Starlight Terrace

オリジナル写真で綴る夜空と夜景がメインのブログ
【注目の天文現象】
 6/3夜明け前 月と火星が接近

これまでの人生で一番遠い被写体を狙ってみた

2019-03-16 00:05:00 | 遠征日誌

先週金曜の☆撮り遠征の成果が続きます。
当夜、最後に撮った画像がこちら↓
3c273-asi1600mc_19.jpg

【3C273】
 ZWO ASI1600MC-cool+口径18cm写真撮影用反射望遠鏡,F2.8,Gain240,
 16bit-Rawモード,取込画素数800×600ピクセル(1600×1200クロップ&ビニング2),
 センサー温度-5.2℃(冷却OFF),総露光時間64分(4分×16コマ),中型赤道儀使用,
 口径25mmガイド鏡にて恒星オートガイド,トリミングあり,山梨県山梨市にて

矢印の先に写っている光点がターゲットで、おとめ座の銀河密集エリアに位置する天体です。
コイツは「クエーサー」と呼ばれる天体の一つで、この種の天体を狙うのは個人的に初めてでした。
クエーサーは銀河の一種と考えられていますが、かなりの遠方に存在していて、遠い割には明るく
輝いているため、大望遠鏡を使っても光学観測ではほとんど恒星状にしか見えない天体です。
この天体までの距離は実に24~25億光年と見積もられていて、自分が今までに狙って写してきた天体中、
最遠の対象になります。光度は約13等級と暗いんですが、それでも全天で一番明るいクエーサーだとか。
しかしまあ、ホントにただの恒星って感じで、全く面白くない被写体でした。


メキシカンハットっぽい銀河

2019-03-14 18:20:00 | 遠征日誌

先週金曜の☆撮り成果の続きです。
少し南に低いところにあるこの有名な銀河を撮ってみました↓
m104-asi1600mc_19.jpg

【ソンブレロ銀河 M104】
 ZWO ASI1600MC-cool+口径18cm写真撮影用反射望遠鏡,F2.8,Gain240,
 16bit-Rawモード,取込画素数800×600ピクセル(1600×1200クロップ&ビニング2),
 センサー温度-5.2℃(冷却OFF),総露光時間64分(4分×16コマ),中型赤道儀使用,
 口径25mmガイド鏡にて恒星オートガイド,トリミングあり,山梨県山梨市にて

おとめ座南部にある渦巻銀河です。ほぼ真横に近い向きのため渦巻き状を感じられない代わりに、
中央に著しい暗黒帯が真一文字に見えてます。ニックネームはメキシコ名物(?)の帽子に由来しますが、
いわゆるアダムスキー型UFOのようにも見えてしまいます。
冷やし中華カメラで撮るのは初めてでしたが、暗黒帯の細部まで解像感良く捉えるには、
やっぱりもっと長焦点の光学系が必要ですね。