Zooey's Diary

何処に行っても何をしても人生は楽しんだもの勝ち。Zooeyの部屋にようこそ!

「チーズの肉トロ」

2013年09月26日 | 


婦人画報の10月号の特集は
「究極のレシピあります 100人の献立」。
先人の知恵が生み出した「一汁三菜」という和食の基本の組み合わせが
いかにバランスよく身体によいものかということが、丁寧に解説されています。
そして、著名な料理人の自慢の料理の数々、
シェフの休日ごはん、美容研究家の勝負食などから
織田信長や千利休が手掛けた茶事の料理までを、写真入りで紹介。

その中で私が一番惹かれたのは
「作家の著作から 読む献立集」というもの。
色々な作家の料理本、あるいはエッセイの中から、
料理について書かれた文を紹介しているのです。

例えば山田風太郎の「あと千回の晩御飯」から
”わが家で愛用する料理に「チーズの肉トロ」と称するものがある。
例のとろけるチーズを薄い牛肉で握りこぶしの半分くらいに包み、
サラダ油で焼いたもので、これをナイフで切って食う。
正しくは肉のチーズトロというべきだろうが、語呂の関係で
「チーズの肉トロ」と呼んでいる。”

阿川弘之の「食味風々録」から
”昆布だしで白米を炊き上げ、別に、醤油と味醂でやや濃い味に煮込んでおいた土筆を
その上へ振りかけてむらす。十分むれたところを、杓子でかき廻せば、簡単に
つくし飯が出来上がる。調理方法は簡単だが、仄かな苦味があって、実に旨い。”

伊丹十三の「女たちよ!」から
”ところで、このキューカンバー・サンドウィッチであるが、これは実にけちくさく、
粗末な食べ物でありながら、妙においしいところがある。
胡瓜のサンドウィッチというと、みなさん、胡瓜を薄く切って、
マヨネーズをつけてパンにはさむとお考えだろう。
違うんだなあ、これが。マヨネーズなんか使うのはイギリス的じゃないんだよ。
マヨネーズじゃなくて、バターと塩、こうこなくちゃいけない。”

他にも、石井好子の「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる」から
ウグイス色をしたセリのポタージュの作り方、
玉村豊男の「料理の四面体」から焼きナスのシリア風など、
昔読んだ本からの美味しそうな引用が山ほど。

惜しむらくは、向田邦子、この人の料理本が私は大好きなのに、
ここではなんと「卵かけご飯」が紹介されていること…
それはともかく、幼い頃読んだ「ぐりとぐら」のカステラから始まって
本に出てくる料理の、なんと美味しそうなことか。
日一日と秋らしくなってきた今日この頃、
ひとつずつじっくりと読んで、作ってみたくなりました。

婦人画報 http://www.hearst.co.jp/product/fujingaho
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韓国旅行②

2013年09月24日 | 韓国旅行2013


今回の宿泊先は、ザ・リッツ・カールトン・ソウルでした。
旅先のホテルのアメニティ・グッズを私は結構楽しみにしているのですが
今回、ちょっと妙なものを発見。
シャンプーやリンスやボディクリームなどは、リッツ・カールトンのお洒落なオリジナルなのに
その横に、市販品の歯ブラシが並んでいるのです。
コンビニから買ってきました、というような代物。
正確に言うと、ヒゲ剃りも同じような仕様で、しかもそれらはみな有料。
私はいつもマイ歯ブラシを持ち歩くので困ることはないのですが、なんとも無粋。
何故?と思ってフロントで訊いてみたら…



韓国では環境への配慮から、使い捨てのものを無料サービスしてはいけないことに
法律で決まってるのだそうです。
なので歯ブラシ・ヒゲ剃りは置けないのですと。

その後乗った、やたら日本語の上手いタクシーの運転手氏曰く、
一流ホテルほどこの法律を守り、三流ホテルやラブホテルには置いてあるのだと。
韓国にもラブホテルがあるのか…
もとい、そういう訳だったのですね。

環境への配慮を謳っている割には
街の路上に出ているゴミ袋には、生ゴミもプラスチックもペットボトルも
ごちゃ混ぜだったような。
いや、色々な顔があって面白いものです。

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韓国旅行①

2013年09月23日 | 韓国旅行2013


この金~日曜日、韓国に行って来ました。
我家の夫はキムチが好きでなく、私は韓国ドラマに興味がなく、
そういう訳で、すぐお隣の韓国に長らく縁がなかったのですが
先週頃いきなり夫が、焼肉食べに行こう!と言って予約したのでした。

ソウル行きが決まった時、私の頭に浮かんだのは「アートメイク」。
これは”眉やアイラインなどの皮膚の表皮に針で色素を入れて肌を染色する”というもの。
つまり軽い刺青のようなものですが、刺青と違って皮膚のごく浅くに入れるので
新陳代謝によって徐々に薄くなっていき、数年で消えるのだそうです。
私が日頃行っているスポーツクラブには、これをしている人が多いのです。
汗をかいてシャワーしたりプールに入ったりで
人前でスッピンになることが多いからかもしれません。

私は日頃、一応メイクはしていますが、手抜きの3分メイクです。
若い頃はそれでも誤魔化せたような気がしますが
加齢とともに、どうしても顔の輪郭がぼやけてくる。
せめて眉やアイラインを美しく描ければと思いますが
それには毎朝、手間がかかる。
アートメイクを一度入れれば数年は持つと聞けば、飛びつきたくもなります。
日本では5~7万円はかかるそのアートメイクが、
韓国では半分以下の料金でできるというのです。



でも一体どのお店に行けばよいのか?
肌に針を入れるとなると、やはりよく知らない所では怖い。
繁華街の明洞(ミョンドン)、アートメイクで検索すると山ほど出てくる。
しかも、してみたいとは思いながらも迷っていたので、
情報を本気で集め始めたのは、出発の二日前。
ソウルでしてきたという友人も、お店の名は覚えてなかったり。
前夜になってようやく、友人の保証付きというお店の名を一つ入手し、
ネットで予約を入れたのが22時過ぎ。
本当に予約できたかどうかも確認できないままに
次の朝、出発したのでした。

ソウル2日目の午後、喧騒の明洞をウロウロして、そのお店を発見。
結果的に30分遅れほどで無事にやって頂けたのですが…
思ったよりも痛い!
眉を描くのは、針で皮膚を引っ掻くようだし、
アイラインの方は痛くはないのですが、何しろ睫毛の生え際という微妙な粘膜に
電動の何かをジジジ…と押し当てるのですから(目を瞑っていたのでちゃんとは見ていない)
身体中に力が入ってしまう。
まあ我慢できないほどのものではありませんが
施術されている間(全部で30分ほどか)、私は何でこんなことをしてるのだろう?
しなくったって人生変わりはしなかったのにと、後悔のかたまり。

でもそれから2日経ち、昨夜帰国した今となっては、
もうその痛みを忘れている。
そしてしっかりと、美しい眉とアイラインをゲットしたのでした。
料金は全部で30万ウォン(3万円)弱。
やったあ…!





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2週ごとにチェック

2013年09月18日 | 社会


ソチ・オリンピックでの日本選手団のスポーツウエアが発表されたのですね。
紺と白でスッキリ!
少々地味すぎるような気もしますが…

それにしても、ソチ・オリンピックは来年2月に無事開催されるのでしょうか?
昨日のニュースで
プーチン大統領が施設などの建設に失敗や遅れがあると指摘したと。
”「今後はより頻繁に現地入りする」と述べるとともに、
五輪準備の進捗状況を2週ごとに報告するよう五輪担当のコザク副首相に要請。
今年2月にはスキージャンプ台の大幅な工期遅れと腐敗を理由に、
同国五輪委員会のビラロフ副会長を解任している”とも。



2週ごとにチェックって
そうしなければ工事はまともに進まないのか?
子供じゃあるまいし。
しかし、海外の建設事業の評判の悪さを考えると
さもありなんという気もします。

ソチを巡っての巨額の横領事件も、以前報道されたような。
そういえば、バルセロナ・オリンピックの時も
工事が遅れて開催が間に合いそうもないと散々言われていたような気がするけど
あれは結局どうなったのでしたっけ?
こんな時こそ、日本人の勤勉さを世に誇るべき。
東京オリンピックは絶対に大丈夫!と胸を張りたいところです。
ただ…
それまでに巨大な地震が東京を襲わなければいいのですが。

工事に「失敗や遅れ」プーチン大統領、現場にカツ
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130917/erp13091712540007-n1.htm

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連休は…

2013年09月16日 | 社会
前半は夫がゴルフ旅行に出かけたり、後半は台風に見舞われたりと
なんだか落ち着かなくて、私は引きこもってDVD観賞と読書に明け暮れました。
何故かテーマは戦争。



「カティンの森」(ソ連によるポーランドの虐殺事件)に始まって
「命をつなぐバイオリン」(ナチスに襲われるウクライナのユダヤ人の話)
「東ベルリンから来た女」(ベルリンの壁崩壊前の東独の秘密警察に監視される女医の話)
そして百田尚樹著「永遠のゼロ」。
もう私の頭の中は、ナチスの赤い鉤十字と、ソ連の秘密警察と強制収容所、
東独の秘密警察シュタージと、そしてゼロ戦と神風特攻隊とがごちゃ混ぜになって
グルグル回っている状態。



240万部突破という「永遠のゼロ」はこの冬、映画も公開されるようです。
この本は、他文献からの引用借用の合成本だとかの批判もあるようですが
それでも6百ページ弱を一気に読ませる力を持っています。
「娘に会うまでは死ねない、妻との約束を守るために」そう言い続けた男は
なぜ自ら特攻を志願したのか?
その謎が明かされる最後の章では、やはり涙が止まりませんでした。
「十死零生」という言葉が、重く悲しく心に残ります。



どの作品からも感じられる強いメッセージは
戦争だけはしてはいけない、独裁体制を許してはいけないということ。
しかし今この瞬間にも、海の向うでは…
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「カティンの森」

2013年09月14日 | 映画


第二次世界大戦中、ポーランド軍将校らが2万人以上虐殺された「カティンの森事件」を
ポーランドの巨匠アンジェイ・ワイダ監督が映画化。
父君をこの事件で亡くしたというワイダ監督の、80歳を超えての渾身の一作。

大戦中、ポーランドはナチスドイツとソ連とに国を二分される。
本作の主人公アンジェイ大尉はソ連に捕まり、
大学教授である彼の父はドイツに捕まり、それぞれ帰ることはなかった。
将校、教授、医者、技術者、聖職者、そういった人間を根こそぎ捕まえ、処分する。
アンジェイ大尉が収容所で
将校は、戦車や飛行機のように簡単には作れないと語っているように
占領国を蹂躙するためには、こんな効果的な方法はないのでしょう。
その虐殺が明るみに出た後も、ドイツとソ連はそれぞれ互いの罪だとなすり合うのです。



そしてポーランドの悲劇は戦後も続く。
カティンの森虐殺事件がソ連の仕業だと国民の誰もが知っているのに
ソ連の衛星国となった為にそれを言うことができない。
事件の真実を口にしたポーランド市民は逮捕され、投獄されてしまう。
恐ろしいことに、それが近年まで続いていたというのです。

Wikiによれば
”2004年、ロシア検察の捜査は「被疑者死亡」「ロシアの機密に関係する」などの
理由で終結した。さらにロシア連邦最高軍事検察庁は事件の資料公開を打ち切り、
2005年5月11日に「カティンの森事件はジェノサイドではない」という声明を行った。
2008年、ロシアのプーチン首相はポーランドのドナルド・トゥスク首相と会談し、
事件が「スターリンの犯罪」であると言うことで一致した。”

そして
”2010年4月7日、プーチン首相は事件を「正当化できない全体主義による残虐行為」
とソ連の責任を認めた。
ただし、ロシア国民に罪をかぶせるのは間違っていると主張し、謝罪はしなかった。”


ポーランド赤十字社により発掘された遺体(1943年)Wikipediaより

これってごく最近のことじゃないですか…
2万人以上の人間を殺しておいて虐殺でないとすれば、一体何なのだ?
この作品、殆ど音楽もなく、ドキュメンタリー映画のように静かに進行するのです。
アンジェイ大尉の妻、娘、母など、大尉を待ち続ける家族などを中心に。
しかし、最後になって場面は激変する。
カティンの森の奥での虐殺場面。
粛々と、機械的に殺され、巨大な穴に放り込まれる夥しい死体。
見るもおぞましい、あまりに残酷な場面。
アンジェイ・ワイダ監督の激しい怒りが爆発したかのよう。
この映画を作る為に生きてきた、老監督のそんな叫びが聞こえるようです。

「カティンの森」 2007年ポーランド映画
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「大統領の料理人」

2013年09月12日 | 映画


フランス大統領官邸史上、唯一の女性料理人の実話を基にした作品。
田舎で小さなレストランを経営するオルタンス(カトリーヌ・フロ)が抜擢された先は
ミッテラン大統領の住まうエリゼ宮のプライベートキッチンだった。

この作品、日経でも随分賞賛されていたので期待したのですが…
随分とあっさりとした描き方です。
オルタンスが連れて来られたエリゼ宮、
格式ばり、伝統と規則に縛られたそこでは、女など数にも入れて貰えない。
二十数人いるという官邸料理人たち(全部男性)の猛反発を受けながら
主厨房の隣の小さな厨房で、オルタンスは大統領の好みの
”昔ながらの家庭料理”を作るべく、腕をふるうのですが…



女性の地位が、日本よりはましかと思いきや、フランスもまだまだこんななのですね。
(もっともこれは、もう20年以上前の話ですが)。
オルタンスの腕と根性に、最後は男性料理人たちも舌を巻いて降参するという話かと思いきや、
敵は最後まで敵。
認め合うことも和解することもなく。
しかも大統領の健康面からのカロリー規制や、予算の縮小なども求められた彼女は
結局、2年ほどで自主的に辞めてしまう。

まあしかし、あそこで頑張らずにさっさと辞めてしまうのも
フランス人らしいと言えば言えるのかも。
仕事よりも自分の人生を選んだオルタンスは
次に南極基地の料理人となるのです。
それも使命感からとかそういうのではなく、お金の為と言ってのけるのも
いっそすがすがしいと言うべきか。



いくつかの意味あり気なエピソードは何かの伏線かと思いきや、
結実せずに終わってしまった。
もうちょっと心温まるエピソードを挟んでもいいのではないかと
多少、物足りない思いが残るほどにあっさりと話は終わってしまいます。
それも実話であるからこそ、あるいはフランス映画だからこそか。
ただ、場面に出てくる数々の料理は本当に美味しそう。
英国のハギスを指して、あんなひどい料理を食べるような連中は信用がならないとまで
言ったのは、シラク大統領であったか。
美食の国フランスの大統領は、やはりグルメという言葉が似合うようです。

「大統領の料理人」 http://daitouryo-chef.gaga.ne.jp/
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やればできるじゃん

2013年09月10日 | 社会


昨日の朝日新聞の夕刊に驚きました。
五輪開催決定についての特別紙面。
見出しは「お帰り五輪。夢の炎、熱く熱く。」 
”五輪は間違いなく人々の体に勇気を吹き込む。
猫背気味に視線を下に落としていた人たちが上を向くのだ。
そこには64年前に見た「希望」が形を変えて新たに表れるに違いない。”

何を浮かれているのだと呆れる向きもあるでしょうが
日頃からさめている、シラケていると言われる日本人、
こんな時があってもいいのではないかと私は思います。

もう少し前、7日の夕刊には、今回は実は節約プレゼンであったという記事が
ありました。
前回は全体で150億円あった招致費が、今回は75億円だったのだそうです。
最終プレゼンの出席者が来ていたスーツは、前回の1着20万円に比べて半額の10万円。
それを90着用意。
最終プレゼンで使った映像も、前回はアフリカや欧州で撮影し、
10分間で製作費は5億円にのぼったが、今回は10分の1だったのだと。

YouTubeで見てみたら、「招致応援ビデオ」っていっぱいあるのですね。
そのひとつが、こちら。
小さな折紙でできたような色とりどりの無数のハートが
画面を埋め尽くすのが印象的でした。
お金かけなくったって、やればできるじゃん…
動画の下に”I am Turkish. Congratulations to Japan.”などのコメントが
あるのも嬉しい。
イスタンブール、マドリード、次は応援するからね!

招致応援ビデオ http://www.youtube.com/watch?v=6tvPubeNjmI
(動画を直接貼ろうとしたら、gooブログの共有というのがなくなっていて
できません。どうしたらいいのか御存知の方、教えて下さい。)
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やっぱり嬉しい!

2013年09月08日 | 社会


よかったですねえ、
2020年東京オリンピックが決定して。
昨夜も遅くまで各都市のプレゼンテーションなど見ていましたが
今朝は5時過ぎに起きましたとも。
「Tokyo」の発表を聞いた時には、思わず鳥肌が立ちました。

その決定的瞬間の、日本全国の各地の喜びの瞬間をその後のニュースで流していましたが、
その中に、現地ブエノスアイレスの弾丸ツアーの皆さん、というのもあって驚きました。
開催地決定を聞く為にわざわざそこまで行った人たちがいるの?
一体どういう人たちなの?とググってみたら…

「東京都職員、五輪招致応援で遅い夏休み」という記事を見つけました。
http://realtime.wsj.com/japan/2013/09/05/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E9%83%BD%E8%81%B7%E5%93%A1%E3%80%81%E4%BA%94%E8%BC%AA%E6%8B%9B%E8%87%B4%E5%BF%9C%E6%8F%B4%E3%81%A7%E9%81%85%E3%81%84%E5%A4%8F%E4%BC%91%E3%81%BF/
それによると、4~50人の都職員が有給を取ってパックツアーで現地に駆け付けたのだそうです。
ツアー代金は23万-28万円。
”都のスポーツ振興局は他の各局に、ツアーに参加するスタッフを1人か2人出してくれるよう要請した。
ただし、強制的なものではなく、申込者が1人もいなかった場合は、
総務局のスタッフが代わりに参加することになっていた。”

なるほど…
そういう訳だったのか。
但し、そのツアー参加者はIOCの発表会場に入ることはできないので
最終投票の結果は、公共の場に設置されたスクリーンで見たのだそうです。
4年前のコペンハーゲンでも同様のツアーが組まれたものの、最終結果は屋外スクリーン
には映し出されず、ツアー参加者は結局、日本からの電話やメールで落選を知ったのだとか。
わざわざデンマークまで行ったのに、気の毒に。
今回は晴れて選ばれて本当によかった、よかった。
昨夜のプレゼンのスピーチも、およそ日本人のそれとは思えないほど表情豊かで面白くて
ダイナミックなものでした。
みなさん、さぞ特訓されたのでしょう。
前回の失敗を踏まえて、今回はロビー活動も凄かったのだとか。
そんな人やあんな人や、日本中の様々な立場の人の汗や涙があってこそ迎えられた、
8年目の今朝の結果だったのでしょうね。

前回の64年の東京オリンピックは、私は幼児だったので何も覚えていない。
こんな大きな世界的イベントを間近で見られるのも嬉しいし、
長く低迷期にあった日本が、これをきっかけにどんどん上向きになってくれればと
切に願います。
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偶然という必然

2013年09月07日 | 社会


昨日の日経夕刊の「こころの玉手箱」。
角田光代のエッセイは「愛猫」というタイトルでした。

自分は犬も猫も飼ったことがないので、ずっと縁がないものだと思っていた。
ひょんなことから三年前に猫を飼うことになって
その可愛さ、愛しさに毎日驚いている。
”縁や運命というものを私はなんとなく信じている。
人が人と出会うのは、ただの偶然ではなく決まっていることだと思っている。
縁のない人はすれ違うようにわかれ、縁のある人は不思議といつまでも身近にいる。
猫がやってきてからは、人と人ばかりではなく、人と動物にも
そうしたものがあるかもしれないと思うようになった。
猫がやってきて我が家になじみ、今ではぜったいに欠かせない存在となっている、
この一連のできごとがあまりにも自然すぎて、もうずっと前から決まっていたように思うのである。”

そうなのですよね…
タロウは6年前に我が家にやってきた。
それがタロウでなくても
例えば茶色の毛の賢いジロウであっても
或いは白い毛のおとなしいシロであっても
私は同じように可愛がったでしょう。
でも、我が家にタロウがいる今となっては
黒い毛の、興奮しやすい、すぐにウレションをする、おバカで可愛いタロウしか
私には考えられないのです。
それは偶然であったかもしれないけれど、今となっては必然としか思えないのです。

”猫がいなくなったらどうしようと、ぼうっと考えることがある。
猫の寿命は人間よりも短い。
猫がいなくなったら、私と夫はどうなってしまうんだろう。
あまりにもこわすぎて、つい考えてしまうのである。
そして、気づくと泣いている。
馬鹿だなあと思いながら、泣いている。
何かを愛するということにはつねにかなしみが含まれていると、私は猫に教わった。”

それこそが必然。
どうにも避けることはできない。
誰にも、どうしても…


この写真はこちらで作りました。
Your Photo on Fake Magazine Cover http://peoplist.com/


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