人類のための文明・思想・哲学・宗教・歴史・憲法

何が起きているのか

どうして起きたのか

それをどのように理解し

どのように対処するべきか

文明と文化変容

2010-02-09 10:54:19 | 日記

異質な文化と文化の接触の結果、その一方または双方の文化に変化が起きることを、文化変容と

称するが、人間を神としてあがめ崇拝する文化と人間を神として崇拝してはならないとする文化が

戦争という形で激しく闘争した  無条件降伏後、クリスチャンであった河合道は、連合国軍

最高指令官 ダグラス・マッカーサ(1880~1964)に対して『どうか陛下をお救いなさいまし』

池の中のカエル達  が神様ジュピターに対して王様を願ったイソップ寓話のように願い出た。

  クリスチャンはその掟と判断力に従うべきであった。戦争は、一 か八か、All  or  Nothing.

広島・長崎と Nothing になってしまっていた。女史は、「東洋のローマ法王」 を考えておられたのか

も知れない。「あれか、これか、どちらか一つ」 がキーワードの20世紀に、日本人は、どちらもを

希望してしまった。 天皇陛下には、更賜寿命をと祈り、国民などは若くして寿命が尽きても構わない。

天皇を中心とする神の国大日本は、その神が統治する。「天皇=日本国」に対する忠誠心は、他の

一切の道徳に優先する。この思想は、江戸時代末期に提唱され、明治維新の思想的原動力となりま

した。日中戦争及び太平洋戦争時には、この忠誠心の保持のために、従軍慰安婦制度が設けられま

した。国体の本義とは、1937年に文部省が発行した国民教化のための出版物で、記紀神話に基づき、

国体の尊厳、天皇への絶対服従を説き、社会主義・共産主義・民主主義・個人主義・自由主義を排撃す

る内容ですが、戦後も、この人権蹂躙の精神は生き残り、あらゆる福祉を害し続けましたが、世界には、

「天皇を神とする思想に対して、批判が許されない国は近代国家とは言えない」 西欧文明を代表する

知性の一人であるバートランド・ラッセル(1872~1970)の見解もあります。13世紀には廃れ

てしまっていた天皇制であることは、日蓮大聖人(1222年2月16日~1282年10月13日)の

「終(つい)に主(しゅ)なき国になりぬ」仏法主体御書でも確認できるが、19世紀に復古させ、20

世紀には、「神」にまで高め、崇拝したのであるが、第二次世界大戦後、日本の首都の東で、天皇の親で

ある悪鬼 レビヤタン が躍動し、日本文明も人類の文明も、  go  for  wool  and  come  home  shorn.   

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言語表現と時代の mismatch

2010-02-04 14:42:42 | 日記

「虎穴に入(い)らずんば虎子を得ず」〔後漢書(班超伝)〕西暦432年頃成立。

危険な冒険なしには、大きな成功は得られない。自分が被るかも知れない不利益ばかり

考えていたのでは、欲しいものを獲得できない。《ずんば》 という言葉遣いが気に障る。

《ずんば》とは、ズハ の強調形で、太平記(1375~1379)にその用例が見られるが、

その後、ズバ という誤用を産出し、強調されて《ズンバ》 となったのであり、現代の日本では

奇異に聞こえる言葉遣いだ。それでも、第二次世界大戦前後までは、積極的に活用されていた

可能性がある。一種の古語であるので、現代の言葉遣いに改められるべきである。

英語では簡単に、Nothing  venture, nothing  gain.

現在の喫緊の課題を考えさせる昔からの言葉遣いが カワズ と カエル。

「井の中の蛙(かわず)大海を知らず」 荘子(紀元前369~前286?)

The  frog  in  the  well  knows  nothing  of  the  great  ocean.

平安時代(794年~1192年)の初期頃から、カワズ と カエル は混同されて使われて来た。

万葉集には「神奈備の山下響(とよ)み行く水に蛙(かわず)鳴くなり秋といはむとや」 とある。

「古池や蛙(かわず)飛び込む水の音」  不易流行 松尾芭蕉(1644~1694)

日本人には遥かな昔から、「ヨミガエル(黄泉(よみ)からかえる」を恐れ、忌避してきた歴史がある。

現代の強いデフレ経済を反映すれば、カワズ(買わず)が、憲法更新の時代的要請を受ければ、

カエル(替える、代える、帰る)が人のこころに生き生きとして来る。日本人だけでも、310万人もの

犠牲者を出させた悪道・敗戦国の道をいつまでも行ったり来たりしていないで、道を替えることで、

道替える・見違える(ミチガエル)本来の日本国に戻り帰る必要がある。


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