Zooey's Diary

何処に行っても何をしても人生は楽しんだもの勝ち。Zooeyの部屋にようこそ!

イケメンの行く末

2014年09月28日 | 社会


アバクロ(Abercrombie & Fitch)に勢いがなくなったという話は聞いていましたが
2010年以降米国内で既に220店舗を閉店、さらに2014年内に60店舗の閉店予定と
ここまで酷いことになっているとは知りませんでした。

アバクロが銀座に鳴り物入りでオープンしたのは
3~4年前のことだったか。
開店当初は、店外にまでずらりと長い行列ができていたものです。
ディスコ並みの暗い照明と喧しい音楽、全店に漂う強烈な香水の匂い、
そしてカジュアルウエアなのに高目の値段に呆れて、
私は好きにはなれませんでしたが。
お店ではイケメンが待ち構えていて、こんなポラロイド写真を撮ってくれます。



その後このブランドに関しては、様々な問題が噴出。
アジア人種に差別的なイラストを描いたTシャツで物議をかもしたり、


「アバクロはイケてる若者だけを対象としたブランドだ」というCEOの発言が非難されたり、
大き目のサイズを作らなかったことから、肥満者への差別だと抗議されたり。
「ホームレス御用達ブランド運動」というものもありました。
”映像作家のグレッグ・カーバー氏はリサイクルショップでアバクロの商品を買いあさり、
ホームレスに配って回る動画を2013年5月に公開した。
その中で同氏は「アバクロを世界一のホームレスのブランドにしよう」と呼びかけた。”
というもの。
動画は瞬く間に拡散され、1年余りで800万回以上の再生回数を記録したのだそうです。

なんにしても…
流行って儚いものですね。
一度傾いてしまったものを戻すのは難しいだろうなあ。
もし銀座店が閉店ということになって
あの裸のイケメン君たちを見ることができなくなるのは
少々寂しいような気もしますが。

アバクロが衰退した原因はどこにあるのか
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140926-00000020-zdn_mkt-ind

アバクロが北米向け製品からロゴデザイン削除「ホームレス御用達ブランド運動」が原因?
http://www.j-cast.com/2014/09/02214804.html
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夢二の世界の着物ショー

2014年09月26日 | お出かけ


ホテル・オークラのカメリアで久しぶりにランチして
友人とたっぷりお喋りした後、ぷらぷらと虎ノ門ヒルズまで歩いてみました。
オープン時のほとぼりはかなり冷めたようで
白いトラのもんが人混みの中にひっそりと立っていました。

そこから日本橋の高島屋へ。
そこで今日から始まる竹久夢二展のオープニング記念として
夢二の代表作3作品の着物と帯を再現したショーが開催されるということを
その進行役を務める友人から聞いて、急遽駆けつけたのです。



夢二の絵を再現したという着物、
それを夢二の絵から抜け出たような面長のモデルが着たさまは、見事なものでした。
夢二の作品「加茂川」「秋のいこい」「立田姫」の中に描かれた着物と帯をモチーフに
制作されたというもの。
「賀茂川」の淡い薄紫の舞妓の着物。
「秋のいこい」の絵の中にある青い洋傘、これは今回、特注で作ったのだそうです。
そして夢二の理想の女性像とされる「立田姫」の、目の覚めるような朱色の着物。



その三人が出揃うと、高島屋の一角が大正ロマンチズムで満ち溢れました。
敢えて言うなら、夢二の絵に描かれた儚げな美女よりは
モデルさんたちは堂々と立派すぎ、健康的に美しすぎという感はありましたが…
それは仕方ないというものでしょう。



夢二の絵は、こちらからお借りしました。
夢二郷土美術館 http://yumeji-art-museum.com/

日本橋高島屋で「竹久夢二展」http://nihombashi.keizai.biz/photoflash/725/
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ドイツ旅行⑧

2014年09月23日 | ドイツ旅行2014


以前、ドイツ人の女子大生を我家にショートスティさせたことがあります。
非常に素朴なその女の子のドイツ南部の出身の村が
人口200人と聞いて驚いたものです。
当時、私が住んでいたマンションは、総戸数100戸。
少なく見積もっても300人はいたでしょう。
それよりも少ない人口の村って…

彼女は写真を何枚も見せてくれました。
窓辺をゼラニウムが彩る、茶色いレンガの古い家。
映画の中に出てくるような綺麗な部屋の中で、仲良く微笑む家族。
印象的だったのは、煙突にコウノトリが巣を作っていると言ったこと。
庭にはリスやウサギも現れると。



ドイツの街からちょっと離れると、車窓から見える世界は、
田園や牧草地や果てしなく続く針葉樹の森となります。
それとなくコウノトリを探しましたが
よくわかりませんでした。
サギのような鳥や、カササギは見かけましたが。



写真は、ローテンブルクの城壁。
このような堅固な城壁で、小さな町はぐるりと守られています。
ここに登って歩くこともできます。
古壁に、城壁の修復に寄付をした会社や個人の名前がずらりと刻んでありました。
日本の会社名を見つけたときは、ちょっと嬉しく思いました。

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割り込みはいけません!

2014年09月19日 | グルメ
昨日の日記に、アップルストアの前の行列について書いたばかりですが…
その時は確かに平和だったのです。
ところが今日のニュースによると、その後、とんでもないことになったのだそうです。
iPhone6発売日である今日。
その直前に、突然の団体割り込みがあったと。
下の記事によれば、Apple社の機敏な判断で混乱は幕を閉じたようです。

中国人転売集団による割り込み横行!iPhone 6発売でAppleストア大混乱



やれやれ。
原宿でフォションの限定カフェが一週間だけオープンしているというので寄ってみましたが
お目当てのエクレアは売り切れでした。
フランボワーズの真赤なエクレアや、北斎の絵が描かれたというシュールなエクレアを
楽しみにしていたのに。

(この写真はネットから)

仕方ないので、そのすぐ近くのカフェ・カイラを覗いてみました。
フルーツてんこ盛りのパンケーキが売りの、ハワイから来たこのお店、
以前は長蛇の列だったのに、随分短い列になっていました。
聞いてみたら30分ほどだというので、並んでみることに。
エッグベネディクトはとっくに売り切れだったので
カイラ特製フルーツパンケーキとコナ・コーヒーを。
しかしこれで正解でした。



大きなパンケーキの3枚乗せ、私と友人と二人でシェアしてようやく完食。
あれ以上はとっても無理でした。
イチゴとブルーベリーとバナナと煮リンゴが溢れたパンケーキ、
それにメープルシロップと生クリーム付き。
コナ・コーヒーがやや薄すぎるのと、生クリームが植物性だったのが少々不満でしたが
甘すぎず、ふんわりと柔らかく、美味しく頂きました。
ここでは割り込みはありませんでしたし。

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「マルティニークからの祈り」と銀ブラ

2014年09月18日 | 映画


日比谷のシネマズシャンテで「マルティニークからの祈り」を観ました。
無知と貧困ゆえに麻薬を運んでしまった韓国人主婦がパリの空港で捕まり、
韓国大使館と役所の怠慢が加わって、2年間もカリブ海のマルチニーク島の刑務所に収監されたという話。
これが実話だというのだから凄い。
劣悪な環境下でのいじめ、暴力、言葉が通じないもどかしさ。
ドキドキハラハラの2時間、ラストシーンでは涙を誘われましたが
まあこの粗筋がすべてで、感想を書くまでもないかな。



シャンテのすぐ隣の地面には、ハリウッドを真似た、スターの手形があります。
最近亡くなられた山口淑子さんのも。
ゴジラの像も、撮り方によっては大きく見えます。



お天気に誘われて銀座をぶらぶらしたら
アップルストアの前にずらりと行列が。
ジョブズの等身大のクッションや、こんな可愛い着ぐるみも。
早い人は2週間前から並んでいるんですって。
なんというか…平和な世界です。





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綱町三井倶楽部

2014年09月14日 | グルメ


一人暮らしをしている長男も一緒に、久しぶりに三井倶楽部で食事をしました。
息子たちも忙しい社会人となり、家族四人で集まるのも中々難しくなってきました。



門からは広々とした車寄せと、ジョサイア・コンドルが設計したという洋館しか見えませんが
この建物の向う側に、噴水のあるフランス風庭園と、緑深い6千坪の日本庭園があります。



私はここには何度も訪れているのですが
今回は息子たちも一緒だということで、久しぶりにワインセラーや他の部屋も見学させて頂きました。
地下のワインセラーには、1万5千本の名品が保管されているのだそうです。



1964年の東京オリンピックを決めたのが、ここの一本のワインであったという話があります。
アジア初の五輪を開くことについては当初、様々な反対意見があり、
そもそもまともなワインもないという意見すらあったのだそうです。
当時のIOC会長ブランデージ氏がこちらで47年物の「シャトー・ディケム」を求め、
三井倶楽部はその要求に答えたことから、会長は東京に決めたと宣言したのだとか。



大正2年にこちらが三井家の迎賓館として建てられた頃は
日本での特権階級の人々が、夜毎華やかな夜会を繰り広げていたのでしょうねえ…



東京五輪を決めた三井倶楽部のワイン
http://www.tsunamachimitsuiclub.co.jp/100th/story05.html

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廻るトイレ

2014年09月12日 | ドイツ旅行2014
イタリアやスペインなど南欧では
便座が壊れたトイレ、便座がなくなったトイレに驚きましたが
フランスでは、便座そのものが最初からないトイレに仰天したのでした。
ドイツでは、欧州の他の国同様、有料ではありましたが
概ねトイレは快適なものでした。

驚いたのはこれ。
使用後、水洗のボタンを押すと、なんと便座が360度回るのです。
そうして便座を洗浄しているらしい。





 


もう一つ便利だと思ったのは、このトイレット・ペーパー入れ。
大きな円盤型の入れ物が壁に設置され、そこからペーパーを引っ張り出すという
タイプのものが多かったのですが、これは、真ん中から一枚ずつ引き抜くのです。
余分に取り出しすぎることがなく、節約になるのかもしれません。



ご多分にもれず、ウオッシュレットにはついぞお目にかかれませんでしたが…


ケルンの大聖堂

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「8勝2敗で日本の勝ち」

2014年09月06日 | ドイツ旅行2014

ニュルンベルクの聖ローレンツ教会

「住んでみたドイツ 8勝2敗で日本の勝ち」(川口マーン恵美著)という本は
日本の尖閣列島とドイツのアルザス地方といった領土問題に対する扱いの違い、
原発に対する姿勢の違い、サービスの違いなどを事細かく説明してくれて
中々面白かったのですが、
とりわけ私が興味を持ったのは、両国の教育の違い。
子どもを現地の学校に通わせた母親の立場で、詳細な報告がなされています。


ローテンブルク

日本の学校では論理を構築する論文を書かせない、討論力を養わない、
だから国際的な論争でいつも太刀打ちできない、就職活動が画一的過ぎる、
英語力のお粗末さは話にならない等々、日本の教育の難点を数え上げた末、
しかし”日本の義務教育は、間違いなくドイツよりもよい”と断言しています。


ディンケルスビュールのドイチェス・ハウス

何故か?
ドイツの学校制度は、4年間の小学校が終わると
大学に進学する子供の行くギムナジウムと、職人になる子が行く基幹学校、
或いは実業学校の3本に道が別れるのだそうです。
しかし、10歳の時に進路を決めるというのは、あまりに早すぎる。
結局、経済的に恵まれない家庭など、社会の弱者に属する層の子供は
自動的に基幹学校に組み込まれることになり、自分は落ちこぼれだという
劣等感を10歳で植え付けられることになる。
なおかつ、ドイツの教師は、他の職業についてる人と同じく、勤務時間にとてもシビアで
義務の時間よりも一分たりとも長く働くことを嫌う。
だから、部活動も給食も掃除も学校では一切行われず、
学校は勉強をするだけの所となるのだそうです。


ローテンブルクの市庁舎の塔から見た町並み

”学校では、まず成績がものをいい、人間性を育むといった二次的な機能は重視されない”
”「日本の教育は崩壊している。それに比べて、ドイツは教育がしっかりしてる。
その話をしてほしい」などという依頼を時々受けるが、はっきり言おう、それは妄想だ”
と著者は言い切っているのです。

10歳なんて…
我が家の息子たちはのびのびと遊びほうけておりました。
ドイツにいなくてよかった。

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ドイツお犬事情

2014年09月04日 | ドイツ旅行2014

マーシャとエマ

欧米に行く度に不思議に思っていたことがあります。
あちらの犬は、何故あんなにお利口にしていられるのか?
カフェやレストランで、飼い主の足元で静かに座っている犬。
電車やバスの中でも、そのまま連れられてお利口に座っている。
街角や公園でも、飼い主と歩調を合わせて歩き、時にはリードなしのことも。
タロウを飼ってみてわかったことですが
犬には生まれつきそんな態度が備わってるなんてことは決してありません。



今回「ドイツの犬はなぜ幸せか―犬の権利、人の義務」(グレーフェ・アヤ子著)
「ドイツの犬はなぜ吠えない?」(福田直子著) などの本を読み、
あるいは現地の人に色々聞いて、その謎が氷解しました。



先の本によると、”「犬と子供はドイツ人に育てさせろ」というくらい、
犬の飼い方に関して飼い主に厳しい義務が課せられている”のだそうです。
飼い主からは”犬税”を徴収している。
「一日に一定の時間以上、犬の相手をしなければならない、散歩に連れて
行かなければならない」といった、飼い犬についての保護法がある。
(特定の犬種については)犬を飼うための「資格試験」がある。
(義務ではないが)子犬の時に「犬の学校」に行かせる人が多い、等々。



なるほどねえ。
犬と人間が共存できる社会には、そうした厳しい掟があったのですね。
ドイツでは、街中、山道、公園の中、お店の中など様々なシーンで
本当に良く犬を見かけました。
ジャーマン・シェパード、レオンべルガー、バーニーズ・マウンテンなどの
大型犬の他、ジャック・ラッセル、テリー、シュナイザーなどの小型犬も。
「見事な(可愛い)犬ですね!」などと声をかけると(ドイツ語はできないので英語で)
大抵の飼い主が相好を崩して、写真を撮らせてくれました。



極め付きはこれ。
イギリスでも「犬のウンチ箱」を見かけて羨ましく思ったものですが
ドイツのそれは、小袋までついているのです。
いいなあ…
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おとぎの国の残酷物語

2014年09月01日 | ドイツ旅行2014


ローテンブルクは、中世の家並みがそのまま残る、お伽話の中に出てくるような、
小さな美しい町です。
その美しさについては多くの人が語っているでしょうから、私は別の切り口で。
この童話のような町には、「中世犯罪博物館」というものがあるのです。



この町は日本人の観光客が多いということで、日本語のパンフレットもありました。
それによると、ここには12~19世紀のドイツの立法や司法(拷問、死刑、名誉刑等の処罰)
の歴史についての、3000点を超える展示品があるということです。


これは「針の椅子」。魔女裁判に使われたらしい。


足を絞めるための拷問具。横の絵で様子が分かります。



汚辱のマスク。こういった、辱めのためのマスクがいくつも。
これを被せられて広場に立たされたらしい。


首かせ用バイオリン。身持ちの悪い女性用。


貞操帯。こんなものが本当にあったのですね。

他にも多種多様な拷問具が並んでいました。
藁でできた粗末な冠のようなものがあり、婚前に関係があった花嫁は
これをかぶって黒い玄関を通って祭段に向わなければならなかったのだそうです。
挙式から7ヵ月以内に子供が生れた夫婦は、罰金や監獄の刑罰を課されたのですと。
下手な楽士用の、汚辱の笛というものもありました。
おしゃべりが過ぎる女性用の、辱めのマスクも。

いやはや…
現代に生まれてよかった。。。

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