北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

北大路機関2014年大晦日 本年もありがとうございました、来年もよろしくお願いいたします

2014-12-31 23:46:34 | 北大路機関 広報
◆大晦日2014
 本日は大晦日です。2014年も本日までとなりました。

 様々な出来事がありましたが、多くの読者の方に支えられWeblog北大路機関は今に至ります。

 なんとか本年もOCNブログサービスからgooブログサービスへの移転を乗り切り、毎日更新を継続できました。

 来年もよろしくお願いいたします。

北大路機関
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北大路機関の『自衛隊最新装備2014』 最新ミサイル・練習ヘリ・雪上車・哨戒機

2014-12-30 23:36:46 | 先端軍事テクノロジー
◆北大路機関は本年も最新装備を掲載
 北大路機関、毎年新装備を紹介していまして、本年も最新装備を撮影することが出来、ご紹介できましたのは幸い。

 新空対艦誘導弾XASM-3、空力特性試験用のダミー飛翔体ですが、本年岐阜基地航空祭において展示されました。ASM-1とASM-2の後継を目指す超音速ミサイルで、超音速対艦ミサイルは数多く開発されていますがXASM-3は超低空巡航性能を併せ持つもので、平成4年より研究試作を開始し平成22年より開発が本格化、一時期このダミーを搭載するF-2を撮影に幾度も岐阜基地へ足を運んだい事もいだしつつ、岐阜基地航空祭において撮影出来たもの。

 基地防空用地対空誘導弾、航空自衛隊が基地防空用に装備する81式短距離地対空誘導弾の後継装備として開発したもので、航空自衛隊では浜松基地の第2術科学校と千歳基地の高射教導群基地防空教導隊に装備され、間もなく全国へ配備が開始されます。81式よりも性能が大幅に向上し、巡航ミサイルや誘導爆弾といった従来の航空機などよりも小型の目標に対しても対処が可能な性能が盛り込まれました。

 11式短距離地対空誘導弾、師団戦術防空などに運用されている81式短距離地対空誘導弾の後継装備として開発されたもので、基地防空用地対空誘導弾はこの派生型、野戦防空任務を担う高射特科部隊へ新しく巡航ミサイル防衛任務が加えられるという運用への要請の変化を受け、小型目標への対処能力を向上させたもので、師団高射特科大隊には4セットと旅団高射特科中隊に2セットが配備されることとなります、高射教導隊と第15高射特科連隊へ配備開始となり、写真は第15高射特科連隊へ配備され初公開されたもの。

 TH-135,ユーロコプター社製EC-135-T2をOH-6/OH-6DA練習ヘリコプターの後継として導入したものでSH-60哨戒ヘリコプターやMCH-101掃海輸送ヘリコプター等多数のヘリコプターを運用する海上自衛隊の回転翼航空機要員養成へ用いられています。鹿屋航空基地の教育航空隊へ集中配備されており、四国や山陽の海上自衛隊行事へ展開することもあるのですが、当方は漸く本年に鹿屋航空基地祭において撮影することが出来ました。

 10式雪上車、78式雪上車の後継として大原鉄工所により製造されている雪上車で民生品を多用し自動変速機と操行機能の78式に対しての大幅な改善などを含め完成した装備、大和駐屯地に10式が配備された、と聞き大喜びで向かうと74式戦車は健在で入ったのは10式戦車ではなく10式雪上車だった、という話を聞きましたが、装備品展示に並びそうで並ばないものが雪上車、本装備は帯広駐屯地祭にて撮影できたものです。

 P-8A哨戒機、那覇基地航空祭の翌日に那覇空港にて撮影を行った際に上空を飛行したもので嘉手納基地へ前進配備されているものと考えられます。米海軍がP-3C哨戒機の後継として開発したもので、対潜哨戒に加え洋上での情報優位に必要な能力を盛り込む洋上の警戒管制機というべき航空機、昨年12月に嘉手納基地へ前方展開したもので、厚木基地一般公開などで観る事が出来たとのことですが当方は足を運んでおらず、那覇での初撮影となったしだい。

 護衛艦ふゆづき、舞鶴展示訓練の際に撮影、今年三月に就役したばかりの護衛艦あきづき型の一隻です。このように本年も多くの新装備を撮影する機会に恵まれまして、来年はどのような新装備を紹介できるでしょうか、新年もWeblog北大路機関をよろしくお願いいたします。

北大路機関:はるな
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
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Weblog北大路機関2014 OCNブログからgooブログへの移転と新撮影機材の活躍

2014-12-29 23:42:47 | 北大路機関特別企画
◆単焦点300mmの威力
 年末、この一年をWeblog北大路機関として振り返る記事、本日も昨日に引き続き。 

 Weblog北大路機関、この一年を振り返り最大の出来事はやはりOCN版Weblog北大路機関がOCNブログサービスの終了に伴い継続不能となったため、2005年7月29日の創設以来初めてのブログ移転を行った、という事でしょう。

 そしてもうひとつ、Weblog北大路機関の一年間を振り返り大きな出来事は、新撮影機材としまして300mm単焦点を昨年末に導入し、その本格運用を開始したことで、これまでの望遠ズームでは遠距離の航空機などの輪郭が満足のいく焦点として撮影出来なかったところが新機材から充分撮影できる性能を得ました。

 実際問題、レンズメーカー製超望遠ズームレンズは軽量で安価なのが有難いところでしたが、非常な遠距離を高速で飛行する航空機などを撮影するには、少々値段相応といわざるを得ない仕上がりだった、ということも否定できません。

 純正メーカーの単焦点レンズは取得費用がそれなりに大きくなるのではありますが、消費増税前の特別取得会計として思い切った買い物をしまして、重いことは認めますがしかし折角遠征したのだから、という撮りたい理想の一枚を撮影できる性能を持っているものでした。無論、翌日の筋肉痛までがセットというほどの重量はあるのですが、ね。
 
 望遠レンズはこれまで望遠ズームとしまして、三機種を使い換え撮影を続けてきましたが、短焦点レンズの明るい機種が示した強烈な被写体撮影機能、将来的には少々かそれ以上に先の話にはなるのですが、より超望遠の単焦点レンズも買い揃え、撮影可能な機会を最大限活かせる撮影機材を揃えてゆきたい、というところ。

 OCNブログサービスの終了は、突如発表され第一報を知ったのは美保基地航空祭展開中の米子市、驚きましたが何とか対応し移転することが出来ました。アクセス解析機能などに不満は残りますが、ブログの更新は維持できています。併せて新機材を以てより高度な写真と記事の提供に尽力してい参りますので、今後とも新ブログ二転しましたGoo版Weblog北大路機関をよろしくお願いいたします。

北大路機関:はるな
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北大路機関2014:自衛隊関連行事展開記録 日本列島を北海道から沖縄まで

2014-12-28 23:46:46 | 北大路機関特別企画
◆北大路機関防衛撮影記
 2014年も残すところあとわずか、本日は北大路機関の一年を撮影という面から振り返りましょう。

 自衛隊関連行事撮影ですが、全国の自衛隊部隊行事を撮影に行脚し、本年は北部方面隊行事としまして、第7師団祭や第11旅団祭に第2師団祭、と撮影しまして、一方で7師団の東千歳は千歳空港の隣、11旅団の真駒内は札幌市内で地下鉄沿線、2師団の旭川は札幌から特急の本数も多く、最後の5旅団帯広だけは距離がありました。式典同時期にロシア軍大演習が重なり駐屯する対戦車ヘリコプター隊が式典に参加できず演習等に投入されていましたが、北海道の広大さと部隊の装備充実を感じる事が出来ました。

 師団旅団祭、自衛隊関連行事はこれだけで語れないものですが象徴的な行事でもあり、併せて展開したのは那覇駐屯地祭、最南端の旅団祭です。撮影が難しい配置、という那覇駐屯地ですが、本年は一般開放区画が増えていた関係で観閲行進を正面から撮影出来ましたと共に、伝え聞く不発弾処理と本島警備という一昔の編成から完全な野戦部隊、ヘリコプター隊を隷下にもつ強力な編制となり、こちらにも驚かされたというところ。

 北大路機関、Weblog北大路機関には毎年創設以来展開している行事がありまして、守山駐屯地の第10師団創設記念行事は数少ないその一つ、もう一つは岐阜基地航空祭なのですが、毎年撮影位置を工夫して撮っています。

 北海道、第1特科団の北千歳駐屯地祭にも足を運ぶこととなり、続いて南恵庭駐屯地祭に展開したことで北部方面施設隊の行事も撮影、北海道の自衛隊行事は他にも行くべきところや行きたいところは多々あるのですが、師団旅団司令部行事という意味では北部方面隊行事は大きな部隊司令部の行事を一通り行くことが叶ったわけです。

 海上自衛隊関連行事、本年は非常にご縁と幸運が重なり、ヘリコプター搭載護衛艦しらね撮影が様々な機会で実現しています。ヘリコプター搭載護衛艦しらね、現在建造が進む新ヘリコプター搭載護衛艦いずも、来年三月の就役を以て自衛艦旗を返納し除籍されることとなっていますので、舞鶴展示訓練を非常に良い撮影環境にて記録出来まして、この為に幾つかの幸運とご厚意がありましたことを感謝します。

 ヘリコプター搭載護衛艦くらま、についても四月の自衛艦隊集合訓練の威容を撮影でき、自衛艦隊集合訓練を真正面から撮影できたのがこのWeblog北大路機関創設間もない2006年以来という本当に久しぶりの機会でしたので、居並ぶ艦隊の威容に改めて凄なあという率直な感想がこみ上げてきました。

 ヘリコプター搭載護衛艦しらね、練習艦隊江田島出港の様子を撮影した際に直前の通り雨と言いますか完全にゲリラ豪雨が襲い一時は前途を憂慮したほどだったのですが、出航の瞬間に太陽が戻りまして空気が豪雨に流され澄んだ条件にて撮影できましたのは、本当にうれしかった、という一言に尽きる。

 鹿屋航空基地祭、海上自衛隊行事で一度行きたかったというところで本年はブルーインパルスも参加しますので混雑を覚悟して展開すれば物凄く人口密度に余裕があり、そしてP-3Cってこんな高機動も達成できたのか、と正直に感心しました。九州南端、足を運ぶには鹿児島中央駅からフェリーとバスを乗り継ぐ遠い場所ですが、迫力は凄い

 航空自衛隊行事ですが、久々に、2007年以来、何かと重なっていて行けないということ、行こうとしたらば急に多忙と無い身動きできない状況になったりという小松基地航空祭へ展開することが出来ました。緊急発進が実施され実弾のAAM-3を搭載したF-15が離陸する様子は迫力がりましたが、編隊飛行の機数が少なくなっており、少々日本海防空の要衝という割には、と残念に思ったりもしましたが、ね。

 航空祭関連では、2005年のWeblog北大路機関創設以来毎年展開しています岐阜基地航空祭へ今年も展開出来ました。ご縁あって招待席から撮影できたのは今年の新しい撮影位置開拓になったということも特筆するところでしょう。

 那覇基地航空祭、二回目の展開となりましたが思い出深い、といいますのも前回の那覇基地航空祭展開の際には他の基地でのF-15戦闘機の部品落下トラブルが発生しF-15の飛行展示を行う事が出来ず、事実上飛ばない航空祭でしたから、今年の那覇基地航空祭に展開しF-15の編隊飛行を見る事が出来まして、やったぜ、というところ。

 そして美保基地航空祭、豪雨と視界不良で飛行展示はほぼすべて中止と残念でしたが、来年以降、また足を運びたい、と思う航空祭でした。今年も非常に多くの行事に展開、来年はどんな行事に展開するのだろうか、と考えつつ、その様子の紹介を通じて本ブログを閲覧される皆様に、防衛への関心と知的探究心を深める一助になれば、幸いです。

北大路機関:はるな
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YS-11海上自衛隊輸送機仕様、運用終了と輸送任務のC-130Rへの代替

2014-12-27 23:33:48 | 海上自衛隊 催事
◆JMSDF YS-11
 12月24日、海上自衛隊のYS-11輸送機が任務を完了しました。

 YS-11,我が国が現在のところ唯一国産化した旅客機であり、海外への輸出を実現した航空機ですが、このYS-11,海上自衛隊は輸送時として4機を導入し人員輸送及び後部を貨物区画として航空機の予備部品などの空輸任務にこのYS-11を充ててきました。

 そして私事ながら海上自衛隊のYS-11は当方が体験飛行というかたちではありますが、初めて体験飛行にて搭乗した自衛隊機、というものでありまして、個人的に思入れのある航空機、というものでした。そして当方が登場した唯一のYS-11でもありましたが、ね。

 海上自衛隊のYS-11は前述の通り海上自衛他輸送機としまして長期間運用されまして、当面は運用が継続される計画があったのですが、この部分を転換させたのは、日本国民全体にとり、あの記憶に残る東日本大震災、3.11での自衛隊災害派遣での飛行でした。

 東日本大震災への海上自衛隊派遣はあらゆる航空機が被災地への輸送支援に充当されたこととなりまして、YS-11もその例外ではありません。そこで残り少ない機体寿命を精一杯使いYS-11は輸送任務に当たり、この結果輸送機の代替機が必要になった、という事です。

 海上自衛隊はジブチ海賊対処航空拠点などの任務へしえにょうの航空機を必要としており、この後継機にC-130R再生を充てる事とし、若干引渡が遅れはしたものの厚木航空基地へ順次到着、今回のYS-11との交代に当たる事となった訳で、ここに海上自衛隊でのYS-11の歴史は完了しました。

 そして同時に海上自衛隊では機上訓練機として運用されたYS-11が先に除籍されており、輸送型が最後のYS-11でもありました。航空自衛隊では電子偵察任務と要人輸送要にYS-11が維持されていますが、我が国で残り少ないYS-11が、こうして任務を完了、感慨深い印象です。

北大路機関:はるな
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平成二十六年度十二月期 陸海空自衛隊主要行事実施詳報(2014.12.27・12.28)

2014-12-26 23:32:41 | 日記
◆自衛隊関連行事
師走の年末、クリスマス明けの中寒波の接近が報じられるところですが如何お過ごしでしょうか。

 今週末の自衛隊関連行事ですが、今週末に自衛隊関連行事は行われません、また、年末年始は毎週行われています舞鶴基地や呉基地に佐世保基地の桟橋一般公開も行われません。更に明日明後日の一般公開も行われない、とのことですので足を運ばれる予定の方はご注意ください。

 年末年始ですが、旗日としまして艦艇への満艦飾が行われますので、基地や桟橋に立ち入る事は出きませんが、横須賀のヴェルニー公園や安針台公園、呉のアレイからすこじま、舞鶴の赤レンガ博物館や前島フェリー埠頭、佐世保の佐世保港や弓張岳展望台などから眺める事が出来るでしょう。

 また、一般に年末年始は警戒監視任務以外の訓練あ基本的に実施されませんので、艦艇が母港へ帰港することが多く、基地見学ではなく基地の街を観光する、という形で散策してみますと、新しい発見があるやもしれませんね。

◆駐屯地祭・基地祭・航空祭
・ 今週末自衛隊行事予定は無し

◆注意:本情報は私的に情報収集したものであり、北大路機関が実施を保証するものではなく、同時に全行事を網羅したものではない、更に実施や雨天中止情報などについては付記した各基地・駐屯地広報の方に自己責任において確認願いたい。情報には正確を期するが、以上に掲載された情報は天候、及び災害等各種情勢変化により変更される可能性がある。北大路機関
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メリークリスマス!特別企画“海上自衛隊基地と護衛艦の夜景”

2014-12-25 23:34:25 | 海上自衛隊 催事
◆クリスマス特別企画
 本日はクリスマス、そこで艦艇寄港時や海上自衛隊基地の艦艇夜景写真を掲載します。

 夜景に浮かぶ護衛艦、護衛艦の夜景といいますと、電燈艦飾として夜間の電飾を印象付けるものが大きいですが、艦艇の常夜灯を長時間露光にて撮影しますと、暖かい光に艦の輪郭が明瞭に浮かび上がり日中に撮影する青空の下の艦艇とはまた違った表情を見せてくれるのが嬉しいですね。

 クリスマスは海上自衛隊にとり旗日でもない師走の一日ですが近年はアメリカ海軍横須賀施設でのクリスマスイルミネーション一般公開など例年の行事が低調となり、これはアメリカ連邦政府財政赤字対応歳出削減緊急措置の影響という事ではあるのですが、仕方ないとはいえ、ややさびしいところ。

 常夜灯の艦艇は、特別な日にしか行われない電燈艦飾とことなり、毎日今この瞬間も広がっている日常風景でして、三脚などを利用し撮影しますと、足を運ぶ労力は大きいのですが、一種趣のある写真を撮る事が出来ます。

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新防衛大臣に中谷元元防衛庁長官、第三次安倍内閣発足時に入閣

2014-12-24 23:20:00 | 国際・政治
◆中谷防衛大臣就任
 本日第三次安倍内閣が発足、新防衛大臣として中谷元代議士が入閣しました。

 これは第三次安倍改造内閣において江渡聡徳防衛大臣から交代を受けたもので、中谷大臣は第一次小泉内閣時代に防衛庁長官として最年少で入閣、約一年半にわたり長官職につきました。中谷氏は防衛大学校出身で陸上自衛隊へ任官し2尉まで奉職、レンジャー課程を経た異色の国会議員です。

 防大24期、現在の西部方面総監番匠幸一郎陸将や東部方面総監磯部晃一陸将や北部方面総監田邉揮司良陸将と同期にあたります。防衛庁長官時代は同期の方が普通科連隊長や施設群長や米国修士課程留学という時期だったわけですが、十年以上を経て方面総監となった時期に防衛大臣再任となったかたち。

防衛庁長官経験者の新防衛大臣就任ですが、防衛庁長官時代と比較し当時は9.11同時多発テロ発生後の混乱期にあり今日的に自衛隊の大きな転換点となっていた時代ではありますが、我が国と取り巻く安全保障状況は当時とは比較にならないほどの緊張状態にあり、冷戦時代以来の規模での周辺国より我が国土への軍事圧力を受けている状況、新大臣の手腕を期待したいところです。

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シーレーン防衛と専守防衛の難しい両立 敢えて戦争までを待つ日本の平和憲法

2014-12-23 23:59:04 | 国際・政治
◆八八艦隊か巡視船群か 
 近年、中国海軍が大量建造している056型コルベットが東南アジア地域の島嶼部沖に大挙出現し、東南アジア諸国海軍はその体制の転換を強いられています。

 海上自衛隊は専守防衛を掲げ、我が国周辺での海軍力による軍事的挑戦に対し有利な装備と運用体系を以て警戒に当たっています。特に、冷戦期に大型水上戦闘艦と取得費用で匹敵する対潜哨戒機を100機調達したことで、海空両面での優位を担保する装備体系が確立しており、この点で水上戦闘艦と一部の潜水艦に偏重した周辺国の海軍力とは違いが際立つところ。

 一方で、我が国は海洋国家故のシーレーン防衛という防衛上の重要課題を掲げつつ、専守防衛という我が国土に敵を迎え撃つという防衛政策を国是としています。ここで冒頭に掲げた056型コルベットの影響が顕著化しているわけです。056型は満載排水量1340t、艦砲と自衛用短距離ミサイルを中心とした小型水上戦闘艦艇で海上自衛隊ではミサイル艇はやぶさ型と除籍された護衛艦いしかり型の中間に当たる艦艇ですが、安価であるため2012年の一番艦進水式いらい23隻が就役乃至建造中です。

 056型は外洋哨戒艦に対艦ミサイルを搭載した程度、即ち能力的には潜水艦や本格的な水上戦闘に対応し得るものでは性能面から厳しいものがありますが、兎に角数が多く、アジア太平洋地域においてこの高速度の建造に対し物量で対抗し得ているのは我が国海上保安庁だけです。

 海上保安庁は尖閣諸島周辺での中国海警船艇の行動増大に合わせ、総トン数1700tの巡視船くにがみ型の大量建造を進め、2012年の一番船建造開始以来18隻もの数を就役建造乃至計画中です。巡視船とコルベットの相違はありますが、共に平時の運用では外洋哨戒艦と巡視船は共通点も多く、数では唯一対抗できているというべきでしょう。

 しかし、シーレーンの延長上における東南アジア地域には海上保安庁の協力にも限界があるため、政府開発援助の延長線として巡視船提供を熱望し海軍機構とは別の海上法執行機関を創設し武器輸出三原則の枠外にて日本からの巡視船を望む動きはありますが、重ねて民主党政権鳩山内閣時代に開始された友愛ボートとしての海上自衛隊輸送艦の親善訪問や練習艦隊の親善訪問を大きく歓迎し、日本の影響力を間接的に以てして中国からの圧力を何とか避ける方法を模索するなど状況は深刻と言わざるを得ません。

 海洋国家日本の大きな問題点は、シーレーンが我が国排他的経済水域を遙かに超えて延伸している状況下で、平時におけるシーレーンに近接する諸国間が求める海洋の自由の保障が一つの国により海洋の占有へ転換しようとしている状況下、グレーゾーン事態というべき状況が生起している中で対応できる選択肢が非常に限られてしまっているところで、状況が武力紛争に発展し我が国へ直接被害が及ぶ状況までは如何なる選択肢が採られるのかについても不明確となっているところ。

 現況で中国が進める砲艦外交に対しては、周辺国との親善訓練を強化するなどの方策を以て海洋自由の国際公序への中国の参画を進め、日中友好とアジア友好へつなげるほかありません、実力が全てという政策を進める中国がこれ以上孤立しないように軍事的冒険を選択肢から除外させる協調の方策を求める際、東南アジア地域と海上自衛隊との防衛協力を進め国際公序の連環を強める事で軍事的冒険を選択肢現状変更を求める選択肢を採れない状況を醸成するほか方法が無いためです。

 この場合、南シナ海海域での日本と東南アジア諸国との協力体制を更に深化させる施策として、定期的に象徴的な規模を有する艦艇、具体的にはヘリコプター搭載護衛艦、中でも全通飛行甲板型護衛艦を派遣し、共同訓練、これは防衛目的を正面に出さずとも協力関係を推し進め信頼醸成に資する体制を構築する目的が背景にあるのですから、特にアジア地域において防衛と並び安全保障面での価値観を共有しやすい巨大災害への対応と協力体制というものも含めて、進めてゆく選択は考えられるでしょう。

 一方の選択肢としましては、海上保安庁の多国間協力体制を大きく進めると共に警察比例の原則の範囲内においてまた海上保安庁設置法と自衛隊法の関係はありますが、万一の際に自衛用の装備を追加搭載し得る程度の体制を構築したうえで、憲法上の制約の無い海上保安庁の海上法執行機関としての多国間協力体制を構築する、考え得る選択肢はこうしたところでしょうか。

 東南アジア地域の友好国との間での海上法執行機関同士の協力を進めるという意味での多国間協力は、現行憲政下でも大きな問題は無く、また海洋法執行機関同士の協同巡回に対し、現状では海軍が運用する056型コルベットが軍事圧力をかけた場合、海上自衛隊という次の段階に一挙に状況と緊張が進まないよう対応する緩衝にも成り得る点もこの選択肢の利点の一つ。

 現状の緊張は今までの放置して情勢の沈静化を待つ方式では逆に緊張が増大し、武力紛争に発展し、状況が我が国まで及ぶほどの非常に大きな状況に陥るまで、対応できず、特に近年のアメリカによる多国間安全保障面での協力を軍事面で非常に抑制的とし、紛争が武力紛争へ展開した場合でも対応が遅く小規模にとどまる現状では、現在の危惧を放置とした場合のリスクは高まるばかりと言わざるを得ません。

 こうなりますと、海上自衛隊と海上保安庁の双方の特性を、海上自衛隊と海上保安庁の任務を維持しつつ、我が国の国家戦略としての海洋安全保障政策と国際安全保障政策に連関させる必要が大きく、平時と有事にこの命題を一つの政策として推進する慎重さと大胆さが求められるようになった、と考えるところです。

北大路機関:はるな
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技術研究本部、陸上自衛隊UH-Xと海上自衛隊SH-X開発開始を発表

2014-12-22 21:20:01 | 先端軍事テクノロジー
◆平成二七年度研究開発計画
 防衛省技術研究本部は平成27年度研究開発計画に二機種のヘリコプター開発開始を盛り込みました。

 開発開始となるのは陸上自衛隊の次期多用途ヘリコプターUH-X,そして海上自衛隊の次期哨戒ヘリコプターSH-Xです。UH-Xは川崎j港を主契約企業として一時開発開始まで直前の段階に進みましたが、要求性能などの盛り込みに過度な競争入札方式を練り込もうとしたところから無理が生じ、一種官製談合の様相を呈したことから白紙撤回され、陸上自衛隊は現在UH-1J多用途ヘリコプターの後継機を真剣にいち早く必要とする状況となっています。

 海上自衛隊のSH-Xは現在のSH-60J哨戒ヘリコプターとSH-60K哨戒ヘリコプターを置き換える新型ヘリコプターの開発で、現在予算難により必要なSH-60Kの調達を維持でき無いため、旧式化したSH-60J哨戒ヘリコプターの延命改修を行うことで必要な航空機数を確保している状態です。
 
 近年、航空自衛隊は新救難ヘリコプターとしてEC-725等数機種を念頭に親救難ヘリコプター計画を検討した際、数年後に控えるF-35戦闘機導入に予算を捻出するべく総合評価方式にて最も必要性能と維持費や整備基盤構築に負担が少ない選択肢として現行のUH-60J救難襟コプターの改良型をUH-60改として導入する決定を行っていますが、この他の回転翼航空機体系は陸海空自衛隊で大きな影響を受けている状況となりました。

 陸上自衛隊は一時UH-60JAをUH-1Jの後継機に充てる計画を立てていますが、夜間を含め全天候飛行能力を付与し特殊作戦仕様に匹敵する様々な追加装備を備えたUH-60JAは非常に取得費用が大きくなり、予算不足から40機以下と十分な数を調達するに至っていません。このためもう少し安価な装備としまして、既存航空装備体系に合致する国産機を志向したのですが、この仕様を定める際の調整が官製談合と受け取られています。

 今回、哨戒ヘリコプターと多用途ヘリコプターの開発を同時期に開始するという、我が国ではP-1哨戒機とC-2輸送機の同時開発の事例があるため忘れられがちではありますが、二機種を派生型ではなく別の航空機として開発するという比較的稀有な、予算面からも影響を感じさせる選択肢を選ぶこととなりました。これは次期的にUH-Xが遅れたための帰結なのではありますが。

 こういいますのもSH-XはSH-60と同程度のセンサーを搭載し、潜水艦の捜索や洋上の水上戦闘艦艇捜索に通信中継と軽輸送を含め運用されることとなります。これら機材を搭載するためには必然的に期待は大型化するため、UH-Xが現在のUH-1を念頭とした輸送能力を志向する限り、機体主要部分の共通化は行う事が出来ません。

 SH-Xですが、一時はNH-90等の派生型として開発されるのではないかとの見通し、SH-60Kの改良型となる見通しなど情報が錯そうしていますが同時期に2機種が開発されるということで、部隊配備などの時期が重なる可能性がり、初度調達分に調達予算が集中する可能性も考えられるでしょう。

 一方、航空機としましては陸上自衛隊がAH-1S対戦車ヘリコプターの後継機とOH-6D観測ヘリコプターの後継機を考えねばならない状況となっています。AH-64D戦闘ヘリコプターの導入を開始したものの費用が嵩み加えて生産が軌道に乗る前にAH-64Dの後継機となるAH-64Eがアメリカにて完成、これを受け調達計画が暗礁に乗り上げ対戦車ヘリコプター勢力の90機体制から60機体制への転換時期に重ねる形で、自然減に任せている状況です。

 調達や開発面で技術以外の不安な大きいところですが、SH-60J/Kは海上自衛隊において絶大な信頼を集める航空機であると共にUH-1も陸上自衛隊部内ではHU-1Bの時代から数百機を運用し、その間に技術的問題に起因する墜落事故が皆無という非常な信頼を集めている航空機です。その後継機がどのような機体として完成するのか、やはり興味は尽きませんね。

北大路機関:はるな
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