Zooey's Diary

何処に行っても何をしても人生は楽しんだもの勝ち。Zooeyの部屋にようこそ!

「愛を読むひと」 

2009年06月25日 | 映画
2009年アメリカ映画
監督 スティーヴン・ダルドリー
ケイト・ウインスレット、アカデミー賞主演女優賞

1958年のドイツ、15歳のマイケルは21歳も年上のハンナと出会い、ひと夏の恋を経験する。
ハンナはマイケルにベッドで本の朗読を頼み、少年は素直に従った。
しかし彼女は突然姿を消し、数年後、法学専攻の大学生になったマイケルは、
アウシュビッツの罪人として判決を受けるハンナと法廷で再会する。

原作はベルンハルト・シュリンクの1995年のベストセラー小説『朗読者』。
私は話題になった時読んだので、もう15年も前になるのですね。
深く静かに胸を打たれる感動作でした。
そして、「めぐり会う時間たち」のスティーヴン・ダルドリー監督、
奇しくも去年亡くなったアンソニー・ミンゲラとシドニー・ポラックという二人の巨匠が、製作に名を連ねている。
この強力な製作陣に、ケイト・ウインスレット、レイフ・ファインズという名優を使って
それで感動作が出来ない筈はないと思うのですが…

性に芽生えたばかりの15歳の少年と、36歳の屈折した女性の関わりは
純愛というよりは、単なる情欲のようにも見えます。
それを表わすかのように、画面には濃厚なシーンが続きます。
しかし、ハンナが突然姿を消した後の少年の喪失感は、あまりにも大きかった。
結局のところ、彼は一生、ハンナの面影に捕われることになるのですから。

ハンナは、誰にもいえない秘密を抱えていた。
自分のプライドを守るがために、ハンナはその秘密を暴露するよりも
重い刑罰を選んだ。
彼女を愛するマイケルは、しかし彼女の罪を許すことはできなかった。
許すことも救うこともできないマイケルは、その代わり、
彼女の秘密を抱えて、一緒に苦しむ道を選んだのです。
その深い愛と苦悩、あの時代のドイツが抱えた罪と贖いが絡まり合います。



良い作品だとは思うのですが、しかし期待した程には心動かされませんでした。
何故だ!?
先に読んでしまったからということの他に
ドイツの街を舞台にしたドイツ人の物語でありながら
言葉は英語だということもあるかもしれない。
(アメリカ映画のお約束ではあるのですが)
主人公「ミヒャエル」は「マイケル」となっているし。
タイトルも、「朗読者」(The Reader)の方がいいと思うのですが。
ちょっと不完全燃焼です…

☆3.5

「愛を読むひと」
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赤信号で止まってはいけない

2009年06月23日 | 社会
ネットを徘徊していたら、とんでもないニュースを見つけました。
南アフリカの男性は、4人に1人がレイプ経験者だというのです。
”南アの男性の4人に1人を上回る27.6%が「過去に成人女性または少女をレイプしたことがある」と答えたとする調査結果を同国の研究機関「医学研究評議会」が(今月)18日発表した。”
情報元

この数字、本当なのかな!?
現代の法治国家で、そんなことあり得るの??
そういえば、南アでワールドカップ開催が決定した時、
現地の人間が、こんな危ないところに来ちゃいけないというサイトを作ったというので話題になったっけ…?
南アが危険な国だということは、色々な方面から見聞きして知っているつもりではいましたが、
改めて「南アフリカ 危険 殺人 レイプ」などで検索してみたら…

出るわ出るわ、驚きました。
殺人事件は1日50件、年間約1万8千件(日本の殺人事件は去年1,300件)
レイプ事件は、年間約3万6千件(日本は1,600件)
日本の約15倍以上の殺人と、約20倍以上のレイプ事件が起きている!
人工比率に換算すれば当然数字は跳ね上がり、
”強姦発生率については123.85件/10万人(国連薬物犯罪オフィス(UNODC))となっており、
世界最悪の発生率(日本の約123倍)である。”(Wikiより)

”国民の約4~5人に1人の割合でHIVに感染している。エイズの蔓延によって、
2010年までに国民全体の平均寿命は40歳以下に低下すると予想されている。”(Wikiより)

おまけにこんな文章を見つけました。
”ヨハネスブルグでは、特に夜に赤信号では止まってはいけません。
夜に赤信号で止まると襲撃される恐れがあるからです。
現地警察の案内にはこうかかれています。
「Running a red light is not illegal
if you're in reasonable fear of assault.」
(殺される危険があったら、赤信号は無視しても違法になりません)”
情報元

凄すぎる…
本当にこんなところで、ワールドカップが開かれるのでしょうか?
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犬猿の親子

2009年06月21日 | 社会
熊本県人吉市大野町の牧場で、2歳の飼い犬が、
生後間もない野生の子猿を育て始め、話題となっているのだそうです。
”牧場主の田坂さんが今月上旬、自宅の裏山で迷った子猿を発見。
自宅に持ち帰ると、ミニチュアダックスフントの「リリ」に懐き、
4匹の子犬と一緒に乳を飲み始めた。
「モモ」と名づけられた子猿は一番の甘えん坊で、いつもリリにベッタリ。
2匹の仲むつまじい姿に周囲は「いつか犬猿の仲にならなければいいが」と願っている”

情報元 

ああ、可愛い…
私はどうも、母子ものに弱いのです。
というか、世に生を受けて、必死に母親を追い求める赤ちゃん(それが人間であれ、猿であれ、ブタであれ)の姿を見ると、それだけで胸が締め付けられるのです。
しかもこのダックス、タロウにそっくり!

そういえば、先月、ドイツの動物園で母親に育児放棄されたトラの赤ちゃんが
やっぱりダックスフントに育てられてるというニュースがありました。
しかも最初に親代わりとなったダックス(オス)は、しばらくして交通事故で死んでしまって、
今度はその娘のダックス(一歳)が、父親に代わって子トラの面倒を見ているのだそうです。
その画像を探していたら、短いけれど動画を見つけました。
子トラとダックス、殆ど大きさも変わらないじゃないの…

動画

大きさがどうであれ、種類がどうであれ、赤ちゃんというものは
母親を必要とするのだということがしみじみと分かります。
願わくば、モモとリリが、
そして子トラとダックスが、大きくなってもずっと仲良しでいられるように!
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アフタヌーン・ティ@シャングリラ東京

2009年06月19日 | グルメ
ホテル・シャングリラ東京が東京駅の隣にできたのが3ヶ月ほど前。
高級外資系ホテルの東京進出のラストなのだとか。

ホテルのHPで見ると、東京駅八重洲口のすぐ隣なのですが
大通りからちょっと入ったところのビルで、しかも入り口は意外にこじんまりしていて
気をつけないと、見逃してしまいそうです。
「ザ・ロビー・ラウンジ」は28階にあり、エレベーターを降りると、
赤紫のオリエンタル・ドレスに身を包んだ従業員が恭しく出迎えてくれます。
銀杏の形をした890個あるというクリスタルガラスのシャンデリアが、中央にきらめいています。
数ある紅茶の中から、「シャングリラ特性オリジナル・ヒマラヤン・ティ」を選択。
一段目、イチゴのショートケーキ、エクレア、ココナッツ・マカロン、ベリーのタルト。
二段目、サンドイッチ2種、山羊のチーズとアスパラガスのキッシュ、鴨肉のリエット。
三段目、スコーン三種(プレーン・レーズン・オレンジ)
    クロテッド・クリーム、イチゴジャム、オレンジカード、ハチミツ添え。

こう書き並べると物凄い量のようですが、いうまでもなく
全ての食べ物に「プチ」という形容詞が付きます。
例えば、マカロンにいたっては、小さめの巨峰一粒くらいのサイズ…
でも一つ一つが、吟味された極上の味です。
天井高く、一面ガラス張りの窓から、東京が静かに見渡せました。

「シャングリラ」ってどういう意味?何処の言葉?と思っていたら
理想郷のことだったのですね。
”「Shangri-la 」、イギリスのジェームズ・ヒルトンの小説『失われた地平線』(1933年)の中に出てきた理想郷の名称。小説の設定ではヒマラヤ山脈近辺にあるとされた。”
のだそうです。(Wikiより)
中国には、あちこちにシャングリラを自称する観光地が存在するが
どれもハズレであったと、中国在住の私の友人は怒っておりました。

シャングリラ東京 
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赤頭巾ちゃんのその後

2009年06月15日 | 
昨日の日経新聞の「アート探求」という記事に
デビュー50周年を迎えたピアニスト中村紘子さんの姿が、写真入りで大きく載っていました。
華やかに見える彼女の経歴の影に、どんなに大変な努力があったかというような記事だったのですが、その写真に、ちょっと息を呑みました。
デビュー50周年アルバムのレコーディング風景の写真なのですが
彼女がトレードマークのクリクリ・カーリーヘアを振り乱して
一心不乱にピアノを弾いている。
それが、黒いセーターにパンツという普段着なので
その加齢によって厚くなった肩や胸、腰の辺りまで見えてしまっている。
コンサートの際はそれが、豪華なドレスで隠れているのでしょうが
こんな写真を出すなんて…
これがあの、お洒落な紘子さんの今の姿とは、ちょっと悲しい。

私は彼女の、ピアニストの世界の裏側を暴いた軽妙なエッセイが結構好きなのですが
そのひとつ「アルゼンチンまでもぐりたい」の中で
夫君・庄司薫氏との出会いについて書かれています。
庄司氏の著書「赤頭巾ちゃん気をつけて」の中で、中村紘子さんみたいな素敵な女性にピアノを習いたいというようなこと書いて、それがキッカケで二人が結婚したのは有名な話ですが
「アルゼンチン…」によると、友人に教えられて自分の名前が出ていることを知った
紘子さんは、すぐにその本を買ったのだそうです。
そして、カバーについていた小さな(庄司氏の)写真を見て
あ、私、この人と結婚するなと確信しちゃったのだそうです。
で、彼に電話をかけ、外で食事をし、次に彼女の自宅に招いたら
なんと庄司氏、いきなりピアノを弾きだしたのだそうです。
”私の前でピアノを弾くなんて。
私としては唖然呆然、声も出ない。
ピアニスト以上の蛮族っているものなんですね。”
薫クン、やるなあ…

それにしても庄司薫氏の一連の小説、
中学生の頃、私は結構好きだったのですけど
以来、彼のことはウンともスンとも聞かない。
一体どうしているのだろう?と思ってググッてみたら
同じようなことを考える人はいるものらしく、
こんなサイトが出てきました。
「庄司薫って、いま、何をしているのでしょう?
もし何もしていないとしたら、どうして食っていけているのでしょう?
また、もし才能が枯れてしまっているなら、中村紘子と別れない理由は何でしょう?」
質問版 

余計なお世話だという気もしますがw
それにしても、一度芥川賞を取ると
本当にこんなに儲かるのかな…?
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新しい書

2009年06月14日 | Weblog
先日、銀座で開かれている知人の書の個展に行って来ました。
書といっても、キャレモジ(CarreMoji)といって
”従来の「 書道 」という概念を覆し、モダンデザインと伝統美を見事に融合させた新しい形のインテリアアート”なのだそうです。
キャレモジとは、”フランス語で「文字」のある「心地良い空間」を意味する”
造語なのだそうです。(キャレモジHPより)

銀座のあの鳩居堂の三階。
(ここに来る度に、日本で一番高い地価、何も飛び降りなくても…という思いが
脳裏に浮かんでしまう。)
その知人とは、スポーツクラブで一緒の、一回り年上の女性です。
書家であるということはお聞きしていたのですが
こんな凄い人だとは知りませんでした。
会場で「経歴」なるものを見ると、様々な輝かしい賞を受賞、ミラノ等でも個展開催、
本も出している!(写真)
個展に並ぶ作品も、詩と絵と書が一体となっていて、
門外漢の私でも十分楽しめるものでした。
御本人曰く、長年書道に親しみ、油絵と水墨画も楽しみ、
”最後にこれに行き着いた”のだそうです。

キャレモジという言葉すら私は知らなかったのですが、
HPを見ると、青山に本部があり、大々的に教室もあり、
商品一覧のページを見ると、例えば「魅」一字で45万円もする!
でも確かにこれなら、和室にも洋室にも、どんなゴージャスな会場にも合いますね。
しかも、このHPをざっと見た限りでは、字だけのスタイルが多いようですが
彼女の作品には、それに美しい詩と絵が加わるのです。

知らなかった…
スポーツクラブでいくつかのレッスンをご一緒していたのですが
普段は他愛ないことしか話さないし。
こんな傑出した才能をお持ちだったなんて。
なんと素晴らしい…

「一瞬の風」 

「キャレモジ」
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世界で一番寂しい男「ブッシュ」

2009年06月11日 | 映画
まあ、この映画を選んだ時点で
感動作が観られるとは思っていなかった訳ですけど。
一体どうしたらあんな駄目大統領ができるのか、その背景を見てみたいと
いった好奇心が、その鑑賞理由でしょうか。

2008年アメリカ、オリバー・ストーン監督。
“世界でいちばん有名な大統領は、世界でいちばん寂しい男だった”

ジョージ・W・ブッシュは、父親のジョージ・H・W・ブッシュと区別するため、
アメリカではミドルネームを表わす「W」と呼ばれることもあるそうで
この作品の原題「W.」はそこから来ているのですね。
そして、この原題は、彼の立場とつらさをよく表わしているように思います。

アメリカの名門の家庭に生まれ、父親と同じ名前をつけられ、
その長男としての期待に応えなければならないことのつらさ。
コネで父親と同じイエール大学に入るも、本当に好きな野球もできず(選手になれなかった)、酒におぼれる日々。
卒業後はブッシュ一族の経営する石油会社、投資会社、スポーツ用品店を任されるが、どれも長続きせず、失敗。
パパ・ブッシュに「お前はできそこないだ。ブッシュ家の恥だ。弟のほうが出来がいい」と責められる。
強い父親の支配下から、いつまでも逃れられない男…

その父親を見返すためにしたことが、イラク戦争だったとしたら?
そんな馬鹿げた理由のために、世界中が、あの戦火にまみれたとしたら?

オリバー・ストーン監督は、批判というよりは同情的に彼を描いているように見えます。
こんな父親が側にいたら、普通の人なら金属バットで殴るか、
引きこもりになるかしてもおかしくないと思うのですが
彼の場合は、世界規模の殺戮者になってしまったのですね…
その単純さ、その愚かさ、その生まれた家の故に。
彼の功績は、その後のオバマ大統領を生み出したということに尽きるのかもしれません。

☆2.5

「ブッシュ」
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全盲の日本人学生、初優勝

2009年06月09日 | 社会
全盲の日本人学生、辻井伸行君が、アメリカのヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで
優勝したというので話題になっているようです。

私は、この人のお母さん、辻井いつ子さんが書かれた「今日の風、なに色?」という本を
以前読んだことがあるのです。
(そう思って本棚を探してみたのですが、見つかりませんでした…)
どうも綺麗な女性だと思ったら、この方はかつてアナウンサーだったのですね。
産婦人科医の夫君との間に生まれた長男が、全盲だと分かった時の絶望、
色々な面において、健常児よりも成長が遅いことの不安、
でも彼女が口ずさんだ歌を、2歳位の伸行君がおもちゃのピアノで弾いたことから
息子の音楽の天分を見つけ、母子でがんばってきた…というようなことが
書かれた本だったと思います。
それを読んだ時には、彼はもう天才ピアニスト少年と呼ばれていたようですが
遂に、こんな立派なコンクールで優勝するほどになられたのですね。
素晴らしい…

昨夜の「報道ステーション」の中で、いつ子さんが生電話で話されていましたが
「本当に、本当に、良く頑張ってくれました。
私の息子に生まれてくれてありがとう、という思いです。」
という言葉が印象的でした。
これだけの偉業が、簡単に成し遂げられる筈もない。
その言葉の陰には、気が遠くなるような汗と涙が込められているのでしょう。


私の息子に生まれてきてくれてありがとう。


そういえば、息子たちが生まれた時は、心からそう思ったのですけど。
もう長いこと、そんな思いを忘れていたような気がする。
日頃の彼らの態度を見る限りは、無理もないような気もしますが。

ちょっと反省。

辻井伸行君が優勝
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結婚式に「親友」も派遣

2009年06月06日 | 社会
昨日の朝日新聞。
「代役ビジネスが人気」として、首都圏では最近、
結婚式の招待客の「代役」を派遣するビジネスが増えているという記事。

それによると
新郎や新婦の、友人や同僚や上司の代役として
代役派遣会社から、登録スタッフが出向くのだそうです。
依頼の理由は様々であり、新郎や新婦が派遣社員のため、
職場の人には式への出席を頼みにくい場合。
最近は、来賓として招待した人がリストラで肩書きを失ったり、
会社が破産したりして急遽欠席することになった、という場合も
珍しくないという。

ただ、ベテランのスタッフは、
「招待客の突然の欠席を理由にする人がいますが、
実際は親しい友人がいないんだな、と思うことも多い。
人間関係の希薄さを感じます。」と。

スタッフは、代役と気づかれないよう細心の注意を払い、
友人としてのスピーチはなるべく掘り下げず、紹介するエピソードは
「大学時代、下宿で毎晩のように飲んでいた」といった程度にとどめるのがコツなのだとか。


なんだかなあ…
一体、誰のためにそんなお芝居をするの?
世間体?
相手か、もしくは相手の家のため?
生涯の伴侶となる相手に、その最初の華やかな門出で
真っ赤な嘘をつくわけでしょう?
まったくの他人を、自分の親友だとか同僚だとか紹介して
その後、相手から
「お式でスピーチしてくれた○○さん、今どうしてるの?」
なんて訊かれたりしないのかしら?
と私は、余計な心配をしてしまったのでした。

写真は、銀座ミキモトの前のラベンダー
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オストリッチ・コンプレックス

2009年06月03日 | 社会
備忘録として書きとめておきます。
先日の新聞の小さなコラムに
「オストリッチ・コンプレックス」という言葉が出ていました。
ダチョウには危険が迫ると砂に頭を突っ込み、隠れたつもりになる習性があり、
そこから生まれた言葉である、と。

へええ…
調べてみたら色々出てきました。
カウンセリング用語であるらしい。

"ダチョウには、危機や困難が自分に差し迫ってくると、頭を地面や砂地の砂に
突っ込んで危機をやり過ごそうとする本能的な習性がある。
頭だけを砂に突っ込んで外敵から隠れたつもりでも、実際には巨大な身体(尻)は隠れていないという意味で、このダチョウの危機回避行動(問題解決行動)は
アドホック(その場凌ぎ)で無意味なものである。このダチョウのアドホックな
危機回避行動に類似した、本質的に無意味な「逃避的防衛」によって問題を避けようとする性格行動パターンを『オーストリッチ・コンプレックス』と呼ぶのである。"
http://digitalword.seesaa.net/article/29288004.html

我家の息子たちがまだヨチヨチ歩きの頃、
そういうことをすることがありました。
例えば、クッションを自分の上にかぶせて小さく丸くなる。
頭だけは隠れていますが、勿論身体の殆どは丸見え。
あれ、隠れているつもりなのかしら、可愛いわねえ!と
夫と微笑んだものです。

しかし…
年端の行かない幼児だから可愛いのであって
これが大人だったら、相当みっともないでしょうね?
「頭隠して尻隠さず」、自分をこっそり隠したつもりで、実は誰の目にもバレバレだったら?
頑丈なシェルターに逃げ込んだつもりで、実は頭だけを扉に突っ込んでいたとしたら?
問題を解決したつもりで、実はその中でがんじがらめになっていたとしたら?

気をつけようっと…

写真はWikiより
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