一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

第50回将棋大賞を予想する

2023-03-31 23:29:36 | 将棋雑記
きょうは2022年度最終日。昨年に続いて、第50回将棋大賞の各賞を予想してみる。
まず、記録部門はほぼ確定している。なお、昨年は土壇場でNHK杯予選の結果が加わり、連勝賞の棋士が替わったが、今年の上位の棋士は、すべて連勝が完了しているから大丈夫だ。

最多対局賞…服部慎一郎五段(初)68局
最多勝利賞…藤井聡太竜王(4年連続5回目)53勝
勝率一位賞…藤井聡太竜王(5回目)0.828(53勝11敗)
連勝賞…渡辺和史六段(2年連続2回目)、服部慎一郎五段(初)15連勝(4月3日註:渡辺六段のNHK杯予選3連勝が加わり、18連勝で単独の獲得となった。そうかそうか、連勝が止まっていても、その中に連勝が加算されるケースがあるのだった。またもウソを書いてしまったことを深くお詫びします)
女流最多対局賞…西山朋佳女流三冠(初)65局

続いて予想。

最優秀棋士賞…藤井聡太竜王
特別賞…藤井聡太竜王
優秀棋士賞…該当者なし
敢闘賞…羽生善治九段
新人賞…服部慎一郎五段
最優秀女流棋士賞…里見香奈白玲・清麗・女流王座・女流王位・倉敷藤花
優秀女流棋士賞…西山朋佳女王・女流名人・女流王将
東京将棋記者会賞…谷川浩司十七世名人
升田幸三賞…思いつかず
名局賞…第48期棋王戦第3局 渡辺明棋王VS藤井聡太竜王
名局賞特別賞…第72期王将戦七番勝負 藤井聡太竜王VS羽生善治九段
女流名局賞…第49期女流名人戦第4局 伊藤沙恵女流名人VS西山朋佳女王・女流王将

最優秀棋士賞は藤井竜王で文句なし。叡王防衛、棋聖防衛、王位防衛、竜王防衛、王将防衛、棋王奪取、銀河戦優勝、日本シリーズ優勝、朝日杯優勝、NHK杯優勝。1年で10回も優勝するなんて、聞いたことがない。
特別賞も合わせてあげたい。同一の棋士には受賞はないのだろうが、何か+αの賞を差し上げたい。
優秀棋士賞は、名人防衛の渡辺明名人か王座防衛の永瀬拓矢王座なのだろう。しかし渡辺名人は棋王戦を、永瀬王座は棋聖戦を、藤井竜王に敗れているのがマイナス点。今年は該当者なし。
敢闘賞は羽生九段にした。タイトル99期、永世七冠の羽生九段にいまさら敢闘賞もないが、先の王将戦は見応えがあった。まさに敢闘賞だった。
新人賞は、新人王、王位リーグ入り、王将リーグ入り、順位戦C級1組昇級の服部五段で文句なし。
最優秀女流棋士賞と優秀女流棋士賞は、タイトル数の差で、それぞれ里見女流五冠、西山女流三冠とした。
東京将棋記者会賞は、受賞者の受賞理由が毎年分からないのだが、今回は、2022年5月に十七世名人を襲位した谷川十七世名人としたい。まあ本音は藤井竜王なのだが、そうもいかんのだろう。
升田幸三賞は、よく分からなかった。
名局賞は、渡辺棋王と藤井竜王が激突した、棋王戦第3局とした。息詰まる中盤戦、二転三転した終盤戦、まさかの結末は、名局賞にふさわしい。
なお、同特別賞として第72期王将戦七番勝負を挙げた。第6局はちょっとアレだったが、第5局までは名局揃い。勝因は「先手番だったから」ともいえそうで、両者の技量が存分に発揮されたシリーズだったと思う。
女流名局賞は、伊藤女流名人VS西山女流二冠の女流名人戦第4局とした。見応えのある中盤戦から、伊藤玉が敵陣に逃げる展開になる。その伊藤玉を強引に召し取る西山女流二冠の豪腕が光った。
以上、当たるも八卦、当たらぬも八卦。
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2022年度下半期・私が勝手に選ぶ驚愕の一手

2023-03-30 22:41:03 | 将棋雑記
私が勝手に選ぶ「2022年度下半期・驚愕の一手」を発表する。
今回選んだのは、2022年11月13日放送・第72回NHK杯将棋トーナメント2回戦・久保利明九段VS豊島将之NHK杯戦である。
先番・久保九段の三間飛車で始まった本局、豊島NHK杯が準急戦に出て、見応えのある中盤戦になった。
第1図は豊島NHK杯が△8六歩と打ったところ。

これを▲同飛だと、△6五歩が銀取りと飛車取りになる仕掛けだ。だから▲同飛と取れないと豊島NHK杯はフンでいたのだが、久保九段は平然と▲同飛! 私は驚愕した(驚愕図)。解説の阿部隆九段も、「ああ取りましたか!?」と驚いた。

これに△6五歩は▲同桂△8六角▲同角で銀取りが残り、先手が指せる、というのが久保九段の読みだ。
豊島NHK杯はとりあえず△6五歩。しかし▲同桂に△8六角は先手の注文通りと見て、△6四銀と我慢した。
しかしこれが疑問だったようで、久保九段は▲8四歩と伸ばして十分。以下は久保九段が会心の捌きを見せ、快勝となった。
相手の読みの上を行く、というのは将棋の快感のひとつであろう。豊島NHK杯がそれにハマってしまったのは、早指し戦ならではか。いずれにしても、それを体現して見せた久保九段が見事だった。
豊島NHK杯には、前回の前期編に続いて2回連続の斬られ役にしてしまい、申し訳なかった。

……と、昨年12月1日の記事とほとんど同じになってしまった。
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伊奈川女流二段は、元AKB48の入山杏奈に似ている

2023-03-29 23:32:42 | 似ている
きょう3月29日は、女流棋士・医師の伊奈川愛菓女流二段のお誕生日。おめでとうございます。
その伊奈川女流二段は、タレントの入山杏奈に似ていると思う。
入山杏奈は1995年12月3日、千葉県生まれの27歳。
2010年、AKB48の第10期研究生オーディションに合格し、劇場デビュー。以降、着実に人気を高め、2014年には女性下着カタログ誌「PEACH JOHN 91号」で下着モデルを務めた。この号は私も鑑賞したはずだが、小嶋陽菜に夢中になり、入山杏奈の記憶はまったくない。
AKB48としては長期間に及ぶ12年の在籍の末、2022年に卒業した。
伊奈川女流二段と入山杏奈は、全体の雰囲気が似ていると思う。
なお蛇足だが、伊奈川女流二段は、浅田真央のモノマネで有名なキートンにも似ているような気がするが、今回はとりあえず割愛した。

さて、将棋(女流)棋士は一般人から「先生」と呼ばれるが、医師も万人から「先生」と呼ばれる立派な職業である。
伊奈川女流二段はその両方の呼称を手にした稀有な女流棋士で、将棋のほうは夢中で指していたらいつの間にか女流棋士になっていた、というケースもあるだろうが、医師は強い意思と明晰な頭脳がないとなれない。私の感覚からいうと、棋士四段になるのよりはるかに難しいと思う。
将棋が指せる女医さん、は相当に魅力的である。これからの活躍も期待しています。
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最近びっくりした勝敗

2023-03-28 23:43:02 | 将棋雑記
最近びっくりした勝敗を挙げる。
まずは6日に行われた第36期竜王戦ランキング戦6組・藤原直哉七段VS小山怜央アマ戦である。
小山アマはこの対局までに棋士編入試験に合格し、4月からはプロ四段が約束されている。
対して藤原七段はフリークラス在籍で、両者の勢いを考えれば、小山アマが勝つ。
ところがこの対局、藤原七段が勝った。棋譜を見たが、藤原七段が快勝というわけではなく、苦しめに見えた。しかしそこを勝ち切ったのがベテランの芸だ。
前述の通り、藤原七段はフリークラスだが、降級1年目の2017年度に好成績を残し、4番連続順位戦復帰の目を作った。ところがそこから悪夢の4連敗という悪夢の経験を持つ。まったく、強いんだか弱いんだか分からぬ展開だったが、本局の藤原七段は強かった。

翌7日は、第81期順位戦C級1組・阪口悟六段VS伊藤匠五段戦が行われ、2勝7敗の阪口六段が、9勝0敗の伊藤五段に勝った。
将棋は阪口六段のゴキゲン中飛車に、伊藤五段の超速▲3七銀戦法。終始難しい戦いだったが、阪口六段がわずかにリードを得、それを保ったまま、勝ち切った。とくに、自玉が受けなしになったあと、伊藤玉を即詰みに討ち取ったは見事だった。
しかし、こんなに強い棋士がなんで降級点スレスレなのか、まったく分からぬ。
いずれにしても、こうしたことがあるから順位戦は恐ろしい。

その翌8日は、順位戦B級2組で、谷川浩司十七世名人が大橋貴洸七段に勝った。
大橋七段は藤井聡太竜王に勝ち越している(4勝2敗)数少ない棋士のひとりで、今年度もここまで30勝9敗。対して谷川十七世名人は勝ったり負けたりで、要するに大橋七段がふつうに勝つと思った。
将棋は角換わり相腰掛け銀から、例の形。ここから激しい戦いになったが、谷川十七世名人が往年の力を出したというわけだった。
61歳間近の谷川十七世名人に毎回全力投球せよとは言わんが、売り出し中の若手に勝てば、存在感を示すことができる。今期5勝5敗は物足りなかったが、来期はちょっと期待してみようか。


続いて22日は、第71期王座戦二次予選・菅井竜也八段VS杉本昌隆八段の一戦。
これも、先ごろ叡王戦挑戦を決めた菅井八段だから、ふつうに考えれば、菅井八段が勝つ。ところが千日手指し直しの末、杉本八段が勝ち切った。しかもこの将棋、菅井八段の先手中飛車に対し、杉本八段が正調居飛車・舟囲いだった。
むかしの森安秀光九段がそうだったが、振り飛車党が居飛車を指しても、うまく指しこなすのだ。まあプロだから当然といえば当然だが。
いずれにしても、いま藤井竜王の次にノッテいる棋士(菅井八段)に勝った杉本八段はお見事。ダテに藤井竜王の師匠はやってないのである。

27日に行われた第36期竜王戦ランキング戦2組準決勝・佐藤康光九段VS菅井八段戦も、佐藤九段が勝った。元竜王の佐藤九段だから番狂わせではないが、佐藤九段は53歳で、今期の順位戦でもA級から降級した。そして相手が菅井八段とくれば、菅井八段が勝つと誰もが?思う。そこを佐藤九段が勝ち切ったのが偉い。
興味深いのは佐藤九段の作戦である。ふだんは変態向かい飛車を得意としているが、振り飛車党相手にはどう指すのか。
注目の戦型は正調銀冠。激しい攻め合いにあり、佐藤陣も崩壊したが、佐藤玉は銀冠の小部屋に逃げ込み、粘る。これが功を奏し、粘着勝ちした。
これで佐藤九段は1組復帰&本戦トーナメント出場決定である。53歳の大ベテランが台風の目になってくれたら面白い。
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最近見た夢(2023-03-17、19、21、25)

2023-03-27 21:42:56 | 
最近見た夢を記しておこう。
まず、17日に見た夢。
ある田舎町にバスが来た。それは一応都バスのようだった。
女性ひとり乗ってきたが、中はひどく狭く、ライトバンくらいの空間しかなかった。
後ろの席に私が座っていたが、その左に彼女が座った。私も右にも男性が座っていて、これでギュウギュウだった。
彼女は、こうしたバスに乗るのは、そこに居合わせた客から旅の情報をもらうためだと言った。それじゃまるでユースホステルじゃないか、と思った。
場面変わって、ある料亭のようなところを、私は警備していた。
あたりは夜で、屋敷の中央にある舞台のようなところに灯りがともっていた。ほかの警備員は、とんねるずの石橋貴明、タカアンドトシのトシがいた。
そこで目が覚めた。

続いて19日に見た夢。
私は駐車場の管理をしていて、そこの空き台数を数えていた。
各時間の平均値を出す。ある時間帯は4台、ある時間帯は4台。これで平均値は「4」なのに、私は「8」だと思った。うっかり足してしまったのだ。
場面変わって、私はライトバンを運転していた。対向車とスレスレになり、あわやぶつかりそうになったが、人差し指1本分の空間で、わずかにすり抜けることができた。
というところで目が覚めた。

続いて21日に見た夢。
私はある食事処にいて、スーツ姿だった。私は会社の上司の付き人みたいなことをやっていたらしい。
そこに女優の三林京子が来て、私に何事かを言った。どうも、この後の酒のお誘いだったらしいが、私が断ったらしい。
三林京子がいったん店を出たあと、上司から「こういう誘いはOKしないとダメじゃないか」とたしなめられた。
そこに三林京子が戻ってきた。
というところで、スマホのアラームで叩き起こされた。あと5分、設定時刻を遅らせていたら……。三林京子に、私は何と言ったのだろう。

続いて25日に見た夢。
私は有志と、広大な庭のあるお屋敷を探検していた。といっても、おもに屋敷の周辺をあたっていたようだ。何を探していたかは不明。

このあたりで1回アップしよう。
最近はまた濃厚な夢を見るようになったのだが、つい忘れてしまう。
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