一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

6月8日の庭の風景

2024-06-09 23:26:03 | プライベート
6月恒例、庭の風景です。







今年の紫陽花は花の付きが悪かったですね。
本来なら4代目桃の木は、このあたりに植えたかったのです。でも数年前に紫陽花が自生、刈り取るのもしのびなく、4代目が端に追いやられてしまいました。



4代目桃の木です。昨年買ったときは、↓こんな感じでした。1mくらいですね。いまは、私の顔あたりまで背丈が伸びました。





↑枯死した3代目です。本当はバラバラにして処分したいのですが、なんとなく残しています。
でも、木に寄生している病原菌が4代目に移ってもまずいので、処分しなければいけません。






↑3代目の切株の脇から、生えてきてしまいました。これも刈り取ることができません。
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懐かしい名前

2024-06-08 19:55:50 | 愛棋家
最近、アレッ?と思ったこと。日本将棋連盟、4日の公式戦の結果に、懐かしい名前を見つけたことだ。「立石径」氏である。第14期加古川青流戦1回戦で、貫島永州三段に勝っていた。
立石氏といえば、いまを去ること30余年前、17歳のときに奨励会を三段で退会したことで知られる。その理由が振るっている。なんと、医師を目指したいというものだった。
奨励会に入るような少年は、小さいころから将棋三昧で、まあ勉強もそこそこやっただろうが、寝ても覚めても将棋将棋で、ほかの夢が入る余地がないと思っていた。
ましてや立石氏は「17歳三段」で、四段の保証はないものの、その後も精進を重ねれば、かなりの確率で四段になれる。それを蹴って医師になる、と。これが大いなる野望で、誰でもなれる職業でないのに、それを志したのがすごい。当時将棋界では「そんなに将棋界は魅力がないのか」の嘆きも聞かれたものだった。
立石氏の師匠は有吉道夫九段。有吉九段もビックリしただろうが、快く送り出したと思われる。少年の夢をつぶす権利は誰にもないからだ。
それにどうであろう、棋士と医師だったら、医師の方が、より多くの人に感謝されるのではないか? 私は、立石氏の奮闘を願わずにはいられなかった。
その後の立石氏の消息はまったく分からなかった。ただ、立石氏の離脱で、代わりに四段になれた棋士がひとりいたことは事実だ。
そんな立石氏が、突如加古川青流戦に出場し、現役三段に勝った。この棋戦に参戦する三段は四段の実力がある。そこで勝ったのだから、立石氏の実力に衰えはなかったのだ。これが地味にすごい。
そこでいろいろ調べてみると、退会後立石氏は夢を実現し小児科の医師になり、結婚し、子供を2人もうけていた。そしてその子らに将棋を教えたところ、自身も触発され、将棋熱が再燃したらしい。
しかも立石氏は昨年の全日本アマチュア将棋名人戦にも兵庫県代表で出場し、ベスト16に入っていた。なるほど、昨年すでに、一定の結果を出していたわけだ。
加古川青流戦のアマ参加は、今期は3名。もちろんアマ予選を勝ち抜かなければならないが、たぶん兵庫県の開催だったため、そこまで参加者が多くなかったと思われる。そこで立石氏は結果を残し、今回の出場に至ったものである。
ちなみに立石氏は2回戦で、井田明宏四段に屈した。立石氏の視線はいま、どこにあるのか。現在49歳の立石氏が棋士を目指しているとは思わぬが、もし棋士編入試験を受けることになったら愉快だ。先は長いが。
ちなみに、第5期で優勝した稲葉聡アマ(稲葉陽八段の実兄)は今期も出場し、3回戦に進出している。
稲葉アマにも注目したいが、今回はちょっと、霞んでしまった。
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第4期白玲戦・女流順位戦C級、7回戦の結果

2024-06-07 23:16:46 | 女流棋戦
第4期白玲戦・女流順位戦C級7回戦が、きのう6日に行われた。では、結果を確認しよう。

■C級7回戦■
(昇級4名、降級4名。持ち時間・2時間)

【6勝1敗】
千葉涼子女流四段(○山口→加藤)
【5勝2敗】
②岩根忍女流三段(○藤井→渡辺)
⑥頼本奈菜女流初段(○本田→藤井)
⑧加藤結李愛女流初段(○山田→千葉)
⑩本田小百合女流三段(●頼本→内山)
⑭清水市代女流七段(○小髙→藤田)
⑲内山あや女流初段(○田中→本田)
【4勝3敗】
④小髙佐季子女流初段(●清水→大島)
⑨山口恵梨子女流三段(●千葉→中澤)
⑳堀彩乃女流初段※(○礒谷→室谷)
【3勝4敗】
⑤室谷由紀女流三段(○貞升→堀)
⑦中澤沙耶女流二段(○渡辺→山口)
⑫田中沙紀女流1級※(●内山→山田)
【2勝5敗】
⑪礒谷真帆女流初段※(●堀→貞升)
⑬貞升南女流二段(●室谷→礒谷)
⑮藤井奈々女流初段(●岩根→頼本)
⑯藤田綾女流二段(●大島→清水)
⑰大島綾華女流二段(○藤田→小髙)
⑱渡辺弥生女流二段(●中澤→岩根)
【1勝6敗】
③山田久美女流四段(●加藤→田中)

千葉女流四段が山口女流三段に勝ち、6勝目。最上位なので、1局を残してB級復帰が決まった。千葉女流四段は元女流王将で、C級の格ではない。昇るべきひとが昇ったということだ。
同じく5勝の本田女流三段は痛い1敗。自力が消滅した。
4勝勢7名は5勝2敗。この2敗のうち1敗は4勝同士の戦いだったし、もうひとつの1敗は、山口女流三段が千葉女流四段に喫したもの。やはり昇級の目があると、充実した将棋が指せるようだ。
昇級の可能性があるのは、3敗の小髙女流初段まで。
最下位は山田女流四段の1勝。ただし順位がいいので、最終戦に勝てば、残留の可能性は十分にある。
最終戦は7月5日。
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第95期棋聖戦第1局

2024-06-06 23:30:05 | 男性棋戦
第95期ヒューリック杯棋聖戦(主催:産経新聞社、日本将棋連盟)の挑戦手合いである。藤井聡太棋聖は今期防衛すると5期連続で、早くも永世棋聖有資格者となる。
それにしても藤井棋聖は「八冠王」だと改めて思う。タイトル戦は間断なく行われているが、そのすべてに藤井棋聖が登場する。これじゃあ気が休まる暇がなかろう。そんななか藤井棋聖が名人戦を5局で終わらせたのは幸いで、名人戦がもつれていたら、叡王戦とともにトリプルマッチになるところだった。
そして挑戦者は山崎隆之八段である。いままで藤井棋聖に挑戦した棋士は、タイトルをいくつも獲得した超一流か、気鋭の若手棋士だった。
それなのに山崎八段はタイトル経験がなく、指し盛りも過ぎている。だが今年度公式戦は7戦全勝で、その中には竜王戦1組優勝の星もある。今年は久しぶりに好調な年なのだろう。本人は今回のタイトル戦が「最後の登場」と自虐しているが、竜王戦だって挑戦の可能性があるから、まだまだ楽しみはある。だがその前に棋聖戦である。
山崎八段は独創的な将棋で、当ブログでもたびたび話題にしてきた。その山崎将棋が藤井棋聖に通じるか否かに注目である。そして五番勝負の短期決戦において、山崎八段の初戦先勝は絶対条件である。さらに第2局も勝って、ようやく五番勝負が面白くなる。
第1局は山崎八段の先手で、相掛かりになった。藤井棋聖は後手番ということもあり、おとなしく追随していく。
そこで山崎八段は、7筋の歩を伸ばした。相手の7筋の歩を突かせない、の意だろうが、これが私には意外だった。
若かりしころの谷川浩司九段が、タイトル戦でこの手を指し、芹沢博文九段が酷評したことがあった。もちろんそのときとは局面が違うが、ココロは同じではないか?
山崎八段、飛車を浮く。善悪はまったく分からないが、なんだか山崎八段の指し手が、ヨソ行きのようである。端正で、変態っ気がないのだ。
と、藤井棋聖は継ぎ歩に出た。山崎八段は飛車を引くが、そこで藤井棋聖が打った自陣角が名手。私は、いまからちょうど30年前の1994年6月6日・7日に行われた第52期名人戦(主催:毎日新聞社、日本将棋連盟)第6局・米長邦雄名人VS羽生善治四冠戦の、羽生四冠の手を思い出した。

本譜、山崎八段は角を打ち、数手後飛車を世に出す攻め合いに出たが、形勢の差は拡がるばかり。見ていてつらくなった。
以下、90手まで藤井棋聖の勝ち。完勝だった。
本局の前までは双方1勝だったので、山崎八段にも多少の期待はあったが、本局を見る限り、もう藤井棋聖の防衛は固い。ただ山崎八段には一局でいい。これぞ山崎将棋、という会心の勝利を見せてもらいたい。
第2局は17日。
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峰不二子こと増山江威子さん、逝去。

2024-06-05 23:43:57 | プライベート
声優の増山江威子さんが、5月20日に亡くなっていた。
増山江威子さんは、1960年代から声優で活躍した。最初は洋画の吹き替えだったが、のちにアニメも担当するようになる。
1971年、「天才バカボン」のバカボンママが最初の当たり役。
そして「増山江威子」の名前を全国区にしたのは、1973年の「キューティー♡ハニー」である。「ハニー、フラッシュ!!」の掛け声で、如月ハニーが全裸になって変身するシーンは、当時の少年のココロを鷲掴みにしたのであった。
1975年、「一休さん」では、一休さんの母上さまを演じた。これもよかったが、次の作品が、増山江威子さんの代表作となる。
すなわち、1977年に開始された「ルパン三世・第2シリーズ」の峰不二子である。
もともとは1971年に始まった第1シリーズで起用されるはずだったが、いろいろあって、二階堂有希子さんが峰不二子を演じた。
しかし増山江威子さんは峰不二子役を熱望しており、第1シリーズ第14話「エメラルドの秘宝」では、ゲストで出演した。キャサリン役で、二階堂有希子さんと堂々と渡り合ったのである。この回は、第1シリーズ屈指の名作と思う。
第2シリーズで増山江威子さんは峰不二子を活き活きと演じ、私たちは、峰不二子の声は増山江威子さんの声だったんだ、と認識したのであった。
ここに増山江威子さん演じる女性は「美人」「セクシー」「ナイスプロポーション」、そして「強い女」というイメージが確立した。その声は、成人男性をもトリコにしたのであった。
そんな増山江威子さんは、どんな顔をしているのか。当時はインターネットなどなかったし、マンガ雑誌にも紹介されることはなかった。
だが、日本テレビの人気番組対抗戦で「ルパン三世チーム」も出場し、山田康雄さんらが水中で楽器を奏でる中、増山江威子さんは「ルパン音頭」を歌った。私は感激を禁じ得なかった。
その後増山江威子さんは、「パーマン」のパー子・星野スミレ、「オバケのQ太郎」のU子を演じることになる。これらもまた、ある意味「強い女」であった。
増山江威子さんにとって峰不二子はライフワークだったが、2000年代に入ると、やや不二子の声の音程が下がってきた。そして2010年をもって、峰不二子役を勇退した。私の中の「ルパン三世」は、実質的にここで終わったと言ってよい。
その後、増山江威子さんは声優番組に出ることもあったが、顔は出さなかった。登場人物のイメージを壊したくなかったからだという。
世の男性のココロを鷲掴みにした名声優に、合掌。
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