一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

天来の妙手50年

2021-04-30 00:10:48 | 将棋雑記
いまからちょうど50年前の1971年4月30日・5月1日、東京都千代田区「ふくでん」で、第30期名人戦第3局が指された。対局者は名人12連覇中の大山康晴名人と、53歳の挑戦者・升田幸三九段である。
1勝1敗で迎えた本局、升田九段は後手番ながら、第2局に続き石田流を採用した。石田流とは江戸時代の強豪・石田検校が発案したとされる。升田九段はこの数年前から石田流をたびたび指していたが、それを名人戦の大舞台でぶつけたのだ。
本局も一進一退の攻防が続いたが、わずかに升田九段がリードしたまま、2日目の午後を迎えた。
升田九段は「苦心の作か。傑作……」とつぶやき、△8四桂と勢いよく据えた。これに控室では▲8五角を予想していたが、大山名人は▲7九角と打った(第1図)。

大山名人らしく、銀がタダ取りできそうな名角に見える。だが升田九段だけは、数手先の妙手を頭に描いていた。

第1図以下の指し手。△7六桂▲7七玉△2六歩▲同飛△3五銀(第2図)

升田九段は△7六桂で1歩を入手し、△2六歩▲同飛と吊りあげ、△3五銀(第2図)と角の利きに引いた。

?? なんだこれは?
初めてこの手順を見た人は、何か駒を取ったのか? と錯覚しそうである。しかしこれが歴史に残る妙手だった。
この△3五銀には▲同角と取るよりないが、△3四金が継続の捌きである。これに▲同金は、△3五角▲同金△5九角の王手飛車がある。▲7七玉と▲2六飛が、ここでは最悪の組み合わせになっているのだ。観戦記担当の紅氏(東公平氏)はこの銀を、「天来の妙手」と表現した。
そこで大山名人は△3四金に▲5七角と引き、△2四金にも▲3六歩と辛抱した。
そして以降も熱い攻防が続いたが、終盤、大山名人に一失があり、5月1日夜、210手までで升田九段が制勝した。
終盤での妙手はそれが勝利に直結するが、中盤でのそれは必ずしも勝利に結びつかない。本局は升田九段が苦しみながらも勝利したが、もし負けていたら「妙手△3五銀」も霞んでいたに違いなく、この勝利は途轍もなく大きかった。
なおこの将棋は、「升田式石田流」(1973年1月1日・日本将棋連盟刊)や「升田将棋勝局集」(1975年5月12日・講談社刊)に収録されているが、前者は戦法の著述だったこともあり、△3五銀が現れる前に解説が打ち切られている。
また後者は「△3五銀」を自賛しているが、それでも淡々とした感じである。
この名人戦は結局、3勝4敗で升田九段が敗れた。しかしこの時の「升田式石田流」は将棋界を代表する戦法となり、街の将棋道場では、石田流を指す愛棋家が続出したという。

棋士にとっての栄誉は何か。それは自身が亡くなっても、50年、100年先に、時の将棋ファンが自身の将棋を味わってくれることではないだろうか。
少なくとも升田九段の「△3五銀」は、50年後の将棋ファンが、ワクワクしながら並べ、賞賛した。
そしてこれから50年後も、時の将棋ファンが天来の妙手を並べるに違いない。
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4月17日の大野教室(後編)

2021-04-29 00:07:23 | 新・大野教室

第7図以下の指し手。△9五歩▲6五桂△9六歩▲同歩△9八歩▲5三歩成△同金右▲同桂成△同金▲6三歩成△同金▲同銀成△7七歩(第8図)

第7図で△7一飛と寄られるのがイヤだった。私は▲6五銀か▲7五歩しかないが、6五には桂を打ちたいし、7五には将来角が出たいのだ。
大野八一雄七段はじっと△9五歩。これもいやな歩で、大野七段に端攻めで何度潰されたか分からない。しかし私は待望の▲6五桂を打ち、我が道をいく。
大野七段も、ここで△6一桂は打てまい。△9六歩は狙いの継続手だが、私は▲5三歩成が実現して好調。この将棋は負けられないと思った。
大野七段はすべてを清算し、△7七歩。

第8図以下の指し手。▲8八金△9九歩成▲7五角△6五桂▲4四歩(途中2図)
△同歩▲4三歩(第9図)

第8図で▲7七同金は△6五桂で攻守所を変えてしまう。▲8八金の我慢は当然である。

しかし▲7五角△6五桂の局面で、どこが急所だか分からない。とりあえず▲4四歩と指した。△同歩に▲4三歩と垂らすが、明快な狙いはなかった。

第9図以下の指し手。△8九と▲同金△5六歩▲4二歩成△同銀▲4四銀△5七歩成(第10図)

△8九と▲同金に△8七飛成は、▲8八飛のぶっつけで下手勝ち。よって大野七段は△5六歩と垂らす。
ここで▲同金や▲5八歩はないところである。棋理からいえば、ここで攻め合って勝ちがなければおかしい。たとえば▲4二歩成△同銀▲4四銀となったとして、そこで△4三歩なら▲4二角成と殺到し、これは下手が勝つ。問題は△5七歩成とされたときで、▲4二角成以下上手玉に詰みがあるかどうかだ。
一例は△4二同玉▲4三銀打△3一玉▲3二金(参考B図)だが、王手が続くものの詰まない。

結局、私は▲4二歩成から▲4四銀と出る。大野七段は△5七歩成。さあ、私は上手玉を詰まさなければならない。

第10図以下の指し手。▲4二角成△同玉▲5三成銀△3一玉▲4二銀△2二玉▲3三金△1三玉▲2三金△同玉▲3二銀(投了図)
まで、116手で一公の勝ち。

▲4二角成△同玉に▲5三成銀の活用が好手。以下はほぼ並べ詰めだが、最後は▲3二銀以外詰まない。投了以下は△3二同玉▲3三金△同桂▲同銀上成△2一玉▲2四飛△1二玉▲2二飛成で詰みである。
「完敗です」
と大野七段。「大沢さんの得意な形にしちゃったね」
「(第3図の)▲5五歩が通って、▲5六銀と立ててホッとしました」
今日はポカが多かった私にしては出来すぎで、どうも、私を呼び戻した大野七段が緩めてくれたとしか思えない。たとえそうでも、指導対局で勝てればすべてよしだ。今日は5,000円を払った甲斐があった。
6局目は、さっき対局する予定だった初見の男性と。振駒で私が先手になり、▲7六歩に△3二飛。こうなれば私はあえて石田流を指させ、▲5六銀左の形で抑え込むしかない。
本譜はその後、▲6五歩・▲6六角の形から、△6四歩▲同歩△同銀▲6五歩となったが、そこで△5五歩が好手だった。以下▲同銀△同銀▲同角に△5四銀と打たれ、▲8八角△6五銀で、6五の位を解消されてしまった。
その後は男性氏の攻め、私の受けとなり、途中は攻めつぶされそうな局面があったのだが、私はギリギリで堪える。
しかし男性氏が△6六桂と歩頭に捨てたのがもったいなく、私は喜んで▲同歩と取り、有利になった。△6六桂では1路控えて△6五桂と銀取りに打たれたら、まだ男性氏の優位が持続されていたと思う。
最後は男性氏の攻めが切れ、私が制勝した。
今回は私が苦戦したが、相手の棋風が分かったから、次はだいぶ違う。もう少しマシな指し方ができると思う。
時刻はもう6時を過ぎ、加藤圭女流二段も帰ってしまった。いまはShin氏と小学生低学年君が対局中だ。彼は近い将来奨励会入りを狙っている。彼は24時間将棋のことを考えているはずで、さっきも大野七段の前でプロの棋譜を並べ、教えを乞うていた。このくらいの熱意がないと、奨励会には入れないのだ。
局面はShin氏の四間飛車に少年の仕掛けがうまく決まり、少年が有利に見えた。
W氏が暇な私を見かねて、指してくれることになった。W氏は将棋の現役を引退しているので、これは珍しい。
将棋はW氏の先手で、▲7六歩△3四歩▲6八飛となった。「Tagaさんみたいだね」とW氏。ホントにそうだ。
以下W氏も角を換え、私は飛車先の歩を切る。しかしW氏に▲8九飛と回られ、私は△8五歩と謝った。これだから飛車先の歩を交換してはいけないのだ。
さらにW氏は「▲8五(桂)ポン」。以下、私は角を渡す代わりに桂香を取って竜を作ったが、形勢は互角だと思った。

将棋はその後一進一退の攻防になったが、部分1図から△5七成銀とやったのがミス。本譜は▲同金△6八角▲?△7九角成となったが、▲?では▲4九飛と回り△4四銀取りに当てておけば、W氏が優勢だった。
最後は私の勝ち。局後は大野七段が検討に付き合ってくれた。
序盤、私が飛車先の歩を切ったのに、それを△8五歩と打ち直したのはやはり疑問。ここに歩を打たずにほかの手を見出すのが本手だという。それは私もそう思った。

また、中盤(部分2図)で私が△4六桂と両取りを掛けたのがミス。ここでは△5五歩と銀取りに突き出すところで、▲4七銀引に△4六歩▲同銀△4五歩で私が優勢だったという。
形で△5五歩は考えていたのに、歩で銀を取れる順が見えていなかった。
ほかにもいくつか変化を並べていただき、とても勉強になった。
これで今日の将棋は終了。一応5勝2敗だったが、大野七段戦以外はすべて負けていてもおかしくなかった。こういうところで運を使うからよくないのだろう。

食事は、近所の定食屋に行った。参加者は大野七段、W氏、Shin氏、私の4名である。
店内は、広く使わせてくれた。そしてテーブルには、ビニールで敷居がしてあった。国か県から、是正措置が出たのだろうか。
私は焼肉定食を頼み、美味しく食べた。
食後は将棋界の話から政治の話まで、マスクをしながらのおしゃべりに花が咲いた。とにかく、私が他人と話をするのは、大野教室くらいしかないのである。
しかし私は政治に疎いので、W氏の高説に、知ったかぶりをして頷いていた。
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4月17日の大野教室(中編)

2021-04-28 00:07:11 | 新・大野教室
大野八一雄七段は戻ってきていた。大野七段からの電話にご母堂が出なかったのは、いたずら電話と思ったかららしい。さすがに棋士の肉親である。それだけ警戒心があれば、少なくとも詐欺に引っ掛かることはない。
加藤圭女流二段はTok氏に指導しているが、下手が必勝形である。だがTok氏は逃がしてしまった。勝ち将棋を勝ち切ることは難しい。
私の4局目はOk氏と。Ok氏は最近ある戦法にはまっていて、自陣は▲5八玉▲4八銀▲6八銀▲3九金▲7九金とし、飛車角を9筋に集中させ端攻めする構想だ。いわゆるお神酒指しである。
ただ銀桂が伴わない攻めなので、ハメ手戦法の域を出ない。これをOk氏がいつまでも愛用しているのが理解できない。
私の後手で始まり、Ok氏は案の定例の戦法だ。しかしすぐに咎める手もなく、私が無策に指していたら、Ok氏に大チャンスが訪れていた。

第1図からOk氏は▲4四角としたが、逸機。△同歩▲同飛に△4三歩で、攻めが止まってしまった。戻って▲4四角では飛車で行き、△同歩▲同角(参考図)なら、▲1一角成と▲8二歩成△同飛▲7一角成を見て、優勢だった。

意外に手ごわいOk流だが、この戦法はほかのそれと違って進展性がない。次もこの戦法で来てくれるなら、楽勝である。悪いことは言わない。Ok氏は早くこの戦法から脱却したほうがよい。
5局目は新規?の男性氏と指すことになったが、直前になって、大野七段に教えていただくことになった。土曜の昼に教えていただくのは久し振りである。

初手からの指し手(角落ち)。△6二銀▲7六歩△5四歩▲5六歩△5三銀▲2六歩△4二玉▲2五歩△3二玉▲4八銀△4二金▲3六歩△8四歩▲6八銀△6四歩▲6六歩△5二金右▲7八金△8五歩▲7七銀(第1図)

大野七段はいつもの出だしだが、私はどう指していいものか、作戦を迷っていた。3月26日の金曜教室では雁木にして負けたので、今回は矢倉を目指した。これもかなり久し振りである。

第1図以下の指し手。△6三金▲6九玉△7四金▲5八金△6五歩▲同歩△同金▲5七銀△5五歩▲同歩△同金(第2図)

大野七段が△6三金~△7四金と繰り出して△6五歩と歩交換にくるのも常套手段。ここで私の左にShin氏が入った。その向こうは小学校低学年の少年が対峙している。
大野七段は△5五歩からまたも歩交換。私は不愉快だが、これは上手の権利と割り切るしかない。

第2図以下の指し手。▲5六歩△5四金▲6七金右△2二銀▲2四歩△同歩▲同飛△2三歩▲2五飛△3四歩▲5五歩(第3図)

第2図からは▲2四歩△同歩▲2五歩△同歩▲同飛が見える。しかし以下△5四金▲2四歩△2二歩は、2筋を凹ましても1歩損が痛い。それで▲5六歩と収めた。
ここらあたりで加藤女流二段が、大野七段に指導対局を受けに入った。講師から生徒にスイッチである。ところが、彼女のお気に入りの席は私が占めていたようだ。加藤女流二段は私と反対側の座布団に座った。
私は▲2四歩から1歩を交換する。私も学習して、歩交換はしたいときにするようになった。
△2三歩には▲2八飛の予定で、指す前に棋譜用紙に書いていたのだが、思い直して▲2五飛と途中下車した。またもプチ一公流である。
△3四歩には思い切って▲5五歩と突いた。この成否は。

第3図以下の指し手。△6四金▲5六銀(第4図)

第3図では△3三桂▲2八飛△5五金がある。しかしそこで▲3五歩があり、指せると思った。だがいま考えてみると以下△3五同歩▲3四歩△4五桂▲4六銀△同金▲同歩△3七銀▲同桂△同桂成(参考A図)は、下手が駒得とはいえ容易ではない。

手順中▲3四歩で▲5六歩も、△5四金▲3四歩△4五桂▲4八銀△3六歩で、桂を取り切れない。
実戦で大野七段が△6四金とよろけたとき、ホッとした気持ちが強かったが、それは当たっていたのだ。ともあれ▲5五歩のツッパリが通り、私は▲5六銀と立って、やや模様がよくなったと思った。

第4図以下の指し手。△4四銀▲6六銀△8六歩▲同歩△同飛▲6五歩△6三金▲8七歩△8二飛▲4六歩△7四歩▲4五歩△3三銀引(第5図)

△4四銀にはこちらも▲6六銀と出動する。
△8六歩▲同歩△同飛に▲8七歩は、△8五飛と頑張られると思った。そこで煩雑を避け、▲6五歩△6三金を決めてから▲8七歩と謝る。
そして▲4六歩~▲4五歩。これに△5三銀は▲5四歩の突きだしが利くので、大野七段は△3三に銀を引いた。しかしこれは上手の本意ではなかったと思う。

第5図以下の指し手。▲7九角△2四歩▲2八飛△2三銀▲4六角△7三桂▲5四歩(途中1図)
△8四飛▲6四歩△6二金▲5五銀左△5二金左(第6図)

現状、働いていないのは▲8八角である。よって▲9六歩~▲9七角から▲6四歩を考えたが、それは△6二金で大したことがないし、角頭も気になる。
そこで▲7九角と引き▲4六角を目指した。ここの角は好点である。
△7三桂に▲5四歩も気持ちよい突き出しで、△同金はもちろん▲7三角成である。

△8四飛のところで、小学生の将棋が終わったようで、感想戦が始まった。
私は冷静に局面を見て、ここはどう考えても下手がうまく指していると思った。
私は▲6四歩も利かし、▲5五銀左。大野七段は△5二金左と寄せたが、やっぱり私がよく指していると思った。

第6図以下の指し手。▲7七桂△1四歩▲6五桂△同桂▲同銀△9四歩▲5七角△8一飛▲7四銀(第7図)

Shin氏がこちらの将棋を見て、「どちらも似た将棋になってますね」と笑う。見ると、Shin
氏も矢倉から二枚銀を繰り出し、手厚い形になっていた。
第6図で▲3七桂と跳ね、▲2五歩△同歩▲同桂とする手もあるが、△2四銀右ではっきりしない。そこで▲7七桂と跳ね、この駒を駒台に乗せることにした。
そうして桂交換となったが、こうなるなら先の▲5五銀左は余計だったかもしれない。
△8一飛に▲7四銀と歩得したが、あまり感触はよくなかった。

(つづく)
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4月17日の大野教室(前編)

2021-04-27 00:09:54 | 新・大野教室
17日(土)は久しぶりに、昼から大野教室に行った。大野八一雄七段の指導対局付きで、1回5,000円である。ただし前述したように、土日教室と金曜教室、すべてに行ける1ヶ月パスポートだと月12,000円で済む。真性の将棋好きはこちらを選ぶのがいいだろう。
午後1時22分、教室の前に行くと、Taga氏が息抜きに出てきたところだった。だが、大野七段が来ていないという。
入室すると、W氏に加藤圭女流二段などいつものメンバーがいたが、確かに大野七段がいない。W氏が言うには、大野七段がご母堂と連絡が取れないので、大野七段が心配して、自宅に向かっているという。
W氏は加藤女流二段を臨時の指導対局者に据え急場をしのぐふうだったが、私は大野七段に教えを乞いに来たのだ。
とりあえず私は、Shin氏の将棋を観戦する。
「アレッ? 大沢さん、ちょっと太りました?」
とShin氏。
「そ、そりゃそうだよ、全然運動してないんだもん」
あらためてそう指摘されるとは、よほど私が太ったということだ。
さてShin氏の対局も終わったので、帰ることにした。今日は縁がなかった。
だが川口駅構内に入ったところで、私のスマホに電話が来た。大野七段からだった。
「いなくてどうもすみません。でも、母の無事が分かりましから、すぐそちらへ行きます。大沢さんも来てください」
W氏から私のことを聞いたのだろうか。
「はあ、じゃあ、またの機会に」
「いやいま戻ってきてくださいよ」
私が改札を抜けていたらこのままご帰宅だったが、すんでのところで引き返した。
1時48分、再び入り直すと、加藤女流二段が5面指しをやっていた。私は席料を払い、空いていたShin氏と指す。
「前回は連敗しちゃったから」
とShin氏。正確な勝敗は把握していないが、お互い直近の勝ち負けを気にしているのが面白い。
振駒で私の後手になり、▲7六歩△3四歩▲2六歩。ここで1分くらい少考し、△5四歩。ゴキゲン中飛車で行くことにした。だが▲2五歩△5二飛▲4八銀に、△3三角がどうだったか。▲3三同角成△同桂として先手に何か手がある気もしたが、Shin氏は▲6八玉。私は△5五歩として通常の進行に戻ったが、私もこんな雑な指し方をしているようではダメである。
そのあと、私が△6五歩として決戦を目論んだ手に対し、Shin氏が▲7七銀と引いたのが冷静な手だった。私は振り上げた拳の持っていき場がなくなってしまった。
さらに△3三角・△3二金・△4二銀、▲3六飛・▲3七桂の局面で、次の▲4五桂を防いで私が△3一銀(第1図)と引いたのが情けない手。これでは勝ち目がなく、若干戦意を喪失した。

第1図以下の指し手。▲9七角△6二金▲2四歩△同歩▲4五桂△4二角▲3二飛成△9七角成▲6二竜△4二馬▲6三金(投了図)
まで、Shin氏の勝ち。

Shin氏の▲9七角が好手。▲4五桂ハネで5三の地点も狙われるので私は△6二金と立ったが、いかにも危なっかしい。
Shin氏は2筋の歩を突き捨て、▲4五桂。ただこれは読み筋で、私は△4二角。▲同角成なら△同金で耐えるつもりだ。
ところがShin氏に▲3二飛成とされ、飛び上がった。
これを△同銀は▲4二角成だ。私はとっさに△9七角成としたが、Shin氏はそれを横目に▲6二竜。先の△6二金を綺麗に咎められた。
△4二馬にも▲6三金。そこで△6一角と打っても▲7一金で受けなし。私は無念の投了となった。

前回の三間飛車では快勝したが、完全に借りを返されてしまった。感想戦らしきものはやったが、ほとんど私のボヤキだった。
2局目はいつもの少年と指す。私の飛車落ちである。対局が開始されたが、いつもの定跡形になり、面白くない。そこで私が少し突っ張り、それが通って、互角以上の形勢になった。ハッキリ書くが、心身ともに健康な私だったら、この局面は必勝である。
だが最近の私は、そこから変調となる。

第1図は少年が▲5七同金と成桂を払ったところだが、よく見ると△6四馬が取られる。そこで△4二馬と引いたら、▲5四桂と、王手馬取りを掛けられてしまった。見落としに気付いて回避したら、またも見落としをやらかすとは……。今日はうっかりが多いが、これが本来の実力なのか、それとも精神的な問題なのか……。

進んで第2図は△7七金▲5八玉の局面。上手が寄せきれるかどうかというところだが、ここで△6六桂と打ったのがおかしかった。以下▲4八玉△5七桂成▲同玉△4七金▲6六玉となったが、これなら初手に△5七桂成としても同じで、本譜は桂をまるまる損してしまった。これが痛く、桂が駒台にあれば、だいぶ事情が違っていた。
戻って△7七金と形を決めたのもおかしかったかもしれない。

以下は少年がうまく指し、またも私が負けた。だが彼には飛車落ちでも、まだ誤魔化せる。
ここで3時休みである。加藤女流二段はここまで全勝で、ゴキゲンである。私は加藤女流二段に教えてもらうべきだったのかどうか、微妙だ。

Shin氏とは藤井聡太二冠の件で、話題が弾む。とにかく藤井二冠の成績がすごすぎて、並の賛辞では合わない感じだ。
3時休みが終わり、私はTaga氏と指す。例によってTaga氏が角道を止めない四間飛車。だから私が角道を止め、天守閣美濃に構えた。
将棋は完全な持久戦から攻め合いになったが、二枚飛車を擁したTaga氏のほうがよい。

だが第1図でTaga氏が▲5二ととやったのがまずかった。以下△4七と▲同銀△同金▲4一と△3八金打▲1八玉△3七金寄まで、私の勝ち。
戻って第1図では▲5二竜とすべきだった。次に▲3一竜があるので私は△4二金打とするしかないが、▲5四竜くらいでTaga氏が優勢だった。
本局のような将棋を見ていると、どちらも勝利をイヤイヤしている感じだ。
「また大沢さん、天守閣美濃をやりましたね」
とTaga氏。
「そうだった?」
同じ相手に同じ戦法を指すとは、私も芸がなかった。次は別の作戦で行こう。
(つづく)
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将棋クイズ50問(2021年版)【解答編】

2021-04-26 00:14:04 | 将棋雑記
おととい出題した「将棋クイズ50問」の解答です。


【第1問】カロリーナ女流初段の正式な名前はどれ?
A.カロリーナ・クリスティーナ・ステチェンスカ
B.カロリーナ・スカーレット・ステチェンスカ
C.カロリーナ・マクシミリアン・ステチェンスカ
【正解】A.

【第2問】次に掲げるのは、藤井聡太二冠が指して話題になった手です。古い順に並んでいるのはどれ?
A.小林裕士七段戦「▲5七玉」→中田宏樹八段戦「△6二銀」→石田直裕五段戦「△7七同飛成」
B.中田八段戦「△6二銀」→石田五段戦「△7七同飛成」→小林七段戦「▲5七玉」
C.石田五段戦「△7七同飛成」→小林七段戦「▲5七玉」→中田八段戦「△6二銀」
【正解】C.△7七同飛成は、2018年6月5日に指された、第31期竜王戦ランキング戦5組決勝戦。この一手は、第46回将棋大賞・升田幸三賞を獲得した。

▲5七玉は、2018年9月17日に指された第3期叡王戦七段戦。

△6二銀は、2019年3月27日に指された第32期竜王戦4組3回戦。


【第3問】協賛社とタイトル名の組み合わせで、違うものはどれ?
A.ALSOK杯王座戦 B.お~いお茶杯王位戦 C.ヒューリック杯棋聖戦
【正解】A.ALSOK杯は王将戦。今月から特別協賛となった。

【第4問】「米長玉」は、玉が「9八」や「1二」にいることをいいますが、1983年に何度か指された「新米長玉」は、玉がどこにいることをいう?
A.8九または2一 B.7七または3三 C.4八または6二
【正解】B.大山康晴王将との王将戦七番勝負では、2局現れた。



【第5問】デビュー戦の相手が加藤一二三九段でなかった棋士は誰?
A.谷川浩司 B.羽生善治 C.藤井聡太
【正解】B.谷川九段とは1977年2月5日、早指し将棋選手権戦のお好み対局で、公式戦扱いで指された。
藤井二冠とは2016年12月24日、第30期竜王戦ランキング戦6組1回戦で指された。
羽生九段の相手は宮田利男六段(当時)で、1986年1月31日に指された(第36期王将戦一次予選)。

【第6問】現在の女流棋士会とLPSA、フリー女流棋士で、名前に最も使われている字は、「子」の24。では、その次に多く使われている字はどれ?
A.愛 B.恵 C.美
【正解】C.「美」で、8名。甲斐智美女流五段、山田久美女流四段、上田初美女流四段、神田真由美女流二段、中倉宏美女流二段、大庭美夏女流初段、大庭美樹女流初段、山口絵美菜女流1級。
「恵」は7名。中井広恵女流六段、谷川治恵女流五段、森安多恵子女流四段、伊藤沙恵女流三段、石高澄恵女流二段、山口恵梨子女流二段、塚田恵梨花女流初段。
「愛」は6名。香川愛生女流四段、渡部愛女流三段、伊奈川愛菓女流二段、飯野愛女流初段、加藤結李愛女流初段、高浜愛子女流2級。ちなみに「香」も6名いる。

【第7問】順位戦の対局日に、寝坊で1時間遅刻してしまいました。この棋士はどうなる?
A.持ち時間から1時間引かれる B.持ち時間から3時間引かれる C.負け
【正解】C.現在のルールでは、1時間の遅刻は即負け。1時間未満は、遅刻ぶんの3倍の時間を引かれる。

【第8問】江戸時代、駒台の前身だったものは一般的に何?
A.扇 B.懐紙 C.蛤の貝殻
【正解】A.でも私は見たことがないので、何ともいえない。

【第9問】第38回NHK杯4回戦・加藤一二三九段VS羽生善治五段戦の解説者は誰?
A.大山康晴 B.米長邦雄 C.石田和雄
【正解】B.羽生五段の「▲5二銀」が指された瞬間、「おおーおおお、やった!!」と叫んだのはあまりにも有名。

【第10問】1981年にNHKで放送された、銀河テレビ小説「煙が目にしみる」を書いた脚本家は誰?
A.ジェームス三木 B.長坂秀佳 C.橋田壽賀子
【正解】A.このペンネームは「税務署行き」をもじったものとされる。

【第11問】藤井二冠は、デビューから何連勝した?
A.28連勝 B.29連勝 C.30連勝
【正解】B.竜王戦の決勝トーナメントで佐々木勇気五段に敗れ、ストップした。

【第12問】藤井二冠は、竜王戦ランキング戦で、何連勝継続中?
A.23連勝 B.24連勝 C.25連勝
【正解】B.6+5+5+4+4で、24連勝。

【第13問】「令和」になって、初めて公式戦で勝利した女流棋士は誰?
A.塚田恵梨花 B.藤井奈々 C.和田あき
【正解】C.清麗戦で長沢千和子女流四段に勝った。

【第14問】NHKで放送されたドラマ「盤上の向日葵」が、原作と違った設定になったのはどれ?
A.元奨励会三段の男性刑事が女性刑事になった
B.主人公が右利きから左利きになった
C.男性の遺体が発見されたのが、埼玉県の山中から千葉県の山中になった
【正解】A.「佐野直也」から「佐野直子」になった。

【第15問】NHKテレビドラマ「うつ病九段」で、先崎学九段を演じた俳優は誰?
A.音尾琢真 B.戸次重幸 C.安田顕
【正解】C.選択肢はいずれもTEAM NACSのメンバー。ほかのメンバーは森崎博之と大泉洋。

【第16問】次の中で、藤井二冠が最も早く達成したものはどれ?
A.公式戦100勝 B.朝日杯初優勝 C.順位戦でC級1組昇級を決める
【正解】C.100勝達成は2018年12月12日。朝日杯初優勝は2018年2月17日。順位戦C級2組は2018年3月15日の最終戦に勝って10勝0敗としたが、2月1日の9回戦に勝って昇級を決めたので、正解はCとなる。

【第17問】1947年、現・日本将棋連盟の初代会長に就いた棋士は誰?
A.木村義雄 B.渡辺東一 C.坂口允彦
【正解】A.木村名人のあとは、1948年に渡辺八段、1953年に坂口八段が就いた。

【第18問】将棋ペンクラブの初代会長は誰?
A.河口俊彦 B.東公平 C.山口瞳
【正解】A.現在の会長は木村晋介氏。

【第19問】現在の最年少棋士は誰?
A.藤井聡太 B.伊藤匠 C.高田明浩
【正解】B.藤井二冠は2002年7月19日生まれ。伊藤四段は2002年10月10日生まれ。高田四段は2002年6月20日生まれ。

【第20問】次のうち、実在しなかった棋戦はどれ?
A.早指し王位決定戦 B.早指し古豪戦 C.早指し新鋭戦
【正解】B.早指し王位決定戦は1954年から59年まで開催され、その後王位戦に発展解消した。
早指し新鋭戦は、テレビ東京で放送されていた、早指し将棋選手権戦の若手棋士バージョン。1982年度から2002年度まで開催された。
早指し古豪戦はないが古豪新鋭戦はあり、1957年度から73年度まで行われた。

【第21問】谷川八段が加藤一二三名人から名人を奪取した第6局の戦型は何?
A.角換わり腰掛け銀 B.ひねり飛車 C.矢倉
【正解】B.いまは絶滅している。

【第22問】その対局のあと、谷川新名人が述べた名ゼリフは何?
【正解】「1年間、名人位を預からせていただきます」。将棋史の、名ゼリフトップ10に入る。

【第23問】升田幸三実力制第四代名人の、戸籍上の正式な読みは?
A.ますだ・こうざん B.ますだ・こうそう C.ますだ・さちぞう
【正解】B.将棋界では「こうぞう」で通したそう。実は四男。

【第24問】礒谷真帆女流初段の正しい読みはどれ?
A.いそがい・まほ B.いそたに・まほ C.いそや・まほ
【正解】B.

【第25問】糸谷哲郎八段の正しい読みはどれ?
A.いとたに・てつろう B.いとだに・てつろう C.いとや・てつろう
【正解】B.

【第26問】東京・将棋会館がある所在地はどこ?
A.渋谷区 B.新宿区 C.千代田区
【正解】A.渋谷区千駄ヶ谷2-39-9

【第27問】東京・将棋会館の日本将棋連盟道場で、四段から五段に昇段するには、何勝すればいい?
A.12連勝or15勝2敗 B.15連勝or18勝2敗 C.18連勝or24勝2敗
【正解】C.Aは二段から三段へ。Bは三段から四段へ。ちなみに、五段から六段へは、25連勝or35勝2敗が必要。

【第28問】かつて東京・将棋会館の地下にあったレストランの名前は何?
A.歩 B.香 C.桂
【正解】A.あゆむ、と読む。1997年に惜しまれつつ閉店となった。

【第29問】鶴巻温泉「元湯陣屋」館内には、升田王将(当時)の色紙が飾られています。「強がりが 雪に轉んで ○○○○○」。○に入る言葉はどれ?
A.梅仰ぐ B.ベソをかく C.廻り見る
【正解】C.Aは、季重なりになる。

【第30問】かつてタイトル戦が指された施設はどこ?
A.蔵前国技館 B.新宿御苑 C.六義園
【正解】A.これはちょっと意地悪問題。1975年に「第1回・将棋の日」が蔵前国技館で行われ、第14期十段戦第2局・中原誠十段VS大山棋聖戦の一部が指された。

【第31問】将棋連盟御用達「ほそ島や」で人気の中華そばは、いくら?
A.600円 B.650円 C.700円
【正解】C.基本は蕎麦屋だが、蕎麦よりラーメンのほうが美味い?らしい。

【第32問】LPSA将棋サロンの変遷で正しいのはどれ?
A.麹町→駒込→芝浦 B.駒込→芝浦→麹町 C.芝浦→麹町→駒込
【正解】B.現在は1回の定員4名で、受講料は一般5,500円。要予約。

【第33問】2012年1月14日に指された、米長邦雄永世棋聖VSボンクラーズ戦。ボンクラーズの初手▲7六歩に、米長永世棋聖が2手目に指した手は?
A.△3二金 B.△6二玉 C.△7二金
【正解】B.当人は「これが新米長玉だよ」と言ったとか。

【第34問】次の3つの中で、最も新しく創設された研修会はどこ?
A.北海道研修会 B.東北研修会 C.九州研修会
【正解】B.北海道研修会は2020年10月11日、東北研修会は今月11日、九州研修会は2016年1月10日開講。

【第35問】関西将棋会館の最寄り駅はどこ?
A.大阪駅 B.福島駅 C.西九条駅
【正解】B.JR福島駅から徒歩3分。2023年に、大阪府高槻市に移転予定。

【第36問】渡辺明名人の奥様・伊奈めぐみさんが描いている「将棋の渡辺くん」が掲載されている雑誌はどれ?
A.ビッグコミック B.別冊少年マガジン C.グランドジャンプ
【正解】B.2013年6月号から連載されている。

【第37問】第1期叡王戦の優勝者は誰?
A.佐藤天彦 B.山崎隆之 C.高見泰地
【正解】B.高見七段は、叡王戦が公式戦になってからの初の覇者。

【第38問】昨年の第33期竜王戦・豊島将之竜王VS羽生九段の第1局では、珍しいことが起こりました。それは何?
A.駒柱が2回現れた B.千日手が2回成立した C.双方の玉が終局まで1回も動かなかった
【正解】C.52手で終了したが、これも短手数で珍しかった。

【第39問】今月3日、アマ九段位を授与された愛棋家は誰?
A.今西修 B.中戸俊洋 C.堀田正夫
【正解】B.堀田正夫氏は1人目のアマ九段授与者。今西修氏は、日本アマチュア将棋連盟理事長。

【第40問】正式な駒の並べ方は、大橋流と伊藤流になります。途中までは同じですが、分岐するのは何枚目から?
A.8枚目 B.10枚目 C.12枚目
【正解】A.大橋流は8枚目から香香角飛歩9となるが、伊藤流は8枚目に▲9七歩と置き、▲1七まで並べて、香香角飛となる。これは、飛び道具を敵陣に直射させるのは失礼、という考えがあるため。

【第41問】関浩七段が若いころ上げたお手柄は何?
A.泥棒を捕まえた B.溺れている子供を助けた C.老人を詐欺から救った
【正解】A.当時は新聞にも載ったが、それを貼ったスクラップブックを、私は棄ててしまった。

【第42問】「都詰」とは何?
A.玉が5一もしくは5九の地点で詰みあがる
B.玉が5三もしくは5七の地点で詰みあがる
C.玉が5五の地点で詰みあがる
【正解】C.

【第43問】第79期順位戦で、山崎八段がA級入りを決めましたが、B級1組には何期在籍した?
A.9期 B.11期 C.13期
【正解】C.第67期にB級1組入りしてから、一度も降級しなかった。

【第44問】第34期竜王戦の優勝賞金は4400万円。では、第1期はいくらだった?
A.1800万円 B.2200万円 C.2600万円
【正解】C.私には縁がない数字である。

【第45問】杉本昌隆八段が「週刊文春」にて4月から始めたエッセイのタイトルは何?
A.師匠日誌 B.師匠はつらいよ C.となりの師匠
【正解】B.

【第46問】渡辺名人は今年の3月に棋王位を防衛し、タイトル獲得を通算28期とし、谷川九段の27期を抜きました。歴代何位になった?
A.3位 B.4位 C.5位
【正解】B.1位は羽生九段の99期、2位は大山十五世名人の80期、3位は中原誠十六世名人の64期。

【第47問】2020年、ゲームソフト会社に就職した棋士は誰?
A.伊藤真吾 B.藤森哲也 C.星野良生
【正解】C.伊藤五段と藤森五段は、ユーチューバー。

【第48問】アマチュア時代、一公と対局していない女流棋士は誰?
A.室谷由紀 B.加藤圭 C.礒谷真帆
【正解】A.加藤女流二段も礒谷女流初段も、アマ時代に私と指している。

【第49問】あなたが思う将棋界の七不思議をひとつ挙げてください。
【解答例】羽生九段が十八世名人になれなかった。

【第50問】あなたがもし日本将棋連盟の会長になったら、何をしますか?
【解答例】「棋士と将棋ファンで行く船の旅」を復活させる。


いかがでしたか。第3弾をやれる日が来たらうれしいです。
コメント (2)
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