Zooey's Diary

何処に行っても何をしても人生は楽しんだもの勝ち。Zooeyの部屋にようこそ!

「レヴェナント」

2016年04月28日 | 映画
メモ書き程度に。



1820年代初頭のアメリカ、マイナス20℃の極寒の荒野。
熊に襲われて瀕死の重傷を負い、目の前で息子を殺され、生き埋めにされた男の復讐劇。
もう寒くて痛くて辛くて残酷。
どのシーンを取っても、息詰まるような感じ。
(あまりにも残酷なシーンでは目を開けていられなくて
全体の三分の一は、私は目を瞑っていました)
そこに坂本龍一の不協和な音楽が、容赦なく響き渡る。
3時間弱、ずっと肩に力を入れて観ていたようで、どっと疲れました。
「21グラム」といい「バードマン」といい、どうも私は
アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督の作品は好きになれないみたい。
ああでも、「バベル」には感動したのでした。

「レヴェナント」 http://www.foxmovies-jp.com/revenant/



その日の夜、六本木のビルボード東京で、クリストファー・クロスのコンサート。
「セイリング」「ニューヨーク・シティ・セレナーデ」「オール・ライト」
高音の切ないメロディを、80年代にどれだけ聴いたことか。
若かった頃の思い出をありがとう、という感じです。
今のクリスの髪の毛については、帽子を被っていたので分かりませんでしたが。
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グラニー・スミスのアップルパイ

2016年04月25日 | グルメ


「GRANNY SMITH APPLE PIE & COFFEE」が青山骨董通りにできたのは、数年前のことか。
その店構えといい、アーリー・アメリカン・スタイルの素朴なインテリアといい、
アメリカのお店が日本に来たのかとなんとなく思っていましたが
HPによると、生粋の日本のお店であるらしい。
更に「グラニースミス」というのは、スミスおばあちゃんのことかと私は思っていたのですが
リンゴの品種の名前であるらしい。
”(こちらの)リンゴは青森と長野の提携農家から仕入れており、
リンゴ農家の協力を得て、日本では珍しくほとんど手に入らないオーストラリア原産の
グラニースミスを2年間で200本以上植えている”のだそうです。



東急プラザ銀座店の中にこの店が入ったのですが
カフェはずらりと並んでいたので、テイクアウトにして自宅で。
写真は「ダッチ・スクランブル」とハーブティ。
ポロポロのクッキー生地が表面に散りばめられたこのアップルパイが、私は一番好きなのです。
こちらは更にシナモンとバーボンが効いていて、大人の味でもあります。

そういえばドン・マクリーンの「バイバイ・アメリカンパイ」という歌、
大好きだったな…

グラニー・スミス http://grannysmith-pie.com/
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「スポットライト 世紀のスクープ」

2016年04月20日 | 映画


本年度のアカデミー作品賞・脚本賞受賞作。
2002年アメリカの新聞「ボストン・グローブ」紙が、神父による子供への性的虐待と、
カトリック教会がその事実を看過していたというスキャンダルを暴く実話の映画化。
「扉をたたく人」のトム・マッカーシー監督。

予告編の中の「これを記事にしたら誰が責任を取る?」という問いかけに対して
「記事にしない場合の責任は?」と返すシーンが印象的でした。
しかし…



良く言えば、媚のない映画です。
調査報道班の4人の記者たちが綿密に事実を調べ上げて行く様を、淡々と映し出す。
派手な演出も、盛り上がりを狙った脚本も一切ない。
登場人物がやたら多く、ファミリーネームとファーストネームが入り乱れ、
視聴する側は、膨大な台詞から人物像を認識するのに精一杯。
記者たちが過去の関係記事を丹念に調べ、そこから関係者に連絡を取り、
何度も拒否されながらも粘り強く取材するのを、我々は2時間観続けるのです。
淡々とした、相当退屈な作品であるともいえます。
正直私には、本編よりも予告編の方が面白かったかな。
期待度が高すぎたか。



しかし、事実は小説よりも奇なりとはよく言ったものです。
近年ボストンのカトリック教会の87人もの神父が、子供に性的虐待を犯していたのです。
しかも組織的に隠蔽されてきたという許しがたい事実を
4人のジャーナリストが丹念に調べ上げ、世界に報じたのです。
このスクープは、2003年のピューリッツア賞に輝いています。
そしてこの地味な映画がアカデミー賞を取ったというのも、ある意味凄い。

折しも今日発表された、国際NGO「国境なき記者団」による「報道の自由度」では、日本は72位。
この調査がどうやって行われたのか、どの程度信憑性があるものなのか
私は知る由もありませんが…
なんとも情けない数字です。

公式HP http://spotlight-scoop.com/
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余震492回

2016年04月18日 | 社会
昨日は一日、台風のような暴風雨でした。
我家は高台にあるせいか、ひゅうううう~ごおおおおお~という、
この世のものとも思えないような音がしていました。
テレビをつければ、数分おきに九州の余震の速報が入って来るし。
18日午前0時までに観測した震度1以上の地震は、492回だそうです。
被災地の方は、生きた心地がしないでしょうね。



「九州のためにできる3つのこと」という記事がFBで廻って来ました。
それによれば
1.迷惑をかけない
 マスコミの過剰取材で被災者が迷惑を被っているということです。
2.過度な自粛は不要
 ツィッターで”熊本の友人に何かできることはないかと聞くと
 「関東にいるお前は普段通り酒飲んで、俺の分まで残業して社会の歯車になってくれ」と”
 これには泣けました。
3.支援は相手のことを考えて
 ”「救援物資は要求している物を送って下さい」「ボランティアは要請されたら来て下さい」
 上記二点について被災者(弱者)のくせに生意気なと思った人は絶望的に災害支援に向いてません。
 大人しく普段通りに生活していて下さい”
 なるほど…。
 とりあえず私にできるのは、義援金で応援することくらいでしょうか。

「九州のためにできること」 http://1kando.com/34968
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解放されてからも続く闘い「ルーム」

2016年04月14日 | 映画


画面は小さなもののアップから始まります。
それは5歳のジャックの目線でとらえた世界。
ジャックにとっては、3メートル四方ほどの部屋が、世界のすべて。



17歳の時から7年間、小さな部屋に監禁されているママ・ジョイと、
5年前に生まれた息子のジャック。
時々最低限の食料を持って来て、ママの上に馬乗りになるオールドニック。
オールドニックが訪れている間は、ジャックは洋服ダンスの中に隠れているが
実はこっそり覗いていた。
ジョイはできる限りジャックを普通に育てようと努力し、字を教え、運動や工作をさせる。
息子は閉ざされた空間の中でも素直に育ち、ジョイの支えになっていた。
ジャックの5歳の誕生日を迎え、ジョイは勇気を振り絞って脱出を決意する。



二人はかろうじて脱出できたのですが、そこから新たな戦いが始まる。
マスコミとの攻防、社会への適応、PTSDとの闘い。
母親と息子はどうやって乗り越えていくのか。
ジョイの部屋は、彼女が高校生の頃のままで時間が止まっている。
アルバムの友人たちとの写真を見て、彼女たちには何も起こらなかったと泣き崩れるジョイ。
17歳からの7年間を奪われた口惜しさ、悲しみはいかばかりのものか。
監禁部屋でたった一人で死に物狂いで産んだのであろう息子が
トラウマに潰されそうになった母親を救うシーンでは、涙を誘われます。
日本でも最近、中学生の少女の監禁事件が発覚したばかりですが
被害者にとっての闘いは、解放されてからも続くのだとつくづく思います。



ジョイの実父は、ジャックと目を合わせようとしない。
ジャックは愛娘を誘拐し、レイプした男の息子であるから。
ジョイはジャックを心から愛し、マスコミの心無い質問に対しても
息子の親は自分だけだと言い切りますが、そこは本当に難しいと思う。
ジャックが成長したら、父親のことをどう説明するのか?
私が親しくして頂いているアメリカ人の牧師さん、彼らのプロテスタント福音派という流派は
基本的に中絶を認めないのだそうです。
レイプされた場合でも?と訊くと
子供には罪がないから、と答えられました。
理屈では分かっても、もし自分だったら?と考えてしまう。

この作品はエマ・ドナヒューの小説『部屋』が原作であり、
それはオーストリアのフリッツル事件を基に書かれたのだそうです。
1984年から24年間、父親が実娘を地下室に監禁し、7人の子供を産ませたという事件。
その子供たちは今もなお、世界の何処かで生きているのですよね…

監督はレニー・エイブラハムソン、主演のブリー・ラーソンはアカデミー賞主演女優賞獲得。

「ルーム」 http://gaga.ne.jp/room/
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湖畔の陰にはー「黒田清輝展」

2016年04月12日 | 社会


上野の「生誕150年 黒田清輝 日本近代絵画の巨匠」展に行って来ました。
「湖畔」という絵は切手にもなり、教科書にも載っていてあまりにも有名ですが
鹿児島出身のこの人、薩摩藩士の息子だったのですね。
1866年(慶応2年)生まれ、東京外国語学校を経て1884年フランスに留学。
法律を学ぶための渡仏だったそうですが、2年もしないうちに画家になることを決意、
ラファエル・コランに師事したのだそうです。
当時とんでもないお金をかけて留学して
弁護士になる筈の息子が画家に転向じゃ、明治の親はさぞ怒っただろうなあ。

「読書」

1891年には「読書」、1893年には「朝妝」(ちょうしょう)がフランスの展覧会で入賞と
順調に画家としての道を歩んだようですが、93年に日本に帰ってからが大騒ぎ。
全裸で立つフランス女性を描いた「朝妝」は論争を呼び、
1900年には白馬会展に全裸の裸婦を描いた『裸体婦人像』を展示して、警察に咎められ、
絵の下半分が布で覆われる「腰巻事件」が起きたのだそうです。
そりゃ明治時代に、全裸の女性の絵は中々受け入れられなかったのでしょうね。
彼は”封建的な日本に違和感。「俺は自由が欲しい」と友人にもらす”と
展覧会のパンフレットに書いてあります。

「朝妝」

あの「読書」は黒田が24歳の時、フランス人の恋人を、
そして「湖畔」は31歳の時に、後に妻となる女性を描いたのだそうです。
黒田が師事したコランや、強く影響を受けたというミレーやモネの絵も
オルセー美術館から特別出品されており、じっくり楽しむことができました。

「湖畔」

「湖畔」は私が子どもの頃愛読していた「少年少女世界名作文学全集」の日本編の一冊のカバーに載っていたので、
非常に馴染み深い絵だったのです。
確か「次郎物語・路傍の石」編だったのじゃないかな。
上野の森のソメイヨシノはとうに終わったのに、大勢の観光客が。
韻松亭で大きな窓越しに葉桜を愛でながら、季節のランチを頂きました。

黒田清輝展 http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1759
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満開を過ぎても

2016年04月10日 | お出かけ


桜を見ると落ち込むと言いながら
桜情報を聞くといてもたってもいられなくなり、
フラフラと見に行くという難儀な性格。



タロウを連れて千鳥ヶ淵。
3時過ぎに車を出して、ふらりと行って来ました。
ソメイヨシノは満開をもう過ぎていましたが
花吹雪や花筏がお見事!
ここの北の丸公園には枝垂れ桜・八重桜・大島桜・ハナズオウなども沢山あるのです。
ソメイヨシノ満開時よりも人混みは減って、いいかもしれない。
以前、丁度見頃という時にこちらに電車で行って
九段下の駅のホームに降りてもラッシュ時の車内のような状態で、辟易したことが。
そこから北の丸公園まで、ずーっとその状態が続いていたのでした。



その時よりはずっとマシでしたが、それでも凄い人の数。
観光バスで次々と乗り付ける外国人観光客。
周りでは中国語が飛び交って、日本ではないみたい。
見慣れた千鳥ヶ淵の桜の光景も、昔とは変わって来たようです。

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さくらふぶきの下

2016年04月09日 | お出かけ


桜は、悲しい。
満開に咲き誇れば、美し過ぎて悲しいし、
散り始めはまた、儚くて悲しい。
楽しい日々を思い出して、もうあんな日は帰らないのだと悲しくなるし、
悲しい思い出は、また悲しみを新たにする。
結局、何がどうあっても悲しい。
はい、私はネクラ人間です。



茨木のり子の「さくら」の一節。
”あでやかとも妖しとも不気味とも
捉えかねる花のいろ
さくらふぶきの下を ふららと歩けば
一瞬 名僧のごとくにわかるのです
死こそ常態
生はいとしき蜃気楼と”



写真はミッドタウンの夜桜。


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東急プラザ銀座

2016年04月07日 | お出かけ


映画の帰りに、オープンしたばかりの東急プラザ銀座に行って来ました。
数寄屋橋交差点、以前は阪急百貨店だったところ。
コンセプトは「Creative Japan 世界はここから面白くなる」ですって。
外観は江戸切子をイメージしたというデザイン。


屋上は広々としたオープンカフェ。


中にも、KIRICO CAFEというカフェ・ラウンジがあります。


屋上からの眺め

綺麗なお店、目新しいお店がいっぱいあって、当分銀座に来る度に楽しめそうです。
今回はお目当ての店は並んでいたりしたので、1Fのオーストラリアン・スタイルの
カフェという、Me's Cafeでお茶。
広々とした空間で、銀座の街を行き交う人々を眺めながら。
スライダーというデザートとカフェ・ラテ。
このフルーツとハーブ入りの水が無料というのは嬉しい。




渋谷ヒカリエといい、表参道東急プラザといい、東急は今、勢いがありますね。
キリコCafeのガラス窓に写っているのは、向い側の有楽町マリオンです。
ここができた80年代の頃は、西武が時代をリードしていて、堤氏の天下だったのに。
西武も阪急も、とっくに姿を消してしまった。
そう思うと、ちょっと寂しいものがあります。

東急プラザ銀座 http://ginza.tokyu-plaza.com/
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今年の桜

2016年04月04日 | 家庭
この春の開花状況は、ちょっとヘンでしたね。
3月21日に開花宣言が出たものの、その後ずっと寒くて足踏み状態。
10日以上経ってからようやく満開宣言が出たけれど、見頃の週末も薄ら寒く、
昨日日曜日はこちら午前中雨(お花見の場所取りの人は大変だったでしょう)。
そして今日、月曜日も朝から雨が降っています。
ちゃんと花見を楽しむこともできないうちに散ってしまうのではと、心配になってしまう。

今朝、日本公認会計士協会から修了考査の合格発表があり、我家の次男、
なんとか合格しました(先程ネットで確認した)。
大学在学中に国家試験に合格し、その後、監査法人に勤めているのですが
3年の実務の後、更に試験があるということを私は知りませんでした。
相変わらず私のことをオババと呼び、「オババはええなあ、毎日遊んでいて」とのたまう。
たまに出張や旅行に行くと、タロウにはお土産を買って来るが、私には何もなし。
そういう態度の悪いヤツですが、とりあえず親として一安心。



前の日記で書いた、
「床の上に脚を180度開いた状態で座って、上半身をぺたりと前かがみに床につける」
とは、これのことかという画像(上の写真)がSNSに寄せられました。
そう、まさにこれです。
しかもこのサイト、「誰でもこんな風に身体が柔らかくなれちゃうストレッチの方法を解説した動画」
がついている!
早速やってみた所、途中の片足を曲げて前屈するまではできるのですが、その後が続かない。
まあ何年やってきてもできないものが、急にできる訳もない。
気長にやることにします。
備忘録として、ここに貼ります。

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