一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

川上七段の順位戦復帰の目を考えるSeason2(4)

2020-08-31 00:16:35 | 目を考える
30 日の社団戦は、個人1勝1敗、チーム3勝1敗だった。チームとしては合格点なのだろうが、いろいろ考えさせられることもあった。私の今後の参加方針にも影響するかもしれない。
詳しくは後日。

   ◇

フリークラス脱出を目指す川上猛七段は28日、第62期王位戦予選で八代弥七段と戦ったが、残念ながら敗れた。
では、戦績を見ていこう。

■2019年度(途中から)
6月3日 第32期竜王戦ランキング戦5組昇級者決定戦2回戦 ○窪田義行七段
6月27日 第5期叡王戦七段戦予選1回戦 ○大石直嗣七段
6月27日 第5期叡王戦七段戦予選2回戦 ●有森浩三七段
7月1日 第32期竜王戦ランキング戦5組昇級者決定戦3回戦 ○竹内雄悟五段
7月か8月 第28期銀河戦予選 ○室岡克彦七段
7月か8月 第28期銀河戦予選 ●野月浩貴八段
8月8日 第32期竜王戦ランキング戦5組昇級者決定戦4回戦 ●田村康介七段

8月29日 第13回朝日杯将棋オープン戦一次予選1回戦 ○勝又清和六段
8月29日 第13回朝日杯将棋オープン戦一次予選2回戦 ○横山泰明七段
9月26日 第13回朝日杯将棋オープン戦一次予選3回戦 ○伊藤真吾五段
10月4日 第68期王座戦一次予選1回戦 ○室岡克彦七段
10月8日 第61期王位戦予選1回戦 ○山本博志四段
10月24日 第68期王座戦一次予選2回戦 ●遠山雄亮六段
10月28日 第61期王位戦予選2回戦 ○田村康介七段
10月31日 第13回朝日杯将棋オープン戦一次予選決勝 ●佐々木大地五段
11月25日 第61期王位戦予選3回戦 ○及川拓馬六段
12月25日 第61期王位戦予選4回戦 ●丸山忠久九段
1月7日 第33期竜王戦ランキング戦5組1回戦 ●金井恒太六段
1月17日 第46期棋王戦予選1回戦 ●室岡克彦七段
1月31日 第70期王将戦一次予選1回戦 ○及川拓馬六段
2月17日 第70回NHK杯トーナメント戦予選1回戦 ○中田宏樹八段
2月17日 第70回NHK杯トーナメント戦予選2回戦 ○井出隼平四段
2月17日 第70回NHK杯トーナメント戦予選決勝 ○杉本和陽四段
3月10日 第33期竜王戦ランキング戦5組昇級者決定戦1回戦 ○瀬川晶司六段
3月25日 第70期王将戦一次予選2回戦 ●中座真七段
3月30日 第33期竜王戦ランキング戦5組昇級者決定戦2回戦 ●窪田義行七段
(8月29日から12勝7敗)

■2020年度
6月1日 第92期棋聖戦一次予選1回戦 ○渡辺正和五段
6月1日 第92期棋聖戦一次予選2回戦 ○高橋道雄九段
6月or7月 第70回NHK杯トーナメント本戦1回戦 ●増田康宏六段
7月17日 第14回朝日杯将棋オープン戦一次予選1回戦 ○上野裕和六段
7月17日 第14回朝日杯将棋オープン戦一次予選2回戦 ○長岡裕也五段
7月30日 第92期棋聖戦一次予選3回戦 ●北島忠雄七段
8月29日 第62期王位戦予選1回戦 ●八代弥七段
(4勝3敗)

八代七段は朝日杯で優勝経験もある気鋭だから仕方ないとはいえ、今回の負けも痛かった。
順位戦復帰の規定はいくつかあるが、現状最も分かりやすいのは、「いい所取り30局以上で勝率.650以上」である。2019年6月3日からの起算だと勝率が悪くなるので、2019年8月29日から起算する。すると本日現在まで「16勝10敗」となる。よって今後の4局を全勝で「20勝10敗.667」となり、規定クリアとなる。
今後の対局予定は、

第14回朝日杯将棋オープン戦一次予選3回戦 中村太地七段
第29期銀河戦予選
第69期王座戦一次予選
第6期叡王戦七段戦予選

……となる。ここから4連勝は大変だが、勝っていくしかない。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今日は社団戦第1日。

2020-08-30 11:11:45 | 社団戦
今日8月30日(日)は、待ちに待った?社団戦第1日である。今年はコロナ禍の影響で、8月が異例の第1日となった。そして私が8月に参加するのも初めてである。例年は地元の祭りがあり、私はそちらの参加を優先させていたからだ。しかし今年は、その祭りも中止になった。
8月なので、渡部愛女流三段への誕生日プレゼントも買わなかった。そもそも、LPSAが出展するかどうかも分からない。
1回戦は12時30分から行われる。30分前には入室するつもりだが、昼食はどうしようか。
とりあえず保留し、抜け番のときに、千石ラーメンのワンタンメンをたぐろうと思う。
では、行ってきます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

8月に見た夢(2020-07-31、08-03、04、11、12、18、24)

2020-08-29 00:07:24 | 
7月末から8月に見た夢を記しておこう。

まず7月31日に見た夢。
ある和室で、クイズ教室みたいなことをやっていた。長机が整然と並べられ、黒板前で読み上げをする先生に、生徒役が答えるのだ。
1問終わったあと、次の問題になった。だが、問題が何も読み上げられてないのに、なぜかいちばん前に移動していた私が手を挙げてしまった。当然お手付き。先生は「A」と書かれたフリップを掲げた。
私はコソコソろ後ろのほうに移動する。
というところで目が覚めた。時刻は2時40分。まだ10分くらいしか眠れていない。前日も、前々日も、私はほとんど眠れなかった。
26年前、夏子さんに告白できなかった逸機が私を苦しめる。

続いて8月3日に見た夢。
私は「半沢直樹」を断続的に見ていた。
前夜に観た「半沢直樹」が脳裏に残っていたからだろう。

続いて4日に見た夢。
またも「半沢直樹」の夢。かつて半沢直樹に出演した俳優が、その名場面を振り返り、今後の半沢直樹に期待する特集番組……を私が観ている夢を見た。

11日も、すこぶる見応えのある夢を見た。起承転結がはっきりしていて、私主演のドラマを観ているかのようだった。だがその中にある種の虚しさが内包されていたのは、夏子さんのことが頭にあったからかもしれない。
だが残念、内容をすっかり忘れてしまった。

12日も見応えのある夢だったが、やはり内容を忘れてしまった。
石田和雄九段がNHK杯で、△5五角と、▲9一竜取りに出たのは憶えている。

その後も毎日面白い夢は見るのだが、内容が思い出せない。18日は、糸谷哲郎八段が登場した。しかしこれも、内容が思い出せなかった。
23日夜は現実の世界で、有志と中華料理屋に行ったのだが、私が食べた五目チャーハンと餃子が胃に合わなかったのか、就寝中に胃液がせり上がってきて参った。24日未明、胃散を飲んで寝直したが、夢は奇妙な内容の連続で、「何かをしないと許してもらえない」という内容だった。
しかしどうも最近は、夢の記憶が儚い。起きて1時間もすると、すぐに忘れてしまう。

というわけで、この辺りで一度アップしておく。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第33期竜王戦挑戦者決定戦第2局

2020-08-28 00:34:23 | 男性棋戦
25日は、第33期竜王戦挑戦者決定戦第2局・羽生善治九段VS丸山忠久九段戦が行われた。今回の挑戦者決定戦は、どちらが勝っても竜王戦最年長挑戦者となる。最近タイトル戦から遠ざかっている羽生九段においては久しぶりのチャンスであり、その先にはタイトル100期が待っている。だが第1局は丸山九段の快勝で、この第2局も負けるようだと、今後は挑戦者にすらなれないのでは……という不安を棋界内外に抱かせてしまう。よって本局、羽生九段は絶対に負けるわけにはいかなかった。
もっともそれは丸山九段も同じで、丸山九段こそタイトル戦からかなり遠ざかっている。羽生九段との対戦成績は分が悪いこともあり、本局で一気に決めるつもりだっただろう。

対局開始後1時間くらい経ってABEMAを見ると、角換わりになっていた。これは後手(羽生九段)が回避できる戦法である。それがこの戦型になったということは、羽生九段も望むところだったわけだ。
注目の消費時間は両者とも同じくらいで、本局は丸山九段がノータイム指しを控えたようである。
将棋は羽生九段がやや指しやすくなり、羽生ペースに思われた。しかし丸山九段も微差でついていき、勝敗の帰趨はまったく見えない。
第1図は、丸山九段が79手目▲2四歩と打ったところ。

ここでA△1二銀は気合が悪くて指せない。実際△1二銀は▲2三銀で先手の攻めが加速する。だがB△2四同銀は、▲5一角が厳しい。そこで△4二飛と寄ってどうか、とふつうは考える。
ところが画面では、AIがC「△8六歩」を推奨していた。将棋は先手を取るのが肝心、というのはここ数年で私が学習したものだが、それでもこの局面、先手は▲2三歩成が王手になるので、実質0手で銀得できる。つまり後手が先手を取れるわけではないのだ。
ところが羽生九段が△8六歩、と指したので驚いた。
将棋はアマ有段になると、ある程度の候補手は見える。だが「一生考えても浮かばない手」というのがあり、それが△8六歩である。この日の解説は三浦弘行九段らだったが、私は音声を消していたので、解説陣が△8六歩をどう評価していたかは分からない。ただ、やはり驚いたのではなかろうか。
第1図からは、▲2三歩成△同金▲8六金△8五歩▲同金△8七歩▲同玉△5六歩▲5九飛△8四歩▲2四歩△同金▲5三歩成△同金▲5一角(第2図)と進んだ。

羽生九段は銀を犠牲にしたが、△2三同金の形も厚い。そして△8五歩~△8七歩と先手陣を乱す。まさに歩の妙技だ。なるほど、仮に△8六歩が逆に▲8六歩だったら、この順はなかった。銀を1枚犠牲にしても▲8六歩の形を防いだことは、それなりに価値があったのかもしれない。
▲8七同玉に△5六歩▲5九飛の利かしが入った。これで△6七飛成が生じたのが大きい。
△8四歩には▲同金か▲8六金を予想したが、丸山九段も駒を引かない。再び▲2四歩と叩いた。
これは▲2三歩成が金を取っての王手になるので、さすがに△同金。丸山九段は▲5三歩成△同金を利かし、▲5一角(第2図)と打ったわけだ。

これは純粋な両取りだが、羽生陣は▲6二角成or▲2四角成とされても、まだ余裕がある。すなわち、そこで先手玉を受けなしにすればよい。
羽生九段は△8五歩と金を取り、▲6二角成に△8六香。これは羽生九段が寄せの構図を完成させたと思った。

最後は112手目△9三桂まで、丸山九段が投了した。この△9三桂も地味ながら妙手で、ふつうは△8五歩から考える。しかしそれは先手の馬筋も利いていて、先手玉を逃しかねない。黙って△9三桂がいいのである。プロは本当に、すべての駒を働かせるものだ。

終わってみれば羽生九段の快勝だった。とりわけ、▲2四歩の銀取りを無視して、△8六歩と先着した手が光った。私には驚愕の一手だった。
そして私も現金で、この勝ち方ができれば、最終第3局も羽生九段に期待できると思ったりするのだ。
第3局は、9月19日(土)に行われる。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

田中沙紀さんに告ぐ

2020-08-27 00:39:45 | 目を考える
25日は第33期竜王戦挑戦者決定戦第2局・羽生善治九段VS丸山忠久九段戦が行われたが、私の注目はそちらではない。第32期女流王位戦予選1回戦・宮宗紫野女流二段VS田中沙紀女流3級戦だった。いままで何度か書いたから煩雑を避けるが、要するに田中女流3級はこの女流王位戦予選で2勝しないと「女流3級」を剥奪され、(本人が望めば)研修会戻りとなってしまうのだ。
そしてこの将棋、田中女流3級が負けた。本局は携帯中継があったが、私は契約していないからネットで情報を拾った。すると田中女流3級は不可解なノータイム指しを続け、惨敗したらしい。
いままで「女流3級」は例外なく女流2級に昇級し、正女流棋士になった。それをクリアできなかったのは田中女流3級が初。そして女流3級が廃止された現在、最後の例にもなってしまった。
将棋界は藤井聡太二冠ら華やかな戦いばかりに目が行き、マスコミもそちらしか扱わない。しかし天邪鬼の私のように、下位グループで頑張っている(女流)棋士に注目している将棋ファンもいるのだ。その意味で、本局の田中女流3級の指し回しは寂しかった。もっとしっかり指してもらいたかった。

まあよい、問題は今後である。まず絶対の条件として、1994年11月18日生まれ・現在25歳の田中さんが、研修会に戻ってやり直すかどうかだ。
日本将棋連盟HPの「研修会」で、田中さんの場合を照らしてみると、「一般研修生の入会」は「20歳以下の少年少女」だが、「女流棋士希望研修生の入会」は「25歳以下の女性」に緩和されている。田中さんはギリギリ研修会に戻れるわけだ。
女流2級になるには、B2への昇級が条件となるが、2年前C1に昇級して女流3級を申請した田中さんは、そのままC1へ戻れるのだろうか。そして何歳までにB2に昇級すればいいのだろうか。
2018年4月1日に施行された「女流棋士規定(変更分)」には「女流2級資格取得時点で満27歳未満の女性」とあるから、田中さんは2021年11月17日までにB2に昇級し、女流棋士申請をすればよいということになる。つまり、残る命は1年2ヶ月あまりだ。こうなると、研修会がC1スタートか、C2スタートかは、天と地の差だ。
ただ、研修会員も恐ろしく強い。私は大野教室で何度か戦っているから分かるが、C1だと「強いアマ四段」は優にある。少なくとも私は、全然勝てない。C1への昇級は6連勝や9勝3敗など、B2への昇級は8連勝や12勝4敗などだが、これは容易ではない。
田中さんはどうするのだろう。毎月月謝を払って、あと1年2ヶ月、研修会を頑張るのか。
頑張るんなら、私は全力で応援する。
そして将棋の勉強は我流ではなく、本格的な将棋を体得しなければならない。前にも書いたが、石川県から上京して、大野教室で鍛えてもらうのがよい。
土日教室月4回、金曜教室2回。ここで一般棋客に交じり、一から将棋を教えてもらうのがよい。研修会は第2、第4日曜日。大野日曜教室は第1、第3だから大丈夫だ。
ああそうだ、蕨将棋教室に行くのもよい。まあ植山悦行七段は微妙だが、大野八一雄七段は、上昇志向の女性はウェルカムである。将棋に対しての情熱があれば、必ず応えてくれる。
この生活を1年2ヶ月続ければ、絶対にB2に昇級できると保証する。
田中さん、さあどうする?

こんなブログを田中さんが読んでいるとは思えぬが、読んでくれることを祈っている。
コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする