北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

ヘリコプター搭載護衛艦しらね、母港舞鶴基地にて除籍の前日に憩う

2015-03-31 23:08:52 | 北大路機関特別企画
◆しらね、年度末特集
 2014年度も本日限り、明日より新年度の始まりです。そこで本日は先日除籍されたヘリコプター搭載護衛艦しらね、夜景を。

 ヘリコプター搭載護衛艦しらね、遂に除籍され蒸気タービン艦や従来型ヘリコプター搭載護衛艦は最後の一隻となりましたが、舞鶴にて、懐かしいヘリコプター搭載護衛艦はるな、除籍の前日と同じく、その最後の夜を小樽行フェリーの運航される前島埠頭より撮影してまいりました。

 月夜と星空が広がる日本海沿岸の京都府舞鶴、しかしこの日は日本海沿岸に雪雲が広がり、事実この写真を撮影した十五分後には雪が飛び始める程、日本海は雪が降りやすいという印象はありますがこの時期の雪は中々ないとのことで、しらね、除籍されたくない、と涙のような天候で、感慨深い印象が忘れられません。

 さて、今年度最後の記事はヘリコプター搭載護衛艦しらね、昨日のヘリコプター搭載護衛艦くらま、に続く掲載でしたが、今年度、書きたかったこと、書けなかったこと、色々と山積しています、来年度はやはり記事作成時間は年々余裕がなくなるのですが最大限の記事を作成しますので、どうぞよろしくお願いいたします。

北大路機関:はるな
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
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ヘリコプター搭載護衛艦くらま、神戸港近海練習航海部隊の夜景撮影

2015-03-30 23:41:50 | 海上自衛隊 催事
◆くらま、年度末特集
 いよいよ年度末、本日は先日撮影しました護衛艦くらま夜景を紹介しましょう。

 神戸港へ近海練習航海部隊基幹として入港しましたヘリコプター搭載護衛艦くらま、そのポートターミナル停泊の様子を神戸大橋と対岸から撮影しました、電燈艦飾は行われていませんがポートターミナル周辺は街灯も多く、小型三脚にて理想的な停泊の夜景を撮影出来ます。

 2014年度もあとわずか、様々な自衛隊関連行事を撮影出来まして、師団旅団行事では第5旅団や第15旅団行事へ展開し全国の師団旅団行事をかなりまわりましたし、呉地方隊大阪湾展示訓練は雨天取りやめとなりましたが、舞鶴展示訓練や幹部候補生学校卒業式等を撮影できました。

 ご縁も多く、一期一会と歓声と勧交を交わした同好の方と、ひょんなところで再開し何度もお話しの末に一杯酒杯を交し合う中となった方や、自衛隊関連行事を通じての貴重な時間を頂きました。重ねて、来年度もこうしたご縁が続くことを、また新しい縁を、と思うところです。

 今年度は、OCNブログサービスの終了とGooブログへの移転という一大変革を行い、他方で、零時を境界としまして、限られた時間のなかでのWeblogの記事作成を行い、この時間を充分捻出できない多忙の中、多くの誤字脱字や認識不足等をそのまま露呈しまして、この点あお恥ずかしく、またお詫びしますしだい。

 こうしたWeblog北大路機関ではありますが、Gooブログ210万のWeblogにおいて先日は50位、概ね100位前後の来場者を維持していますのは、重ねて読者の皆様のおかげさまでありまして、今後可能な範囲内でご期待に沿う事が出来るよう、記事の作成と写真の蓄積を継続いたしますので、どうぞよろしく。

北大路機関:はるな
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平成26年度第2回護衛隊群米国派遣訓練 第3護衛隊群グアム方面派遣

2015-03-29 23:00:07 | 海上自衛隊 催事
◆第3護衛隊群即応態勢へ練成
 海上自衛隊は平成26年度第2回護衛隊群米国派遣訓練として、イージス艦あたご等艦艇4隻派遣中です。

 この訓練は第3護衛隊群司令眞鍋浩司海将補を指揮官として、護衛隊群戦術技量及び部運用能力向上を目的とし、第3護衛隊群即応態勢へ練成として行われるもので、護衛艦隊を構成する護衛隊群四個のそれぞれ即応態勢・高練度待機態勢・基本練成態勢・整備補給態勢、の四段階のローテーションの一環で行われます。

 訓練実施海域は我が国からグアムまでの海空域とグアム島であり、対空戦や対潜戦及び対水上戦等を実施、自衛艦隊からは護衛艦ゆうだち、まきなみ、あたご、訓練支援艦くろべ、の四隻が派遣され、支援へ第91飛行隊隷下の固定翼多用機UP-3Dが2機、飛行隊長芳賀良哉2佐指揮のもと派遣されています。舞台は3月23日より4月4日まで訓練を実施するとの発表でした。

 この訓練はグアムにおける米軍施設などの協力を受け実施され、同時に日米共同訓練Multi-Sailへの参加も予定、米海軍からは第15駆逐隊がこの訓練へ参加、ミサイル駆逐艦や潜水艦及び航空機が加わるとのこと。第3護衛隊群は、第3護衛隊のヘリコプター搭載護衛艦しらね、が除籍され新しくヘリコプター搭載護衛艦ひゅうが、が編入された直後ですが、即応態勢に向け訓練を進めています。

北大路機関:はるな
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対領空侵犯措置任務と増大する緊急発進へ、量的強化の必要性Ⅶ JAS-39のリース運用

2015-03-28 22:57:33 | 防衛・安全保障
◆JAS-39のリース
 JAS-39についてスウェーデンでの運用と輸出の実績について前回紹介しました。

 すると、近代化改修が継続的に行われるのか、JAS-39のスウェーデン空軍での運用が、更にスウェーデン空軍が浮ける脅威に対応した戦闘機改修の必要性が低下するのであれば、これが鈍化し、第一線戦闘機としての能力を改修が行われないことで喪失する可能性があります。そして予備部品枯渇の心配さえある。

 ただし、本論のタイトル、緊急発進の件数増大に対応する、という当初の視点に立ち返りますと、まずは航空自衛隊がF-35戦闘機の配備までの期間を補う航空機とする、いわば高級手kな配備を行うのではなく暫定戦闘機に充てるという枠内で考えますと、多少難点は緩むかもしれません。

 具体的には40機程度をリースし、分散運用を想定しつつ那覇基地か嘉手納基地に配置する、ということ。整備器材などもリースしますし、その分散運用を必要に応じ戦闘機を飛行させ車両は勝連基地や那覇軍港から輸送艦により離島の基地へ運ぶという選択肢も考えられるところ。

 実際、スウェーデン空軍にはリース待機の機体として運用していないJas-39は40機程度あります、分散運用を訓練運用を考えた場合、40機でも5カ所、10カ所で運用できるでしょう。15機のリース費用が10年間で6億ドル程度、40機を10年間リースした場合16億ドル、年間に割れば170億円前後となる。

 ただ、リースを戦闘機輸出の中枢に置いた機種はあまりありませんし、例えばJAS-397と同世代戦闘機という意味から比較されるF/A-18EやEF-2000戦闘機等を見ますとリースという実績や売込みそのものが行われていません。このあたりもJAS-39の特殊性を際立てています。

 リース料金だけでこれだけというのは、その分F-35戦闘機の新規調達に影響が出ますから、非常に大きな負担ではありますが、一定期間リース後は低い費用で買い取る選択肢もあります。すると、JAS-39を調達し運用することとなりますし、リースを継続中に評価が高いならば、新規に調達する際リース機を契約解除し購入へ変更することも出来るでしょう。

 2016年より10年間リースした場合、2026年まで運用可能です、ただ毎年F-35一機分以上の費用がリース料金で発生しまして、更にここに運用費用が重なります。また、全く別系統の整備基盤と補給基盤が必要になりますので全体として負担は大きい提案ですが、ある意味、最悪使い勝手が悪い場合は契約解除という選択肢もありますので、検討し調整する意味はあるかもしれません。

北大路機関:はるな
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平成二十六年度三月期 陸海空自衛隊主要行事実施詳報(2015.03.28-29)

2015-03-27 22:52:57 | 北大路機関 広報
◆自衛隊関連行事
 年度末の今週末、自衛隊関連行事は行われません。

 練習艦隊近海練習航海部隊は、くらま、しらゆき、せとゆき、が現在高知港に寄港しており、明日土曜日に高知港を出航しますので、お近くの方は足を運ばれて出航の様子を見るというのはどうでしょうか。また本日27日から日曜日まで鹿児島港へ、やまぎり、しまゆきが入港中です。

 既報の通りヘリコプター搭載護衛艦しらね、が舞鶴基地にて除籍されました。交代として護衛艦ひゅうが、が舞鶴へ配備されましたし、横須賀へは就役した新護衛艦いずも、が入港していますので、舞鶴基地週末一般公開や、横須賀軍港めぐり遊覧船からその雄姿を眺めるのもお勧めです。また、呉基地へシンガポール海軍エンデュアランス級揚陸艦レゾリューションが親善訪問中、ホストシップへ掃海母艦ぶんご、があたり、一般公開は行われませんが火曜日に出港予定です。

 近海練習航海部隊は、来週3月30日から4月1日まで佐世保へ、くらま、やまぎり、しまゆき、しらゆき、せとゆき、以上五隻が揃って入港します。来週佐世保を出航したのち、沖縄の中城へ、くらま、やまぎり、しらゆき、那覇へは、しまゆき、せとゆきが金曜日に入港予定です。

◆駐屯地祭・基地祭・航空祭
・今週末の一般公開行事はなし
◆注意:本情報は私的に情報収集したものであり、北大路機関が実施を保証するものではなく、同時に全行事を網羅したものではない、更に実施や雨天中止情報などについては付記した各基地・駐屯地広報の方に自己責任において確認願いたい。情報には正確を期するが、以上に掲載された情報は天候、及び災害等各種情勢変化により変更される可能性がある。北大路機関
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しらね除籍、35年間の歴史に幕 舞鶴基地にて自衛艦旗返納行事挙行

2015-03-26 23:24:14 | 海上自衛隊 催事
◆ヘリコプター搭載護衛艦しらね除籍
 海上自衛隊は昨日25日、舞鶴基地においてヘリコプター搭載護衛艦しらね自衛艦旗返納行事を挙行しました。

 しらね型ヘリコプター搭載護衛艦一番艦、海上自衛隊初のシステム艦として就役した護衛艦しらね、はシステム艦としての能力を活かし第一護衛隊群第51護衛隊、第一護衛隊群直轄艦、第1護衛隊群第1護衛隊等横須賀での任務を経て、初のヘリコプター搭載護衛艦はるな、の除籍を受け舞鶴を母港とし、第3護衛隊群第3護衛隊の中枢艦として日本海の守りについてきました。

 海上自衛隊ヘリコプター搭載護衛艦は、背負式の5インチ砲を前部に配置し後部に長大な飛行甲板を有する秀麗な艦容から世界でも多くのファンをもち、加えて永らく横須賀基地を母港としていたことからアメリカ太平洋艦隊旗艦ブルーリッジとの姉妹艦ともなり、観艦式では10回に渡り総理大臣座乗艦を果たし、日本を象徴する護衛艦として君臨してきました。大型哨戒ヘリコプター3機を集中運用する航空機運用能力と、システム艦としての指揮統制能力は護衛艦隊の基幹艦ともなり、その能力が我が国防衛へ果たした役割は計り知れません。

 三原山噴火災害、阪神大震災、三宅島噴火災害、東日本大震災、実任務での活躍も大きく、現役期間実に35年、進んだ海原は総航程実に79万マイル、惜しまれつつも同日のヘリコプター搭載護衛艦いずも就役と共に、日本海防衛の象徴という大任を後任のヘリコプター搭載護衛艦ひゅうが、へ託し甲斐艦長より堂下総監へ自衛艦旗を返納、除籍されました。なお、現在第3護衛隊群は眞鍋群司令を先頭に新年度からの即応態勢へ向けた平成26年度第2回護衛隊群米国派遣訓練へ派遣中です。

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対領空侵犯措置任務と増大する緊急発進へ、量的強化の必要性Ⅵ 戦闘機作戦支援機能

2015-03-25 21:55:00 | 防衛・安全保障
◆戦闘機を支援する機能 
 島嶼部防衛に有利というJAS-39の特性を前回紹介しましたが、JAS-39は、整備車両群を、例えば輸送艦おおすみ型で輸送する場合、航空自衛隊の既存航空機よりも柔軟に対応可能です。

 おおすみ型輸送艦では、トラックと警備車両の搭載能力から4個飛行班分、最大で5個飛行班分の車両を弾薬や燃料と警備車両と共に輸送可能で、エアクッション揚陸艇LCACをのべ3隻の往復で揚陸することが可能です。輸送艦には2隻搭載されていますので、一時間半程度で揚陸完了、というところ

 実際には、上記空港を持つ島嶼部へまず輸送艦以外のヘリコプター部隊により空港警備部隊、陸上自衛隊の警備支援部隊とともに空輸し、飛行場と港湾を確保、続いて輸送艦からトラックを揚陸することで、一隻の輸送艦は4カ所から5カ所の飛行場を基地とする必要な資材を輸送できます。

 輸送ヘリコプターによって分散運用することも可能ですから、南西諸島での運用の場合、九州の春日ヘリコプター空輸隊か沖縄の那覇ヘリコプター空輸隊のCH-47輸送ヘリコプター、場合によっては第15旅団のヘリコプター隊を動員すれば、短期間の運用に必要な機材も輸送でき、南西諸島20の飛行場を潜在的に基地化できる、ということ。

 利点満載に見えるJAS-39ですが、実は大きな問題を有しています。スウェーデン空軍向けの機体として開発されたJAS-39は200機以上が生産されましたが、スウェーデン空軍の戦闘機定数が削減へ転じており、新規製造よりはスウェーデン空軍の余剰機をリースとして運用する体制が新造機の大きなライバルとなってきました。

 そして輸出はJAS-39,以前のJ-37と比較し健闘していまして、スウェーデン空軍に加え、南アフリカ空軍とタイ空軍が導入、ブラジル空軍が導入を決定、リースではハンガリー空軍とチェコ空軍が借り受け、スイス空軍が検討中となっています。かなりの健闘ですが、リース以外の輸出実績は約40機、輸出決定が36機、検討中が制約となった場合此処に22機が加わるのみで、絶対数としては大きくありません。

 ここにスウェーデン空軍の戦闘機数削減が加わりますので、近代化改修は機数で費用を割る場合、その改修費用を開発費で分割した場合かなり割高となってしまう可能性があるのです。そしてスウェーデン空軍は現在のところ戦闘機部隊の増強は検討していません、この点に近代化改修の度合いや運用基盤の微妙な不確定要素が存在する、ともいえるでしょう。

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近海練習航海部隊くらま、やまぎり、しらゆき、神戸港入港 PowerShotG-16撮影速報

2015-03-24 12:25:00 | 海上自衛隊 催事
◆練習艦隊、25日まで神戸へ
 江田島を出航しました練習艦隊は、昨日朝に神戸港へ入港しました。

 神戸への入港は護衛艦くらま、護衛艦やまぎり、練習艦しらゆき、以上三隻が神戸港ポートターミナルへ入港し、阪神基地へ、しまゆき、せとゆき、の二隻が入港、客船ターミナルとして知られるポートターミナルへ五隻揃っての接岸が難しく、二か所に分かれての入港です。

 練習艦隊の神戸入港、多くの艦船ファンがカメラを並べ、歓迎式典では地元幼稚園の園児たちが軍艦マーチ等を演奏し歓迎式典を盛り上げました。近海練習航海部隊は大阪南港へ入港する場合もあり、今回の入港撮影へは遠く東京からも撮影に駆け付けた方がいる程の盛況です。

 近海練習航海部隊の幹部候補生課程修了者一行は、阪神大震災の痕跡が保存される神戸メリケンパーク震災メモリアル等を研修、艦隊では正午からは練習艦しらゆき一般公開が行われ、こちらも多くの見学者で賑わいました。練習艦隊は25日に神戸港を出航し、次の寄港地高知港へは26日に到着予定となっています。

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対領空侵犯措置任務と増大する緊急発進へ、量的強化の必要性Ⅴ 南西諸島民間空港20カ所

2015-03-23 00:05:00 | 北大路機関 広報
◆南西諸島民間空港20カ所 
 F-15は巨大な基地を拠点に遠距離へ展開してこそ、そしてJAS-39は複数基地へ分散基地へ分散してこそ、真価を発揮し得る、前回は此処まで。

 拠点基地からの運用以外、運用基盤を移転するには、例え数機であっても例えば空輸により展開する場合、非常に多い輸送機が必要になります、言い換えれば一旦整備基盤を立ち上げたならば飛行隊や航空団規模で運用できる強みがあるのですが、分散運用にはもともと向いていない、ということ。

 戦闘機としての能力の比較ですが、例えばJAS-39はF-15と比較し、空対空戦闘に展開すればレーダー性能などからかなり不利となり、レーダーや火器管制装置の近代化改修次第である程度対抗できる可能性はありますが、やはりJAS-39はF-15には航空戦闘にて対抗することは容易ではありません。

 しかし、運用を分散できますので奇襲により一挙に基地機能を喪失した場合F-15は、基地復旧を行うと共に別の飛行場を基地に転用させる際、非常に負担が大きくなるのです。しかし、JAS-39はF-15よりは必要な滑走路が短いことから半壊した滑走路でも無事な部分から運用できる可能性が残りますし、滑走路の短い工港を基地へ転用することも可能、となるのです。

 そしてJAS-39はAMRAAM運用能力がありますのでF-15が相手でもAWACSの支援が無い場合やレーダーが近代化改修されていない場合、対抗する事は出来るでしょう、油断すればF-15でも撃墜されることも考えられます、少なくとも超音速戦闘機がAMRAAMを投射してくる状況は相手にとり無視できません。

 運用基盤が最小限で展開できるという点は、運用飛行場に民間空港を多数応用できることを意味します。この意義はかなり大きく、例えば南西諸島における運用飛行場を念頭に示しますと、南西諸島は現在自衛隊が恒常的に運用する基地が那覇基地、必要に応じ運用できる基地が嘉手納基地と普天間基地です。このほかの飛行場は、緊急着陸以外展開に負担が大きい。

 対してJAS-39は運用できる基地となり得る飛行場について、種子島空港、屋久島空港、奄美空港、薩摩硫黄島飛行場、喜界空港、徳之島空港、沖永良部空港、与論空港、粟国空港、久米島空港、慶良間空港、南大東空港、北大東空港、伊江島空港、宮古空港、下地島空港、多良間空港、新石垣空港 、波照間空港、与那国空港、へ迅速に運用基盤を構築できる事を意味します。
北大路機関:はるな
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練習艦隊江田島出航、近海練習航海訓練・外洋練習航海訓練開始 PowerShotG-16撮影速報

2015-03-22 18:20:41 | 海上自衛隊 催事
◆旗艦くらま以下五隻出航
 練習艦隊近海練習航海訓練部隊と外洋練習航海訓練部隊が揃って昨日、江田島を出航しました。

 第65期一般幹部候補生課程修了者と第67期飛行幹部候補生課程修了者が乗艦する近海練習航海訓練部隊と外洋練習航海訓練部隊は、昨日1345時より江田島基地海上自衛隊幹部候補生学校を修了式ののちに護衛艦及び練習艦へ移動し、1415時より出航が始まりました。

 本年の近海練習航海部隊には、練習艦かしま、に代わりヘリコプター搭載護衛艦くらま、が練習艦隊旗艦として先頭を往き、くらま参加は2012年の外洋練習航海部隊旗艦以来の参加となりました。2010年には、ヘリコプター搭載護衛艦ひえい、が練習艦隊旗艦として近海練習航海へ参加しています。

 祝賀飛行も天候に恵まれ三年ぶりに実施でき、江田島は近年の海上防衛や旧海軍艦艇への関心の高まりを受け、多くの見送り客で賑わいました。江田島を出航した艦隊は山口県の瀬戸内は柱島の泊地にて他の練習艦と合流し、明日近海練習航海部隊は神戸港に入港する予定です。

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