Zooey's Diary

何処に行っても何をしても人生は楽しんだもの勝ち。Zooeyの部屋にようこそ!

砂糖の山

2009年07月28日 | 社会
アイスコーヒー飲料はダイエットの敵であるというニュースが出ていました。

”アイスコーヒー飲料が好きならば、飲んだ後はディナーは我慢するか、
ジムに行ったほうが良いと英国のがん研究団体が警告している。
アイスコーヒー飲料には、夕食1回分に相当するカロリーのものがあるからだ。
最も高カロリーだったのは、スターバックスの「ダークベリー・モカフラペチーノ」のベンティサイズ(最大サイズ)で561カロリー。
多くのアイスコーヒー飲料が200カロリーを上回っていた。
WCRFのレイチェル・トンプソン博士は「こうした飲み物を定期的に摂取していると、肥満になる可能性が高まり、がんや心臓疾患、糖尿病になるリスクも高まる」と指摘する。”

しかしね…
この「ダークベリー・モカフラペチーノ」って
コーヒーというよりは、殆どコーヒーの味付けをしたアイスクリーム・デザートです。
しかもその最大サイズなんて、カロリー高くなるに決まってますって。

ただ、ホットコーヒーに砂糖を入れる分には、目に見えるので分かりやすいが
アイスコーヒーというのは、確かに糖分が分かりにくいのです。
自分でアイス・コーヒーやアイス・ティを作るとよく分かるのですが
冷たいものって、びっくりするくらい砂糖を入れないと、甘味を感じないのです。
気をつけなくっちゃ…

「sugarstacks」というサイトを見ると
食品の中に入っている砂糖の量を、分かりやすく角砂糖の山で教えてくれます。
写真は、問題のスタバの「モカフラペチーノ」。
これだけでも凄いと思うのに、このサイトの中のハーゲンダッツのアイスクリーム、凄すぎる!
文字通り、砂糖の山!
美味しいのですが…

「sugarstacks」

ニュース
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「カレンダー・ガールズ」

2009年07月27日 | 映画
2003年、イギリス映画。ナイジェル・コール監督。
英国の田舎の「婦人会」に属する熟年女性ほど、保守的という言葉が似合う
人々もいないのではないかと思います。
その彼女達が、どうして自身のヌード写真でカレンダーを作ることになったのか?
なんといってもこれは実話なのですから。
その経緯に、私は興味を持たずにはいられなかったのでした。

ヨークシャーの古い小さな村に住むクリス(ヘレン・ミレン)は、今の生活に飽き足らず、
ちょっと醒めた目で物事を見るタイプ。
しかし普段は、主婦として母としての役割を淡々とこなし、
「自己啓発と娯楽と親睦」をモットーとする夫人連盟の活動にも参加している。
が、その活動ときたら、お祭りにケーキを焼いたり、
「ブロッコリーの特質と歴史」というスピーチを聞かされたり。
その親友アニーが夫ジョンを病気で亡くし、悲嘆に暮れていることから
彼女を元気付ける意味もあって、婦人連盟が毎年作っているカレンダーの売り上げで
ジョンがいた病院に寄付することを提案する。
しかし、それまでの教会や橋を写したカレンダーの売り上げは微々たるもの。
売り上げを増進させるにはどうしたらいいか?
自分たちがヌードになったらどうか!?

繰り返し言いますが、彼女達はごく普通の、英国の田舎の50~60代の主婦なのです。
「クィーン」でエリザベス女王を演じたヘレンは無論綺麗なのですが
あとはもう、人によっては化粧もせず、髪を染めることもなく、
痩せぎす或いは、ずんぐりむっくりの初老という感じの女性たちなのです。
普段は、胸元のボタンを外すのもはばかるような。
その彼女達に、ヌードという言葉はあまりにもそぐわないのですが…
が、彼女達も、やはり「何か」をしたかった。
自分たちの平凡な人生の中で、何か冒険をしたかった。
その気持ちが、服を脱ぎ捨て、カメラの前に立つという行動の
原動力となったのでしょう。

教会のオルガン弾きのコーラが、真面目な顔して言う台詞に笑えます。
「私は今55歳よ。今脱がなかったらいつ脱ぐの?」
そして彼女達は、カメラマンを探し、スポンサーをやっとの思いで見つけ…
ようやくできあがったカレンダーは、その意外性のせいか、
爆発的なヒットとなったのでした。
その後、彼女らがハリウッドに招かれるあたりでは、
ちょっと浮かれすぎなんじゃないの?と案じた通り、
やはり苦いオチも待っていたりするのですが…

「マルタの優しい刺繍」とも少し似て、
いくつになっても「何か」はできるんだよ、
その気になれば人生をエンジョイすることができるんだよ、と言ってくれているようです。

☆3.5

「カレンダー・ガールズ」
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今度くらいは本気で

2009年07月24日 | 社会
昨日の朝日の「CM天気図」。
選挙用のテレビCMがあまりにもつまらなさすぎる、と天野祐吉氏が
断罪しています。
オバマ氏の選挙CMは面白かった。
古い話で、ジョンソン大統領の選挙CMはもっと凄かった、と。

”草原。少女がひとり。
「3、4、5…」と、ひなぎくの花びらを一枚一枚、数えながらむしっていく。
と、それに重なるように、「4、3、2…」と聞こえてくるカウントダウンの男の声。
次第にアップになってい少女の瞳の中に、
男の「ゼロ!」の声と同時に核爆発のきのこ雲が…。
タカ派の選挙相手を痛烈に批判したこのCMは、過激すぎるというので放送中止になったが、
いいCMには」それだけ世間を、人々を動かす力がある。”

”で、こっちの選挙CMも、今度くらいは本気でやってほしい。
党首がもっともらしい選挙スローガンを、まことしやかな顔で叫ぶような、
国民をバカにしたCMはやめて欲しい。”と
天野氏は言い切っているのです。

ジョンソン大統領の選挙CMって
どんなのだろう?と検索してみたら出てきました。
64年のCMだというのに、ネットって本当に便利!
(しかも、gooブログでYouTubeを直接貼れるとは知りませんでした。)

ジョンソン大統領選挙CM


こんなのをテレビの画面いっぱいに見せられたら
物凄い迫力ですねえ!

私は海外に住んだことはないので詳しくは知りませんが、
海外旅行に行く度に、ホテルではとりあえず現地放送を見ています。
その度につまらないCMを目にすることが多くて、日本のCMのセンスを見直していたのに
確かに選挙CMだけは、どうしようもなくつまらない。
さあ、今回はどうなるのかな?
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なんだかあっけなく

2009年07月23日 | Weblog
日食、終わってしまいましたね…。
46年ぶりというので、結構期待していたのに。
予告されていた時刻に何度か空を覗いたのですが
こちら厚い雲に覆われていて…
駄目でした。
でも、 ニュースによると、チラリと見えた瞬間もあったようです。

残念ですが
30万円以上もかけて悪石島に行かれた人のことを思って、あきらめることにします。
写真は、山口に住む友人が送ってくれた部分日食の写真です。
彼女は、これを携帯で撮ったらしい。
携帯でもこんなに綺麗に撮れるものなのですね。

ジャングルの中で人喰い人種につかまって今や食べられんという時に、
予め分かっていた皆既日食を利用して、
自分は太陽を隠し、世界を真っ暗にできる神だと思わせて救われたのは
手塚治虫のマンガだったか?
アーサー・コナン・ドイルの「失われた世界」だったか?
同じことをしたら、そんなこと周知の事実だと土人にせせら笑われたのは
星新一のショートショートだったか?
記憶は曖昧です…

皆既日食、英語だと"Total Eclipse"です。
何故知っているかというと、昔観た映画「太陽と月にそむいて」の原題が
これだったからです。
レオナルド・ディカプリオ演じるアルチュール・ランボーとヴェルレーヌの
退廃的な愛を描いた映画でした。
あれはどういう意味だったのでしょう?
世間を欺き、人の道に背く二人の関係(その頃男色は大罪でヴェルレーヌは投獄されている)を表わしていたのか?
才能に満ち、光り輝いていた若きランボーが、
冴えないヴェルレーヌを覆い隠してしまう様を表わしていたのか?

26年後は、私はどうしているのでしょう…?
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あぐらをかいてる場合じゃない!

2009年07月19日 | 社会
昨日の朝日の夕刊。
「イタリア観光、日本人客急減」という記事が一面に出ています。

それによると
”イタリアを訪れる日本人旅行者が減り続けている。
今年はピーク時の半分ほどになる見込みだ。ユーロ高や新型インフルエンザの流行など、要因はいろいろあるが、豊富な観光資源にあぐらをかいてサービスの水準が低い、といった構造的な原因も指摘される。”
情報元

そういえば、2週間ほど前、
ローマの老舗レストランで、日本人観光客のカップルがランチをしたら
700ユーロ(約9万4千円)の請求をされたというニュースもあったような…
情報元

さもありなん、と思ってしまいます。
私が一昨年イタリアに行った時は、殆どが楽しい思いばかりで
是非またいつか再訪したいと思っていますが
そのサービスには、首をかしげることも多かったのです。

例えばホテルのサービス。
我々が泊まったのは、一応四つ星以上のホテルの筈だったのに
フロントにモーニング・コールを頼んでも、殆どが機能しませんでした。
コール自体がなかったり、時間を間違えてかけてきたり。
あるいは、部屋のセイフティ・ボックスやエアコンの調子がおかしいので
フロントに申し立てても、なんだかんだ言って中々来ない。
ようやく来ても、業者がすぐには来ないのでとか何とか、
つまりは何の役にも立たない。
それって、日本じゃ考えられないことじゃないですか?
その後日本に帰って来て、その直後にお盆の帰省も重なり、
夫と私が読んでいる日経と朝日の購読を、10日休んで3日ほど届けて貰い、また数日休む、
しかも二人の日にちが微妙にずれているという、実に面倒な頼み方をしたのですが
それを間違えることなくきちっと対応してくれた時には、本当に感動しました。

なので、”豊富な観光資源にあぐらをかいてサービスの水準が低い”という言葉に
深く頷いてしまうのです。
しかし、イタリアでの短い滞在中、いい加減ではあるけれども
イタリア人の人懐っこさ、明るさに感動することも多かったのです。
だからこそ、改善を望みたいところなのですが…

写真 サンタンジェロ城
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負け犬家族は今日も行く「サンシャイン・クリーニング」

2009年07月15日 | 映画
2008年アメリカ、監督 クリスティン・ジェフズ。
’06年アカデミー賞2冠に輝いた「リトル・ミス・サンシャイン」のプロデュースチームが
手掛けた人間ドラマというので、期待していました。

「リトル・ミス…」と同じく、見事な負け犬家族が出てきます。
ローズ(エイミー・アダムス)は、高校時代は花形のチアリーダーだったものの、
今はハウス・クリーニングをして何とか食べているシングルマザー。
その息子オスカーは、個性的というか変わり者で、公立小学校から追い出される。
ローズの妹ノラ(エミリー・ブラント)は、ミスばかりでバイトも長続きしないフリーター。
姉妹の父親(アラン・アーキン)は、一発当てようと目論むが失敗の連続。

息子を私立の小学校に入れるために
高額の報酬を得られる「バイオハザードクリーニング」(事件後の片付屋)を
姉妹で始めるのですが…
それでもやはり失敗してしまう。
決定的に。

ローズは、他の女と結婚した高校時代のBFと不倫を続けているのですが
その妻に、街でバッタリ逢うシーンがあります。
妻は、「知ってるのよ、アンタ達のこと。
高校時代は花のチアリーダーだったかもしれないけど
今のアンタはカスよ!(You're nothing now!)」と言い放つ。
(「カス」も酷い言葉だが「nothing」も凄い…どっちが酷いか!?)

姉妹は実は、母にまつわる共通の暗い秘密を抱えている。
人が嫌がる新しい仕事に取り組み、
人の過去を清算する手伝いをすることで
その重荷をも乗り越えようとするのですが…

大きな事件など何もなく、負け組みの姉妹の日常を淡々と描いているのですが
ぐいぐいと作品に引き込まれました。
こういうところが上手いなあとつくづく思います。
多少明るい方向が見えたところで話は終わるのですが
いかにもまた失敗しそうでもあります。
少々あっさりと描きすぎた嫌いもあると思いますが
それでも、失敗したっていいんだよ、
人生は何度でもやり直せるんだよ、という暖かいメッセージが感じ取れます。

☆4

「サンシャイン・クリーニング」
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青春映画か不倫痴話か!?

2009年07月13日 | 映画
サイモン&ガーファンクルの16年ぶりの来日公演、しかも今回が最後になるかもというので
私の周りでも評判になっています。

「サウンド・オブ・サイレンス」「スカボロ・フェア」「ミセス・ロビンソン」…
中学生の頃、夢中で聴きました。
あの透明な優しい歌声に、多感な頃の私はどれだけ惹き入れられたか。
そしてその映画も。
初めて観たのはやはり十代の時。
不朽の名作、青春恋愛映画のバイブルとも言われている「卒業」、
初めて観た夜は眠れなかったような…

しかし今思うと、あれって滅茶苦茶な話ではありますよね。
S&Gのあの美しい歌がなかったら、ドロドロ不倫痴話ではないですか…

ベンジャミンは大学を優秀な成績で卒業し、将来を嘱望されているが
進むべき道も見つからず、優等生以外の何者でもない自分にコンプレックスを抱いている。
裕福なロビンソン夫人は結婚生活に不満を持ち、手練手管で若者(ベン)を
誘惑し、自分の美しい娘(エレーン)に嫉妬する。
惰性で夫人と情事を続けていたベンがエレーンに魅かれたのは
自分がなくしたイノセンス(無垢)を彼女が持っていると信じたからか。
あれだけ逃げ回っていたエレーンが、最後にベンの胸に飛び込んだのは
彼への愛というよりは、そこまで思ってくれることへの自己満足に過ぎなかったのではないか?
教会で、ベンがエレーンを奪うシーンはあまりにも有名ですが
あの二人に未来はあったのか?
ともに金持ちの息子と娘が、親を怒らせて駆け落ちしても
お金もない惨めな生活に耐えられるわけがない…
と、今の私は思ってしまいます。

未来はなかったにしても、本物の愛があったかどうか疑わしかったにしても、
そう動かずにはいられなかった若さゆえの情熱。
それに感動するには、もうちょっと遅すぎるか…

「卒業」動画
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「登り鮎」

2009年07月11日 | 家庭
今日の日経新聞土曜版の一番後ろのページ。
「旬のスイーツ」として
岐阜・玉井屋本舗の「登り鮎」が取り上げられています。

”卵の風味いっぱいのふんわりとしたカステラ生地と
ちょっぴりもちっとした柔らかい求肥から
砂糖、水あめ、はちみつなどが醸し出す、
そこはかとない上品な甘さが馴染み合う。
歯応え、甘味、香気などに派手さはないが、
香魚とも呼ばれる清楚な姿、淡白な味わいの鮎のイメージを
菓子に美しく美味しく映し出している”と。

手前味噌で恐縮ですが
このお店、我家の親戚なのです。
岐阜に帰ってこちらに挨拶に行く度に裏の工場から頂く、
まだ袋にも入っていない焼き立ての暖かい登り鮎の美味しさは
どんな上等なお菓子も敵わないような気がします。
息子たちが小さい頃は、それを楽しみに帰省していたようなものでした。
どうぞご贔屓に。

玉井屋本舗「登り鮎」
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「扉をたたく人」

2009年07月09日 | 映画
2008年アメリカ、トーマス・マッカーシー監督。
随分と控え目な映画です。
静かに始まり、大きな落ちもなく、抑制が効いたままに終わっていく。
しかしこの作品、アメリカ公開時にわずか4館からスタートし、
クチコミで270館まで拡大したのだそうです。
リチャード・ジェンキンスがアカデミー賞主演男優賞にノミネート。

妻に先立たれ、心を閉ざし無気力な日々を送っていた大学教授のウォルター(リチャード・ジェンキンス)。
ある日、ニューヨークのアパートでシリアからの移民であるタレク(ハーズ・スレイマン
)と出会い、タレクからジャンベ(アフリカン・ドラム)を習い始める。
ふたりの友情は深まっていくが、タレクが不法滞在を理由に拘束されてしまう…

最初のうちの、ウオルターの孤独が痛々しい。
経済学の講義の内容は20年間同じ、レポートの提出に遅れた学生は有無を言わさず拒絶、
本を書いたと威張っているが、その実、共著者として名を連ねただけ、
唯一の趣味のピアノは一向に上手くならず、ピアノ教師から才能がないと見放される…
心を頑なに閉ざし、彼はその日その日をただぼんやりと生きていたのです。

そんな彼が、陽気な移民タレクと知り合い、ジャンベという太鼓の手解きを受けることによって見違えるように変わっていく。
陰鬱で狭小だった彼の世界に明るい光が射し込み、、
公園でタレクの仲間達とのセッションにも加わるようになって
その世界は無限大に広がってゆく。
さんざめく笑い声、暖かい眼差し、ほとばしる汗、むんむんとした熱気、
そんなものに満ち満ちてゆくのです。
一人の人間が、たったひとつの太鼓によってここまで変われるということに
観る側は、驚くばかりです。

物語の後半は、タレクが不法滞在者として逮捕され、
9.11以降の不寛容になったアメリカの厳しい現実に焦点が当てられます。
しかし、沢木耕太郎氏が朝日の「銀の街から」で言っていた
「つまり、この映画は、太鼓を膝の間に挟み、手の平で叩くというたったそれだけのことで、
自身が、だから世界が変わる契機を掴み得るという、ひとつの奇跡についての物語だったと
いうことでいいのかもしれないのだ。」
という意見に、私も全面的に同意します。

☆4

「扉をたたく人」
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お隠れ妻

2009年07月05日 | 社会
昨日の朝日の土曜版のコラム。
「サザエさんを探して ”離婚”そして女は去っていった」

波平と中年男性が、深刻な顔をして応接間で向き合っている。
中年男性の言葉。
「料理もまずけりゃ」
「育児もヘタ」
「ソウジも洗濯もなっちゃいない」
そこへお茶を持ってきたフネが
「そんな奥さんは困りますワネ~」
すると男性が机に突っ伏して泣き出す。
波平が一言、
「いや、そういって共稼ぎの奥さんにリコンされたんだ!」


驚いたのは、これが1968年の朝日に掲載された漫画だということです。
40年も前に、こうした考え方があったのか…


コラムでは更に、60年代にアメリカから始まったウーマン・リブの広がりに言及し、
「男は仕事、女は家事育児」という伝統的な性別役割分業の考え方は
日本でも少しずつ変化していった、と続きます。
その変化は更に続いていて、最近の離婚相談の傾向のひとつとして
「妻がお隠れになる」ケースが多いのだとか。

これは、里帰り出産後に実家の居心地がよくて戻って来なかったり、
夫婦間で問題が起きた後、妻でなく妻の親が一方的に夫を非難したりするケースを言うのだそうです。

私の周りでも、このケース、よく見聞きするのです。
私の友人で、まさに前例の通り、里帰り出産のまま戻らず、
離婚してしまった人もいます。
彼女の場合、出産と前後して父上の癌が見つかったりと
更に事情は複雑なのですが…
離婚とまでいかなくても、妻と実家が非常に強く結びついていて
夫は常に孤立状態、という例も知っています。

親に可愛がられるのは結構なことだし、
実家と仲良いに越したことはないでしょうが、
あまりに実家の居心地がよいと、
確かに結婚する必然性がなくなってしまうかもしれませんね…
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