一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

倉敷藤花戦は、山田久美姐さんが挑戦権獲得!!

2014-09-30 00:19:04 | 女流棋士
29日はフジテレビ系「金田一耕助VS明智小五郎 ふたたび」を観た。今回は怪人二十面相も登場するというので注目していたが、これが意表を衝く配役。私は思わずニンマリしたが、この理由が分かる人は、私と同年代だ。

きのうの倉敷藤花戦・山田久美女流三段と貞升南女流初段の挑戦者決定戦は、山田女流三段の勝ち。25年ぶり、2度目のタイトル挑戦を決めた。
…と世間では言われているが、山田女流三段が最初にタイトル戦に登場した第12期女流王将戦の経過を見ると、1990年2月28日にリーグ最終局が行われ、ここで山田女流初段が蛸島彰子女流五段に大逆転で勝利し、林葉直子女流王将への挑戦権を獲得した(ちなみに三番勝負の開幕は4月1日)。よって厳密には、「24年7か月ぶりのタイトル挑戦」とするのが正しいと思う。
本局の経過をざっと見ると、山田女流三段の先手で、貞升女流初段の一直線棒銀となった。そこを山田女流三段が穏やかに収め、中飛車に振る。結果的に対抗形になったが、指しなれない?振り飛車を、山田女流三段は巧妙に進めた。
対して貞升女流初段は大作戦負けに陥り、中盤では何を指したいんだかよく分からないところがあった。理路整然とした指し手に定評がある貞升女流初段にしては、珍しいことだった。
山田女流三段の指し手は終始手厚く、徐々に優勢を拡大。収束も見事だった。
ちなみに山田女流三段の師匠は西村一義九段。西村九段も1969年に王位戦の挑戦者になったあと、18年の時を経て棋聖戦の挑戦者になったことがある。「長いことお久しぶり」が得意な師弟なのだった。
山田女流三段は、本局の勝利で女流三段後120勝となり、女流四段に昇段した。また47歳での登場は、関根紀代子女流六段の46歳を抜いて最年長記録となる。
待ち受ける甲斐智美倉敷藤花は、いまや男性棋士を普通に破る強豪だが、山田新女流四段にももちろん勝機はある。三番勝負では大暴れしてもらいたい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

きょう29日は、山田久美女流三段VS貞升南女流初段戦!!

2014-09-29 00:18:26 | 女流棋戦
日付変わってきょう29日は、倉敷藤花戦の挑戦者決定戦がある。対局者は、山田久美女流三段と貞升南女流初段。
トーナメントプロなら誰だって挑戦者を目指しているから、挑戦の可能性は等しくあるわけだが、それにしたってこの2名が勝ち上がってくるとは、誰も思わなかったのではないだろうか(失礼)。競馬なら万馬券だ(本当に失礼)。
そこで今期の倉敷藤花戦を見ると、まず、挑戦最有力の里見香奈女流二冠の休場があった。そしていくつかの番狂わせがあった。清水市代女流六段が渡部愛女流初段に敗れ、中井広恵女流六段が竹部さゆり女流三段に敗れ、矢内理絵子女流五段が熊倉紫野女流初段に敗れ、上田初美女流三段が長沢千和子女流四段に敗れた。倉敷藤花戦は横一線のトーナメントだからこの類はままあるが、それでも今期は多かった。また、奨励会員の参加がないのも大きかった。
もっとも山田女流三段も貞升女流初段も、ここまで実力者を撃破してきている。すなわち山田女流三段は中村真梨花女流二段、本田小百合女流三段。貞升女流初段は岩根忍女流二段、千葉涼子女流四段、村田智穂女流二段である。2人とも、挑戦者決定戦に進出するにふさわしい活躍をしたのは間違いないのだ。

さて本局、山田女流三段が勝てば、25年ぶりのタイトル戦出場。貞升女流初段なら、もちろん初挑戦となる。
私は両者を等しく応援したいが、心情的には、往年の美少女・同年代の山田女流三段を応援したい。両者は生粋の居飛車党なので、本格的な戦いを見せてくれるだろう。どちらも悔いのない戦いをしてください。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

9月26日の検索キーワード

2014-09-28 00:06:33 | プライベート
「gooブログ」では何か月かに一度、「アクセス解析」の無料お試しを行っている。現在その期間中で、いろいろなデータが確認できる。きょうはその「検索キーワード・トップ20」9月26日集計分を記してみよう。といってもPV数が少ないので、述べ20人が検索したワードと考えたほうがいいようだ。
なお、「→」は私のコメント。

1.大沢一公(5PV)
2.一公(4PV)
3.和田あき 将棋(2PV)
4.川棚 夢うさぎ(2PV)
→川棚は長崎県「あんでるせん」の最寄り駅。「夢うさぎ」はその近くにある古民家喫茶店である。
5.一公の将棋雑記(2PV)
6.ニシムタ 宏美(2PV)
→ニシムタは鹿児島を中心に展開するホームセンター。これが「宏美」となぜ一緒に検索されるのか分からない。
7.有坂来瞳 ハーフ(1PV)
→有坂来瞳と船戸陽子女流二段は似ている、と書いたことがあるから、ヒットしたものだろう。
8.峰えりか 引退(1PV)
→峰えりかと松尾香織女流初段は似ている、と書いたことがある。
9.渡辺直美似AV女優(1PV)
→渡辺直美と島井咲緒里女流二段は似ている、と書いたことがある。
10.渡部愛 将棋(1PV)
11.谷川九段引退(1PV)
12.船戸陽子(1PV)
13.将棋 一公(1PV)
14.桂馬(1PV)
15.桂扇生(1PV)
→桂扇生師匠には、かつて「将棋寄席」に上がってもらっていた。
16.熊本 花魁道中(1PV)
→昨年のゴールデン・ウイーク旅行で拝見した。
17.芹沢博文(1PV)
18.桐谷広人 見た(1PV)
19.宮古島 勝っちゃん(1PV)
→宮古島・吉野海岸近くの駐車場経営者。地元ではけっこう有名らしい。
20.一公 将棋(1PV)

以上20コ、けっこう私の名前が検索されている。ご期待に沿えず、申し訳ありません。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

石高澄恵女流二段は……に似ている。

2014-09-27 20:24:52 | 似ている
きょう9月27日は羽生善治名人と石高澄恵女流二段の誕生日。おめでとうございます。

羽生名人は昭和45年生まれ。中学生で棋士デビューした羽生名人も、早44歳である。私も歳を取るわけだ。
以前「将棋ペン倶楽部」に投稿があったのだが、羽生名人の生年月日「S45・9・27」を足すと「81」になり、将棋盤のマス目と同じになるという。しかもそれぞれが9の倍数というおまけ付きで、羽生名人はまさに将棋の星の下に生まれてきたのだった。
話変わって、40代の瞬間最多タイトルは、大山康晴十五世名人の47歳5冠(!!)。羽生名人は現在4冠だが、先日は王位を堅守し、いまだに全盛時の棋力を維持している。大山十五世名人はあらゆる記録を保持しているが、私見では、「47歳5冠」が最も価値があると思う。
羽生名人がこの記録を破るかどうか、注目したい。

石高澄恵女流二段もお誕生日。その石高女流二段は、コント赤信号の小宮孝泰に似ていると思う(ああ、失礼!)。以前記した、「石橋幸緒さん≒さかなクン」に続き、2組目の「女流棋士≒男性」である(本当に失礼!)。
小宮孝泰は1956年3月11日、神奈川県生まれの58歳。1977年ごろ、渡辺正行、ラサール石井と「コント赤信号」を結成。以降漫才ブームに乗って、一世を風靡する。
ソロでの活動では渡辺正行やラサール石井に及ばないイメージがあるが、どうしてどうして、小宮孝泰も俳優や声優で、数々の出演歴がある。
私が最も印象深いのはテレビ朝日「相棒」で演じた落語家の犯人役で、このときは小宮孝泰の落語がうまく、彼を本職の落語家と間違えたほどだ。
調べてみるとそれも道理で、小宮孝泰は大学時代、落語研究会に所属していたという。
ちなみにそのときの「相棒」は、Season1の第3話で、相棒の初期の初期だった。相棒の開始からこれだけの佳作を発表するとはさすがに、後の人気シリーズを暗示するものだった。
石高女流二段と小宮孝泰は、メガネ姿と顔の輪郭が似ていると思う。どちらも現在はベテランの味。今後も存在感を示してほしい(石高女流二段には、ホントに失礼しました)。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

衝撃の結末(後編)

2014-09-26 21:00:44 | 大野・植山教室

以下の指し手。▲3一飛△8九飛

私は▲3一飛と打ったが、悪手。▲8二飛の直接王手がよかった。これに後手がどう応じても、先手指せる。
Fuj氏は△8九飛。私は相手の受けの手ばかりを考えていたので、思わぬところから王手が飛んできて、びっくりした。
これに▲8八銀は△7六金で生きた心地がしないので合駒をするが、▲8八銀打では詰めろが解けるし、▲8八桂は弱い。終盤でこんな軟弱な手を指していてはダメだ。
そこで玉を引く手を考えると、意外にもこれで耐えている気がした。問題は▲7八に引くか▲9八に引くかだが、7八は後の香取りが残る。それで9八か。▲9八玉△8七銀▲8九玉△9七桂は、▲同角があり先手勝ち。働きの弱い角が、ここで一働きしている。
では△8九飛は悪手ではないか。▲9八玉なら先手勝ちだ。リーグ戦優勝だ。対Fuj戦の勝率5割だ。しかし…Fuj氏ともあろう猛者が、こんなココセみたいな悪手を指すか? 何か絶妙の詰み筋があるんじゃないか?
私は疑心暗鬼を生じてチェスクロックを見る。と、「27」になっていた。
何だこの数字は? 私は秒読みになっているはずだが、まだ27秒残っているのか? あ? これが全部なくなってから、秒読みなのか? あれ? この数字は増えていくのか?
とりあえず指さなきゃ、▲9八玉、タン!
「あ…」
とFuj氏がつぶやく。チェスクロックを見ると、「End」が表示されていた。
ああん!? 時間切れ!? おいおい冗談じゃねーよ、アアーーン!?
私たちの周りに、何ともいえない空気が流れる。「味悪いな…」と誰かがつぶやいた。
「△6三歩だったですかね…」
数秒の沈黙の後、Fuj氏がつぶやく。△8九飛に代えて△6三歩でしたか、ということだ。調べてみると確かに、それで先手が悪かった。もっとも私が時間切れになり、Fuj氏が勝ったのだから、この感想は本質的に意味がない。
いやそれにしても、ここで切れ負けしますか…。もう、よほど帰ろうかと思ったのだが、まだ大野八一雄七段から指導対局を受けていないので、帰るわけにいかない。
その大野七段はあらかた指導対局を終えており、私とは1対1の対局になった。
しかし私は前局のショックをひきずり、対局どころではない。前局の変化を頭の一部で反芻しつつ、駒を進めた。
私は▲6五の位を取り、十分。しかしそれで満足していたら、大野七段は△6二銀~△6三銀と組み換え、△6四歩と合わせてきた。何とこれで、6五の位を支えきれない。
以下は中央からじわじわと押され、中押し負けとなった。
感想戦で私自身が述べたが、6五の位を取った後、さらに▲7五歩と突っかけて、こちらの位も取るのだった。以下▲7六銀~▲6七金とすれば、盤石の態勢になる。
中盤の入口までの構想はよかったのに、それを活かせなかったのが、残念だった。
時間があるので、大野七段に1局目の二枚落ちの将棋を見てもらう。
「私はここで△2四歩と突いたんですけど、△4一桂と打つべきでした」
「当然でしょ」
「……。終盤、私は△8九金としたんですけど、△6九飛成とすべきでした」
「当然でしょ」
「……」
私たちアマはうんうん苦しみながら最善手を探すが、プロには一目なのだった。
アマ強豪のIi君がヒマそうなので、私と対局をする。もちろん私が先手で、相居飛車の将棋になったが、序盤で不急の▲4八銀を指したため、後手にだけ飛車先の歩を交換され、面白くなかった。
ところがここでW氏からコールが入り、Ii君は別の人とリーグ戦を指すことになった。
今度は私がヒマになったがそこはよくしたもので、先ほど訪れたOg氏と指すことになった。
Og氏は元奨励会初段の強豪で私など相手ではなく、実際私はOg氏に2つか3つしか勝ったことがない。それなのになぜかOg氏は、私を評価してくれている。
私の先手で、矢倉になった。△6四歩と突いたので急戦かと思いきや、持久戦になった。
力戦型になり、「40年前の将棋ですね」とOg氏がつぶやく。中盤までそこそこ指せると思ったが、そこは実力の差が出て、徐々に私が悪くなった。
だが、ここで決められる…と負けを覚悟した局面で、Og氏がことごとく緩手を指してくれ、気がついたらいい勝負になっていた。
最後△7五金の王手馬取りに、私が▲6七玉と引いて、Og氏が投了。まだ一山も二山もあると覚悟していたのでビックリしたが、こっちも疲労困憊だったので、あえて踏み込まなかった。
大野七段が感想戦に付き合ってくれたが、投了以下は何と、私の負けになった。
私は負け将棋を拾ったわけだが、Fuj氏との将棋で痛い敗戦を喫しているので、あまり喜びがない。
そのFuj氏はIi君と対局し、見事勝利を収めたようだ。いまや大野・植山教室最強のIi君を倒すとは、さすがにFuj氏である。
時刻は7時をとっくに過ぎ、さすがに教室もお開き。私はリーグ戦11勝止まりだったが、対局数も少なかったし、もう優勝は諦めた。

夕食は「とん喜」で。参加者は大野七段、W氏、Og氏、Fuj氏、私。私以外はこの時間帯のレギュラーメンバーだ。
私は、将棋は負ける、私生活はボロボロで、とても食欲がないのだが、私はとん喜定食(トンカツ定食)を平らげる。もうどうしようもない。
食後はガストで、四方山話に花を咲かせる。W氏はいろいろ腹案があるようで、聞いていて楽しい。20年前の私だったら、私もいろいろ企画を出しているところだが、いまの私にその余力はない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする