旅するガーデナー

いつも五感を刺激し、喜怒哀楽、幸も不幸も、哲学も瞑想も、言葉にできない多くが存在する庭は私のパワー・スポット!

「ナチュラルガーデンの植栽計画!」ポール・スミザー氏の講演会へ

2022年07月15日 12時38分27秒 | ガーデニングセミナー

もう一週間前になりますが、7月9日(土)にポール・スミザー氏の講演会へ出向きました。
(それで7月8日に早めに帰宅したわけです。)
県内でポール・スミザー氏の話を聴けるチャンスはめったにないと思って申し込みました。
場所は新横浜公園(日産スタジアム会議室)だったので、講演会後はスミザー氏が監修した新横浜公園のメドウガーデンを見に行けると思ったし。

講演会のタイトルは「ナチュラルガーデンの植栽計画!」
スミザー氏のお話はとても面白くて次々興味が湧いてきます。
時間が押してることを感じさせない充実の内容で、頭の中がパンパンに
それを記録したメモを頼りに整理してみます。
私の備忘録だと思ってお付き合いください。

*自然から良さを学ぶこと
ナチュラルガーデンを作る際に参考にするのは、庭でなくても良くて、どういう場所でどういう植物を植えているか、生えているか見る事(写真を撮る)
環境にあった植物を知ることができるから。
植物選びに関して「これじゃないとダメ」と思わないことも大切で、そうして経験しているうちに目ができてくる。
その際例としてあげられた写真の数々が面白くて~
「なんでこんなところにこんな植物が生えているんだろう」と考えることも植物と環境を知るうえで勉強になるそうです。

*土を掘らない
このお話は2017年の講演会でも伺いましたが、その時よりも方法が進化している(カーペットから段ボールへ)ようでした。
以前より土の中の状態についての話が詳しくて、植物の根、ミミズ、微生物、菌、バクテリアの関係性と役割についてより理解が深まりました。
「生物多様性と共に良い土がある」という考え方は変わらずに。
この考え方は5年前より世間に広がっているように感じます。
バーク堆肥マルチはやっぱり大事

*苗選びは葉のフォルム、色を中心に考える
植え付け苗を選ぶ際は、同じ環境を好む植物で、花の形、葉の形&色を選び、その長いリストを作る事。
予定しても手に入らない苗があるので、選択肢をたくさん持っておくと良いそうです。
見せていただいた実際のスミザー氏のリストはとても長かったですよ
種で増える植物は点々と植え、定点で育つ株は始めに植え、デザインは三角形を基本にすること等々

そして、毎回最後に仰る「自分を責めないで」
「植物が枯れても、それをチャンスと思って」と、勇気の出る言葉を頂きました。
土について少しづつ勉強しながら、自分の庭&実家の庭で実践してみようと思います。

講演会後に、ずっと欲しかった山菜堀ナイフを買いました。
サインしていただいてウキウキ
大事に使わなくては


講演会後、新横浜公園のメドウガーデンを見に行きました。
「すべての人に優しい環境や生物多様性への配慮を目指して、より自然に近い形にするとともに、遊水地という厳しい環境にも負けずに育つような宿根草をメインに植栽しています。」(冊子抜粋)
此処は遊水地なのですよ~ラグビーワルドカップの際の越流は記憶に新しいです。

7月初旬はエキナセア・パープレアやロシアンセージが満開です。

ミソハギがチラホラ咲いてイトススキが風に揺れていました。

サルビア・ネモローサ・カラドンナやシモツケも、この環境に合っているのね~
な~んて考えながら何度か往復


メドウガーデン奥の増設ガーデンで、エキナセア・パープレアとオミナエシが満開だったコーナー

ルドベキア・マキシマかな
思っていた以上に背が高いわ。


ガーデニングと生物多様性~これからはもっと大事になるのでは。

余談ですが、昨日のNHK[トリセツショー」で、野菜の中の鉄分が20年ぐらい前と比べるとかなり減っているのだとか。
それは大規模農業の大量生産によるところが大きいのでは、との話でした。
自然と共に人間は生きているのですから、経済優先だけに重きを置くと、しっぺ返しが来るような気がしてきました。

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趣味の園芸DEEP 

2021年03月20日 14時23分30秒 | ガーデニングセミナー

園芸王子こと三上真史君のTwitterで知った「趣味の園芸DEEP」の第一回が本日午前中開催されました。
ナビゲーターの三上君と、細目先生こと矢澤秀成先生と、ゲストの大出英子先生との三人の園芸に関するトークセミナー。
オンラインセミナーなので、Zoom等手続きが大変そうなので、すでにアプリが入っている娘のPCで参加させてもらいました。
お試し料金500円×2人分支払って。

趣味の園芸の番組内では放送されない深めの話で、初回は「土」について。
園芸培養土を比較したり、土の物理性や、赤玉土、鹿沼土、たい肥等の詳しい説明や効果など、番組内では触れられないような細かい話が聞けてとても勉強になりました。
園芸培養土を買ってきても安易にそのまま使わず、土をしっかり観察して自分なりにブレンドして使ってみようと思います。
御三方とも話したりないようでしたし、私も更に深い話が聞きたかったけど時間が・・・
チャットで質問や感想も受け付けていてライブ感もあり、和やかで楽しい一時間半、あっという間でした。
全国各地からアクセスがあり限定200名は満席で大盛況だったみたい。
ハッキリ決まっていないみたいだけれど月一で続きそうな感じなので、機会があったらまた参加して、次回は質問してみたいです。
「趣味の園芸」はどちらかと言うと初心者向けの企画が多く、「その先を知りたいのに・・・」という気持ちになることが間々あったから、そうした要望に応えてくれるのではないかと期待しています。

三上君が趣味園のMCではなく「園芸家」として出演していて、「10年」の月日をつくづく感じてしまいました。
成長したわ~素晴らしいです

こうしたウエビナーは各所で開催されているみたいですが、なかなか其処までは・・・
でも今回のセミナーの抜粋版は「みんなの趣味の園芸」のサイトで公開されるみたいです。

矢澤先生がヘッドガーデナーを務める花菜ガーデンに久しぶりに行ってみようかな~

2018年の春の写真


三上君がアンバサダーを務める春の里山ガーデンも来週から公開になるし~

2019年の春の写真


緊急事態宣言が解除されるとはいえ、感染症対策をバッチリして、平日に


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「21世紀の庭づくり~未来につながる草花のガーデニング事情」

2019年05月30日 21時13分05秒 | ガーデニングセミナー

今日は気持ちの良く晴れて、初夏らしいお天気でした。
横浜ローズウィークのイベントの一つの吉谷桂子さんの講演会を聴きに行ってきました。
講演のテーマは「21世紀の庭づくり~未来につながる草花のガーデニング事情」
超ザックリまとめると・・・
19世紀後半に起こったイギリスの自然保護運動に始まる近代のガーデニングの歴史を、潮流を追って現代まで、美しい写真ともに解説。
時代時代のキーマンの言葉や哲学、植栽デザインのノウハウ、植物の選択等、盛りだくさんの内容でした。

イギリスでは1870年頃から自生植物の植わる自然風な庭を推奨する人々が現れていたのですね。
現代の新・宿根草主義に至る基礎ができていたという事なんでしょうか。

写真の中に、訪れたことのあるガーデンがあって、それが何を意味していたのか分って納得したり、冬に映画を観たピート・アウドルフ氏の話も。
キーマンとなるガーデンデザイナーに女性が多いのが、一寸嬉しかったです。

今後は地球温暖化による気象の変化に対応する庭が、より求められていくのでしょう。
吉谷さんのお話から、ヨーロッパはその流れの真っただ中にあるように感じました。
庭を芸術と同様に考え始めた19世紀後半から考えると、未来のガーデニングは一層容易くはないでしょう。
今春の北海道帯広の猛暑で、咲いていた紫竹ガーデンの10万本のチューリップがドライフラワーのようになってしまったそうですから、人智を超えた気象変更も想像しなくてはいけないのかもしれません。

この度は丁寧な解説の資料があったので、講演前に目を通しておきました。
それが良かったみたい。
スポーツカーに乗っているようなハイスピードで盛りだくさんの内容だったので、おかげで上手くお話について行けたと思います。
ガーデニングの10のヒントは、自庭でも活かせるアイディアで、そのエッセンスを上手く消化したいものです。
ガーデニングが個人の楽しみである以上、本人の好きにすれば良いわけだけど、「なんか変」と感じた時に、こうした知識が役に立つのではないかと思います。

面白く勉強になった講演会でした。
頭の中が耕されたような気がします


関内まで出かけたので、講演会の前に山下公園を散策
吉谷さんが作成した大型のコンテナガーデンが並んでいました。
植えこまれた植物の名前を書いたプレートも付けられ親切
バラと組み合わされた植物がナチュラル

白バラのほとんどは花が終わっていましたが、一部遅咲きのバラが残っていて、後から咲いてきた赤いバラとコンビに。

バラと他の植物たちとの植栽は、まだ見頃が続いています。

紫色のバラはカインダブル―
氷川丸とコンビで一枚


山下公園ではカシワバアジサイが咲き始めていました。

海側の花壇から眺めるみなとみらいのビル群。
ブルー&ホワイトの花のコンビが海みたい


暑い日でしたが日陰は涼しく、まだ初夏なんだ~と感じます。
日陰ではアカンサス・モリスが咲いていました。

紫陽花もかなり色づいてきています。
この場所のブルー&ホワイトのミックスの紫陽花のコンビが新鮮でした。

季節が変わっていきますね。
紫陽花の季節はもう来ています。


ランチはエッグスンシングズで
パンケーキの気分ではなかったのでロコモコボールに。
日陰は涼しいのでテラスで頂きました。
タイミング良く並ばずに済んでラッキー

横浜でのカフェ探しも楽しいです
今日も充実したお出かけでした

 

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冬~早春の管理

2019年01月23日 17時45分25秒 | ガーデニングセミナー

今日は午前中、横浜イングリッシュガーデンでのサポーター向けのガーデニング講習会に行ってきました。
講師はYEGスーパーバイザーの河合伸志さん。
本当は毎回出席したいのですが、ここ何年か公園のボランティアの日と重なってしまい、泣く泣くパスすることが多いです
今年度、初めてかも

例年通り、草花類、宿根草・球根、低木、中高木、バラ、除草、病害虫と、この時期に気を付けることを教えてもらいます。
何度も聴いているのに、忘れていることもあり、復習&確認になっています。

今冬は暖冬で、平均して0.5℃高いそうです。
ほんの少しに感じますが、植物に与える影響は少なくないようです。
また、関東南部ではほとんど雨が降らないので、私も気になっていましたが、イングリッシュガーデンでは、週に一度は水撒きしているそうです。
今日はガーデンでスタッフが水を撒いている姿を見かけました。
地中に在ってもチューリップなどは乾燥に弱く、根は育っているので水が必要との事。
真冬でも灌水は大事ですね。

低木の話の中で「アナベルが倒れやすい」という話題が出ました。
剪定時、低く切る方が倒れにくく、「倒れにくい新品種」があるそうで、紹介してもらいました。
いつもながら河合さんの植物の知識と情報に驚きます。
ディアボロもコンパクトなタイプがあるそうで、要チェック

バラやクレマチスの剪定等、毎回質問が多く、それに丁寧に答えてくださるので、とても参考になるありがたい講座。
「バラの剪定」「バラのガンシュ病」など、今まで常識とされていた事について、少し見方を変えた方が良いのかもしれないな~

初夏の薔薇イベントについても情報あり
早速スケジュールに入れなくては


 

講座の後はガーデンをチェック

ヘレボルスが咲き始めていました。

 

コンセプトガーデンのつるバラやブッシュ&シュラブローズは、冬剪定が終わっていました。
なんともスッキリとしたバラ達。
剪定&誘引後のウィーピィングスタンダード仕立てのつるバラとブッシュローズ。

壁に誘引されたつるバラ。
こうした姿を見るだけでも、勉強になります。

大株のブッシュローズの中には、太い枝と枝を麻縄でくくってある株も。
こうして株のバランスを取っているのでしょうか
横に広がるバラには有効な方法かも。


ガーデン奥ではサンゴミズキ・フィラベラメアが綺麗な幹肌を見せています。

花梅は、あともう一寸で咲きそう

ミモザ(銀葉アカシア)も、気温が上がれば一気に満開になりそうです。

暖冬とはいえ、まだ寒中。
しかし植物たちは春の準備を着々と進めているのでしょう。


 

帰宅前に横浜駅を歩いていたら、大きな看板にハッと目が行きました
だって、この写真は横浜イングリッシュガーデンの、あのお馴染みのベンチでしょう
なんだか嬉しくなりました

この構図では、私も写真を撮っています。
知っていたら、応募したかったな~
今年もこのハートの窓から写真を撮ろうっと

 

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庭作り講座~春の管理

2018年04月12日 14時06分17秒 | ガーデニングセミナー

昨日は横浜イングリッシュガーデンのサポーター向けの説明会とガーデニングセミナーに出向きました。
セミナーの講師はスーパーバイザーの河合伸志さん。
公園のボランティアの日と重なることが多く、公園を優先するので、たまにしか出席できないけど、しっかりお勉強しなくちゃね。

植物の「春の管理」を色々教えていただきました。
季節季節のガーデニング作業は決まっていますが、毎回少しずつ情報が更新される感じ。

今回新たに参考になったのは、翌年も開花しやすいチューリップの品種の紹介。
ダーウィン・ハイブリッド(DH)系のチューリップが多いとの事でした。
例えばピンクインプレッション(ウチで経年開花している品種かも)、アイボリーフローラデル、オックスフォード、アペルドーンなど。
どれも単色一重咲き大輪種のようです。
なるほど、納得
また、球根類の花がら摘みは手で行い、なるべく鋏を使わないように。
ウイルスが感染しやすいそうです。

多くの宿根草は移植や植え替えが可能だけれど、新芽がのびだす時期は水を沢山必要とするので、慎重に行いたっぷり灌水、との事。
シャクヤクの側蕾(下の写真)は早めにつむと残った一輪が良い花になるようです。

帰宅後早速ピンチしました。

バラに関して、私の心配事を質問。
ハイブリッドルゴサのスノーペーブメントが5本あった枝の内、3月末ごろに2本、4月に入って1本(写真の枝)と、古枝から枯れこんできたので何故なのか知りたくて。

一つは疫病〈ウイルス〉の可能性で、もう一つは品種の特性ではないか、との答え。
イングリッシュガーデンでも、今年は同じような立ち枯れが見られるそうなので、セミナー後、ガーデンのスノーペーブメントをチェック
すると、太かったであろう古枝らしき枝が地際から切られていました。
ガーデナーさんに訊くと、その枝は枯れたのだそうです。
ウチのスノーペーブメントの枝が枯れたのは、私のせいじゃないのだと知って正直ホッとはしましたが、このまま株が枯れないか心配です
対処法として、深植えにして自根からサッカーを出させたらどうか、とのアイディアを頂きました。
ハンザはサッカーがバンバン出ますけど、スノーペーブメントはどうかな。
とりあえず、やってみます
バラ栽培に悩みは尽きませんが、経験が糧になると信じております。

その他、色々な植物について学んだあと、バラ関連のイベントのチラシと、横浜の花に関するイベント等の冊子を頂きました。
5月8日~10日はクィーンズスクエア横浜でバラの展示があるようです。
また、冊子については、提示するといくつかの施設(YEGもその一つ)の入場料が割引になるようです。
冊子をどこで貰えるのか(YEGにはあります)は、下記の横浜市緑の協会のHPでチェック
http://www.hama-midorinokyokai.or.jp/kyokai/details/5.php

YEGへ行くとこうした情報が得られますし、ガーデナーさんが「(サポーター活動の機会を)サポーターさん同士の花情報を交換する場にもしていただきたい」とも仰っていました。
すでにやってます~
それよりなにより、5月8日の趣味の園芸の公開放送の参加資格が当たりますように

イングリッシュガーデンでは原種系のバラが咲いてきていました。

これが正しいカナリーバード。

名前を失念
ぴっかーさんに教えていただき判明
ハトヤバラ(アネモネ)でした


今年もバラの開花が早そうです。
いつもの調子で計画を立てると、見頃を逸してしまうかも。

まだ繁忙期ではないので、久しぶりにゆっくりSEASON'S Cafeでランチしました。
ビッフェ形式になっています。
どれも美味しいです

バラが咲く繁忙期になると、とても混雑するのですが、この時期ならカフェの庭を眺めながら食事できます。
1800円はリーズナブルではないかしらん

YEG会員は10%off❗



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冬から早春の管理 

2018年01月24日 17時51分59秒 | ガーデニングセミナー

今日は横浜イングリッシュガーデンのサポーター向けの河合先生のガーデニング講座に出向きました。
この講座は年に数回あるのですが春から秋に掛けては、公園のボランティアの日とバッティングするので、なかなか参加できないのが悩み。
季節の作業の基本的な内容は同じですが、毎回色々な質問が出て、その都度の河合先生の答えが参考になりますし、私にとって情報の更新の場でもあります。
今回は「雪」対策の話から始まりました。

草花類については、霜よけの必要な植物についての詳しい話が。
ポット苗で花が付いているような株は、若干でも加温して育てられてきたので、寒さ対策が必要との事。
新種のジギタリスイルミネーションは従来品種より寒さに弱いので気を付ける様にと。
実はウチにも一株あって庭に植えっぱなし・・・防寒しなくてはいけないかしらん
ちなみに不織布はペラペラの一枚でも案外暖かいそうで、河合先生自身が体に巻いて確かめたそうです。
防寒を外すタイミングは「コニファーの葉色が変わる頃」

宿根草類では、株分けや植え替えは、その植物が寒さが好きか、暖かさが好きかで、時期が違うそうです。
寒さが好きなデルフィニュームなら秋に、暖かさが好きなアガスターシャなら、春に、という具合。
クレマチスは系統別に剪定&誘引の方法が違うので気を付けなくてはいけませんが、分らない場合は生きている部分をすべて残すと良いそうです。

木々については雪による枝折れに注意すること。
雪囲いの方法について教えてもらいましたが・・・もう少し前に話を聞きたかったわ。
でも、今冬は寒く、2月にも雪が降りそうなので、次回はしっかり対策をしなくては
(今回は夜に心配になって、外灯の灯りで薄暗い中、トキワマンサクやミモザの雪払いをしました

そしてバラ。
ブッシュやシュラブローズの剪定は2月中に終えれば良いそうですが、今冬は今回のような大雪が再び降るとも限らないので、早めに終わらせておくのが良いそうです。
YEGでは、雪が降る前に、とりあえず上部を仮剪定したそうです。
長く伸びた枝は雪の重みで折れることがあるからですね。
剪定後に施肥。
肥料の多さについては、花芯の渦が二つになるぐらいではそれほど多くはないそうですが、花が開かないような場合は多過ぎとの事でした。
そういったバラ(しっかりした株)は「半量」ないしは「無し」で良く、開花後たっぷり肥料を与える方が良いそうです。
やはり品種によって肥料の量を変えなくてはいけない、という事ですね。

そして今回も、バラの肥料や栄養剤、土や堆肥等について色々質問が出ました。
そんな私たちの質問に丁寧に答えてくれる河合先生の、この度の格言は・・・

「誰かが言っているから、と言って、まるまる信じる必要はなく、自分で試してみてください。」
どんな資材を使うかよりも、葉を残す。」
「(一番花はそれなりに咲くけれど)翌年の開花を考えたらその後に葉を落とさないことが大事。だから僕はバラ栽培のスタートは6月だと思っています。」

河合先生は「自分が実際にやってみた結果から話している」と仰っていました。
やっぱり経験の積み重ねが大事なのです。
ただし、漫然と育て続けるのではなく、チャンと検証してこそ、ね。

 


 

セミナー後にガーデンを散策
がまだ残っていました。

ハートフルガーデンフェアのオブジェ越しにミニかまくらがみえる~


雪かきが大変だったでしょうに・・・遊び心一杯

雪のおかげで滅多に撮れない写真も
雪とヘレボルス


スノードロップが沢山咲いていました。


早咲きスイセンも開花
陽だまりが暖かいのでしょう。


蔓バラの剪定誘引はほぼ終わっていました。
整った誘引は美しいです


今回の降雪は4年前ほどでは無かったにせよ、まだ1月下旬。
まだまだ気を抜けません。
次の雪が降る前にバラの剪定を終わらせて、株元を綺麗に掃除して寒肥を与え、カイガラムシを駆除しなくては

 

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鈴木満男氏のセミナー「バラ栽培をもっと楽しく~近年の耐病性品種について~」

2017年06月03日 15時17分05秒 | ガーデニングセミナー

今日は午前中、花菜ガーデンへ出向き、、元京成バラ園のヘッドガーデナーで、現在はバラ育職人という肩書鈴木満男氏のセミナーへ参加しました。

鈴木満男氏は46年間、バラにかかわる色々な仕事をしてきたそうです。
報われないことも多かったそうで、その難しさをつくづく感じました。

お話は庭バラと切り花のバラの違いから。
昔は庭バラも切り花も同じ品種だったそうですが、消費者の声を取り入れた切り花業界は、S44年ごろから独自の新品種を開発し始めS50年代には庭バラとは分れていったそうです。
そして今では、棘の無い種や、花持ちの良い種など、顧客のニーズに合った切り花が生まれているそうで、見本を見せていただきました。

それに比べて庭バラは、育種家が作りたいバラを作って売る方式で、顧客のニーズとは離れていたのではないか、と仰っていました。
しかし、その庭バラ界も、オランダでは「2000年には農薬をゼロとする」と宣言したり、ドイツではノバラやハマナスとの交配で耐病性のある品種の研究をしたりと、耐病性のある強いバラの開発が始まり、現在、ようやくその努力が実ってきたそうです。
「ノックアウト」という品種はアメリカの栽培家が執念で作った病気に強く耐寒性のあるバラで、手入れが簡単で切れ目なく咲き無農薬で育てられるそうで、先生お勧めのバラでした。

他に「黒点病と耐寒性の関係」とか「バラのブラインドについて」とか、「開花調整のピンチについて」とか「灰色かび病やべト病の原因について」「バラの選び方とお薦め品種」等々、内容の濃い話が多々ありました

中でも、天候不順に関しては、私自身大変関心がありましたから、耳がダンボに~
今年の二月は風が強く吹く日が多く、雨が降らず、大変乾燥して、バラにとっては最悪だったのですが、やはりそういう時は二月と言えども水遣りをするべきだとの事。
ただし、気温の低い朝夕は避けて、日中、気温が10度や15度になるまで待ってからか、そうでなければ水を与えないか、氏はお湯を足して20度ぐらいにして与えるそうです。
そして葉に水をかけるのは厳禁で、それは病気の原因になるからだそうです。
ホワイトクリスマスや粉鐘楼のような花弁が柔らかく花びらの枚数の多いバラは、花が汚くなることが多く、そうならないためには「肥料を減らす」「水を減らす」「浅く剪定する」などの対策が必要とか。
長久保公園にもホワイトクリスマスがあり、今年はボールディングが多発しましたから、次回は肥料少な目で管理しなくては

ここでは書き切れない内容で、大変勉強になりました。
教本を読むだけでなく、こうして実際にお話を聞いてみると、更に理解が深まるし、書けない内容も知ることができるし。
やっぱりセミナーは価値がありますね

 

セミナーが始まる前に花菜ガーデンを散策

薔薇の轍では遅咲きの小輪のバラが咲いていました。
オールドローズのエリアでは遅咲きのクレマチスが綺麗~

篭口

下草のゲラニウム・ロザンネイ。

バラのアーチを抜けて

ミニバラのエリアの板塀はまだミニ蔓バラで覆われていました。

ミニバラ・グリーンアイス

クライミングとシュラブローズの薔薇の海のエリアでは、遅咲きのバラがまだ花を残していました。
アーチは「ニュードーン」

 

願いの泉
垂れ下がるバラの演出が良いですね

 

風ぐるま迷図は遅咲きのクレマチスがチラホラと

 

睡蓮の池では、丁度花が開く時間に。


花菜ガーデンができてから何年経つでしょうか。
薔薇のシーズンやそれ以外にも何度か足を運びましたが、こんなに管理が行き届いていない薔薇の轍の状態を見るのは初めて
まるでスギナ畑の中に宿根草が生えているかのようだったり、下草がすべて刈り取られて地面がむき出しだったり、薔薇の波の下は雑草だらけでした
こんな状態が続けば、客足はいつか途絶えてしまう。

「バラ園はバラが咲いてさえすれば良い」というものではありません。
居心地が良くないガーデンには二度と行きたくなくなるもの。
そして誰も行かなくなった・・・
なんて事にならないと良いな。

「私の課題」ではないけれど

 

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ガーデナー新谷みどりさんのトークショーへ

2017年04月13日 14時08分00秒 | ガーデニングセミナー

4月9日(日)
「十勝千年の森」のヘッドガーデナー、新谷みどりさんのお話を聞きに(トークショー)、横浜イングリッシュガーデンへ出かけました。
「十勝千年の森」は2011年に開催された第一回北海道ガーデンショーの際に訪れたことがあります。
とにかく広い 広すぎるガーデン
「庭」という枠を超えているんじゃかなかろうか、な~んて感じたものです。

トークショーは新谷さんご自身のプロフィールとともに、「ガーデナーとは何か」という話から始まりました。
スライドに映し出された「ガーデナーは、庭をあずかる者」の文字。


なるほど、そのような仕事なのですね。

そして北海道という厳しい環境の中で、どうやってガーデンを維持しているのか。
四季をおって紹介してくださいました。
それが、私の一番気になるところでもありました。

冬は、森の間伐などの手入れや種取や温室内での育苗などなど、ガーデナーは一般園芸愛好家とは違って、真冬の北海道でも休みなしです。
どんだけまかなって(着込んで)真冬の山に入っているのだろう・・・
その厳しい寒さを肌で知っているだけに、頭が下がる思いです。

春は、「カッコウが鳴いたら種を蒔け」と北海道では言われているそうで、植え付けも同様との事。
それ以前は苗が枯れてしまうそうです。その際もマルチングは欠かせないのだとか。

夏は「カッティングガーデン(切花だけを育てるガーデン)から毎日花を切って活けるのもガーデナーの仕事だそうで、季節の移り変わりを感じ、ガーデナーの訓練にもなるそうです。

秋は種の採取や冬支度等々
一年中休むまもなくお仕事されている様子が紹介されました。

見せていただいたどのガーデンでの写真も美しかったけど、実際の仕事は地味な裏方作業なのでしょう。
その仕事にプライドを持って取り組んでいる姿を想像するのは容易かったです。

十勝千年の森では「ナチュラリスティック・プランティング」で、植物に寄り添って、どう見せるか、手助けするか、考えながら育てているのだそうです。

他にも英国の有名なガーデンのグレートディクスターとの交流などなど、沢山の有意義なお話盛りだくさん

ガーデナーは世界共通の言語を持つ」(ガーデナースピリットの共有)んですって

良い言葉ですね
自然を愛する気持ちに国境はないですからね~

和やかな笑顔で話す新谷さんですが、ガーデンではきっと厳しい親方に違いない
強い責任感も感じました。

十勝千年の森、機会を作って再訪しなくては

2011年のメドウガーデン


ただいま北海道帰省中の私。
早くカッコウが鳴かないかジリジリしておりますが、今日(4月13日)は霰が降って一時庭が真っ白に

芋ほりどころではないので、これから隣町へ熱々のラーメンを食べに行ってきま~す


 

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奥峰子さんのトークショーへ 

2017年04月11日 21時20分13秒 | ガーデニングセミナー

4月8日(土)
横浜イングリッシュガーデンで行われた花壇設計家の奥峰子さんのトークショーへ行きました。
テーマは「チューリップで花壇を飾る」

「奥峰子さん」と名前を聞いて一番に思い出すのが「紫竹ガーデン」と言う私は、古い人間なのでしょうね
ガーデニングに取り組み始めた25年前ごろに知ったお名前でした。
一度お話を伺ってみたいと思っていたので、ラッキー
現在は東品川海上公園(屋上庭園)がよく知られているようです。

お話のメインはチューリップの種類と使い方や一年草や宿根箏などとの色あわせについて。
色の濃淡のグラデーションや、高さの違うチューリップを組み合わせ方などなど、細かく考えられ、植え付けされていているのに、感心しました。
例えば、チューリップの茎の色に注目するとか、ビオラやデイジーの真の色と同色系のチューリップを組み合わせるとか・・・
(ホリホックガーデンのHPより)




う~ん、そこまで考えたことなかったな

ユリ咲きやフリンジ咲きなど個性的な花形のチューリップは少し間隔を置くとか、目の近いところに植えると花びらの個性がより引き立つとのことでした。
そうすると球根の節約にもなるようです。
また斑入り葉のチューリップは芽だしの頃から葉を楽しむことができるので、より長く楽しめることにつながるそうです。

冬はガーデンにサンゴミズキの赤い枝を挿しておくと、アクセントになったり、カラスよけになるそうで、ネズミよけにはオルトランを撒いておくと効くのだとか。

沢山の画像を例に挙げられた(上記のような)ので、お話を聞いていてもイメージしやすく、とてもわかりやすかったです。

東品川海上公園では、大掛かりな一年草の植え替えは一年に二度しか行わず、チューリップなどで変化を出すことで、風景を飽きさせないように作っているとのことでした。



トークショーの後はご一緒にイングリッシュガーデン内を散策
500種類植えられていると聞いて、イングリッシュガーデンのチューリップの種類の多さに驚いておられました。

カラーコーディネートって結構神経を使わなくてはいけないのね。
奥さんのように、細かいところまではできないだろうけど、気にかけなくては
そして、やっぱり「チューリップは一年で植え替えたほうが良い」というのが奥さんの考えのようです。
う~ん、それは避けられないものなんだろうか・・・
(その問題は後ほど別のセミナーで解決しましたが、この時はまだ、モヤモヤしていました。)

 

イングリッシュガーデンのホワイトガーデンのコーナーは、「白」と言うテーマでチューリップと草花が清楚な風景を作っています。



一般の庭でこんな風にすると寂しすぎると思うけど、花色が多種多様なガーデンでは、こうしたコーナーにホッとしたりします。

それも効果の一つかもね

 

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庭作り講座  「冬~早春の管理」

2017年01月26日 09時20分40秒 | ガーデニングセミナー

昨日は横浜イングリッシュガーデンのサポーター向け庭作り講座に参加してきました。
講師は河合伸志さん。
テーマは「冬~早春の管理」

「今日も寒いですね。でも、この寒さは植物には必要なんですよ。」
との言葉から始まりました。
「『春化』といって、冬の寒さを潜り抜けるからこそ、花は咲く」のだそうです。
例えばソメイヨシノのような(一般的な)桜は沖縄では咲かず、沖縄で咲くのは台湾系の寒緋桜で、早春に咲く河津桜もその系統なのだとか。
また「冬に寒い方が死滅する虫も多く、春に虫が少なくなる」のだそう。
昨年の暖冬を思い返してみると、春の虫の出もかなり早かったですよね。

草花類では「伸びすぎた枝は今切らずに春先に切るのが良い」とか、「未開花苗はなるべく冬の間に霜よけをして植え付ける」
サポーターさんから「(スーパー)アリッサムが枯れこんできている」との質問がありました。
河合さん曰く「そういったアリッサムは結実しないので長く咲き続けるけれど、短命な宿根草なので2~3年で枯れるのが普通」なのだとか。
挿し芽をして増やしておくのが良いそうです。
まさに我が家も同じような状態。あんなに咲いていたのに・・・
短命な宿根草」かぁ~アルアル

「多くの宿根草の株分けや植え替えは3月上旬が適期」との事。
公園のペンステモンの株分けはもう少し待とうっと
コニファーの葉色が錆びた色から緑に変わるころが適期の目安」だそうです。
なるほど~自然が適期をチャンと知らせてくれていたんですね

バラや他の植物も病害虫対策は早春がかなり大切で、3月上旬が、アブラムシ、カイガラムシ、ハダニに薬剤散布すると有効とのこと。
中旬はバラゾウムシ対策のための薬剤散布も良いそうです。
「(早春に)一度(薬剤散布)するだけでずいぶん違います」と力説されておりました。
また、一口に農薬と言っても色々なタイプがあって、「虫に寄生するカビ」であるとか、「薬剤を虫が食べると消化不良を起こして死に至る」とか、「葉の表面がアルカリ性になる」など、人体に悪影響の少ない農薬もあれば・・・
忌避剤と称されても人体に悪影響がある物もあるので、散布の際は身づくろいに気を付けるのが賢明だそうです。
どんな毒性で効いているのか知ることで、賢い選択ができる」と仰っていました。
「(薔薇の)無農薬栽培では品種の選別を厳しくしなくてはいけないことを考えると、ポイントポイントを押さえて減農薬で育てるのが、個人庭では良いのではないか
個人で薔薇を栽培するのであれば、あまり神経質にならないように」とも。

そのとおりだよな~
私の進んでいる道は間違っていないんだと納得

今回も個々のバラの特性について、クレマチスとの関係について等々色々教えていただきました。
やっぱり薔薇は「一本一本」個性が違うと考えなくてはいけません。

 

座学の後はガーデンにてブッシュローズの剪定を実演してくれる河合さん。
迷いなく鋏が入ります

大きく育った大輪のブッシュローズ「ローズヨコハマ」の剪定後。
上から三分の二ほど切ったことになったかな


アイコニック・レモネードの剪定後。
コンパクトなバラは丁寧に鋏を入れなくてはいけません。

解説を聴きながら実際の作業を見るのが何よりの勉強です。
何回聴いても見ても、毎回が勉強だわ~私などは

 


 セミナー後にガーデンを散策。
ミニクーパーは春の花販売車みたい

ハッキリした色合いは元気が出ます。


ミツマタはまだ蕾。
来月サポーター活動に来る頃には咲き始めているかしら。


来年度のガーデンサポーターの更新もできて一安心

経験と勉強が続く私のガーデニング。
努力は裏切らない」と信じて、この道を行くんだもんね~

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