北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

陸上自衛隊桂駐屯地創設53周年記念行事 速報

2007-09-30 22:49:46 | 陸上自衛隊 駐屯地祭

■桂駐屯地祭2007

 本日、京都市南区に所在する陸上自衛隊桂駐屯地において、駐屯地創設53周年記念行事が執り行われた。本日は、この行事の様子を速報としてお伝えしたい。

Img_2852  本日は早朝から小雨が飛び、時間と共に比叡山も霞む降雨と、あいにくの天候に見舞われた。始発バスとともにJR向町駅から桂駐屯地に到達したC.ジョニー氏と小生一行は、式典会場となっている人気の無いグラウンドを一周したが、案内の隊員さんに雨天会場の場所を教えてもらった。

Img_3014  桂駐屯地には1942年に建築された巨大な倉庫があり、旧建築基準法で建築された倉庫は現行建築基準法では実現できない規模の広さを誇っている。そもそも三菱重工京都発動機製作所が向上として建築したものであるので、遠く何処までも続く倉庫は一つの歴史的建造物といえる。

Img_2997_1  中部方面後方支援隊、関西補給処桂支処が所在する。中部方面後方支援隊は桂駐屯地に所在する本部付隊、第107全般支援大隊、第103不発弾処理隊、中部方面輸送隊、青野原に駐屯する第302後者直接支援中隊、大久保の第104施設直接支援大隊、伊丹の第302通信直接支援隊より成り、艦載補給処桂支処は総務部、補給部、整備部より成る。こうした部隊を駐屯させる桂は中部方面隊屈指の広さを誇り、このポプラ並木など、美しい景観など見所も多い。

Img_3062  訓示を行う第31代駐屯地司令兼ねて中部方面後方支援隊長の藤枝茂樹1佐。前任の岩城司令から引継ぎ、明るく溌剌と、地域とともに、を司令要望として中部方面隊の後方支援を所管しつつ、周辺自治体や警察・消防との協力関係構築に全力を傾注している。

Img_2836  式典開始と共に、会場へ多くの隊員が入場する。式典には迷彩戦闘服を着用した隊員の他、背広姿の防衛省職員も行進して式典に参加した。後方支援部隊ということもあり、式典に参加した隊員の小銃は全て64式、89式小銃へ急速に代替が進む中で近年では珍しい経験であった。

Img_3057  広い会場には音楽隊の演奏も事のほか良く響く。野外音楽演奏も、こうして屋内で実施されると一際透き通る印象がある。音楽を職業とする、文字通りプロの集団ならではの迫力だが、第三師団管区ということもあり、演奏される曲は行進曲などがトーン低めで、一般に知られている子供向けの曲などが演奏されていた。

Img_2915_1  中部方面隊管区内で発見される不発弾の処理を一手に引き受ける第103不発弾処理隊の展示。12.7㍉処理薬筒を用いるロケットレンチにより、不発弾の信管を一気に引き回し、爆弾から取り外す。信管さえ外してしまえば爆弾は誘爆でもしないかぎり発火しない為、安全性は確保される。一定期間の後、爆薬は深く海底に海没処分される。

Img_2943_1  倉庫の中での装備品展示。今津からは96式装輪装甲車が、伊丹からは87式偵察警戒車が参加、施設車輌、高射特科装備、野砲、偵察オートに軽装甲機動車が並び、あたかも装備品工場のような倉庫にならぶ各種装備、物凄い印象を与える。こうした行事の手法は、初めてであり、雨天ながら非常に目新しいものであった。

Img_2964_1  ところで、大久保駐屯地祭にて何気なく撮影した92式浮橋装置、C.ジョニー氏や途中から合流したけーと氏、久しぶりにお会いできましたH様、本日はお世話になりました。本日は、桂駐屯地祭のほかにも幾つか展開出来まして、そちらの方も日を改めて掲載したいと思います。

 また、隊員の皆さん、本日は降雨の中、お疲れ様でした。お風邪など召されませぬよう。

HARUNA

(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)

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木更津航空祭2007&東北方面隊創設記念行事2007サニタリーガイド

2007-09-29 14:35:13 | 陸上自衛隊 駐屯地祭

■木更津か霞目か!

 同日に行われる行事の見所を過去記事からいいとこだけ紹介、どっちに行こうか迷う方への羅針盤を目指す、北大路機関のサニタリーガイド、本日は第一ヘリコプター団以下が駐屯する木更津航空祭と、飛行場で行われる東北方面隊記念行事である。

Img_0035  館山や下総と、ヘリコプター関連の行事は多々あるものの、やはり小回りの利くヘリコプターは編隊を組んでこそ本領発揮(館山行ったこと無いので掲載できないというのが本音だったりもするけど)。ということで、本日は北大路機関、大編隊の観れるヘリコプター部隊駐屯地ということで、霞目か木更津か、迷われている方へ、双方の駐屯地の簡単なガイドと過去記事へのリンクを掲載したい。

■木更津航空祭

 木更津駐屯地には中央即応集団に所属し、大型ヘリコプターCH-47を以て空中機動作戦を担う第一ヘリコプター団、そして東部方面隊直轄の対戦車ヘリコプター部隊、第四対戦車ヘリコプター隊などが駐屯している。

Img_2563  昨年は、別の駐屯地で発生した体験飛行中の不時着事故によりヘリコプター関係の飛行展示が一切自粛されていた為、木更津航空祭において毎年展示される大編隊が展示されなかったが、二月の05年度木更津航空祭では編隊飛行を展示している。これは“第33回陸上自衛隊木更津航空祭2006年2月12日()”を参照していただければ、大体の行事がご覧になれると思う。

Img_6986  木更津航空祭へは、駐車場があるので自動車による展開、東京湾アクアラインを利用すると割と早く展開できる。鉄道利用の場合はJR内房線木更津駅からシャトルバスが出ている。シャトルバスは、本数も多く、木更津駐屯地開門よりも早く到着する。展示飛行は、大編隊による観閲飛行っが一回、老婆心ながら観閲台付近が一番撮りやすい。どの方向から来るか、一度きりなので、周りの隊員さんに聞いてみるのが吉。この他、体験飛行の離着陸や、編隊離陸から飛来までの間に機動飛行が実施される。

Img_7231  “平成十七年度木更津駐屯地祭 短報()”として記事を掲載しているが、こちらは短報なので、あまり情報は掲載していない。木更津駐屯地に到着したらば、編隊飛行に大気している機体は飛行が終わると格納庫に行くので、離陸前に並んだ様子を撮影しておきたい。やや遠いが、駐車場付近から撮影するといい。大型ヘリ離陸の瞬間に吹く突風は物凄く、この部隊があれば軽装備の一個普通科連隊も空輸できるという、空中機動の要だ。なお、第一空挺団による訓練展示も通常であれば行われるとの事、こちらも今年は期待したい。

■東北方面隊創隊47周年記念行事

 霞目飛行場において開催される東北方面隊記念行事は、霞目駐屯地祭とは別の行事である。飛行場という広大な会場と、東北方面総監部が置かれる仙台駐屯地からも参加するヘリコプターの飛行はかなりの規模とのこと。

Img_7897  前述の諸事情により、昨年の東北方面隊創設46周年記念行事ではヘリコプターの飛行展示は行われなかったものの、海上自衛隊八戸航空基地から哨戒機が、航空自衛隊松島吉からF-2BとU-125が参加した。方面隊記念行事ということで、観閲行進の規模は大きく、第六師団を主体に第九師団、施設団や方面特科装備、通信器材と新編された東北方面混成団が観閲行進を実施、多様な装備を見ることが出来た。

Img_7835_1  北大路機関記事としては、詳報として“東北方面隊創設46周年()”を掲載した他、実際にどういった観閲行進が行われるかを記載した“東北方面隊46周年記念行事における観閲行進()”、“東北方面隊創設46周年記念行事 装備品展示・訓練展示()”として掲載している。

Img_8065  シャトルバスは仙台駐屯地北門(JR仙台線苦竹駅から徒歩二分)から霞目飛行場までの便が0800時から十分間隔、1000時から十五分間隔で1030時まで運行。仙台駅東口46番乗り場から会場まで0830時始発で0950時まで十分間隔、1010・1030時の運行。仙台駅からの方が会場まで所要時間が短いが、仙台駐屯地乗り場は、待ち時間に203㍉重砲やSSM-1試作車などを見ることが出来る。同日、霞目飛行場は公開されているが、霞目駐屯地は非公開。

この他の行事については北大路機関広報第一報()、第二報()のリンク先各部隊広報、掲載した部隊広報へお問い合わせ下さい。

HARUNA

(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)

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かかみがはら航空宇宙科学博物館 Kakamigahara Aerospace Science Museum

2007-09-28 18:14:36 | 旅行記

■そして舞台は航空宇宙博物館へ

 観月特集から進み、いよいよ本日は航空宇宙科学博物館特集である。日本航空産業の発展に大きく寄与した各務ヶ原飛行場、この航空への歴史を後世へ伝えるべく造られた博物館である。

Img_2508  この航空宇宙博物館の目玉というべき、実験機“飛鳥”。400㍍の滑走距離で離陸し、500㍍の距離で着陸する機体で、C-1輸送機を基に開発された。ボーイング737と同規模の機体で、短距離離着陸能力が今日の日本における航空開発において最も重視するべき課題という号令の下開発が進められた。1985年に初飛行を果たし、所要の試験を全て終了させた後、退役。今日に至る。本機に搭載されているFJR710/600Sエンジンが、今日の国産航空機開発に果たした役割も大きいことを特筆していきたい。

Img_2511  かかみがはら航空宇宙科学博物館は、巨大な格納庫を思わせる屋内展示場と、旅客機や哨戒機、飛行艇やヘリコプターが並ぶ屋外展示場から成る。入場料は大人800円、高校生とシルバーが500円、小中学生が300円。この他、年間パスポートが用意されている。

Img_2573  宇宙といえばやはり、ロケットである。H-Ⅱロケットフェアリング部分。機動再突入実験機及び性能確認用ペイロートが搭載されており、巨大なロケットの先端部分ということは判っていても、その部分だけの大きさにも圧倒されてしまう(10㍉広角レンズが欲しくなる瞬間だ)。

Img_2568  宇宙往還機HOPE(HOPE Orbital Plane)の小型自動着陸実験機ALFLEX。今世紀において実用化される国際宇宙ステーションと、成果物改修や物資搬入、荷物室での実験を行うもので、H-Ⅱ初号機によって試験を実施、しかし軌道投入や大気圏再突入、着陸までの極超音速滑空に無人自動着陸など解決すべき命題も多く研究が継続されている。

Img_2493  入り口付近に展示されている乙式1型偵察機の復元機体。この機体もそうだが、各務ヶ原飛行場は、三菱の零戦や川崎の三式戦飛燕、また長大な航続距離で知られる九六式陸上攻撃機など、数々の航空機が初飛行を遂げ、先ほど国産ジェット哨戒機P-Xが、その仲間に加わった。

Img_2543  川崎ユーロコプターBK-117.小型ヘリでありながら胴体を大きくとった設計により、最大で10名程度の人員を運ぶことが出来る。後部にはカーゴハッチがある為ドクターヘリとして使用されることも多い。隣に置かれているオートバイはカワサキ製で、災害派遣研究用にスキッドに二台を搭載し空輸する試験を実施したとの事。キャビン部分は開放されている。

Img_2556  各種ヘリコプターが並ぶ。奥には観測ヘリコプターOH-1のモックアップも展示されている。右からBK-117、白い機体はカワサキKHR-1リジットローター実験ヘリコプター、BK-117やOH-1開発に用いられたローターの研究を行った機体。その向こうは川崎ベル47G3B-KH-4ヘリ。その向こうにはOH-6Jの試験機が展示されている。

Img_2575  久々に会ったT-1B練習機。2006年にはラストフライトを終え、岐阜基地にて保管され、岐阜基地航空祭では地上展示に加わったが、今年、航空宇宙科学博物館に搬入された。戦後初のジェット機であり、T-1各種60機、航空自衛隊のジェット機パイロット養成に大きな功績を残している。

Img_2581  T-33練習機。米軍最初のジェット戦闘機P-80Aを複座化したもので、ロッキード社製68機、ノックダウン生産20機、川崎重工によるライセンス生産210機、計278機を航空自衛隊が運用。50口径機銃二基とハードポイント二箇所を装着可能で、軽攻撃機としても使用することが可能。

Img_2599  F-104J戦闘機と、UF-XS開発試験機。UF-XSは、6機が導入された双発のUF-2飛行艇を改造したもので、PS-1哨戒飛行艇や今日のUS-1飛行艇に続く技術を開拓した。この他、様々な航空機の実機や復元機が展示されており、日本の航空産業の発展を上手く展示している。また、外に出れば、離陸する航空機を見て取れ、成長を続ける航空の世界を体感できる場所である。

HARUNA

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名古屋市科学館 NAGOYA CITY SCIENCE MUSEUM

2007-09-27 18:26:24 | 旅行記

■舞台は宇宙・・・へ

 先日、C.ジョニー氏と共に名古屋市科学館を見学した。月面探査機の打ち上げ成功もあって、宇宙関係の展示や、屋外のF-86Dなんかの撮影を中心に実施した。

Img_1380_1  NEW ORIENT EXPRESS(ニューオリエントエクスプレス)構想の研究用に開発されたロックウェルインターナショナル社X-30の1/10モデル。東京~ニューヨーク間を二時間で結ぶべくマッハ25での曳こうを構想。飛行高度は30000~90000㍍を飛行するということで、成層圏から中間圏を飛ぶという代物である。

Img_1386_1  サターン5型ロケットの模型。第一段ロケットの推力3400㌧、第二段ロケットの推力450㌧、第三段の推力100㌧を以てアポロ宇宙船を宇宙に射出するロケット。全長は111㍍で、京都タワーに迫る高さである。ロケットとしては史上最大で、アポロ計画に主眼を置いて開発され、重量の約九割が燃料という設計を採っている。

Img_1394_1  国産ロケットH-Ⅱロケット。現行のH-ⅡAロケットの前のロケットで、1994年に実用化、しかし1998年以降発射失敗事故が連続で発生し、現行のH-ⅡAに代替されることとなった。4000kgのペイロートを有し全高は50㍍、LE-7エンジン、LE-5Aエンジンを有する二段式で、NEC製の慣性誘導装置を有する。

Img_1341_1  H-Ⅱロケットのエンジン部分お展示されていた。解説掲示には実際のH-Ⅱロケットが科学館よりも大きいという解説があった。ロケットエンジンとはいえ、かなり大型である。ちなみに、ドンガラだけは南海電鉄なんば駅の入り口付近に展示されていたらしいが、先月撤去されたとの話。撮っとけばよかった。

Img_1331_1  1999年11月に発射失敗したH-Ⅱと運輸多目的衛星を回収するべく父島北西380km海域を探索したのが、ドルフィン3K(だったと思う)。無人の深海探査艇で、母船からケーブルを介して航行する。マンガン団塊やメタンハイドレートなどの資源もあり、深海は未だフロンティアラインを我々に提示している。

Img_1334_1  ロケット、航空機と科学館らしい展示であるがF-86D夜間戦闘機。F-86が昼間戦闘機と称されていた中でレーダーを搭載した航空機は夜間戦闘機といわれ、全天候戦闘機へ至る。ただ、レーダーの性能は今日的に見れば初歩的なもので、パイロットが熟練していれば肉眼で目標を捕捉し追跡することも出来るとの事。武装はロケット弾。

Img_1377_1  リニアモーターカー模型。JR東海が2025年を目処に中央新幹線として東京~大阪間を結ぶ構想がある。最新型のMLX01-2は2003年に山梨実験場で581km/hの世界最高速度を記録している。個人的には300km/hの現行新幹線でも充分にも思うが、勾配での減速などの制限が少ないのは理想的なのかな?とも。ところで、実用化されればリニアで東京~大阪っていくらかかるのかな?。

Img_1371_1  交通の仕組みを学ぶべく設置された鉄道模型。名古屋のツインタワーを模したビルなどジオラマが組まれているが、トヨタビルなどのミッドランドスクウェアやルーセントタワーなどは設置されていない。かなり様々な車輌が走っており、中部圏の車輌の特色を上手く再現していた。

Img_1346  0系新幹線と100系新幹線。それぞれ300系と700系新幹線により代替された新幹線である。自足250km/hというのは、フランスのTGVが実用化されるまでは世界最速の鉄道であり、一瞬奪われた営業速度世界一は500系が奪還している。この高速運転はN700系へと受け継がれており、新幹線特急電車網は、順次現行路線から広がり続けている。

Img_1358_1  0系新幹線の運転台。実物なのだろうか、後方には座席なども設けられていた。新幹線大爆破(75東映)を思い出す。この周りには自動改札機や行き先表示板なども展示されており、更に各種鉄道車両の模型なども展示されていた。名鉄8800形や白帯7000系、初代ビスタカーといった車輌などもあり、中々楽しめる。

Img_1402  何故かレーダー。平日1530時頃にレーダーを実際に稼動させる展示を行っており、周囲の建造物などのレーダー反射などを実際に見ることが出来るという。ということは中部国際空港に向かう旅客機や小牧基地を離陸した輸送機、岐阜基地を飛ぶ戦闘機なんかもレーダーに映ったりするのかな?と思ったり(考えてみると出力は低いから無理かな)。

Img_1405  原子力発電の仕組み。原子炉の隔壁などの様子を見ることが出来る。アメリカエネルギー省の実験では原子炉にゴーイング747やF-4E戦闘機を衝突させる試験を実際に行っており安全性を確認しているとか、そうなると怠慢やヒューマンエラーが一番怖いと感じた、逆にこの部分を安全確保する手段があれば原子力は案外安全に行うことも出来るのかもしれないが、人間の問題というのは難しいし、という印象も。

Img_1406  科学館には様々な実験施設が置かれている。基本的に中学校の理科の実験施設を拡大したようなものであるが、科学技術を実際に体験してもらうことで見学に来た児童や生徒に科学への興味を誘うことも、科学館としては重大な使命である。ただ、この時間帯は実験をしていなかったようで残念。

Img_1412  様々な蓄音機。これらが入った理工館は、一階に科学の広場、二階に防災の科学、三階に交通の科学、四階に物質と材料、五階に機械と動力、六階に光と音、七階に放送と通信、八階に電気とエネルギー、九階に広場がある。ロボットや工業材料など、わかりやすい展示と共に並んでいる。

Img_1414  機械と動力(だったかな)、水を実際に上下運動させ、その動きを知るための器材に加え、各種歯車などが展示されており、おおこれはFH-70の基部にある構造と同じだ、とか、これはMG-42機銃の装填機関部と動きが似ているとか、不穏なことを考えていたのは小生だけであろうか。

Img_1428  生命館。国際関係学をやっていると、例えば生命倫理と国際法、というようなテーマが浮かんでくるが、六ヶ所に分かれたフロアごとに展示が行われており、実験の施設などもある。どういった展示が行われているかには興味が尽きない。

Img_1432  C.ジョニー氏によれば、展示は時代に合わせ変わっているようで、この他に特別展示室や冒頭に挙げた宇宙と天文、今回は入らなかったがプラネタリウムなどを含めた天文館が理工館、生命館と共に並んでいる。入場料は確か大人で300円、比較的安く、幾度も通う子供達も多いとか。

Img_1444  舞台は宇宙へ、と銘打った今回の特集であるが、途中から新幹線とか宇宙から離れていったのはご愛嬌。名古屋市科学館は、地下鉄伏見駅から徒歩で10分ほど。この他にミリタリー系グッズが集まる大須で装備調達、喫茶マウンテンのアタック断念とか、鉄道ファンの名所、日本車輌ゆめステーション、それに名古屋テレビ塔からの夜景などを撮影。

HARUNA

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十五夜 中秋の名月 名月はふたつ過ぎても瀬田の月

2007-09-26 18:01:16 | 写真

■そして舞台は宇宙へ

 昨夜は中秋の名月である。月はラテン語でLUNA,私の愛犬は榛名、HNは“はるな”、発音が似ているということで、300㍉望遠を持ち出して天体撮影。北大路機関、今回は宇宙である!。

Img_2497  中秋の名月とは旧暦で八月十五日の観月を示す。十五夜、つまり旧暦の八月十五日が昨夜であった。ということでバーボンをワンショットグラスに注ぎ観月。幾杯かあけ、いざ写真を撮ろうというところで、昨日は仏滅。仏滅でも零時をまわれば大安、その時撮ればOK,俺!頭良くね!?と大発見。・・・、それもう十五夜違うやん、ということだけが後で気づいたのはナイショだ。最初の一枚は露出過剰。

Img_2498  松尾芭蕉が“名月はふたつ過ぎても瀬田の月”と詠んでいるし、二つ過ぎても良いのなら零時を少しまわっても誤差の範囲内であろう。瀬田だって新快速ですぐの場所だし。そんなこんなで撮影しなおそうとしていると、操作ミスで、ISO感度を上げてしまった。超過剰露出。

Img_2514  シャッター速度1/250、ISO100、F値5.6で撮影。うん、これならいける。ちなみに自室バルコニーから撮影したが、観月の名所には、大覚寺の大沢池、・・・、遠くて上り坂下り坂で無理。嵐山の渡月橋、終電が危ない。清水寺の舞台、もう閉まってる。彦根城玄宮園、遠すぎる。まあ、ひとそれぞれの楽しみ方があるんでしょうな、万事。

Img_2521  露出過剰の写真を画像補正ソフトで暗くしてみた。雨の海や嵐の大洋、晴れの海や写真上部の丸い点、コペルニクスが見える。その少し離れた部分にはプラトン、これは確認難しいかも。月までは38万4400km、地球の直径は12756km、月の直径は3474km。遠い世界ではある。

Img_2522  地球と月は、ひかれ合う力と遠ざかる力、引力と回転運動で発生する遠心力が絶妙のバランスを保っていることで、着くことも離れることも無く回っている(参考資料?ARIA⑨のアル君発言)。いやあ、月いいですね、月そのものだけでなく、例えば、観月の宴とか、真祖の姫君とか(違)。

HARUNA

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航空自衛隊飛行開発実験団試作初号機/飛行試験機C-1FTB撮影

2007-09-25 14:51:20 | 航空自衛隊 装備名鑑

■C-1テストベット機とエアボス&OH-1情報

 自衛隊関連行事詳報記事を掲載したいが、片手間の僅かな時間で装備や部隊編成等を調べつつ写真と記事を書き上げるには無理がある。従って、本日も多忙につき詳報以外の記事である。写真だけならもう少し早いんだけどレイアウトの構成がね。

Img_2446  岐阜基地に所在する航空自衛隊飛行開発実験団では、C-1輸送機の試作初号機を各種装備のテストベット用機として保有、運用している。C-1FTBと称され、入間基地や美保基地に配備されている量産機が低空飛行時における低視認性向上の為に迷彩を施しているのに対して、この初号機は従来の銀色塗装が維持されている。

Img_2448  岐阜基地と隣接する川崎重工岐阜工場において開発が進められている新型哨戒機P-X,新型輸送機C-Xの開発に際して、新型エンジンに関する試験も行われた。特に、XF-7-10エンジンを実際に装着しての試験では、外見が三発機のようにみえたことから話題となった。現在は取り外されているようだ。

Img_2451_1  かなりの高度を飛行しており、望遠レンズ使用で、撮影データの写真を大きくトリミングした写真を使用したため、画質は悪いが、機首部分に試験用のピトー管がみてとれる。過去には戦闘機用のレードームを実際に機首に装着したり、ミサイルの誘導用シーカーを取り付けて試験をしていたこともある。

Img_2455_1  C-1FTBが配備される前にはカーチスC-46輸送機の胴体下に試作エンジンを搭載し空中での作動試験を行っていたとのこと。こうした諸開発は、ある種見落とされがちであるが、国産技術により新装備を開発を進めていく上では不可欠であり、この姿勢そのものも抑止力へとつながってゆく。

Img_1661_1  追記、“海上自衛隊第51飛行隊試験評価機UP-3C撮影()”として掲載したが、AIR WORLD誌通巻373号の国内フォトニュースに掲載されていた情報を引用するとセンサーヘッド部分とレドームの色が通常のP-3Cと同型になり、尾翼の航空隊マーク“VX”も消された、とのこと。なんとなれ、“エアボス搭載型将来センサーシステム試験母機”の撮影に成功したということが確認できた次第だ。

Img_5353_2  二月の“ファントムの機影眩しく! 岐阜基地展開情報()”において試験中の様子を紹介したOH-1初号機であるが、先日飛行していた様子を見ると、スタブウイングのレーダーが取り外され、通常の装備となっていたようだ。前述のAIR WORLD誌によれば、米国でのAH-64D生産終了とも関連し、陸上自衛隊のAH-64Dも13機で調達終了となる旨かかれていたが、AH-1Sの後継はどうなるのか、OH-1の同行も含め気になる。

Img_5354  AH-64Dの調達問題や来年に到着が遅延され、格納庫のみが完成したKC-767空中給油輸送機、本命のF-22が輸出絶望視とも伝えられるF-Xと、自衛隊航空機関係は心なしか暗い話題が続いている、しかし明日は大安。そろそろいい話題も欲しくなるのは小生だけではないだろう。

HARUNA

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航空祭 in KOMATSU 来まっし、見まっし、小松基地 速報

2007-09-24 18:21:41 | 航空自衛隊 装備名鑑

■霊峰白山と日本海に挟まれ

 9月23日、霊峰白山と日本海に挟まれた北陸は航空自衛隊小松基地において航空祭が開催された。日本列島の中央部に位置し日本海を睨む小松基地、第六航空団の日頃の訓練の一端を示す航空祭である。

Img_1738  航空戦闘を勝利に進める上で必要な全ての機器を盛り込んだ大重量の機体を入手しうる最強の出力を有するエンジンにて遮二無二疾駆させ、あらゆる操縦の要求に応える、これがF-15戦闘機開発の目的である。このF-15戦闘機二個飛行隊を以て、日本海を護るのが小松基地第六航空団の任務だ。

Img_1812  航空祭の始まりを告げるF-15Jイーグルによるオープニングフライト。天候にも恵まれ、多くの来場者で基地は一杯となった。・・・、という理由で、MAD様すみません、連絡できませんでした、三日月猫様、いらしていたようで、ご挨拶も出来ず失礼致しました。。ええと、明野や浜松では、お会いできれば、と思います。

Img_1890  機動飛行、落下傘降下に続き、岐阜基地の飛行開発実験団より飛来した支援戦闘機F-2による飛行展示が行われた。日米共同開発の機体で、アメリカの多用途戦闘機F-16を原型として、日本が必要とする高度な対艦攻撃能力を付与した支援戦闘機であるが、飛行展示では高い機動性能を誇示した。

Img_1896  小松基地航空祭の見所のひとつは、併設された小松空港に飛来する旅客機の定期便。写真は離陸するボーイング747、胴体には“たまごっち”のスペシャルカラーが施されている。この他、ポケモンジェットなども飛来し、離着陸の度に、航空会社からの機体や航路を解説するアナウンスが行われていた。

Img_1920  F-15J武器装着展示。戦闘機がその任務を達成するには、空に舞い上がる必要がある。そのためには、整備員による一寸の狂いも無い整備により常に戦闘機が作戦可能な状態におくことが必要であり、中射程ミサイルへの組み立てや短射程ミサイルの機体への装着など、一連の動作が展示されていた。

Img_1985  デモ・スクランブルの展示。緊急発進までの一連の動作を展示するもので、緊急発進令を受けたとの想定で、駆けつけたパイロットがコックピットに滑り込むとともに地上整備支援を受けエンジン始動、素早く二機のF-15Jが離陸していった。

Img_1929_1  模擬災害派遣展示として、デモ・スクランブル、CH-47飛行展示、救難展示が行われた。写真は入間基地より飛来したCH-47で、想定災害派遣においてF-15Jの航空偵察で発見された想定火災に対し、放水を行う。大量の放水を行うことで広範囲の山林火災などを鎮火させることができる。

Img_1972  続いて、負傷者を救出するべく小松救難隊のU-125と救難ヘリコプターUH-60Jが離陸する。U-125の内田機長がUH-60Jを誘導する(余談ですが、アニメ“よみがえる空”の主人公でヘリコプターパイロットが内田三尉という方でした)。素早く要救助者を収容し、任務完了!。

Img_1743_1  模擬災害派遣飛行に続き、次々と10機のF-15Jが離陸する。離陸した猛禽は素早く編隊を組み立て、8機編隊にて小松基地上空に飛来!整然と組まれた編隊へ見学者は一斉にカメラのシャッターを切っていた。編隊を組みなおし4機編隊、8機で繰り返し基地上空を航過、観覧者を喜ばせた。

Img_1862  編隊飛行と共に機動飛行も展示、会場正面から、会場背後から、右から、左から、次々と飛来する。二機編隊で、一機をカメラが追うと思いもしない方向からもう一機が飛来、瞬間!こころ合わせて、というような、文字通り息の合った連携での機動飛行展示であった。

Img_2190_1  航空祭を盛り上げる地上展示は、航空自衛隊機は勿論のこと、陸上自衛隊、海上自衛隊、更には米軍機も地上に銀翼を並べた。機種も対戦車ヘリコプター、多用途ヘリコプター、観測ヘリコプターから戦闘機、支援戦闘機、練習機、偵察機、輸送機に哨戒機、果ては早期警戒機まで多岐に及び、任務に特化した様々な機体が注目を浴びていた。

Img_1766  油圧整備の展示。格納庫では様々な展示が行われており、実際にジャッキで持ち上げた戦闘機を用いて、脚の作動やフラップの可動と共に構造や整備などをわかりやすく解説。その向こうでは戦闘機コックピットの一般公開などを実施、エンジンを取り外している機体なども並び、整備魂を熱く展示していた。

Img_2318  ブルーインパルスの飛行展示。航空祭のフィナーレを飾るに相応しいアクロバット飛行の展示である。ブルーインパルスとは、松島基地より展開した第四航空団第11飛行隊で、創造への挑戦!を掲げ日々、練習機T-4を巧みに扱い、最高の操縦術とともに飛行展示を披露している。

Img_1877_1_1  広角レンズでも全てを収めきれない大空のキャンバス。描かれたのは星、会場を埋めた観客から拍手が沸きあがる瞬間である。計算し尽された緻密細心の計画とともに行われる演舞は、航空自衛隊の高い練度を示すものである。

 以上が小松基地航空祭の速報である。詳報は順次掲載してゆく予定であるので、こちらは暫定版、続報をお楽しみに!

HARUNA

(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)

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荒鷲の城塞小松基地航空祭 大戦車作戦今津駐屯地祭

2007-09-23 00:13:53 | 北大路機関 広報

■戦車か戦闘機か本日の御展開はどっち!?

 0000時をまわったばかり、北大路機関アクセスが190000に迫る中、本日は京都近傍の今津と小松においてそれぞれ、自衛隊関連行事が行われる。横須賀マリンフェスタに展開される方もいるようだが、当方は、数時間後に二択の内の一つに展開する予定だ。

Img_8916  小松基地航空祭は、F-15Jのホームベースならではの派手な飛行展示、そしてブルーインパルスの飛行展示に加えて、先日、能力向上型のF-15Jが第六航空団に配備されたとのことで、多分展示はされないだろうが、もしかしたら、という期待も出来る。

Img_5995  今津駐屯地祭は、戦車部隊駐屯地ならではの砂塵巻き上げる観閲行進、砲焔巻き起こる訓練展示、更に96式装輪装甲車という見所がある。今年は55周年という節目の年でもあり、なにか工夫された展示が行われたりするのかな、とも。

Img024  小松か今津か、この二日間にわたり、双方の行事を、あたかも“どっちの●理ショー”の如く紹介してみた。この他、横須賀基地では、横須賀市の記念行事の一環としてかなりの規模の艦艇が参加するマリンフェスタが実施、更に立川防災航空祭も行われるが、過去に展開したことのある行事ということでリンク先も含め掲載したこの記事は、アクセス解析ではアクセスも多く、好評だったようだ。

Img_6627  前進用意ッ!進めぇ~。さてさて、小牧基地航空祭と豊川駐屯地祭が重なっていたり、伊丹中部方面隊記念行事と浜松基地航空祭が重なっていたり、更には名古屋で、守山駐屯地祭と砕氷艦しらせ名古屋港出港が重なっていたりする。小生、どれに展開したらよいか迷っているが、同じように迷われている方も居ようと思い、これらの行事も過去記事リンクと併せ順次紹介したい。

HARUNA

(本ブログに掲載した本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)

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日本海防空の要 航空自衛隊小松基地航空祭07 サニタリーガイド

2007-09-22 15:44:37 | 航空自衛隊 装備名鑑

■F-15J要撃機二個飛行隊

 明日は航空自衛隊小松基地航空祭である。小松基地は、F-15J要撃機二個飛行隊を有する日本海側に面した航空自衛隊の基地であり、北朝鮮に最も近い戦闘機部隊のホームベースでもある。

Img_7401_1  天候の変わりやすい北陸地方にあって、石川県にて行われる小松基地航空祭は奇跡的な晴れ間も多いことから、コマツマジックとして航空ファンには親しまれており、イーグルの機動飛行を見るべく晴天の2005年は112000名、台風接近下の2006年でも98200名が訪れている。

Img_7315_3  2006年の小松基地航空祭に関しては、北大路機関既報記事で“決戦の青空へ 小松基地航空祭2006()”として特集している。詳しくはそちらを見て頂くとして、台風の影響もあり、2005年と比べても人口密度が低く、曇りから一転しての晴天がブルーインパルスの飛行展示を盛り上げた。

Img_1372_1  2005年の小松基地航空祭に関する既報記事は、“小松基地航空祭詳報()”、そして速報記事なので写真は殆ど載っていないものの、“小松基地航空祭2005()”。Weblog北大路機関創設から間もない初期の記事であるので、画面構成など今から見れば稚拙で見劣りするのは否めないものの、ご容赦いただきたい。

Img_7327  小松空港のターミナルを背景に観客の前へ向かうF-15J、小松基地の戦闘機部隊は、イヌワシの紋章が鮮やかな第306飛行隊、そしてドラゴンのマーキングを尾翼に持つ第303飛行隊で、この二個飛行隊を基幹として第六航空団が編成されている。

Img_1111  小松基地航空祭、もうひとつの名物は小松救難隊の救難展示である。この部隊を有名にしたのが、小松救難隊を部隊として新任ヘリコプターパイロットの成長を描いた“よみがえる空 RESCUE WINGS”で、地元北陸で放映されなかったのは置いといて、アニメーションの聖地巡礼として、この展示は人気がある。

Img_1069_1  小松基地航空祭は機動飛行や救難飛行展示の他に、VADSの空包発射展示が有名であるが、地上で行われるので早めに撮影位置に展開しなければならない。なお、向こうにみえるポケモンジェットであるが、過去の航空祭では、航空祭の日程に合わせ航空会社各社がこうした機体を定期航路にて運行し、来場者を喜ばせた。

Img_1412  ブルーインパルス飛行展示も小松基地航空祭を盛り上げる。プログラム上では飛行展示のフィナーレに予定されており、遠く東北の松島基地より展開したブルーインパルスが北陸の大空に純白の航跡を残した。今年も勿論飛行展示を行うようなので、ウォークインから曲芸飛行、そして着陸までをくまなく楽しませてくれること間違いない。

Img_1535  飛行展示は、オープニングフライト0745~0840、落下傘降下0745~0815、機動飛行展示0855~0915、F-2飛行展示0915~0935、緊急発進展示0945~1000、CH-47飛行1000~1015、救難展示1000~1035、戦闘機編隊飛行1035~1120、機動飛行1125~1145、ブルーインパルス飛行展示1250~1400の予定。参考:小松商工会議所HP(

Img_1277_1  小松基地航空祭へは、鉄道で小松駅下車、宿泊の場合は余裕のある金沢で一泊、高速バスの小松で下車しタクシー、裏技で小松空港へ空路乗り入れなど、色々と聞くが、駅からのアクセスや、混雑する道路状況を考えると、基地周辺の駐車場からシャトルバス、若しくは折畳式自転車、というのが適当と考える。道路は相当混雑するので注意が必要だ。

HARUNA

(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)

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中部方面隊機甲部隊の中枢 今津駐屯地祭07 サニタリーガイド

2007-09-21 11:17:47 | 陸上自衛隊 駐屯地祭

■今津駐屯地創設55周年記念行事御案内

 今週末、9月23日は、今津駐屯地祭と小松基地航空祭が同日開催されるということで、どちらに行こうか迷われている方も多いのではないか。こうした中、本日と明日に分けて『今津&小松』北大路機関バックナンバーのリンク記事を掲載、皆さんの検討に役立てそうな記事を掲載したい。

Img_2478  陸上自衛隊今津駐屯地は、滋賀県の湖北、高島市にあり、第三戦車大隊、第十戦車大隊という中部方面隊全ての戦車大隊が駐屯している(日本原駐屯地に第13戦車中隊と第14戦車中隊)。駐屯地は第三師団管区内にあるが、饗庭野演習場の近傍にあることから第十戦車大隊も駐屯している訳だ。

■2006年&2005年今津駐屯地祭リンク集

 ここで、今津駐屯地祭とはどういった行事なのか過去二年間の記事へのリンクを掲載したい。なお、太文字部分ではなく、※部分をクリックするとリンク先に飛べるのでどうぞ。

Img_2607_1  2006年11月19日に行われた度今津駐屯地祭の詳報は“今津駐屯地創立54周年記念行事()”、やや珍しい装備として別記事で“今津駐屯地祭装備品展示 渡河装備の74式戦車()”。今日では、式典前編&部隊入場編&観閲行進編&訓練展示準備編&訓練展示本編&装備品展示編、と分けて掲載しているが、この頃は一回の記事に盛り込む為、解説の資料収集などが大変で、中々掲載できなかった。まあ、今もですが。

Img_0869  今津駐屯地についてもう一つは、初期の記事ということでかなり稚拙であるが、2005年9月11日の今津駐屯地祭は、“今津駐屯地祭詳報()”、この今津駐屯地祭、訓練展示終了後に豪雨となり、雨宿りした格納庫の縁で初対面&雑談を交わしたのがC.ジョニー氏一行。これを補足した記事が、昨年の今津駐屯地祭直前に掲載した“今津駐屯地祭へお出掛けを検討中の方へ()”、写真も大きく、比較的見やすいのかな。この記事読むと豊川駐屯地でご一緒させてもらい、観閲行進や、訓練展示では並んで戦車に撃たれた(!?)toyokawaさん、元気かなぁ、なんておもったりもする。

Img_2753_1  今津駐屯地祭関係で北大路機関抜群のアクセス数を誇るのは“琵琶湖岸の砲声 今津駐屯地祭06 速報()”、見ての通り速報なので、写真も殆ど載っていないが、検索には引っかかるようだ。最近考えるのが、北大路機関のフォトアルバム、できれば駐屯地祭毎のリンク先表示を盛り込むという限定的な用途として、その分検索性を向上させる施策を検討中。駐屯地祭や基地祭、航空祭の記事が多くの記事に分散される分、こうした方が早く目的の行事について様子をすることが出来るのでは、と考えています。

■今津駐屯地駐屯部隊の変遷

 今津駐屯地の部隊は、第三師団と第十師団改編の歴史を語る生き字引といっても過言ではない。ここで簡単に駐屯部隊、最近の変遷を辿ってみたい。

Img_0728_2  2005年の今津駐屯地祭を最後に今津に駐屯していた第三特科連隊第五大隊が解体された。これは、第三師団の師団改編に伴うもので、五個大隊を基幹とする特科連隊も、特科中隊基幹の特科隊に縮小されたのに伴うものだ。第五大隊は師団の全般火力支援を担うべく四個中隊から成った部隊だけに規模も大きく、FH-70榴弾砲の今津における観閲行進も2005年で見納めとなった(2006年は姫路より一門が参加)。

Img_0758  また、師団改編に伴い、第三戦車大隊隷下の戦車中隊も縮減され、写真の戦車が所属する第三中隊も廃止となってしまった。第十師団が師団改編に伴い、戦車中隊を即応予備自衛官主体の中隊を含め四個中隊編成になったのと対照的に、京阪神地区を警備区に有する第三師団は市街戦など近接戦闘を主体とした編成に移行、軽装甲機動車は充実したが戦車や火砲は縮減されたという構図である。

Img_2279  2007年の駐屯地祭の見所は何だろうか、考え付くのは第十戦車大隊に昨年の73式装甲車に代わり新型の96式装輪装甲車が配備されたという情報である。これは金沢駐屯地祭で教えてもらった情報で、昨年が第三戦車大隊の96式がポスターで大きく目玉装備として扱われていたのに対し、第十戦車大隊にも配備されたということである。

■今津駐屯地祭行事予定

 今津駐屯地祭の内容や部隊の改編に続き、駐屯地祭の時間編成をここに記したい。まず、会場は大隊本部前の装備品展示会場と式典や訓練展示が行われるグラウンドに分かれている。装備品展示は終日実施。

Img_2266  式典の進行は、昨年の撮影データによれば1000部隊戦車前集合、1010時部隊入場、1030時指揮官巡閲、1100時観閲行進準備、1110時観閲行進、1120時訓練展示準備、1135時訓練展示状況開始、1155時状況終了、といった内容である。

Img_0688  式典会場の面積に限界がある為、訓練展示の展開を設定するには難しいものがあるが、基本的に模擬戦は仮設敵の歩兵が占拠した陣地を奪還する想定、今年は装甲車の活躍に期待かな。部隊整列の際の戦車の配置などは工夫されており、観閲行進後は奥の方にあるモータープールに戻るので式典前に多数の戦車の整列は撮っておく事をお薦め。かなり多くの来場者があり、航空祭と重なっているので幾分か少なくなろうが、撮影位置確保はお早めに。あと、何故か雨が多いので、雨具は持参されたほうが良いやも。

■今津駐屯地祭へ行くには

 戦車の祭典というべき今津駐屯地祭、此処に行くにはどうしたらよいのか。徒歩と自転車を除く今津までの交通手段を示したい。

Img_0590_1  今津駐屯地へのアクセスは鉄道と自動車が挙げられる。駐屯地駐車場は、湖畔のJR近江今津駅よりも標高の高いところにあり、自動車展開時(2005)は、小生、道に迷い近江今津駅で道を聞いたりした。駐車場は式典会場から少し離れたところにあり、2005年の例では0845時からシャトルバスの運行が開始された。駐車場の広さは小学校のグラウンドくらい(野球場として使用されているっぽい)。饗庭野演習場に展開している部隊なんかがみえたりした。

Img_2757_1  鉄道利用の場合、京都駅から湖西線で一時間。新快速湖北レジャー号というのが網干始発であるが、これだと主要駅ダイヤで三ノ宮0719→大阪0743→京都0814→近江今津0906というダイヤ。特急雷鳥5号金沢行きで、大阪0812→京都0839→近江今津0916。無難なのは京都0740始発で0838時着の列車。なお、途中に北小松駅があるが小松基地とは関係ないので間違えて降りないように注意が必要だ。

Img_5504_1  名古屋からだと鉄道よりも自動車が便利そうだが、0730“のぞみ99号博多行”で0805京都乗り換え、0714“こだま595号新大阪行”。在来線だと、非常に苦しいが、0616時の“ムーンライトながら”、大垣から0700時発加古川行、0837時に山科で湖西線に十分で乗り換え、近江今津0947着、指揮官巡閲は微妙、観閲行進には間に合うかな?というところか。北陸線敦賀経由は余計時間が掛かるので要注意。 金沢からは“特急雷鳥4号”で0609発0801着、“特急雷鳥8号”で0710発0902着、特急以外では苦しいが0613時発、敦賀、近江塩津乗換えで1000時着である。

HARUNA

(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)

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