不思議活性

一枚の絵画と詩 16 『巨大な形而上学者』 ジョルジョ・デ・キリコ

『一枚の絵画と詩』 

     16

 『巨大な形而上学者』 1918年
     ジョルジョ・デ・キリコ (1888~1978)


 ジョルジョ・デ・キリコは、イタリアの画家、彫刻家。形而上絵画派を興し、後のシュルレアリスムに大きな影響を与えた、とあります。

 形而上学という難しい言葉がでてきましたが、アリストテレスでは、あらゆる存在者を存在者たらしめている根拠を探究する学問。すなわち第一哲学または神学。 現象的世界を超越した本体的なものや絶対的な存在者を、思弁的思惟や知的直観によって考究しようとする学問とあります。

 難しいことは置いて、私はこの一枚の絵画『巨大な形而上学者』に、どこか寂しい孤独感のようなものを感じるのです。得体の知れないものが中央に立ち、遠くに一人の人物がポツンと立っています。キリコの絵は、ときに郷愁を呼び覚ますといわれますが、それは、生きて行くことのどこかでふと感じる、存在することの寂しさでもあるのでしょう・・・・。

                      一枚の絵画と詩


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コメント一覧

ふー
eriさん、コメントありがとうございます。きょうは、雨の一日です。晴れた日には夕焼け空や夕暮れのひとときにほっと安らぐときがありますね。日々、一歩一歩ゆっくり歩いていけたらな・・・・。
eri
絵の奥にある一人の人物。遠くから、得体のしれない大きな塔をみて何を思っているのでしょうね。存在することの寂しさ。夕暮れ色も手伝って、どこかノスタルジックな気持ちにも包まれました。

日が少し長くなりましたね。これから夕暮れの美しさを楽しめる時間も多くなりそうですね。どうぞお元気で、よい青葉の季節をおすごしくださいね!
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