Starlight Terrace

オリジナル写真で綴る夜空と夜景がメインのブログ
【注目の天文現象】
 6/3夜明け前 月と火星が接近

今日の木星(2018/04/29)

2018-04-29 21:30:00 | 惑星

今日未明に撮影した木星がコレ↓

木星_00_43_50_g3_ap21_Drizzle15.jpg

【木星 2018/04/29未明】
 口径18cm望遠鏡+2.5倍バローレンズ+ADC+冷却CMOSカメラ(ZWO ASI1600MC-cool),
 合成F値=30,約3分間のキャプチャー動画から約4500コマの良像スタック

右端に大赤斑が写ってます。ほぼ中央の上部には2つの白斑が仲良く並んでいるのが分かります。
この夜は時々風が吹いてブレたりしてましたけど、細かな模様が瞬間的に見えたりしてたんで、
気流の状態は比較的良かった印象です。解像感は1週間前に撮った画像とほぼ同等か少しイイかも?
で、12分間隔で撮った2セットの動画から得られた画像を並べて、立体視画像を作ってみました↓

木星-立体視画像_20180429_00_31_27&00_43_50.jpg
いわゆる平行法で見ると、中央部が膨らんだように感じられるはずですが、どうでしょう?
しかしまぁ、木星の自転スピードは速いですね。あらためて驚かされたのでした。


先週末の☆撮り成果(2)

2018-04-25 21:15:00 | 遠征日誌

土曜日の夜は長野県川上村へ遠征してきました。
23日(月)に記事で公開した木星の画像を撮ったのは、この夜のことでした。
木星を撮影した後で東天に昇ってきたばかりの土星を狙ってみましたが、
PCモニターに映し出された土星は気流の影響でぴょんぴょん跳ね回ってました。
まだ高度が十分でないせいかと思い、1時間以上待ってみたものの、多少落ち着いたぐらいで
像のボケ具合が酷く、撮影しても結果が期待できそうにないレベルだったため撮影を断念。
そのまま撤収しようかと思いましたが、まだ薄明開始まで時間があるので、赤道儀から鏡筒を下ろし、
代わりに搭載したカメラ雲台には、つい先程まで惑星撮影に使ってた冷やし中華カメラが
一眼レフカメラ用の広角レンズ付きで鎮座しているのでありました。
で、何を狙ったのかというと、コレです↓

夏の銀河2018.jpg

【昇る夏の銀河】
 冷却CMOSカメラ(ZWO ASI1600MC-cool)+対角線魚眼レンズ,F4,Gain300,
 総露出時間16分(1分×16コマ加算合成)

久々に天の川の広角画像を撮りました。冷やし中華カメラにカメラレンズを付けて天体を撮るのは
初めてかもしれません。それなりに撮れる感触が得られましたが、色のりがイマイチな気がします。
デジイチで撮った方が良かったかなぁ。


先週末の☆撮り成果(1)

2018-04-24 12:30:00 | 遠征日誌

金曜日の夜に長野県富士見町まで遠征してきました。
天気は一晩中快晴。風も弱く、☆撮りにはイイ条件でした。
このところ惑星撮影に勤しんでますが、その際に使っている長焦点望遠鏡を星雲星団の撮影にも使い、
ドアップで撮るのにも嵌ってしまってます。
で、その夜の最初のターゲットはへび座にあるこの天体↓

m005_18.jpg
【球状星団 M5】
 総露出時間24分(3分×8コマ加算合成)

先月撮影したM3に続き、また球状星団を狙いました。この種の天体はドアップ撮影向きで、
比較的短時間露出でも粒揃いの星々が分離して写せるのがイイです。

続いて撮ったのはヘルクレス座の球状星団2つでした↓
m013_18.jpg
【球状星団 M13】
 総露出時間24分(3分×8コマ加算合成)

m092_18.jpg
【球状星団 M92】
 総露出時間24分(3分×8コマ加算合成)

M13は北天随一の著名な球状星団ということで、過去の記事にも短焦点望遠鏡で撮った写真を
何度か公開してますが、やっぱり長焦点望遠鏡による画像は迫力が違います。
M92はM13と比べて中心部に星が密集していて白飛び気味になってしまいました。
この拡大率になると星団ごとに星の集中度や楕円率の異なる様子がよく分かるようになりますね。
最後に撮ったのはこの星雲↓
m057_18.jpg
【環状星雲 M57】
 総露出時間30分(3分×10コマ加算合成)

昨年の8月に冷却CMOSカメラ+短焦点望遠鏡にて、この天体のテスト撮影画像を紹介しましたが、
今回は長焦点望遠鏡に付け替えて撮った画像になります。球状星団の撮影時と違って撮像範囲を
クロップして惑星撮影時と同等の800×600ピクセルと狭めたんで、かなりの大写しになってます。
いわゆる惑星状星雲と呼ばれる天体の一種ですが、コイツは木星よりも2倍以上大きい感じです。
色はそこそこ出てる印象ですけど、濃淡の描出がちょっと物足りないですね。
惑星状星雲は小さくてカラフルな対象が多いので、他の天体も同じシステムで狙ってみたいです。

なお、共通撮影データは次のとおり。
 口径18cm望遠鏡(F12)+冷却CMOSカメラ(ZWO ASI1600MC-cool),センサー冷却温度-10℃,
 中型赤道儀使用,口径25mmガイド鏡にてオートガイド


4/22の木星

2018-04-23 12:00:00 | 惑星

日曜日未明に撮った木星がこちら↓

木星_00_50_10_g3_ap20_Drizzle15.jpg

【木星 2018/04/22未明】
 口径18cm望遠鏡+2.5倍バローレンズ+ADC+冷却CMOSカメラ(ZWO ASI1600MC-cool),
 合成F値=30,約4分間のキャプチャー動画から約7000コマの良像をコンポジット

長野県某所まで遠征した際、ついでに撮ってみた画像です。今年一番の出来映えかも。
惑星撮影に空の暗さはあまり必要ないと思うんですけどねぇ。気流の状態が良かったのかなぁ。
この晩も大赤斑が見えていて、その中の濃淡が何となく分かるレベルになりました。
この先もっと気流の状態が良くなることに期待してます。