Zooey's Diary

何処に行っても何をしても人生は楽しんだもの勝ち。Zooeyの部屋にようこそ!

考え考え、言葉を探しながら

2012年12月01日 | 台湾旅行2012
先の東日本大震災で、台湾が世界で断突一位の巨額の義捐金を送ってくれたことは
記憶に新しいところです。
それに対して日本は、世界の主要国に御礼広告を出した際に台湾には出さなかったりとか、
その1年後の追悼式でも台湾代表には献花台を用意しなかったりと
失礼なことばかり。
台湾に行ったら、一言御礼を言いたいと私はずっと思っていたのです。



台北の地下鉄に乗っていた時。
ステンレスの棒につかまって立っていると
近くに立っている3人の若い女の子の目が、私の手先に釘付けになっている。
私はジェルネイルをしているのです。
ピンクのラメ・グラディエイションに、スワロフスキーやパールを散りばめて。
自作だからたいしたことはないのですが、
キラキラ光ったそれは、彼女たちの興味を引くには十分であったらしい。
これジェルネイルって言うのよ、と英語で話しかけてみると
彼女たち真っ赤になって、ジェルネイルは知っていたけど見たのは初めて、と
たどたどしい英語で。
そういえば台北ではジェルネイルのお店は見かけたけど
街なかの女性が実際にそれをしているのは、あまり見かけませんでした。



素朴な格好をした彼女たち、高校生くらいか。
台湾の食べ物は好きですか?と聞かれたので
胡椒餅や水煎包は美味しいね、などと他愛ないことを話して
そういえば震災の時、沢山の寄付をありがとう、と言ってみました。
すると彼女たち、考え考え、言葉を探しながら
友人が困っている時に手を差し伸べるのは当たり前だというようなことを。
そこで電車は我々の乗り換え駅に着き、慌ただしく降りたのですが…



20カ国以上の国を旅してきたけれども
面と向かって日本が友人だと言われたのは初めてだなあ…
仮に軽いリップサービスだったとしても。
今回の短い旅行の、何よりものお土産になったのでした。



「日本は台湾に感謝広告を出さなかった」
http://blog.goo.ne.jp/franny0330/e/faa3307a9074c01ae76dae905c2cd9d1

「追悼式で台湾代表が献花できず」
http://blog.goo.ne.jp/franny0330/e/5ace897f244f8f6fdb48fc5b8149535a

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優先席が優先される国

2012年11月28日 | 台湾旅行2012

故宮博物館

台湾の地下鉄は安くて清潔で使いやすく、
随分と利用しました。
車両には必ず「博愛座」というPrioritySeat(優先席)があります。
日本では残念ながら、これが有効に使われていないことも見受けられるようですが
台湾では、しっかりと活きていました。
若者が座っていても、高齢の人が来るとサッと譲るのです。
気持ちよいほどに。



2日目の午後3時過ぎ、我々は九扮に向かいました。
ここは台北からバスで1時間ほどの、かつては金鉱があって栄えた所です。
戦後閉山した後はすっかり寂れたが、古き良き時代の雰囲気が残り、
映画「非情城市」や「千と千尋の神隠し」のモデルとなった街として知られ、
今は有名な観光スポットとなっているようです。
台北の中心から長距離バスに乗り込んだ時、
バスはほぼ満席状態で、あと数席しか残っていませんでした。
前の方の優先席が並んで二席、後ろの方に離れて一席ずつ。


九扮の街並み

どうしよう、と私は一瞬考えたのです。
とりあえずその時には立っている高齢者はいなかった。
途中で高齢者が乗ってきたら代わらなければいけないけど
これは高速道路を走る長距離バスだから、もしかしたら目的地まで
ノンストップかもしれない。
そうしたら空いている優先席に座ってもいいのではないか。
そう思って、後ろの方に離れて座った方がいいのじゃないかという夫を押し切って
優先席に二人で座ったのでした。
そうしたら市内を走り出したバス、次々に止まるではありませんか…

いよいよ高齢者が乗り込んできたので
我々は後方の離れた席にと移ったのでした。
あそこで移らなければ、かなりの距離を立っていなければならなかった。
事実、優先席を譲って途中から立っていた若者も何人かいましたから。
台湾のバスは、道が悪いのか車が悪いのかかなり揺れるし、
その前にも散々歩き廻っていたので、座れなければかなり辛いところでした。



例えば若者がのうのうと優先席に座っていたら
それを許さない、という雰囲気が周りにあるのです。
事実、地下鉄の優先席で眠りこけていて、隣の熟年女性に肩をつつかれる
若者の姿も目撃しました。
逆に言えば、そういう風潮がなくなったからこそ、
日本では席を譲らない若者、車内で平気で化粧する女性が出てきてしまったのではないか。
昔は日本もそうではなかった筈なのに
どうして変わってしまったのだろう…?


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台湾式B級グルメの旅

2012年11月27日 | 台湾旅行2012


熱々の小籠包を食べよう!という夫の一言で
この週末の3日間、台湾に行って来ました。
印象的だったことだけ書き留めておきます。

台湾の食事といったら、何と言っても屋台!
毎日の食事をそこですませる人も多いという、
台湾の屋台の話を色々聞いてはいましたが
いやはや凄いものでした。
物凄い人混み!
物凄い匂い!
物凄い喧騒!
朝市と夜市がありますが、どちらも押し合いへし合い。
日本の地下鉄の満員ラッシュ並みの人混みです。
しかもその中をみんな食べながら歩いている。
しかもその食べ物といったら、串刺しあり、汁物あり。
日本人の私としては、危なくないの?とつい思ってしまう。



屋台で私が初めて食べたものは、胡椒餅(フージャオビン)。
これは肉まんくらいの大きさで、豚肉やネギを包み、表面をパリパリに焼いたもの。
熱々のそれに喰らいついた途端、肉汁が滴り落ちて手も足元もベタベタ。
手を洗いたくても、そんな場所すらない。
美味しいのだけど…



その他にも、小籠包、水煎包(焼き饅頭)、香腸(台湾式ソーセージ)、イカ団子など、
屋台で売られているものの十分の一も制覇できなかったと思うのですが
どれも安くて美味しい(胡椒餅で一個120円くらい)。
しかし夫は落ち着かなくて嫌だと言う。
ちゃんと座って食べたいよ、第一この匂いには我慢できない!



確かに凄い匂いなのです。
臭豆腐(豆腐を発酵させた食品、これを揚げたり煮たり焼いたり、
様々に形を変えて台湾の市場に登場するが、実に独特の匂いがする)、
香菜、八角、干物、そんなものが入り混じった匂い。
安くて美味しくて面白く、私はもっと色々試してみたかったのですが
夫は嫌がり、我々の屋台の味探求はあえなく終わってしまったのでした。
とても手を出せそうにない、得体の知れないものも多かったのですが…
コメント (10)
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