白石勇一の囲碁日記

囲碁棋士白石勇一です。
ブログ移転しました→https://note.com/shiraishi_igo

お知らせなど

2019年05月17日 15時32分23秒 | 仕事・指導碁・講座
皆様こんにちは。
更新休止期間がさらに長引いています・・・。
今取り組んでいる案件が今月末には片付く予定なので、もうしばらくお待ちください。
さて、今回はお知らせが2つあります。

○「目算ナビゲーター白石勇一」、最終回
30回に渡って週刊碁で連載したきた講座が、今週ついに最終回を迎えました。
最終回はこれまでの総まとめとなる内容です。
皆様、ぜひご覧ください。
・・・本当は週の始めにお知らせするべきでしたが、ずいぶん遅くなってしまいました。

地の数え方の基本から始まり、最終的には目算、形勢判断を実戦でどう役立てるかというところまでお話ししました。
キーワードは「碁を楽に打つ」でしたが、いかがでしたか?
ぜひご感想をお聞かせください。

○「上達の約束」講師に
上達の約束」にて講師を務めることになりました。
担当は五反田教室(白石囲碁教室と同じ会場)です。
レッスンは5月22日から、毎週水曜日19:00~22:00の間で行います。
システムについては上達の約束ホームページをご覧ください。

ちなみに、先日は普段のレッスンとは別に「午後の上達」というイベントがありました。
参加者は講師4人に代わり代わりに講座や指導碁を受けられるという、密度の濃いイベントです。





大盤解説と指導碁の写真です。
なんだか私も楽しそうですね。
もっとも、カメラに気付いているとガチガチに硬くなりますが・・・。
次のイベントも楽しみです。


さて、久しぶりですから碁の話もしましょうか。
最近は他の棋士の対局をじっくり見る余裕がありませんが、幽玄の間で中継される棋譜などには目を通しています。
その中でも印象に残ったのは、なんと言ってもこの場面です。



1図(実戦)
本因坊戦第1局、河野臨挑戦者(黒)-本因坊文裕です。
白△と打たれた場面、黒Aの切りが成立するかどうかが焦点です。
赤丸のあたりにしか目が行きそうにありませんが・・・。





2図(実戦)
黒△が素晴らしい手でした。
部分的には白Aと切られるとただ取られなので、これはなかなか気付きませんね。
○の地点から矢印の方向に戦いが進むので、その先にあらかじめ落とし穴を設置したということです。
シチョウ当たりと似ていますが、レベルは段違いですね。





3図(実戦)
その後、さらに黒△と出たのがトドメの一撃でした。
やはり白Aと切られて取られのようですが、ここまでくればカラクリは私にも見やすいです。





4図(参考図)
白1、3には黒4から中央を逃げ出し、黒12まで一本道です。
次に黒Aと打てば白△が全滅、黒Bと打てば白×が全滅ですね。

さすが河野挑戦者、鮮やかに決めました。
本因坊戦も名勝負となる予感がします。
コメント
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