一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

2014年・私の将棋10大ニュース

2014-12-31 19:12:41 | 将棋雑記
2014年も今夜で終わり。きょうは「私の将棋10大ニュース」を書こう。

第1位 「ジョナサン駒込店」閉店。(2月27日)
私たち将棋仲間の「聖地」が惜しまれつつ閉店となった。何か、ひとつの時代が終わったような気がした。

第2位 熊坂学五段、フリークラス10年目で快進撃。
引退目前の熊坂五段が、この12年間の不調がウソのように、猛然と勝ちだした。とはいえ順位戦復帰にはまだ一山も二山もある。マニアの声援を背に受けて、年明け3か月が人生最大の勝負となる。

第3位 大野八一雄七段、引退。
大野七段が、武運つたなく、引退となった。私レベルの棋力では、トッププロもフリークラスも、将棋の内容にはまったく差異がない。現役を続ける棋士と引退を余儀なくされる棋士。両者の何が違うのか、考えさせられた。

第4位 天野貴元氏、「オールイン~実録・奨励会三段リーグ」が将棋ペンクラブ大賞受賞。(7月)
「将棋ペンクラブ大賞」は、私が二次選考委員を務めているので、関心が高い。天野氏は不自由な体でありながら、つねにポジティブな言動で、頭が下がる。私が同じ立場になったら、生ける屍になっているところだ。

第5位 和田あきちゃん、女流棋士に。(4月1日)
デビュー時の女流3級は、厳密には「見習い」だが、和田女流3級はすぐに女流2級に昇級した。現在はマイナビ女子オープンの本戦ベスト4に進み、女王位も夢ではなくなってきた。
もし女王になったら、「私を女王様とお呼び!」とほえてもらいたい。

第6位 東十条囲碁将棋サロンに通う。(4月~)
4月より、植山悦行七段と大野八一雄七段が定期的に講師をしてくださることになった。私も何度かお邪魔したが、軌道に乗せるにはまだまだ大変なようである。

第7位 石橋幸緒女流四段引退。LPSAも退会。(2月)
その言動で将棋界に物議を醸したが、石橋さん本人は、やり残したことはまったくないと思う。お疲れ様でした。

第8位 LPSA、活動拠点を麹町に移す。(10月1日)
現在の指導対局のシステムでは敷居が高く、指導を受けに行く気にならない。

第9位 松尾香織女流初段、ファイティングネームを上川香織に改名。(12月1日)
理由はどうあれ、旧姓に戻ったのは、独身者にはうれしい。ここ何年かはパッとしないが、来年は活躍してほしい。とりあえずは2勝して、早く女流二段に昇段してもらいたい。

第10位 中倉宏美女流二段、LPSA代表に。
一報を聞いたときは驚いたが、数か月経ってみると、意外にしっくりしている。宏美女流二段はファンも多く有し、適任だと思う。来年以降のLPSAの活動に期待したい。

では皆さま、よいお年を。
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もしもLPSAがなかったら・2014

2014-12-30 03:05:21 | 将棋雑考
現在私は山形市内のビジネスホテルにいる。年末恒例の現実逃避である。なぜ山形を訪れたかといえば、ここが橋本マナミの出身地だからである。このストーカー的行動が我ながらイヤだ。
それにしても、髪が薄くなったよなあ…。いまや三重アゴだし。ライティングデスクの前にある大鏡、何とかならんかね…。イヤでも目に入る。

以前も書いたことがある気がするが、きょうは「もしLPSAが生まれてなかったら」を考察してみたい。
まず、LPSAがなかったら、(A)私たちジョナ研メンバーは、お互い知り合っていなかっただろう。
なぜならこの大多数が、LPSA駒込サロンで出会ったからである。私も将棋を趣味にしていたが、15年以上も指し将棋はせず、もっぱら専門誌を読む程度だった。LPSAがあり、駒込に楽しい仲間がいたから、また将棋を指す気になった。
さらに私は、(B)棋士、女流棋士の何人かとも知り合いになれなかっただろう。
いままで棋士は私にとって別世界の住人で、雲の上の存在だった。その何人かと交流を持てたことは、この上なく光栄なことであった。
そして、(C)このブログを書くこともなかった。厳密にいえば、私にブログを勧めてくれたのは、将棋ペンクラブ幹事のM氏である。だからブログの開設はしたかもしれないが、毎日更新することはなかっただろう。きっとその内容も乏しく、このブログとは性質を異にしたものになっていたと思う。
そして、(D)旅先でネットカフェに泊まったり、ホテルでレンタルパソコンを利用することもなかった。
これは絶対にそうで、旅の性質が変わった。あるときはネットカフェで朝5時までブログを書いた。自分でもよくやるよと思う。
そして自宅では、(E)慢性的な寝不足になることもなかった。これは、ブログを書いている時間が睡眠時間に食い込むので、当然そうなる。毎日30分ぐらい、睡眠時間が削られている実感がある。
そして、(F)「大野・植山教室」に通うこともなかった。これはLPSA駒込サロンの流れで教室にも通い始めたので、当然そうなる。
そして、(G)スマホを買うこともなかった。そもそもスマホを買ったのはW氏の強い勧めがあったからで、彼らとの交流がなければ、当然スマホなんて必要なかった。
そして、(H)東十条囲碁将棋サロンにお邪魔することもなかった。
そして最後に、(I)こんなにお金を遣うこともなかった。私の人生設計で、将棋関係でこんなにお金を遣うとは思わなかった。ただこれは無駄遣いではなく、生きたお金の遣い方をしたということで、後悔はまったくない。
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大野・植山教室忘年会2014

2014-12-29 00:31:36 | 大野・植山教室
21 日(日)夜、「大野・植山教室」が終わり、このあとは忘年会である。教室が終わり帰った人もいたがほとんどは残り、駅近くのカラオケ店「ビッグエコー」に入った。
居酒屋に入るには人が多すぎるし、未成年者もいる。周りに気兼ねすることなくワイワイ騒ぐのに、カラオケ店は味がいいのである。
みんな、順繰りに席に着いていく。誰が両隣りになるかは運である。では、席の配置を記しておこう。
部屋の正面に大型スクリーンがあり、その右手に幹事のHon氏。以下時計回りに奨励会員M、和田あき女流初段、一公、Og、大野八一雄七段、Ok、Watanabe、Hana、W、Kun、Kaz、小学生君、その御尊父、Shin、Minami、Tod、Fuj、植山悦行七段の各氏で、総勢19人だ。2部屋ぶち抜きとはいえ狭く、植山七段はスクリーンの真下だった。
私の右は和田女流初段だが、これはたまたま。きょうは制服でないのが残念だったが、白のセーターがそれを補い、萌える。
全員ソフトドリンクの飲み放題である。アルコールは各自で頼み、個別精算となる。なるほどこれが分かりやすくていい。飲んべえはどんどん飲んでほしい。
飲み物とつまみが揃い、乾杯。まずはHon氏が社団戦の話をする。
来年「大野・植山教室」は社団戦で出る予定だが、2016年に対局場の変更があるとかで、いろいろ面倒なことがあるらしい。ま、参戦する選手は頑張ってほしい。
植山七段「私は平手歓迎ですので、皆さん来年からは平手をどんどん指しましょう」
大野七段は、型通りの挨拶だったと思う。
さて、ここからカラオケ歌合戦である。まず、M君が歌う。若者らしい選曲で、私はもちろん、聴いたことはなかった。
左のOg氏が「ひし美ゆり子はいいですよねえ」と言う。先日の私の記事を受けてのものだが、私たち世代ぐらいまでは、ウルトラセブンの再放送を見ているクチである。
私「やっぱりウルトラマンシリーズの中では最強(の女性隊員)でしょうねえ」
Og「あのころのひし美ゆり子は最高でした」
とふたりでうんうんと頷く様はやや気持ちが悪い。何しろ47年前の女優について熱っぽく語っているのだ。右の和田女流初段が聞いたら、引いてしまうに違いない。

ここのカラオケ装置は採点が出る。小数点以下3桁まで表示されるやつで、テレビで観たことがある。ただM君のときはセットが間に合わなかった(らしい)。
続けて和田女流初段が歌う。ラララ~
……も、萌え萌えじゃねえか、あきちゃん!!
いかにも女子高生らしい声質で、これを間近で聴けるとはありがたい。たぶん、私は相当な幸せ者なのだろう。
どうも時計周りに歌うようだが、次の私は固辞する。いまは歌う気分じゃない。
で、次はOg氏が沢田研二を歌う。Og氏は歌うのが好きそうで、実際うまい。しかし和田女流初段は沢田研二を知らないという。
大野七段「じゃ、タイガースは?」
和田女流初段「……」
タイガースはともかく、沢田研二を知らないとは、昭和も遠くなりにけり、だ。これじゃあ、ひし美ゆり子はもはや、歴史上の人物である。
次は大野七段の番だが、「同期の桜」を誰かと歌いたいというので、却下。しかも主宰者なので、飛ばされた。
M君が「将棋が指したい」と言う。M君、Kaz氏に平手で負けて、欲求不満が募っているらしい。それを将棋で解消するのがさすがである。Og氏が席を移って、将棋が始まった。
私は大野七段に促され、和田女流初段に食事会の話をする。答えは「応」で、まずはめでたい(?)。ただし用心棒として、こちら側にはHon氏、和田女流初段側にはHanaちゃんが付くことになった。まあ、そうなるであろう。
私は和田女流初段からメールアドレスを聞きたいが、周りがうるさくて、よく分からない。結局メアドは、第三者を介して、になってしまった。
どうにもまだるっこしいが、半歩前進であろう。
Ok氏はサザンの歌を表現力豊かに歌い上げた。早くも酔っぱらっているようだ。
Hanaちゃんが歌う。中1とは思えぬ大人びた歌いっぷりで、姉妹ともども将来が楽しみである。
Minamiちゃんが歌う。ラララ~
Minamiちゃん、この歌い方は懐かしき「アンニュイ」である。
Kun氏、Shin氏が歌う。性格と同様、穏やかな歌声だ。これが将棋になるとしぶといから始末が悪い。

Fuj氏が突拍子もない声を上げる。聞くと、先日当ブログにコメントをくれた某氏が、Tod氏だったという。
……。Tod氏、当ブログにしばしばコメントをくれるのはいいが、ハンドルネームをコロコロ変える。それを注意したこともあるのだが、Tod氏は聞く耳を持たない。
しかし今回のそれは、いままでのハンドルネームと関連性がなく、相当に罪が重い。私は全くの別人だと思っていた。新規の読者がコメントをくれたとよろこんだのに、とんだ「ぬか」だったわけだ。当人からの申告がなければ、別人と誤解したままだった。
Tod氏、もうコメントはくれなくていいよ。
私は席は移動しないほうだが、このままでは和田女流初段が息苦しかろう。Minamiちゃんと席を替わった。
小学生君が歌う。これが米良美一のような美声で、室内が騒然となった。
これは小学生君、将来その道に進むのもいいかもしれない。
W氏が浜田省吾の「マネー」を歌う。氏の十八番で、これを聴かないと年が明けないというやつである。採点は89点で、本日最高だった。
現在の「対局者」は、和田女流初段対M君になっている。さすがの将棋バカぶりで、これには大野七段も苦笑い。でも一瞬真顔に返って、「でもこのくらいじゃなきゃいけませんネ」と言った。
カラオケも終盤になり、まだ唱っていないのはShin氏と私のみ。Shin氏がチェッカーズを歌い、私も曲を入れる。
私が歌うは「ロボット刑事」。この主題歌がなかなか名曲なのだ。人前で歌うのは初めてだが、まずまずだった。採点は83点あまり。ちょっとメリハリをつけすぎた箇所があったので、減点の理由は分かった。次回は86点ぐらいいく自信がある。
最後はHanaちゃんが締めて、3時間のカラオケ忘年会は終了した。
私たちの間では、カラオケは特別なときにやるもの、という認識があるが、割と手軽にできる。来年からは放課後の食事会にカラオケを利用するのもいいかもしれない。
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26日未明に見た夢

2014-12-28 00:12:03 | 
26日未明に見た夢の内容を記しておこう。
場所はどこかの無国籍料理店で、私と大野八一雄七段、W氏とで、4泊5日の東北旅行中だった。このメンバーなら植山悦行七段やFuj氏も登場しそうだが、いなかった。
「3人旅の4泊5日旅行」という設定は、前夜ビデオで観た旅行番組と同じで、それが頭の中に残っていたようだ。
私たちは何か奇妙な大盛りメニューを頼んだのだが、大野七段はお手洗いに行っている。戻ってきたので話したら、「それでいいよ」とのことだった。そこで目が覚めた。
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今年最後の大野・植山教室(後編)

2014-12-27 00:04:31 | 大野・植山教室
米倉涼子結婚の報には、ひっくり返った。

(24日のつづき)


以下の指し手。△2八金▲2六玉△2七金打▲3六玉△4四桂▲同馬△3七金▲同玉△3六歩▲2六玉△2五銀▲1七玉△2六角▲同馬△同銀▲同玉△2五歩▲3六玉△3五歩(投了図)
まで、一公の勝ち。

本局ここまで、Hanaちゃんは全敗。私も1勝止まりで、冴えない者同士の戦いだった。
私はまず、△2八金と打つ。先手玉に迫るにはこれしかない。▲3六玉は△2七角で詰むので▲2六玉だが、続く王手は△2七金打しかなく、クサッタ。トドメの金2枚を早くも使ってしまい、ここでは諦めていた。
▲3六玉に、馬の威力が強いので、とりあえず△4四桂。▲同馬に私はまた考える。
角銀では先手に迫る手はなく、代わる王手は△3七金しかない。しかし、さっき打った金を桂と刺し違えるのは相当な抵抗がある。一応読んでみるが、▲同金は△2五銀以下簡単なので、▲同玉の一手。そこでA△4八銀不成▲同玉は全然詰まない。だが読み直すと、素朴にB△3六歩と打って、結構手が続くのだ。あれっ…? これ、詰んでるんじゃないか?
こんなうまい詰み筋があるのかと、私は半信半疑で△3七金と取る。もっとも以下は、ノータイムで指した。
▲2六玉に△2五銀。ここ△2五歩と節約すると、▲1七玉で詰まない。もったいないようでも、銀を使ってしまう。以下先手の馬を消して、今度は△2五歩が打てた。
△3五歩で、Hanaちゃんが投了。以下は▲同玉△2六角▲3六玉△2四桂までの詰み。カナケなしの収束とは創作したようで、ずいぶんシャレている。
ただし△3五歩は回り道で、すぐに△2四桂▲3五玉△2六角で詰んでいた。△2八金から数えて、21手詰だった。
自分で詰ましておいて言うのもヘンだが、詰むとは思わなかった。もし逆の立場だったら、逆上しているところである。
しかしHanaちゃんは割と平静で、淡々と感想戦を行う。このあたりは見習いたいところである。
最初に戻り、私は△3九銀と打ったが、ここは△2六歩だった。以下▲3八玉△2七角▲3九玉で足りないと思ったのだが、Hanaちゃんの指摘は違う。以下△2八銀!▲同玉△1七銀!で詰むのだ。これは…。どうも、Hanaちゃんのほうが強いと思った。
もっともHanaちゃんも、△3五同金に▲同馬が早まった。金を取る前に、一本▲2四歩と叩くべきだったのだ。
これを△同玉は詰むので△1三玉とよろけるが、そこで▲3五馬と金を取れば、今度こそ先手の上部が厚く、先手が勝っていた。
実は△3五同金と取ったときに▲2四歩があると思ったのだが、考えると相手にバレそうなので、サッと指した。ここが私のズルイところだ。
つまり終盤は、形勢が二転三転していたことになる。ここがアマ同士の戦いらしいが、だからこそ面白いともいえる。
右の和田あき女流初段-Kaz戦は、入玉の泥仕合の末、Kaz氏の勝ち。きょうのKaz氏は植山悦行七段に角落ちで勝ち、M奨励会1級と和田女流初段に平手で勝った。今年最高の1日だったのではないだろうか。
むろん私もそうで、今年最後の1局で、会心?の寄せを見せられた。この局面を作ってくれたHanaちゃんには、心からお礼を申し上げます。

さて、これで今年の「大野・植山教室」は終わり。もう少し指したかったが、きょうはこのあと、忘年会がある。
今年は香1本強くなりたかったが、己の努力不足もあって、叶わなかった。来年はもう少し勉強したい。
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