16日ぶりに撮れました↓
もう雪はすっかり消えただろうと思ってたら、2箇所ほどしぶとく残ってました。
東日本が晴れません。東京ではついに20日連続で降雨を記録しました。
今年の夏はどうなっちゃったんでしょうかねぇ。☆撮り屋にはストレスの溜まる天候状況です。
仕方ないので地上の星を撮ったりして、気を紛らしてます↓
☆撮り用に購入した冷やし中華カメラで甲府盆地の夜景を撮ってみました。
撮影場所は櫛形山林道の「見晴らし平」です。
少しガスっていましたが、結構感度良く撮れたようで、コンデジDSC-RX100M3よりも写りがイイ感じ。
ただ、高輝度部分が白飛びしやすく、いわゆる露出寛容度(ラチチュード)が狭い印象があります。
で、惑星撮影と同様に、動画記録された数千フレームを平均化して得られたスチル画像がこちら↓
このカメラはいろんなことができるんで楽し過ぎます。
山梨県最大級と言われる「神明の花火大会」。
開催日は毎年8月7日と決まっているんですが、今年は台風の影響で1日順延となりました。
平日なので就業後すぐ帰宅してクルマを飛ばし、100km以上先の現地に急行。
昨年の撮影地とほぼ同じ場所に到着したのは打上げ開始予定時刻の10分前でした。
何とか間に合ったと思いきや、何故か数分程度フライングで打上げが始まってしまい、
大慌てで機材をセットアップ。今年は全てを動画記録してやろうと思ってたんですけどね、
出鼻をくじかれてしまいました。
で、気を取り直して撮った動画で見映えのよいものをまとめたのがこちら↓
変わった形のものやネオンサインのような動きを見せる花火があったりするのがこの大会の特長です。
終盤に見られたスターマインの動画がこちら↓
このスターマインで終了予定時刻の21時を過ぎたので撮影を終了し、機材を撤収したんですが、
何と数分後にまた別な花火が連続で上がりました。それがラストだったようです。
打上げ会場から遠く離れた場所だとプログラム説明のアナウンスも聞こえないので致し方ないとは言え、
最も派手な最後のスターマインを撮り逃してしまったのが悔やまれます。来年リベンジかな?
今年も自宅ベランダから動画撮影しました↓
打上げ時間は30分弱で、動画は前編と後編に分けました。
昨年はコンデジで撮りましたが、今年はデジイチでの動画撮影です。
コンデジよりレンズの口径が大きいせいか、解像感が全然違いますね。
あまり凝った花火や尺玉とかは出てきませんが、スターマインが続くので、
それなりに見応えがあります。
ところで、前の週末には都下最大規模の「立川まつり国営昭和記念公園花火大会」が
雨の中で決行されましたが、花火の煙と共に霧が立ち込めてしまってクリアに見えず、
撮影を断念したのでした。この先の花火撮影は好天に恵まれて欲しいです。
先月新調した中国製CMOSカメラで土星の試し撮影結果を前の記事で紹介しましたが、
それは数十フレーム/秒で動画記録された各画像からクオリティの高いフレームを
千コマ以上セレクトし、それらを平均化したようなものでした。
当ブログでよく登場する星雲や星団、あるいは彗星などは暗い天体なので動画で捉えるのは厳しく、
一般のデジカメと同じくシャッターを数秒以上開きっ放しにして1コマを撮らなければなりません。
その長時間露光時に問題になるのが「暗電流」と呼ばれるもので、CCDやCMOSといったセンサーには
付き物のノイズ原因になります。で、暗電流ノイズを抑えるにはセンサーを冷やすのが効果的なんです。
ということで、入手したCMOSカメラには電子冷却機能が備わっていて、そのテストをしてみました。
撮影対象にしたのは、こと座にある通称「ドーナツ星雲」で、非冷却/冷却の比較画像がこちら↓
【環状星雲 M57】
口径18cm写真撮影用反射望遠鏡+冷却CMOSカメラ(ZWO ASI1600MC-cool),3分露光
ご覧のとおり、冷却によるノイズ低減効果は一目瞭然ですね。
非冷却の画像には赤青緑の輝点ノイズだらけで、見られたもんじゃないです。
ちなみに撮影時のセンサー温度は、非冷却の方が24.8℃、冷却の方はマイナス0.1℃。
電子冷却システムはクルマのバッテリー電圧と同じ12Vの電源で動作します。
効果が確認できたところで、こぎつね座にある大きな惑星状星雲を撮ってみました↓
【亜鈴星雲 M27】
機材は上と同じ,3分露光×6コマ加算(総露光時間18分),センサー冷却温度マイナス0.1℃
ドーナツ星雲よりも大きい天体なので、ドアップで捉えることができました。
このカメラには一般のデジカメと違ってメモリーカードへのストレージ機能が無いので、
PCにUSB接続して動画やスチル画像を記録します。Webカメラと似たようなもんですね。
今回のテスト撮影でまずまずの感触が得られたので、惑星以外の撮影でも実践活用していきます。
この夏は冷やし中華をまだ1回しか食べてないfornax8ですが、
先週「冷やし中華カメラ」とでも呼ぶべきものを購入。
日曜の晩に東伊豆におけるファーストライトで撮ったのがコレ↓
【土星 2017/07/30】
口径18cm望遠鏡+エクステンダーレンズ+延長筒+冷却CMOSカメラ(ZWO ASI1600MC-cool)
3分間のキャプチャー動画から1500コマ以上の良像をコンポジット
7月前半から古いwebカメラで土星を撮ってきましたが、感度や解像度がイマイチだったんで、
思い切って最新の天体撮像用カメラを入手したのでした。初撮影にしてはまずまずの出来映え?
カメラの感度は十分という感触が得られました。拡大率は上げ過ぎだったかもしれません。
ということで、昨夜も晴れ間が期待できる伊東の辺りまで出撃してテスト撮影を継続。
成果はこちら↓
【土星 2017/07/31(1)】
機材は上と同じで、延長筒なし
3分間のキャプチャー動画から2000コマ以上の良像をコンポジット
エクステンダーレンズを使った場合、カメラとの間に延長筒を加えれば拡大率が上げられるんですが、
それを外して撮影したら、今度は拡大率が下がり過ぎたようです。前夜の撮影時、延長筒を入れると
カメラの重みで撓んでたので、エクステンダーの代わりに接眼レンズを使って像拡大してみました。
その画像がこちら↓
【土星 2017/07/31(2)】
接眼レンズ(焦点距離12.5mm)使用,その他の機材は上と同じ
3分間のキャプチャー動画から1000コマ以上の良像をコンポジット
このぐらいの拡大率がちょうどイイ感じのようで。カッシーニの空隙が全周に渡って確認できます。
両晩とも大気の揺らぎ(シンチレーションと言います)が大きめで、土星像がユラユラしてたんですが、
いとも簡単にこんなレベルの画像が得られたんで、ちょっとビックリでした。やるな、中華製カメラ。
ちなみに搭載しているCMOSセンサーはPanasonic製なんで、多分Made in Japanです。
熱ノイズを抑えるための冷却機能もあるんですが、そのテストは別途記事にしたいと思います。