなっていたことを何年か前に聞いた。

青臭い記憶がまたひとつ遠くなった...。

 

 

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日本海に沈む夕日を狙ってみた  By空倶楽部

2016-03-09 | 空倶楽部

空倶楽部、3月のお題は日没後の空。

2月、北陸の冬にしては珍しく快晴の日。

それなら、日本海に沈む夕日を狙ってみようと思いついた。

 

「夕陽狙い」にはもうひとつ理由がある。

 

最近、中古ながらテレコンバーターを買った。

手持ちのレンズに装着すると焦点距離を2倍にしてくれるもので、

望遠ズームレンズでその効果を試してみたかったのだ。

 

テレコンバータを装着し、焦点距離400㎜で撮影した夕陽。

なるほど、こうなるのか。

絶大なる効果に満足!

さらに続ける。

 

ところが暗くなるにしたがって問題発覚...。

わずかな風にもかかわらずカメラのブレが大きい。

もともとの三脚、機材の重量に合っていないことはわかっていたが、

400㎜ともなると、かなりブレてしまう。

ということで、「新しい三脚を買おう!」(短絡的だがこれしか解決策はない!)

 

・・・カメラ散財はさらに続く。

 

そんなことで、お題の「日没後の空」

いい具合に釣り船が来てくれた。

漁師さんに感謝。


なんとなくの選曲

この時期ではあるが、沈む夕日を眺めていると、

なんとなく、こんな夏真っ盛りの曲が聴きたくなってくる。

KALAPANA / Black Sand

「ワイキキの熱い砂」という邦題。

”黒い砂”がどうして?

なのだが、ハワイ出身のバンドゆえのネーミングと思えば納得もいく。

 

 

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湖北点描、往き交う季節の中で

2016-03-06 | 近江憧憬

前回に引き続き2月27日、敦賀からさらに南下。

晩冬と云っていいのか、早春と云っていいのか…。

往き交う季節の中、脈絡考えず湖北の風景を点描。

海津から眺める奥琵琶湖。

湖西の集落越しに比良山系をうっすらと映す琵琶湖。

 

どこまでも続く銀色の湖面が目にやさしく、ここはそろそろ春の装い。

さらに春の気分を満喫しようと、湖面を望む席へと...。

 

でも、さすがにここは寒かった。

 

 

一方でこちらはまだ冬の装い。

比良山系の麓、マキノ高原へと続くメタセコイア並木。

 

高さ30メートルを超えるメタセコイアが500本。

その並木道はどこか異国情緒を漂わせる。 

 

目的もなく、時間制限もなく、思いつくままに車を走らせた一日。

そんな旅を振り返りながら思いついた曲。

春まだ浅い湖北を思い浮かべていただけたなら幸い。

  

Dark End Of The Street  Ry Cooder

 

 

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