Zooey's Diary

何処に行っても何をしても人生は楽しんだもの勝ち。Zooeyの部屋にようこそ!

「BELON」

2015年12月27日 | グルメ
今年はバタバタしていてとても無理だろうと思っていたのですが
渋谷のBELONでクリスマス・ディナーを頂きました。
マークシティの裏の急な坂を上った所にある小さなお店。
「タラバ蟹のパイ 九条ネギとオランディーズソース」や
「フォアグラを包んだフランス産鴨肉」も美味しかったのですが
なんといっても生牡蠣が大きくて圧巻でした。
レモンを絞って、プリプリのを口に入れた時の幸福感といったら。



「牡蠣みたいな頑固な男だ」というような例文が
高校時代の参考書にあったよね、と夫に言うと
「He is an oyster of a man」とサラリと言ったのに驚きました。
(私は英文なんて綺麗に忘れていた)
山崎貞著「新々英文解釈研究」、通称「山貞」(やまてい)、
40年前に我々が習った時でさえ古臭いと言われていた参考書。
そうしたら近年、復刻版が出たと新聞の宣伝で見て驚いたのでした。
改めてamazonで見てみたら、確かに復刻版がある。
「大正元年(1912)の初版『公式応用英文解釈研究』より、
多くのリーダーや知識人、教育者たちがかつて学んだ伝説の参考書。
格調高い例文、品格のあるレイアウトとボリューム感は別格の趣きです」と。
しかもそのレビューを見てみたら
私の高校の出身者と名乗る人が「我々にとっては良い悪いを超越した聖書のような存在です」
と断じているのに、更に驚きました。



そんな立派な本であったのか…
高校時代、毎週その中の例文をいくつか暗記させられるのができなくて
私にとっては忌まわしい存在でしかなかったのですけど。
思い出すだけでも腹が立つくらい。
しかもこんな古臭い文例、絶対実用的でないと思うんだけどな。

何はともあれ、美味しい牡蠣にありつけて
食あたりにもノロにも罹らなくて一安心です。

BELON http://www.oysterbar-tokyo.co.jp/
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「くるみ割り人形」@赤坂ACTシアター

2015年12月24日 | 劇、オペラ、コンサート


昨日、熊川哲也率いるKバレエカンパニーの「くるみ割り人形」を観て来ました。
熊川氏は今回は、振付・演出のみということでしたが
去年の今頃観た新国立劇場の「くるみ割り人形」と比べても
舞台の隅々まで、氏の大胆さとスピード感が溢れていたような気がします。
中村祥子のマリー姫、宮尾俊太郎の王子も素晴らしかった。
赤坂ACTシアターには、生オーケストラがないのが残念でしたが。

先々週位に、テレビで「水曜特集・芸能人が本気バレエ!密着200日…白鳥の湖を踊りたい!」
という番組をやっていました。
かつてバレリーナを目指した女性芸能人たちを集め、Kバレエカンパニーの舞台「白鳥の湖」
を踊るべく200日間猛特訓するという企画です。
最初、その企画をテレビ局から聞いた熊川氏はナンセンス!冗談じゃないと
鼻で笑っていたようですが
誰を採用するかはKバレエの基準で決定する、その舞台は入場無料とするなどの条件をつけて
承諾したようです。

芸能人といっても、長年バレエをやっていたという人ばかり。
中には、以前ローザンヌ・コンクールに出たという人や、元宝塚という人も。
今年1月にオーディションをして20人に絞り(その中に47歳の有森也実さんがいたのに驚いた)、
更に4月に2週間の集中レッスンをして6人に絞り(女優香里奈の姉えれなさんがいた)、
そこから11月の東京文化会館での本番に向けての猛特訓。
厳しい叱責を受けて涙しながら、アキレス腱を痛めて苦しみながら、
文字通り汗と涙の特訓の様子が、番組では紹介されていました。
最終的に選ばれたのは、第二幕のビッグスワンの2人と
24人のコール・ド・バレエ(群舞)のうちの2人。
そして、それでもお金を取れないなんて。
番組の最後で紹介された本番の舞台、素人目にはまったく遜色がないのに。



そういった舞台裏を少しばかり覗いた後であっただけに
有料のこの舞台に立つまでに、どれだけの汗と涙が流されたのだろうと
昨日は感動もひとしおだったのでした。
バレエの前には青山ブノワで女子会ランチ。
右上は砂肝やフォワグラが入ったブノワ特製サラダ、
右下はデザートのババ、アルマニャックと生クリームを添えて。
食事とお喋りとバレエと、楽しい一日に感謝。
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「あの日の声を探して」

2015年12月22日 | 映画


感動的だった「アーティスト」のミシェル・アザナヴィシウス監督の作だというので
楽しみにしていたのですが、今年の春、単館上映で見損なってしまった作品、
ようやくDVDで鑑賞。

1999年のチェチェン。
小さな古い村を無差別に攻撃していくソ連兵の一人が撮っているビデオカメラの画面から
話は始まります。
「『プライベートライアン』じゃない、これが現実の戦争なんだ!」という台詞から
まだ新兵のようだと分かります。
中年の農夫をテロリストと決めつけ、問答無用にその妻ごと射殺する。
殺された両親に絶叫してすがりつく娘は兵士たちに連れて行かれたようですが
その場面はそこで終わります。

チェチェンに住む9歳の男の子ハジは、目の前で両親を殺されたショックで
口が利けなくなってしまう。
乳飲み子の弟を抱えて一人で歩き出すが、壊されていないチェチェン人の家先に
その子をそっと置く。
物陰に隠れて、赤ん坊がその家の人に抱きかかえられるのを確認して
泣きながら、また一人であてもなく歩いて行く。
9歳といえば、日本では小学校3年生か。
我家の息子たちは、ポケモンやゲームに夢中だった頃だと切ない思いで見ていると
ハジは彷徨った挙句、EU職員のキャロルに出逢って保護されることになる。
哀れに思ってキャロルは世話をするが、ハジは中々心を開こうとしない。
ハジの身内を探そうとするも、一言も話さないのではどうしようもない。
キャロルはまた、チェチェンの悲惨な状況を必死にEUに、世界に訴えようとするが
殆ど無視されて苛立っていた。



場面変わって、ソ連の地方都市。
友人と女の子のことなどを話ながら街中を歩いていた19歳の青年コーリャは
マリファナ所持という軽微な罪で路上で捕まり、軍隊に入れられる。
上官、仲間からの凄惨ないじめ、しごきで、血だらけになるまで痛めつけられる。
心根の優しい普通の青年が日々非人道的な仕打ちを受け、残虐な兵士へと変わって行く。
やがてコーリャは前線へと送られ、新兵として参戦する。
片っ端から敵を殺し、遺体から金目の物、腕時計や財布などを略奪する。
ビデオカメラを見つけて喜ぶコーリャ。



そして話は冒頭につながるのです。
両親を殺され、姉や弟とも生き別れになったハジの話と
殺人鬼に変貌する青年コーリャの話がどう繋がるのだろうと訝しく思っていましたが
最後で見事に繋がって、あっと驚かされたところで唐突に幕は降ろされる。
なんとも重苦しい気分に包まれて。
そりゃ、人を殺すのが戦争だもの。
略奪だってレイプだっていじめだって生き別れだって、何だってありなのだと
戦争の恐ろしさに改めて身震いするばかりです。

原題は「The Search」。
今年観た中の、ベスト5に入る映画です。

「あの日の声を探して」 http://ano-koe.gaga.ne.jp/
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たった一日で

2015年12月19日 | 社会


マクフライ・アリという名前のチワワ、この子は生まれて一日目に
ミア基金という、NYの障害ペット保護団体に捨てられたのだそうです。
産まれつき、ちゃんとした前足がなかったので。



でもマクフライはとても元気でタフで明るい。
手羽先のような前足でボクシングしたり、後ろ足でピョンピョン立ったり、
全身でコロコロ転がったりして、周りの誰にでも元気をくれるのだそうです。



"They gave a puppy away when he was just 1 day old.
But they had no idea what they were losing."
たった一日でこの子を捨てた人間は、大事なものを失ったことに
気づいてないのだと記事は言っている。
この子の可愛い動画があるのですが、FB限定公開のようで
お見せできないのが残念です。

何の特技もない我家のタロウ(夫に言わせればウレションが特技ですが)、
家族に元気をくれる点では同じです。
相変わらずピョンピョン跳ね回っていますが
そのタロウももう8才、今や中年。
寝ている時間が、以前より少しづつ長くなったような。
今、私と同じくらいの歳で、これからどんどん追い抜かれるのだろうなあ。
いつまでも元気でと願うばかりです。



Rescued Chihuahua Born Without Front Legs Is Adorable Little Fighter
http://www.reshareworthy.com/adorable-chihuahua-mcfly-born-without-front-legs/
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「杉原千畝」

2015年12月16日 | 映画


第2次世界大戦中、リトアニア領事代理として日本政府に背いて多くのユダヤ難民にビザを発給し、
彼らの命を救った杉原千畝の半生を映画化。
監督は、日本で生まれ育ったアメリカ人であるチェリン・グラック。

今でこそ彼の出身地である岐阜県八百津町には、立派な杉原千畝記念館もできたそうですが
岐阜出身の私が子どもの頃は、その名前を聞いたこともありませんでした。
日本政府が公式に謝罪し、名誉回復が行われたのは2000年、
本人が亡くなって14年も後のことだというのだから、無理もありません。



戦後、日本の外務省をユダヤ人男性が訪ねるところから映画は始まります。
杉原の消息を尋ねる男に、外務省役人は、そんな人間はいなかったとつれなく答える。
国の意向に逆らった人間として、彼の名前は外務省の記録から抹殺されていたのです。

日本のシンドラーと呼ばれる彼のことをもっと知りたいと、楽しみにしていたのですが…
美化し過ぎず、淡々と描いた点には好感が持てるのですが
あまりに淡泊すぎて、物足りないという感じも否めない。
主役を演じた唐沢寿明が、これはエンターティメントとして観て欲しいと言っていたようですが
エンタメにしては長すぎ(2時間半弱)、そして盛り上がりに欠けている気がします。
例えば、杉原が汽車に乗ってまでもサインし続けたという有名な話は、
幸子夫人の著書にも書かれているのに、映画ではあっさりと汽車に乗り込んでしまっている。
やっとの思いでビザを手にした何千人ものユダヤ人が、ソ連を列車で横断するシーンにしても
妙に綺麗な恰好で、整然と座り込んでいる。
当時、あの広いソ連をぎゅう詰めの列車で数週間かけて横切ることが、どんなに大変であったか、
そしてソ連兵に金品を没収されながらようやく辿り着いたウラジオストク、
そこから敦賀港を経て、どのようにアメリカなどに行くことができたのか、その辺も観たかったのですが。
そんなこと言ったら、もっと長くなっちゃうか。
終盤のダンスシーンなど、削れるところもあったと思うんだけど…



英語、露語、独語、仏語など数ヵ国語を操るインテリジェンス・オフィサー(諜報外交員)と
としての顔も持つ杉原の様子が、映画では淡々と描かれていました。
「Persona Non Grata(ペルソナ・ノン・グラータ)」(好ましからざる人物)という
ソ連からの評価である言葉が、どうして映画の副題になっているのだろうと不思議でしたが
次の説明を読んで納得しました。
”監督は映画の英語タイトル「Persona Non Grata(ペルソナ・ノン・グラータ)」
(好ましからざる人物)に強いこだわりをみせる。
千畝はその諜報活動によって、ソ連側から「Persona Non Grata」の指定を受けて入国を
拒否され、在モスクワ日本大使館へ赴任できなくなる。
「軽蔑されて締め出された経験」を持たなければ、排外される人間の気持ちはわからないという思いと、
戦時下で千畝のような行動をした人は他にもいたという思いを込めているからだ。”



ポーランドでのオールロケで撮ったというこの作品も、その撮影時、
現地のエキストラの人々に感謝の言葉を言われたといいます。
多くの日本人に観て頂きたい作品です。

チェリン・グラック監督に聞く http://www.nippon.com/ja/people/e00091/?pnum=1

映画「杉原千畝」 http://www.sugihara-chiune.jp/
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隠れてるのは…

2015年12月14日 | 社会
今年の年賀状は仕掛けがあって楽しいというニュースが
以前、ネットに出回っていました。



2004年の年賀状から12年経って、サルが一匹増えてる!
桶も二つに増えてる。



そうしたら今日、また新たなニュースが。
この金額が印刷されている部分の花模様に
よく見ると小さな生き物がいっぱい隠れているというのです。










本当だ!
小さなエビがいっぱい!



こうした楽しい驚きは大好きです。


今年の年賀はがきにも秘密が? 12年前と繋がり感じるイラストに「ニクい演出」の声
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1510/05/news124.html

日本郵便の年賀はがきに盲点!よく見るとあの「生き物」が描かれてた
http://withnews.jp/article/f0151214003qq000000000000000W02j0401qq000012844A#parts_1
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世界一の朝食?「bills」

2015年12月10日 | グルメ
3年程前に表参道にbillsがオープンして以来、連日長蛇の列ができていました。
1993年にシドニーにオープンしたというこのお店については
「世界一の朝食」を出す店として、レオナルド・ディカプリオが撮影中に毎日通っただの、
トム・クルーズやニコール・キッドマンのお気に入りになってるだの、
賞賛の声が飛び交っているようなのです。
その店が二子玉川にこの秋できて、昨日映画の前に覗いてみたら並んでなかった!

広々としたお店は開放感があって気持ちがよい。
薄い色調のテーブル、イス、木の質感がある床や天井も、いかにも自然志向。
メニューにはやたら細かい文字が並び、写真もなくて分かりにくいので
お店の人に聞いて、お勧めだという三皿を友人と頼んでシェア。
「ポーチドエッグ・バックウィート・ケフィアヨーグルト・ハリッサ・アヴォガド・ビーツのサラダ」
「ジャスミンティスモークサーモン・ケフィアヨーグルト・シトラスドレッシング」
「リコッタパンケーキ・フレッシュバナナ・ハニーコームバター」



一皿の単価は1500円前後、飲物は別注文で5~600円から。
これがハリウッドセレブの愛好物かと喜んで食べ始めたのですが…

サラダは細かいバックウィート(ソバの実)ばかりで、鳥の餌みたい。
ジャスミンでスモークしたというサーモンは、オニオンがやたら多く、
フェンネルが強く効きすぎ、ジャスミンの味も香りも分からない。
ディカプリオが毎日食べて太ったというリコッタパンケーキは油分強すぎ、
リコッタチーズの味も香りもあまり分からず、フワフワはしているが生焼けみたい。
全体的に味が薄すぎ。
素材の味を生かすといえば聞こえはいいが、あまりにも薄いので
卓上の塩胡椒をかけすぎてしまう。
甘味も薄く、パンケーキはバナナの甘味に負けている。

これが本当に評判の朝食なの?とキツネにつままれたような思い。
友人も同じ感想。
ちなみに「世界一の朝食 bills」で検索をかけると続々と出て来ます。
FBに写真を出して、それほどのものかなと思う味と、納得できない価格だったと簡単に書くと
私も怒った、二度と行かない、オムレツも味がなかったなどというコメントが続々と。
という声に勇気を得て、ブログに書いてみました。

bllis http://bills-jp.net/
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なぜあの時、トルコは日本を助けてくれたのか?「海難1890」

2015年12月09日 | 映画


トルコに旅行した時、「エルトゥールル号事件」のことを知りました。
1890年(明治23年)オスマン帝国最初の軍艦「エルトゥールル号」は、
和歌山県串本町沖で海難事故を起こして大破、乗組員618人が暴風雨の海に投げ出される。
しかし地元住民によって懸命な救助活動が行われ、69人の命が救われた。

トルコでは小学校の教科書にも載っているというこの話、
日本ではあまり知られていないのではないでしょうか。
日本トルコ合作というこの映画を、楽しみにしていました。
「利休にたずねよ」などの田中光敏監督。



村人たちが嵐の海に飛び込み、異国の遭難者を助ける。
冷え切った遭難者の体を裸になって温め、必死になって治療する。
貧しい暮らしの中からなけなしの食料を与え、海底から遺留品を拾い集めて修繕する。
漁に出なければその日の食べ物にも事欠くという貧しい村人たちが
何の見返りもないのに仕事を休んでここまでするものかとも思いましたが
ネットでこの映画のレビューを拾い読みしたら
「串本生まれ、串本育ち」と名乗る人が
「トルコの人の救出劇はほぼ忠実に描かれています。その当時の村長が事細かに全てを
 記録しているので、串本に行ってそれを見ていただければ納得していただける」
と書いているのを見つけました。



そして時は流れ、1985年。
イラン・イラク戦争が勃発、サダム・フセインがイラン上空航空機に対して
48時間後に無差別攻撃すると宣言。
各国は救援機を飛ばし、次々と在イラン自国民を脱出させるが、
日本政府はそれができなかった。
(自衛隊機を飛ばすには国会の承認が必要などと理由は色々あったようですが
この辺は、歯ぎしりしたくなるくらい情けない)
テヘランに残された215人の日本人は絶望的になるが
日本大使館がトルコへ日本人救出を依頼、トルコ首相はそれを快く承諾。
まだ500人近く残っていたトルコ人には陸路での移動を頼み、
日本人に飛行機の席を譲ったというのです。



田中光敏監督は、その製作にまつわるインタビューの中で
トルコでの撮影時に、トルコ人の多くのエキストラから御礼を言われたと語っています。
そしてエルトゥールル号女事件の後、治療費を請求してくれと連絡してきたトルコ
政府に対して、「私たちは、目の前の人々を助けただけですので、結構です」と
3人連名で返答したお医者さんがいたことを資料の中に見つけたとも。
内野聖陽演じる医師もでき過ぎじゃないかと思ったのですが
そんな赤ひげ医師のような人が3人も実在したのですね。

日本の教科書にこそ載せて欲しい話だと思ってしまいます。

「海難1890」 http://www.kainan1890.jp/
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ようやく逢えたね

2015年12月06日 | お出かけ
SNSの友人が最近アップした写真を見て我慢できなくなり、行って来ました。
あまりにも懐かしい場所だったので。
幸い今日は夫のゴルフもなく、お天気も良く。



まずは本郷3丁目駅すぐの名曲喫茶「麦」。
35年前と同じ、今もありました。
薄暗い階段を降りて行くと、赤いソファ、古臭いシャンデリア、紫煙たなびき一気に昭和の世界。
モーニング・セット、これで税込み500円。
昔と殆ど変っていない。
他にも本郷には「ルオー」「ボンアート」など懐かしい喫茶店色々。
学生時代、夫とよく待ち合わせしました。



そして赤門から入って東大構内をぶらぶら散歩。
安田講堂近くの銀杏は今年は枝を切られてしまって、今ひとつ。
三四郎池を抜けて弥生講堂近くの大銀杏、これはお見事。



そして農学部の門近くの上野博士とハチ公の像。
この像が今年の春できたと知ってから、ずっと見てみたかったのです。
ようやく逢えました。



ハチ公が博士に飛びつく姿、全身が喜びに溢れている。
大きな尻尾を振って、太い前足を博士にかけて。
しかも渋谷ハチ公に比べてはるかに大きいのです。
ハチ公映画の日本版も、ハリウッド版も観ましたが
ハチ公が博士と暮らした時期は、ほんの短い間だったのですね。
子犬の時に上野家に貰われて一年半で博士は急逝、
その後10年余もハチは渋谷駅に毎日通い続けたのです。
ウチのおバカなタロウに比べて、なんて賢く健気なんだろう。

私がそう言うと
でもハチ公はウレションできないだろう?と夫。
親バカ極まれり。
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村上隆の五百羅漢図展

2015年12月05日 | お出かけ


「五百羅漢図」は東日本大震災の後、鎮魂の祈りとして制作されたのだそうです。
高さ3メートル、全長100メートルという大作は
「白虎」「青龍」「朱雀」「玄武」と4つのパートに分かれて展示されていました。
日本の美術館にしては珍しく撮影可ということだったので、iPhoneで撮りまくりました。
でも大きすぎて、とっても撮り切れない。
もの凄い迫力です。



羅漢というのは、阿羅漢ともいい、
仏教において尊敬や施しを受けるに相応しい聖者のことなのだそうです。
でもここに描かれた500人の羅漢は、泣いたり怒ったり笑ったり、
肩に亀を乗せていたり、頭から木が生えていたり、ヘンな人たちばかり。
聖獣やら鬼やら妖怪やら、訳の分からないものもいっぱい。
そのダイナミックな大きさと色の洪水に只々圧倒されます。



私の下手な感想よりも、村上氏の言葉を。
”五百羅漢の発生は日本文化そのものだった。
釈迦の教えを広めた羅漢と、それが500人いるということはまったく無関係で、
日本人にとっての宗教、哲学は常に流動的で、いい加減。
でも、いい加減なものにすがって浮世を生きていくのはある種のテクニックです。
日本は天災が多い。次の日のことを考えるより、今の災難を忘れることに
重きが置かれた文化から生まれた五百羅漢は、非常にリアル。
だったら、これを描いてみようと思ったんです。”



達磨大師も、村上氏にかかるとこうなる…



六本木ヒルズ、53階の森美術館にて。

村上隆の五百羅漢図展 http://www.mori.art.museum/contents/tm500/
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