枇杷の葉なし

枇杷の生育や、葉・花芽・種のことを日々の生活のなかで書いていく。

月世界・・・

2012年07月31日 | Weblog

 大きな月だ。東の宇宙にかかる月に、思わず見惚れる。セレネの神々しい美しさであろうか。嫦娥姫の楚々たる姿であるのか。東西は違っても、比類なき美しさである。月の研究に没して、やがて魅入られる。月博士を思う。

 朝、自宅を出る時に、扇風機のスイッチを押す。この時点で、室温は30℃。湿度は67%。帰宅時間にもよるが、室内に入ると31℃。外での水遣りが可能なら散水。20時を過ぎていると、翌朝に回す。冷房を設置していなくても、木を植えておけば、節電できるのだ。

 夜半には、ひんやりしてくる。室温は27℃になることも。殆んど28℃を保つ。扇風機の風力は弱です。就寝する部屋は別であるが、比較的に涼しい。団扇を使わなくても眠れる。尤も、隣近所は冷房の機械音で五月蝿く、騒がしい。

 還暦での年金受け取りは70%だと言う。途中変更をするにしても、庭の枇杷葉が育って、収入になるまでには遠い。だが、農薬は一切使わない。栴檀の木を探しているが、今は必要ではないのか、見つからぬ。

 以前、ソーメンを湯がいた汁が、左手指にかかって火傷した。何と綺麗に治ってしまった。何処だったかもわからない。えっ???火傷したっけ。枇杷葉の効力を知っていると、医療費はゼロである。余程の怪我でもしない限り、医者には行かぬ。

 枇杷葉エキスを、手術後の痕に塗布すると、傷口が軟らかくなって薄くなる。手当てをさせてもらった人は、その効力に驚く。高齢になると、皮膚が乾燥しやすくなるが、枇杷葉エキスを塗れば、痒みは無論のこと、滑々してくる。

 ジャックと豆の木。珍しい花でもある。竹の花もだが、毎年ではないところが希少価値。私の想いが通じたとしか思えない。

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体調不良・・・

2012年07月30日 | Weblog

 寒い。体が冷える。冷房が効いているので、血液の循環が悪い。関連事項で、肩凝りになる。右足が痺れる。左手が痛い。それでも勤務をしている以上は、することが山積。体調が悪いなら休もう。甘えでできる仕事ではない。

 私の信条として、困っても迷惑はかけない。努力をする。仕事で迷惑をかけるのは、どうだろう?スタッフのためにしているのではない。自分のためでもない。生活へのお手伝いをすることで、本人が持っている機能を、思い出してくれること。

 仕事で横着をすれば、その皺寄せは他の職員になる。出てくるなら、仕事をしよう。言っておくが全力投球しないでの手抜きは、いただけない。何よりもじっとして、できることでもない。公私混同が多い。加えて私語が多過ぎる。

 生活の基準ができていないようにも。価値観の違いもあろうか。同じようでも、決して同じでないように、微妙に違うのは仕方がない。でも、何か釈然としない。調子のいい者が上手く立ち回っているようにも思える。まあ、神さまは見ているだろうが。

 枇杷葉に水遣りができなかった。それでも、午後11時近くなると、庭に出れば涼しい。星も良く観える。北斗七星にベガ、アルタイルが輝く。デネブはちょうど河の中で霞んでいた。流れ星が飛ぶ。月が冴え冴えとしてきた。

 我が家の春の庭です。季節が廻ると、毎年違わないで咲いてくれる。自然のサイクルは、とても不思議なのだ。

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自然を生かす

2012年07月29日 | Weblog

 団地の草刈である。ショウジョウバッタも、殿様バッタも、隠れ家を追われて右往左往している。この時期には、草は刈らない。何故なら、収穫前の野菜に飛来して、喰いちぎるからだ。生き物の棲む場所がなくて、人間の住まいはあり得ない。

 1時間程度で、切り上げる。遅出ではあるが、勤務なのだ。汗びっしょりになったので、朝風呂を使う。洗髪をする。弁当を作る。気忙しいが、コンビニ弁当は避ける。あの中には、防腐剤も、添加物も着色料等、様々な化合物が入っているのだ。

 認知症にもなる。癌の細胞を増やすことにも繋がる。便利さの中に潜む、病気の元は、断たねばならない。認知症状を見る度に、生活のずさんさを思う。母や、父の二人きりの生活がもたらした弊害は、そういった食べ物を買っていたことに尽きる。

 自家製の野菜や、ありきたりの物であったにせよ、手作りは進行を遅らせていただろう。整然と並ぶ、スーパーの店先の食材には、農薬がたっぷり仕込まれ、人体への影響は計り知れない。素朴な物こそ、愛情が詰まり、心を豊かにしたのではないか。

 病院で薬漬けにし、自然の中での生活を奪った。長く生きるに越した事はないが、苦しみのない最後の方がよかったとも。産まれた家で、嫁いだ家での最後の方が、どんなにか心が平安であろうか。今は、それさえ尋ねる術がない。

 猛暑日。気温がグングン上がり、36.5度という所もあった。これほどの暑さの要因は、原発の再稼動にある。各家庭で、或いはデパートでの冷房が、外に排出されることで、地熱が上昇する。それがなければ、ここまでの温度にはならない。

 人間の思考回路を狂わせる手立てが、着々と進んでいる。気づいた時には、辺り一面の放射線で、内部被爆に曝されている。臭いも音もないが、確実に放射線は増えている。数値だけで安全だと言いきれるのか。

 枇杷葉の新芽。何処からでも芽が出てくる。枇杷葉の七不思議である。

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夏を満喫

2012年07月28日 | Weblog

 夏野菜を、紙袋にどっさりもらった。トマト、胡瓜、しし唐、ピーマン。畑に生っていたのを捥いでくれた。とか言い、鮮度は抜群である上に、瑞々しい。熟しているので匂いも違う。しし唐は、サラダ油で炒め、トマトは塩で戴く。う~ん、おいしい!

 トマトは、匂いが独特であるから美味しいのだが、最近はどうにもピンとこない味だ。ピーマンをパブリカと言うが、これも首を傾げる。しし唐に至っては、甘いのだ。酷くがっかりする填めに。山の上のオクラも、プランターで育つ。

 枇杷葉茶を煎じた後、紙袋に入れて保管している。一度、天日に干すと、再び煎じれる。今度は煮出す。その後は、庭に入れて土に還す。そうやって腐葉土にしているからか、ミミズが多い。まあ他の昆虫や、微生物もいるだろう。

 我が家の庭は、ほんとうに色んな生き物が居る。じっと見ていて飽きないが、遅刻しそうになるので、日々気をつけている。孫に至っては、小学二年の方だが、庭から動かないでいる。静かにしているが、酷く興奮することもある。

 蝉の抜け殻を見つけ、雨蛙と戯れ、カナヘビと遊んでいる。バケツの中に、ぼうふらを見つけて喜んでいる。とても室内に入って来そうにない。藪蚊に刺されてくる。枇杷葉エキスを、スプレーしてやる。枇杷葉茶を飲ませた。

 明日は、父の1周忌。早いものだという想いが強い。早朝は、団地の草刈があり、遅出勤務。息子に頼むことに。近所へのお中元も、持たせての供養だ。初盆もある。墓掃除に行かねば。息子を当てにばかりはできない。蜂や蝮に気をつけ行くことにしよう。

 友人がくれたあけびの種を蒔いたら、たくさん発芽した。あれから半年、数本が育っている。自然の条件は厳しい。

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土用の丑

2012年07月27日 | Weblog

 暑いのは、夏の特長です。鶯の仲睦まじい鳴声は、オスからメスへの求愛で、この時期抱卵し、やがて雛が孵る。鶯自体、淡い薄黄緑色の体なので、声はすれども目立たない。先日、近くで声がするのでじっと見ていたら、枇杷葉の木に止まっていた。

 野良猫がいるので、用心してか、瞬く間に飛び去った。我が家にある、数十本の枇杷葉に引き寄せられたか。枇杷葉が新芽を出すのは、新春に始まって、初夏と盛夏のこの時期だ。自然の物への配慮もしていることに感心する。

 蜘蛛があちこちに巣を張っている。駐車場の出入り口に、車の周りにとあって、危うく引っかかりそうになる。だが、蜘蛛にとってみれば、我が家は格好の餌場。棲まいとしては好条件だろう。オハグロ蜻蛉、蜂などのんびり水を飲んでいる。

 キリギリスは、朝夕にはうるさく鳴くが、日中は蝉の方がやかましい。何れも、我が家は自然の演奏会が堪えない。チケット代がいらない分、我慢するしかあるまい。やっと扇風機を点ける。観葉植物がうだっているためで、自分のためではない。

 扇風機も、体に直接当たるのは良くない。要は、充分な睡眠と、夏野菜をしっかり戴き、手作りの梅ジュースや、桑の実ジュース、金柑、あけび酒等を、体調に合わせて摂取する。一番は枇杷葉茶で、ドクダミや鉈豆も症状に応じるのが好い。

 桃を取りに行く。B級品?かとは思えない。ありがたや。リエさんには着いたらしい。ののがみさんが、偶然に来られていたとか。この時期に上京することがないので、思案していたところです。美味しく食べてもらえれば、それでいいのです。

 体が、我が家以外では冷えてしまう。足が痺れてくる。蒟蒻を温めて腰に当てる。下半身の調子が戻る。やはり夏は、暑くなくてはいけない。室内の温度は32℃。然し、風が通り抜けて涼しい。夕方には水遣りをしよう。

 上から金星。月。火星。帰宅途上、左側に観える珍しい光景に、思わず車を停め、シャッターを切った。携帯だが鮮明に撮れ、宇宙の移り変わりに感嘆!

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白桃の季節

2012年07月26日 | Weblog

 例年、友人・知人の所に桃を贈らせてもらうのだが、反応は様々です。我が家で作っていないので、農家の方にお願いする。選りすぐった一番美味しい桃を手配してもらう。リエさんには、父上さまに、是非に食べて戴きたい。果物はあまりお好きでないらしいが、旬の物ですから。

 他の方にも、ご要望があればお送りするのだが、是非頼むとは言って来ない。産地直送な上に、大きさも味も日本一。我が家では、B級品を分けてもらう。味には支障がないのだが、何分傷むので日持ちがしない。然し、店頭に並んでいるのより味はいい。

 桃は、冷蔵庫に入れないで、冷暗所で保管する。食べる1時間前位に、冷水に浸してかぶりつくのが美味しい。庖丁の味も頂けない。皮は手で剥くか、そのままがよく、傷がつかないように丁寧に洗う。故吉岡たすく氏は、この桃の食べ方を好まれていた。

 父と母も好きで、生前はあまり食べさせられなかった。この父の1周忌に、お墓に供えてこよう。位牌やお骨はなくても、祈りはできる。その想いの長が届くことを信じている。ご飯も喉を通らない方に、桃を剥いてあげたら、頬張ってくれた。

 祈る思いが通じたことも、せめて一口でも、と願ったことも、共にうれしくてならなかった。点滴を受ければいいのだが、それでは食が進まない。暑さもあろうし、体力も落ちている人に、食べる気になってもらうのは相当の念力が要るが・・・

 帰宅して、着替えを済ませ、庭の水遣りをする。バッタがあちこちで葉をかじっている。何と、美味しそうに食べることか。死活問題であろう。捕獲しても、直ぐ次が飛んでくるのだ。そのためにも、あちこちにたくさんの枇杷葉を植えているのだ。自分に言い聞かす。

 南側に植えている、地植えの枇杷苗。3年目になる。すくすくと育っている。南側のは木丈は低い。左側の枇杷葉は、長崎茂木。

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ひゃっこい・・・

2012年07月25日 | Weblog

 もったいないばあさんの連載に、枇杷茶のことが書いてあった。この時期、暑気当たりに効く枇杷葉茶を、天秤で担いで売り歩く、水売りがいた。掛け声も「ひゃっこい、冷やっこい」と呼ばわって歩く。水は井戸水、枇杷の葉は寒中に採って、乾燥させた物である。

 早朝から起きて、井戸水を汲み上げ、くどにかけてある大鍋に移し、火を熾して沸かす。沸騰してきたら枇杷の葉を入れる。そのままにしておけば火は消える。粗熱を取り、桶に汲み込んで、清水の湧き出る辺りか、岩場の涼やかな場所で冷やす。

 冷たく冷やした枇杷茶を天秤で担い、江戸の町に繰り出し、売り歩く。枇杷葉茶は素より、時にはドクダミや、鉈豆、毒消し等、炒って煎じれる物は、西瓜の種まで携えていた。梅干も、実はもちろんのこと、種の中まで使っていた。

 毒は薬になるが、処方次第である。匙加減とは、よく言ったもの。お医者様でも、草津の湯でも、恋の病は治りゃせぬ。とも言うが、心変わりをされた者には、恐ろしい毒になったのだ。福寿草、桔梗、夕顔。使う部分で薬にもなっていた。

 早出で、帰宅したのは、外が明るい時間。急遽、フェンスの外の草抜きをする。夕方なら、蜂が襲ってこない。2時間近く掛かったが、朝顔だけを残して、すっきりとした。この日曜日は草刈だが、勤務なので思案していた。少しだけ出ておこう。

 汗びっしょりになったので、行水をする。着替えてさっぱりし、晩ごはんを戴く。昨夜は、雷と夕立があったので、明け方には寒かった。足が冷えてしまうので布団をかけた。ありがたいことに、網戸にすれば涼しい。枇杷葉の葉影に風が渡る。

 5月21日の、部分日蝕。明るいのに、うっそうとした印象の陽射しでした。

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休日の変更

2012年07月24日 | Weblog

 習慣とは恐ろしい。いつものように眼が覚める。指令を送り、再び睡眠。冷房はしていないが、涼しいのでぐっすり。再度目覚め、日常に還る。珈琲の香りと温かみが心地よい。青空市に向かう。李はなかった。トマトと胡瓜を求め、ブルーベリーも買う。

 桃は、随分迷ったが、白桃ではなかったので断念。今月の終りに頼んでいるので、それまで待つことにする。青空市の店番の方が、勤務先の姑さんなので、とても気を使って、1パック下さる。びっくりするが戴く。勤務先に出向くと、本人早退と言う。

 昨日、蜂に刺された方がいて、腕が腫れあがっていたのが気にかかり、そちらに回る。仕事中でもあるので、自宅に持って帰ってしてもらおう。と顔を出したのだが、自分ではできない由。致し方なく、タオルに枇杷葉エキスを浸して当てる。

 数回繰り返していく内に、心なしか腫れが引いたような気がし帰宅。冷房で冷え切った体を常温で戻す。網戸にしていると風が通る。枇杷葉エキスは、枇杷葉の生葉を採り、35℃のアルコールに漬ける。1ヶ月位でも使える。できれば3ヶ月位のが良い。

 枇杷葉の生葉は、いつの季節のでも良い。旧暦の寒中での生葉が、効果としては良く、果実瓶を買っておいて仕込む。また、立春までの期間に、数日開けて1年分を漬けておけば、いざという時に重宝する。また、止む無く不足すれば、硬くごわごわの葉を用いる。

 新聞を読み直す。体中の怒りを持ってして、政府のやることに納得できない。強行手段は、民主主義に反する。民主党って、一体何をしたいのだ?国民のことなど、爪先も考えていない。平成天皇の心痛は余りある。福島へ心を寄せて、足を運ばれる姿に胸が痛む。

 姫金魚草。零れ種で、次々に開花する。命の継続とは、自然であり、目立たないことでもある。

 

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盛夏

2012年07月23日 | Weblog

 父の一周忌が近い。昨年、リエさんが贈ってくれた植物が、紆余屈折をしたものの、何株か生き残って、青い素朴な花を咲かせた。出窓に置いた物で、冬を越し、春を経て夏になった。命は人間の自由にはならない。わかっているが不思議。

 人間だけに、命がある訳ではなく、植物にも、昆虫にも、形は違うがある。然し、人間の都合で消される。戦争は人間が行い、戦略する者が、勝つために手段を選ばないこともある。だが、そのことのみでなく、裏で取引されていることに気づこう。

 原発も同じだ。再稼動してしまえば、どうにでもなる。という安直な考えだけで、福島の救済に向けての本意はない。願うのは、保証金ではなく、原発がなかった時代に還していくこと。できないでしょ?同じ国民の税金を使うなら、せめて原発を廃炉に。

 美しい地球を、化学兵器で壊し、今また放射線で汚染している。戦争はいけないというのに、何故するのであろう?子供の時に習わなかったの?人の物を平気で盗る。気に入らなければ殺す。今の家庭は、崩壊の一途を辿る。

 明日は、久々の休みになる。出かけたりしない、時間たっぷりの日だ。夕刻8時頃の宇宙には、細い月がかかっていた。勤務を終えて帰宅すると、冷え切った体が解けていく。室内の気温は30℃。網戸にすると風が通った。

 蜂に刺されたら、枇杷葉エキスを塗布。患部に、タオルを当てる。生葉でもいい。蒟蒻は、毒を吸い出すので、生葉の上に置き、生葉に変化が出るまでは、何度も繰り返す。以前にも書いたが、枇杷葉の葉を採り、焼酎に漬けて置くと、エキスが出る。

 このエキスは、切り傷・擦り傷・捻挫・炎症・水虫・田虫・虫刺され・痒み・結膜炎・膀胱炎・中耳炎・いぼ時・切れ痔等に、ガーゼを患部に当てての治療をする。個人差もあるが、殆んどが傷みや症状を改善する。或いは、免疫と抗体を作る。

 焼酎なので、抵抗があれば、枇杷葉の生葉で施行する。その際、蒟蒻が活躍する。然し、そういった場合、手元になければ役立たず。是非、作り置きください。寒中がいいのですが、効果が著しく違う訳ではありません。

 店頭に売れ残っていた物で、やさしい色に惹かれて買った。長い間咲いていた。

 

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夏の暮らし

2012年07月22日 | Weblog

 井戸があった頃、龍は自在に天地を行き来していた。便利な水道になって、井戸は封印された。水は腐る。龍は嘆く。天地が揺れる。地震も津波も、天災ではない。人間の愚かな知恵が、自然を侮った結果だ。それでも神は、人間を哀れに思って御標を見せる。

 宇宙を観た時、異様な光景に遭遇したら、近い内に地震が起きよう。原発を稼動させてはいけないのに。伊方原発は、安全装置が、避難経路がないというのに。放射線は全国に、世界に飛ぶ。これほど人類の危機に陥ろうとしているのに、未だ判断を変えない。

 確かに、戦後の暮らしは、様々なことに支障を来たした。だが、地震が起きても、放射能の心配はなかった。水は、何処かしらにあり、飲めないという事はなかった。暮らし向きが良くなって、喉元を過ぎたので、熱さを忘れた。羹に懲りて膾を吹く。

 福島の責任さえ取れないのに、況してや、広島や長崎も然りである。原発には依存しない暮らしにしよう。木を植え、土を耕し、自然の中で呼吸しましょう。レイ・ブラッドベリの『霧笛』、眠る恐竜の耳の届いた、霧笛は、長い時間を掛かけて行き着く。

 夏には夏の暮らし向きがある。体は冷やさない。温かい物を戴く。冷房の利いた部屋に居て、冷たい物ばかり口にしていると、血液の循環を悪くする。足が動かない。腰痛になる。風邪を引き肺炎になる。何よりも体がだるくなってしんどい。

 冷房がない時代なら、カキ氷を食べ、冷たく冷やした西瓜、瓜で熱を下げた。或いは、暑い時間には、昼寝をした。木陰でゆるゆる過ごした。暑かったけれども、自然の風が心地よかった。人工的な寒さには、息が切れそうな熱を放出させる。

 我が家の涼しさには、庭に植えてある枇杷葉が影をする。水遣りを終えると、風が渡る。暑いんだけどね、夏なんだよ。この時期に暑くなかったら、作物は取れない。台地が死んでしまう。地球の潤いを活性化させる夏に季節に乾杯。

 ユキノシタ。春先、グングン育っていく。葉の大きなのを天麩羅にした。

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